オレンジキュラソーの飲み方やカクテルの作り方とお菓子レシピ！

そもそもオレンジキュラソーとは、どういうお酒なのでしょうか？カクテルやスイーツに使われていることが多いため、名前は知っているという人も多いでしょう。まずはオレンジキュラソーとはどういうお酒なのか？について説明していきます。

キュラソーは、酒類の中ではリキュールに分類されています。リキュールは酒に糖分やスパイスなどを加えて作る混成酒のこと。その中でもキュラソーは、スピリッツ系のお酒やブランデーなどに糖分とオレンジの皮などを加えたものです。

南米のベネズエラ沖にあるキュラソー島のオレンジを使って作られたことが名前の由来と言われています。300年以上前から主にヨーロッパで作られてきたオレンジキュラソーは、今やカクテルやスイーツ作りに欠かせないリキュールです。

キュラソーは主に5種類に分けられます。オレンジキュラソーは主にブランデーを主原料としています。ホワイトキュラソーは無色、ブルーやレッド・グリーンキュラソーは着色されたキュラソーです。ただし、どのキュラソーもオレンジが使われているため、オレンジキュラソーとして総称されます。

コアントローはオレンジキュラソーの一種ではありますが、他のオレンジキュラソーとは違い色が透明なため、ホワイトキュラソーと呼ばれています。

オレンジキュラソーの中でも最高峰とされているのが、グランマルニエです。ブランデーをベースに作られることが多いオレンジキュラソーですが、グランマルニエには高級ブランデー「コニャック」が使われています。

グランマルニエはフランスのマルニエ・ラポストール社で製造されていて、オレンジはハイチにある自社農園のものを使用。コベースとなるニャックはオーク樽で熟成され、その後オレンジの皮とブレンドされます。マルニエ・ラポストール社は1880年からこの製造方法を守って作り続けています

実はオレンジキュラソーには明確な賞味期限が記されていません。酒類はアルコール度数が高ければ高いほど保存期間は長くなります。また、そこに含まれている糖分が高ければ、さらに保存期間は長くなるのです。そのため、未開封のオレンジキュラソーは数年単位での保存が可能といわれています。

ただし、保存期間が長いオレンジキュラソーも一度開封してしまうと風味が損なわれてしまいます。高温多湿、直射日光を避けて冷蔵庫で保管し、早めに飲み切ってしまいましょう。

オレンジキュラソーはリキュールですから、そのまま飲むより何かと混ぜたほうが美味しく飲むことができます。ここでは、オレンジキュラソーのおすすめの飲み方を紹介します。

オレンジキュラソーを代表する飲み方をいえばカクテルでしょう。パリのホテル・リッツで生まれたオレンジキュラソーを使ったカクテル「オリンピック」をはじめ、多くのカクテルで使われています。オレンジキュラソーを使うことでオレンジの皮の苦みとさわやかな香りが生まれ、大人味のカクテルに仕上がります。

オレンジキュラソーはコーヒーとも非常に相性が良いリキュールです。18世紀のオーストリア大公妃のマリア・テレジアはコーヒーにオレンジキュラソーを入れて飲むことを好んでいたと記されています。コーヒーの香りと苦みにオレンジのさわやかさが加わり、深い味わいのコーヒーが出来上がります。

ブレンドティーなどでオレンジティーがあるように、紅茶とオレンジキュラソーの相性は抜群です。暖かい紅茶でもアイスティーでも味わい深い紅茶が出来上がります。特に冬場に飲む暖かい紅茶にオレンジキュラソーを加えると、オレンジキュラソーのアルコール分で体も温まります。

紅茶はストレートティーでもミルクティーでも美味しくなりますから、オレンジキュラソーとのコラボレーションを楽しんでみてください。

オレンジキュラソーはカクテルの材料として使うことで、その美味しさが引き立つキュラソーです。家庭でも作ることができるオレンジキュラソーを使ったカクテルのレシピを紹介します。

【材料】

• オレンジジュース(果汁100％) 60ml
• オレンジキュラソー 30ml

1. シェイカーにオレンジジュースとオレンジキュラソーを入れて30回ほど振る
2. 氷の入ったグラスに注いだら出来上がり

オレンジの味を満喫できるカクテルのレシピです。100％オレンジジュースにオレンジキュラソーが加わることで、ほろ苦くなり大人味オレンジカクテルが出来上がります。

【材料】

• チェリー・ブランデー 30ml
• ブランデー 30ml
• オレンジキュラソー 2ダッシュ
• レモン・ジュース 2ダッシュ
• グレナデン・シロップ 2ダッシュ
• 氷 適量

1. すべての材料をシェイカーに入れシェークする
2. カクテルグラスに注いだら出来上がり

桜の花をイメージした日本生まれのカクテルです。鮮やかな赤い色が美しく、ブランデーのコクにチェリーのフルーティさとオレンジリキュールの苦みが加わり、コクのある味わいです。度数が25度あるので飲みすぎに気を付けたほうがいいでしょう。

このカクテルレシピでは、コーヒーを使ったものを紹介しています。カフェ・キュラソーにはコーヒーリキュールとオレンジキュラソーを使ったレシピもあります。お好みの方で作ってみてください。

1930年代にイギリスで生まれたカクテルのレシピです。バーボンの野性味とほろ苦いオレンジキュラソーの香りが、お互いを引き立てます。香り高いカクテルで、飲み口はアッサリとしています。

【材料】

• ピーチリキュール 20ml
• オレンジ・キュラソー 20ml
• ライム・ジュース 10ml
• レモン・ジュース 10ml
• 氷 適量

1. すべての材料をシェーカーに入れてシェークする
2. カクテルグラスに注いだら出来上がり

往年の名作映画「風と共に去りぬ」の登場人物、レット・バトラーをイメージしたカクテルのレシピです。ピーチリキュールは、サザン・カンフォートというアメリカのリキュールを使うと、さらに味に深みが生まれます。ピーチの香りとオレンジキュラソーや柑橘系のフレッシュさが加わったカクテルです。

【材料】

• テキーラ 30ml
• グランマルニエ 15ml
• レモンジュース(フレッシュレモン) 15ml
• 塩 適量

1. フレッシュレモンを絞ってレモンジュースを作る
2. すべての材料をシェーカーに入れシェークする
3. カクテルグラスに注いだら出来上がり

本来マルガリータではコアントローなどのホワイトリキュールを使いますが、こちらはオレンジキュラソーのグランマルニエを使ったアレンジレシピです。オレンジキュラソーの最高峰・グランマルニエの香り高さが引き立つカクテルです。

オレンジキュラソーはスイーツ作りでも活躍します。オレンジキュラソーを使ったスイーツはオレンジが持つさわやかな香りが引き立つものばかりです。

• Aホットケーキミックス 200g
• A牛乳 200cc
• Aカボチャ(加熱済) 100g
• Aレーズン 30～50g
• Aアーモンドスライス 10～20g
• Aバニラエッセンス 数滴
• オレンジ 1～2個
• グラニュー糖 適量
• バター 10～20g
• オレンジキュラソー 適量

1. Aの材料を混ぜ合わせる 
2. フライパンにバターを入れ溶けたらグラニュー糖を全体に振り掛ける
3. スライスしたオレンジを並べ上から更にグラニュー糖を全体に振り掛ける
4. Aの材料で作った生地を流し込み蓋をして弱火で約30分程度焼く
5. 裏返して裏面にも焼き目を付ける
6. 裏面を焼いている間に表面にオレンジキュラソーを塗る
7. 裏面が焼ければ出来上がり

ホットケーキミックスを使った、フライパンで作るオレンジケーキのレシピです。表面にオレンジキュラソーを塗ることで、オレンジの香りがさらに引き立ちます。このレシピは甘さが控えめになっているので、甘味が強いほうがお好みの場合は、砂糖の量を増やしてください。またレーズンの代わりにナッツ類を入れても美味しく出来上がります。

【材料】

• 市販のクレープ 2枚　
• オレンジジュース(100%) 100cc
• 無塩バター 40g　
• グラニュー糖 30g
• グランマルニエ（オレンジキュラソー） 30cc　
• コアントロー（ホワイトキュラソー） 15cc
• ミント 1枚　
• オレンジ 一切れ　
• アイス お好みで

1. フライパン（にバターを溶かし、ある程度溶けたら砂糖を入れる
2. 砂糖が少しだけ焦げるくらいまで加熱する
3. カラメル色がついてきたらオレンジジュースを入れる
4. コアントローを加えて混ぜ合わせソースを作る 
5. ソースを作ったフライパンにそのまま広げたクレープを入れる
6. 全体にソースがかかったら四つ折りにする
7. もう一枚も同様に全体にソースをかけて4つ折りにして、弱火で2〜3分煮こみむ
8. 耐熱のお玉に入れたグランマルニエをゆっくり加熱してフランベする
9. 再び加熱し沸騰させたソースに流し込んだら出来上がり

クレープ・シュゼットは洋菓子の名店、アンリ・シャル・パンティエを代表するメニューです。見た目もおしゃれで、オレンジの爽やかさとオレンジキュラソーの苦みを楽しめる大人味のクレープを家庭で味わってください。

【材料】

• パイナップル 4切れ
• りんご 1/3個
• オレンジ 1個
• グレープフルーツ 1個
• いちご 2個
• ブルーベリー8～9個
• ラズベリー 8～9個
• レモン汁 少々
• ミントの葉 適量
• A砂糖 40g
• Aレモン汁 1/2個分 　
• A白ワイン1/2カップ（お好みで） 　
• Aオレンジキュラソー 30ml（お好みで）　 　
• Aマラスキーノ　30ml（お好みで）

1. パイナップルとりんごは皮をむいて1〜2cm角に切る
2. オレンジとグレープフルーツは皮をむいて房から果実を切り取る
3. いちごはヘタを取って半分にカットする
4. ボウルにパイナップルとりんごと残った果実の絞り汁、他のフルーツを入れる
5. Aの材料を酒、砂糖、レモン汁の順に入れて混ぜミントの葉を飾る。

マチェドニアはイタリアのスイーツで、さまざまな季節のフルーツを入れたものです。フルーツはその時々好みのものを入れてください。

【材料】

• 野菜ジュース 150g 
• Aゼラチンパウダー 3g 
• Aグラニュー糖 10g
• Aオレンジキュラソー 適量
• オレンジ 1個

1. 野菜ジュースを80度に熱する
2. Aの材料を混ぜておく
3. 熱した野菜ジュースに混ぜたAの材料を加え溶かす
4. オレンジの皮をむき食べやすい大きさに切る
5. 野菜ジュースを10分ほど冷やしながら混ぜる
6. とろみがついたら器に野菜ジュースとオレンジを入れる（少し残しておく）
7. 30分ほど冷蔵庫で冷やし、残しておいたオレンジを乗せたら出来上がり

日ごろ野菜不足を感じている人におすすめのレシピです。市販の野菜ジュースを使うのでとても簡単に出来上がりますし、オレンジキュラソーを加えることで香り高いゼリーに仕上がります。

【材料】

• 牛乳 100g
• グラニュー糖 80g
• 卵黄 3個
• オレンジ 5個
• レモン果汁 15g
• オレンジキュラソー 25g（コアントローでも可）
• 生クリーム 180g
• ゼラチン 10g
• 水 50g
• 好みのトッピング

1. オレンジの底をカットして安定させ、サイドを切り落として取っ手を作る
2. オレンジの中身をくりぬき器を作る
3. 牛乳とグラニュー糖を火にかけ沸騰させ、ゼラチン加えて溶かす
4. 火からおろして冷水をボウルの底に当てながら卵黄の中に入れて混ぜ合わせる
5. オレンジを絞りムース生地に加える
6. レモン汁とオレンジキュラソーを加えて混ぜる
7. 生クリームを泡立てムース生地と合わせオレンジの容器に流しいれる
8.  冷蔵庫で1時間冷やす
9. 好みのトッピングを加えたら出来上がり

オレンジを余すことなく使った、さわやかなムースのレシピです。お酒がきいたムースがお好みの場合は、オレンジキュラソーの量を増やしてください。

【材料】

• スイートチョコレート 350g
• バター 45g
• 生クリーム 180ml
• オレンジ果汁(生) 50ml
• グラニュー糖 25g
• ゼラチンパウダー 5g
• オレンジの皮 1個分
• オレンジキュラソー（コアントローでも可）  大さじ1 
• 無糖ココアパウダー 適量

1. オレンジの皮をすりおろして果汁を絞っておく
2. スイートチョコレートを細かく刻んでボールに入れてる
3. その上にバターを乗せて電子レンジ600wで30-40秒間温める
4. 生クリームをボールに入れてオレンジ果汁、グラニュー糖を加える
5. 電子レンジで沸騰寸前まで温めてゼラチンパウダーを振り入れてよく溶かす
6. 刻んだチョコレートの上から熱い生クリームをかけて全に溶かしてよく混ぜる
7. すりおろしたオレンジの果皮を加えてよく混ぜてロールペーパーを敷いた型に流す
8. あら熱が取れたら冷蔵庫で一晩冷やす
9. 固まったら型から外して40℃くらいに温めた包丁で切る
10. 無糖ココアパウダーをまぶしたら出来上がり

生チョコレートにオレンジ果汁と果皮を入れ、さらにオレンジキュラソーを加えることで、味に深みがある生チョコレートが出来上がります。オレンジキュラソーはグランマルニエを使えば、さらに味に深みが生まれます。

オレンジキュラソーを活用したカクテルやスイーツのレシピをはじめ、おすすめの飲み方などを紹介しました。オレンジキュラソーを使ったレシピの作り方はどれも簡単です。スイーツやカクテルだけでなく、コーヒーや紅茶にオレンジキュラソーを加えるだけで、一味違った飲み物が出来上がります。

オレンジキュラソーを使ったカクテルやスイーツのレシピを参考に、家庭で楽しんでみるのはいかがでしょうか？