チンザノとはどんなお酒？種類や味・おすすめのカクテルレシピも！

バーやレストランでよく見かける、CINZANO（チンザノ）のボトル。カクテルの女王と呼ばれる、マンハッタンなどのカクテルベースに、またストレートで食前酒としても有名なお酒です。

ここでは、チンザノの特徴や種類、それぞれの種類に合うおすすめの飲み方についてまとめています。カクテルレシピも紹介しますので、自宅飲みの参考にしてください。

チンザノは、1757年にジョヴァンニ・ジャコモとカルロ・ステファノ兄弟によって創業した、イタリアの老舗酒類製造ブランドの名前です。創業当初は、トリノの伝統砂糖菓子などを取り扱う菓子店としてオープンしました。

その中で、富裕層に人気が高かった、ワインをベースに香草やスパイスを配合した、薬用酒なども取り扱うようになり、お酒の製造も同時におこなうようになりました。この薬用酒がのちに、チンザノの代名詞であるベルモットとなります。1868年には、酒造をメインに製造し、2017年には、創業260年を迎えました。

フレーバード・ワインは、ワインをベースに香草やスパイスなどの蒸留酒に、果汁や砂糖などの甘味を加えたお酒です。ベルモットは、このフレバード・ワインの1種として、全世界で親しまれています。

特にヨーロッパでは、1500年代から香草やスパイス、薬草を用いていることもあり、医療薬や滋養強壮としての役割を持つ薬用酒として飲まれていました。そのため、現在では食欲を増進させる食前酒として人気があります。

透き通ったイエローが美しく、非常に香りがいい甘口ワインのベルモット・ビアンコ。白ワインそのものの風味を生かしつつ、フルーツなどの香りが高く、香草やスパイスの苦味が控えめです。

そのため、女性がロックでも楽しむことができるお酒といえます。飲み方は、ソーダー割りにするのも良し、紅茶などに少量入れて風味を楽しむのもおすすめです。

ベルモット・ビアンコと同様に白ワインをベースに、香草やスパイスが加えられていますが、カラメルで着色しているため赤ワインのような色合いのベルモット・ロッソ。味わいは甘口ですが、ロッソはビアンコに比べて香りや苦味は強く感じるのが特徴です。チンザノから初めて販売されたベルモットは、こちらのロッソです。

そのためチンザノの代表的なフレーバード・ワインとして、不動の人気商品であり、長年愛されています。飲み方としては、ストレートやマンハッタンなどのカクテルに用いるのがおすすめです。

ミントの清涼感あるフレッシュな香りに、ドライでありながらマイルドな苦味を感じる、ベルモット・エクストラドライは辛口のフレーバード・ワインです。美しい緑がかった透明感のあるイエローが特徴的の、エクストラドライは、マティーニなどの辛口カクテルと相性がいいです。他にも冷やしてロックやストレートの、飲み方も人気があります。

白ワインをベースに、オレンジの天然フレーバーを加えた、甘口のベルモット「オランチョ」。オランチョは、香草やスパイスの独特な苦味は控えめで、オレンジのフルーティな味わいが飲みやすく仕上がっています。

美味しい飲み方は、ロック、オレンジジュースやソーダーで割るなどが挙げられます。クセが少ないので、ベルモット初心者におすすめです。

北イタリアのピエモンテ州・アスティ地区で造られている、甘口スパークリングワインです。 アスティ・スプマンテに使用するマスカットの品種は、モスカート・ビアンコを採用しており、ムスクのような香りにフレッシュな味わいがあります。

アスティ・スプマンは、白桃ようなみずみずしい甘さと、爽やかさも感じられるお酒です。アルコール度数が低めなので、飲みやすく、チーズやデザート全般とよく合います。

イタリアのヴェネト州・プロセッコ地区で造られている、辛口スパークリングワインです。プロセッコ・スプマンテに使用するマスカットの品種は、グレラを最低85%使い、残り15%はグレラ・ルンガやシャルドネなどをミックスしてワインを完成させます。

青りんごなどのフルーティーで爽やかな味わいに、口当たりがいい繊細な泡が特徴です。どんな料理にも合う、プロセッコ・スプマンテですが、特に淡白な白身魚料理や、鶏肉料理によく合います。飲み方は、そのまま味わうのも良し、カクテルに使用するのもおすすめです。

イタリア北西のアルプス山脈に位置する、ピエモンテ州で造られている、辛口スパークリングワインです。ピノ・シャルドネに使用するマスカットの品種は、ピノ・ビアンコ種とシャルドネ種を1:1の割合でミックスしてワインを完成させます。

フレッシュな果実と花のアロマの香りが際立ち、爽やかでキレのある口当たりが特徴です。ピノ・シャルドネは、前菜やサラダなどのあっさりした料理によく合います。

ピノ・シャルドネと同じ、イタリア・ピアモンテ州で造られている、辛口最高級スパークリングワインです。アルタランガに使用するマスカットの品種は、なめらかな味わいピノ・ノワール85%と、酸味とコクの味わいが丁度いいシャルドネ15%を、ミックスしてワインを完成させます。

果実のフレッシュで芳醇な香りに、少し複雑な風味が特徴です。アルタランガは、主にシーフード料理によく合います。

【材料】

• オレンジビターズ：1～3滴
• ジン：50ml
• チンザノエクストラドライ：10ml
• オリーブ：2個
• レモンピール：お好みで

1. グラスを冷やすため、氷を入れてマドラーで混ぜます。
2. ミキシンググラスに氷と水を、8分目まで入れて混ぜます。
3. ミキシンググラスに、入っている水を切ります。
4. オレンジビターズを加えます。
5. ジン・チンザノエクストラドライを加えて、マドラーで全体を混ぜます。
6. グラスの氷を捨てます。
7. 出来上がったカクテルをグラスに注ぎます。
8. レモンピールで香りづけし、オリーブを加えたら完成です。

【材料】

• ジン：20ml
• カンパリ：20ml
• チンザノロッソ：20ml
• オレンジピール：適量

1. グラスに氷を入れ、冷やしておきます。
2. ミキシンググラスに氷を入れて、マドラーで混ぜ、水を切ります。
3. ジン・カンパリ・チンザノロッソを入れて、マドラーでしっかり混ぜます。
4. グラスに注ぎ、オレンジピールを加えたら完成です。

【材料】

• ウィスキー：45ml
• アンゴスチュラビターズ:1dush(5～6滴）
• チンザノロッソ：15ml

1. ミキシンググラスに8分目まで氷を入れます。
2. アンゴスチュラビターズを加えます。
3. ウィスキー、チンザノロッソを加えマドラーで混ぜます。
4. 混ぜ終わったら、グラスに注いで完成です。

【材料】

• チンザノロッソ：60ml
• ソーダ：適量
• レモン：一切れ

1. グラスに氷を入れます。
2. マドラーで氷をかき混ぜます。
3. チンザノロッソ、ソーダーをグラスに加えます。
4. 再度、マドラーでかき混ぜます。
5. レモンを絞って、グラスに入れたら完成です。

チンザノの種類や特徴、またそれぞれにあった飲み方などを紹介しました。ベルモットは、カクテルの帝王マティーニや、マンハッタンなど、カクテルにはなくてはならない存在です。

スパークリングワインは、製造される場所や、マスカットの品種によって味わいが異なります。ぜひ、自分の好みに合う種類を選んで、チンザノを自宅でゆっくり味わってみてください。