2020年01月10日公開
2024年10月06日更新
ファスナーが動かない・開かない時の対処法!間ができた時の直し方は?
ファスナーが動かない、開かない時の対処法を徹底解説します。ファスナーが開かないままになってしまう原因を調べました。間ができて動かない時の修理方法を紹介します。また、スライダーの構造や直し方も解説していきます。
目次
ファスナーが動かない・開かない時の対処法を徹底解説!
ファスナーが動かない・開かない状態になってしまった時に、構造や直し方を正しく理解しておくと、自分で修理することができます。破損パーツや故障原因によって直し方が異なりますので、ファスナーが動かない状態になる原因を解説し、手間暇かけずに簡単に直せる方法を、様々なパターンで紹介します。
ファスナーが動かない・開かない原因とは?
ファスナーの構造からチェック
修理する前に、まずはファスナーの構造からチェックしましょう。まず始点となる箱、生地を繋げるテープ、テープを繋ぎ合わせるエレメント、エレメントを閉じるスライダーと、大きく4つに分かれます。スライダーを動かしてエレメントの歯部分を嚙み合わせることで、ファスナーを開け閉めします。スライダーとエレメントの構造をしっかりと理解しましょう。
ファスナーの動かない・開かない原因①かみ合わせ部分が動かない
スライダー部分が、ひしゃげて引っ掛かってしまっている場合もありますが、多くはエレメントの油分が無くなってしまうことが原因です。日々の洗濯、着用をしていくうちに、油分が取れていってしまいます。油分が少なくなると、潤滑剤不足で嚙み合わせ部分が動かなくなり、ファスナーが開かない状態になってしまいます。
ファスナーの動かない・開かない原因②布を噛んだ
【悲報】鞄のチャックが噛んだ!!
— クロサト💎🍮⛸️⚾️ (@cottondoress) May 1, 2019
ファスナーが布噛み込んだときのライフハックをどなたか知りませんか?😂 pic.twitter.com/faRDS3B73Z
ファスナーを閉める際に、エレメント部分に布が噛んでしまうと、動かない・開かないというトラブルが起こってしまいます。急いでファスナーを閉めようとした時や、布地にたるみがある状態で閉めてしまった時などに、起こりやすいトラブルです。
ファスナーの動かない・開かない原因③サビ
あっ、ダメだ。一番大事な部分のファスナー金具が両側ともサビ?で全く動かない。これはこのリュック…ご臨終だなあ。定期的に使わないとこうなるという悪い例。もう百円、別のポケツから出てきたけど。 pic.twitter.com/xcw0ioUGl6
— REORGE11PM (@reorge_) September 23, 2014
しばらく使用していなかったファスナーが動かない・開かない場合は、サビが原因になっている可能性があります。スライダー部分やエレメント部分が青緑色にサビつくと、全く動かない状態になってしまいます。
ファスナーの動かない・開かない原因④ズレ・すき間・壊れた
宿泊用のバッグのファスナーが壊れた…。だから、今はバッグが開いた状態になっている。
— 樹音 (@Mojavu_Shiro) December 18, 2019
早く新しいバッグを買わないとな。 pic.twitter.com/OtYKX5psWv
ズレやすき間ができてしまうと、エレメントが噛み合わなくなり、動きが固くなって開かない状態になります。スライダーが布を噛んでしまったことで広がってしまったり、使用していく上でスライダーの内部がすり減り、劣化し壊れてしまうことが原因です。
ファスナーが動かない・開かない時の対処法
ファスナーのかみ合わせ部分が動かない・開かない時の直し方
動きにくくなった金属のファスナー。5-56をウエスにスプレーして金属の歯だけに塗りファスナーを動かすこと数回、スムーズに動くように。無香性タイプは臭いが気にならないので室内で使うのに便利。自転車のさび止め、サッシやドアのパーツの潤滑、テープ跡の汚れ落としにも。
— けろやま (@keroyama_) January 13, 2018
呉工業 5-56無香性 pic.twitter.com/ijuBlsEGCS
嚙み合わせ部分の動かない・開かないといったトラブルの原因はどこにあるのでしょうか?症状を解説しながら直し方を紹介します。
潤滑油になるものを塗ってみる(鉛筆・石鹸・スプレーなど)
ファスナーの油分が無くなってきてしまうと、スライダーの動きが固くなり、開かない、閉まらないといったトラブルが起こります。そのような時は、潤滑剤などで不足した油分を補いましょう。ホームセンターなどで売っている、専用のシリコンスプレーを直接エレメント部分に吹き掛けるだけで、簡単に滑りが良くなります。
その他にも、鉛筆でも滑りを良くすることができます。方法は、鉛筆の先端を使って、エレメントの部分を端から端までこするだけです。鉛筆に使われている黒鉛が、潤滑剤の役目をします。また、石鹸も潤滑剤として使用できます。歯ブラシを乾いた状態の石鹸にゴシゴシさせて塗り込んでいき、エレメントを歯磨きをするように磨いていきます。
鉛筆の先端でファスナーのエレメント(歯)をこすってから、もう一度動かせばうまくいくはず。
ドライヤーなどで温めてみる(プラスチックのファスナーにおすすめ)
プラスチックのファスナーに特におすすめの方法が、ドライヤーの温風で、エレメント部分を温める方法です。動かない部分を中心に温風をふきかけましょう。ファスナーが少し柔らかくなって、動きやすくなります。
サビている時はオイルをさす
サビてしまったファスナーには、オイルをさすことが効果的です。ホームセンターなどで売っている潤滑油を塗り込んでみましょう。シリコンスプレーも効果的です。この時に、布や衣服などにオイルがつかないように注意しましょう。
ファスナーが布を噛んで動かない・開かない時の直し方
悲報!ファスナーに生地がはさまって動かない。どうすっぺ。。。
— MASATO (masato tani) 谷 真人 (@masatotani) December 12, 2017
(´・ω・`) pic.twitter.com/R6sYBlXMKa
多く起こるのが、ファスナーが布を噛んでしまい、動かなくなってしまうトラブルです。急いで開け閉めした時や、布のたるみなどが原因でおこります。無理やり開けようとすると、更なる故障につながってしまうので、正しい方法で直す必要があります。ここでは、布を噛んでしまって動かない・開かない時の対処方法を紹介していきます。
優しく逆方向へ引っ張る
生地を左右にゆっくりと引っぱり、噛んでしまった方向と逆の方向に向けて、ゆっくりとファスナーを動かします。強く動かし過ぎないように注意しましょう。
すき間を作る・温めるのも効果的
ファスナーをドライヤーなどで温めると、柔らかくなって取れやすくなります。温まると少しすき間ができるので、そこにドライバーなどを入れて、ひねりながら噛んでしまった布を取り除きます。また、プラスチック製のチャックの場合は、柔らかくなりすぎてしまうので注意が必要です。
ある程度温まったら布とファスナーの間に、細いマイナスドライバーなどをねじりこみます。これで隙間ができるので、後は布を引っ張りつつ軽くファスナーを動かしましょう。
ファスナーのズレ・すき間・壊れて動かない・開かない時の直し方
ファスナーが壊れて閉じたまま開かない場合や、すき間ができて動かない時の修理方法をまとめました。
ズレはペンチやマイナスドライバーで直せる場合も
ファスナーのズレは、故障の程度にもよりますが、マイナスドライバーやペンチで直す事ができます。まず、マイナスドライバーをスライダーの片方のすき間に入れて、少し拡げます。すき間が拡がったら、ズレを正しく直します。
次に、拡げたスライダーのすき間を、ペンチで挟んで優しく戻します。この時、力加減に注意が必要です。締め具合を間違ってしまうと、開かない・動かないといった故障の原因になってしまいます。
すき間の原因・スライダーを締め直す
エレメントを繋ぎ合わせるスライダーのすき間が拡がってしまう事で、スライダーが動かない状態になってしまいます。この場合、拡がってしまったすき間を、ペンチで締め付けて直す事ができます。スライダーの両側をペンチで軽く挟みましょう。強く締め付ける必要はありません。何度か優しく挟み込みながら、開け閉めして調整していきましょう。
専門店の修理に出す
紹介してきた他にも、ファスナー関連のトラブルは多くあり、壊れ方や程度によっては自分では直せない場合もあります。動かない、開かないといったトラブルの原因が、スライダーの劣化により起こった場合など、頻繁に同様のトラブルが起きるようになります。自分で修理しても一時的な改善にしかなりません。
トラブル再発を防ぐ為には、本格的な修理が必要です。また、スライダーやエレメントのサビによるトラブルも、本格的な修理以外では直せない場合があります。無理をせず、専門店に修理に出しましょう。
ファスナーその他のトラブル対処法など
ファスナーが勝手にずり落ちる
ズボンのファスナーなどでよく起こるトラブルが、勝手にずり落ちて開いてしまうトラブルです。多くは、引き手の部分をファスナーと並行に下向きに下げると、ロックされて勝手に開かない構造になっています。しかし、長く着用している間に劣化し、ロックが甘くなってきてしまいます。
このトラブルは、スライダー本体、またはファスナーを丸ごと交換しなければ直す事ができません。しかし、自分で簡単にできる対処法もあります。まず、ズボンのウエストのボタンより少し大きいサイズのキーリングを用意し、引き手部分に取り付けます。
ファスナーを閉めた際、ボタンにキーリングをひっかけてからボタンを閉じます。こうすることで、勝手なずり落ちを防止することができます。
ファスナーの引き手が無くなった・取れた
ファスナーの引き手が取れてしまうと、びっくりする程開け閉めが難しくなります。対処法はとても簡単です。ペーパークリップやキーリングなど、代わりになる物を引き手が着いていた穴に通せば修理完了です。見た目の上では、元のデザインから変わってしまいますが、開け閉めはスムーズにできます。
チャックやジッパーとファスナーの違いは?
ファスナーは一般名詞です。チャックは、日本でのみ定着している呼ばれ方で、語源は巾着からきています。ジッパーは、アメリカで定着している呼ばれ方です。地域により呼ばれ方が違うだけで、同じものを指しています。
ファスナーが動かない・開かない時の対処法まとめ
動かない・開かないといったファスナーのトラブルは、大体自分で直せるものが多いです。その為には、ファスナーの構造や仕組みを理解し、どう壊れて、どう対処すればいいのかを正確に判断する必要があります。動かない・開かないといったトラブルの原因と直し方を理解することで、スムーズに自分で対処することができます。
ファスナーが壊れた時、専門店に修理に出す手間や費用を削減する為、まずは自分で対処したい、という方はぜひ参考にして下さい。また、自分で修理しても改善できない故障の場合は、無理をせずにメーカーや専門店などに修理に出すことをおすすめします。