ポリエステルは乾燥機を使っても大丈夫?生地が縮む・溶ける危険は?

ポリエステル生地の服は乾燥機を使っても大丈夫かについて解説!ポリエステル生地のメリットやデメリット、乾燥機を使うことで生地が縮む・溶けるといった危険性があるのかなど、ポリエステル生地の服の洗濯方法も合わせて紹介します。

ポリエステルは乾燥機を使っても大丈夫?生地が縮む・溶ける危険は?				のイメージ

目次

  1. 1ポリエステルは乾燥機が使える?
  2. 2ポリエステル生地の特徴
  3. 3ポリエステルは乾燥機にかけて良い?
  4. 4ポリエステルを上手に洗濯する方法
  5. 5ポリエステルは乾燥機を使わずに乾かそう

ポリエステルは乾燥機が使える?

ドラム式洗濯機で選択をしようとしている女性

ポリエステル生地の服は、乾燥機を使ってもいい服と使うと縮む・溶けるといった問題が発生する服もあります。乾燥機の使用については、タグに記載されている洗濯表示を参考にしましょう。ここからは、ポリエステル生地の服を長持ちさせるために必要な生地の特徴や注意事項、洗濯方法について紹介します。

ポリエステル生地の特徴

ポリエステル生地には、洗濯や乾燥する上で知っておきたい特徴が数多くあります。知らずに洗濯をしてしまうと、縮んだり毛玉のつく原因になってしまいます。ポリエステル100%やポリエステルとの混合繊維はそれぞれに取り扱い方が違うので、洗濯表示見て判断することをおすすめします。

せっかく購入した服を無駄にしないためには、紹介するメリットやデメリットなどを参考にして大切に扱うようにしましょう。

石油を使って作られた化学繊維

ポリエステルとは石油からキシレンと呼ばれる物質を取り出し、他の物質と結び付けることで作られた化学繊維のことを言います。服を作る上で必要不可欠な素材で、世界では80%以上を占めている化学繊維です。ポリエステルと同じく、アクリルやナイロンといった素材も石油から物質を取り出し、特定の物質と結びつけることで作られてます。

ポリエステル100%や混合されている素材によって、取り扱い方も変わってきますので洗濯表示を参考にしましょう。

ポリエステルのメリット

ポリエステルのメリットは、丈夫でシワになりにくいことです。型崩れもしにくいので、お手入れが簡単で保管がしやすいことも特徴の1つと言えます。そのため、デザイン複雑なブラウスやプリーツスカートなどに使用されることの多い素材です。

その他にも、雨や汗で濡れても乾きやすいので寝具にも使用されています。速乾性に優れていることで、湿気やカビにも強いので安心です。

ポリエステルのデメリット

ポリエステルのデメリットは、頻繁に洗濯をすることで毛玉ができやすいことです。一度毛玉がついてしまうと毛玉取り器やブラシを使用しても取り除きにくく、見栄え悪くなってしまいます。洗濯の際にネットに入れることで他の服との摩擦を防げるので、毛玉を防ぐことができます。

デメリットと言えるもう1つのポイントは、静電気が起きやすいということです。冬場になってくると静電気が起こりやすくなってくるので、ポリエステル生地の服を着用する場合は対策をするなど充分に注意が必要です。

ポリウレタンとの違い

ポリウレタンとは、ウレタンの配合された素材のことを言います。ポリエステルとポリウレタンの違いは、伸縮性に優れていることです。服に使用されることの多いポリエステル比べ、ポリウレタンは断熱材や防音材、スポンジなど幅広く使用されています。

耐久性と防水性は共にポリウレタンの方が低く、さまざまなものからダメージを受けてしまい劣化しやすいと言われています。これらの特徴からポリウレタンはスポーツウェアやレギンスなど、ゴムのような伸縮性の高い服に多く使用されています。

ポリエステルは乾燥機にかけて良い?

ポリエステルは先程も説明したように、丈夫で乾きやすい素材です。さまざまな服に使用されている素材で、ポリエステル生地の服は比較的取り扱いやすくなっています。乾燥機にかけることで、縮む・溶けるといった問題点もあるので注意して取り扱うようにしましょう。

乾燥機は使わない方がベター

ポリエステル生地の服は、基本的には乾燥機を使わない方が無難です。乾燥機は高温の熱で服を乾かすため、熱に強いポリエステル生地の服でも傷んでしまう可能性があります。乾燥機をかけるかどうかの判断基準は難しいですが、悩んだときは洗濯表示を参考にしましょう。

ポリエステル生地の服はメリットで紹介したように乾きやすい素材なので、外干しでも充分早く乾かすことができます。服を長持ちさせるためには乾燥機の使用を避け、服同士の摩擦がおきないようにネットに入れるといった対策を行うことをおすすめします。

花王公式サポートのお洗濯担当です。

ケアラベルにある注意表示に「タンブラー乾燥はさけてください」という注意表示があるものは、ドラム式の乾燥機の使用は避けてください。

ただし、浴室乾燥は使用できます。

乾燥機をかけると生地が縮む原因に

ポリエステル100%と表示された服は、縮む心配はほとんどありません。ポリエステルと他の素材を混合させた服は、服の表面に凹凸があるので洗濯機や乾燥機にかけた際に絡み合うことが縮む原因となっています。中には乾燥機にかけられるポリエステル生地の服もあるので、事前に確認して乾かし方に注意しましょう。

縮んだ時の対処法

ポリエステル生地の服が縮んでしまったときの対処法として有効なのは、アイロンを使った方法です。縮んでしまった服を広げて、スプレー容器に入った水をしっかりと振りかけます。その後、服にあて布をして伸ばしながら低温から中温でアイロンをかけていけば、元の状態に近づけることが可能です。

スチームアイロンであれば、水を振りかける手間も省けるのでおすすめです。ポリエステル生地の服は、洗濯をした際にも縮んでしまう可能性があります。洗濯をして干すときには、生地を伸ばしながら干すようにすると縮むのを防ぐことができます。

 

乾燥機で生地が溶けるのは本当?

ポリエステル生地の服が溶けるといった話を耳にすることがありますが、ポリエステルは熱に強い素材なので200度以上の高い熱でない限り溶ける心配はありません。基本的に家庭用の乾燥機ではポリエステル生地の服が溶けることはなく、原因としては乾燥機が故障している可能性が挙げられます。

故障以外に考えられる可能性は、服にプリントされているデザインが溶けてしまうことや接着剤が溶けてしまうことが考えられます。故障していない家庭用の乾燥機では、溶けることはないので洗濯表示をしっかりと確認して取り扱いましょう。

乾燥機を使わずに乾かす方法

乾燥機を使わずにポリエステル生地の服を乾かす方法として、縮みの対処法と同じくアイロンを使用する方法があります。ポリエステル生地の服はある程度の熱には耐えられますが、高温には弱いのでアイロンを使用する場合は注意が必要です。

乾かし方は、熱を直接服に当てないために綿素材のあて布をしてからアイロンをかけます。あて布をすることでテカリを抑える効果もあり、温度を低温に設定しておけばたくさんの服を乾かす際にも傷んでしまう心配もありません。

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ポリエステルを上手に洗濯する方法

ポリエステル生地の服を取り扱う上で、乾燥機だけでなく洗濯方法にも注意する必要があります。手洗いや洗濯機を使用した場合の洗濯方法を紹介しますので、参考にしてみてください。

ポリエステルの洗濯方法(手洗いの場合)

大切な服はできるだけ優しく洗濯をしたいという人には、手洗いがおすすめです。まず、洗面器か洗面所のシンクに水と洗剤を適量入れます。洗いたい服を入れ、優しく押し洗いしていきます。洗い終わったら服をネットに入れて、洗濯機で10秒脱水します。洗面器に綺麗な水を入れすすぎ、再度洗濯機で10秒脱水したら完了です。

洗剤の入った洗面器に15分ほどつけ置きすると、綺麗に仕上げることができます。洗う際には優しくに押し洗いして、すすぎをする前に柔軟剤を少し入れておくと静電気の発生を防ぐことができるので、試してみてください。

ポリエステルの洗濯方法(洗濯機の場合)

洗濯機に洗いたい服と弱アルカリ性洗剤、柔軟剤を入れます。脱水時間は短めに設定すると、シワがつきにくくなります。黄ばみなどの落ちにくい汚れがついている場合は、酸素系漂白剤を入れて洗濯するのもおすすめです。

ポリエステル生地の服は毛玉になりやすいので、必ずネットに入れるようにしましょう。洗濯機によって、搭載されているモードもそれぞれです。大切な服であればできるだけ、服に負荷をかけないドライモードを選ぶと安心です。

 

実は「ポリエステル100%」といっても、生地のつくりかたや縫製によって、丈夫な服もあればデリケートな服もあり、洗濯方法は一概に同じとは言えません。

まずは洗いたい服の洗濯表示を確認することが大切です。

ポリエステルを洗濯する時の注意点

ポリエステル生地の服を洗濯する際には、綺麗に長持ちさせるために注意したいことがあります。どちらの方法にも共通して言えることは、脱水時間を短くすることです。1分以上してしまうと、シワができる原因になってしまうので注意しましょう。

飾りのついている服は裏返しにしてネットに入れることで、取れてしまう心配もなくなります。洗濯した服を干す際には、天日干しではなく陰干しするようにしましょう。天日干ししてしまうと、色あせしてしまう可能性があります。

洗濯機で何枚か服を洗濯する際には、汚れのひどい服は別にしましょう。一緒に洗濯してしまうと、ポリエステル生地の服が汚れを吸収してしまう可能性があります。再度洗濯する手間を省くためにも、汚れは事前によく確認しておくことが大切です。

ポリエステルは乾燥機を使わずに乾かそう

奥行きのある赤色の乾燥機

ここでは、ポリエステル生地の服は乾燥機が使えるのかといった疑問について紹介してきました。ポリエステル生地の服は熱には弱くないものの、高温過ぎると縮んでしまう可能性があるので使わない方が無難です。大切な服を長持ちさせるために、紹介した洗濯方法と表記されている洗濯表示を参考にして取り扱うようにしましょう!

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