オスバンSでの洗濯効果を解説！詳しい使い方と注意点まとめ

オスバンSは除菌や消臭効果があると話題になっている製品です。様々な使い方ができ、コストパフォーマンスが高いのも人気の理由です。オスバンSはドラッグストアや薬局など、身近な場所で手頃な価格で購入することができるというメリットもあります。本記事では、オスバンSの洗濯効果や使い方を、詳しく解説していきます。

オスバンSとは殺菌消毒剤のことです。成分はベンザルコニウム塩化物でできています。ベンザルコニウム塩化物とは陽イオン界面活性剤の一種で、逆性石けん液とも呼ばれています。

逆性石けんは洗浄作用がある一般的な石けんに比べて洗浄力が劣りますが、殺菌と消毒効果が高いのが特徴です。オスバンSは製薬会社が販売しており、第3類医薬品に分類されています。

オスバンSは消臭力が高い製品です。汗の臭いやワキガ臭が染み付いた衣類、室内干しで洗濯物の生乾き臭が気になる時に使うと、消臭効果を実感できます。臭いがひどい場合はつけおき洗いをすると、さらに消臭力を発揮させることができます。また、オスバンSには殺菌と消毒の効果もあります。

逆性石けんでもあるオスバンSは陽イオン界面活性剤です。陽イオン界面活性剤は水に溶かすとプラスの電気を帯び、マイナスの電気を帯びた細菌を引き寄せます。細菌表面への吸着速度が速いことから雑菌の繁殖を防ぎ、殺菌と消毒の効果を発揮することができるのです。

殺菌と消毒効果が高いオスバンSは、抗菌作用もあるのでカビ対策にも使うことができます。オスバンSを使うと、カビの成分を変質させることができます。細胞の構造を破壊することで、カビを除去することができるのです。オスバンSはカビ除去に使われる他の製品に比べ、臭いもほとんどありません。

小さいお子さんやペットがいる方も、安心して使うことができます。オスバンSは生えてしまったカビを除去することはできますが、完全なカビ予防はできないので注意しましょう。

オスバンSを洗濯に使う場合は、必ず希釈する必要があります。洗濯に限らず原液のままでは使用できません。食器や家具などの消毒は、200～500倍に希釈します。食品を入れる冷蔵庫やゴミ箱は細菌が増えやすいので、100～200倍に希釈します。このように、消臭や除菌などの目的に合わせて濃度を変えます。

オスバンSを洗濯で使う時の重要なポイントは、洗剤と一緒に使わないことです。普段は洗剤と柔軟剤を使って洗濯しますが、オスバンSを使う時は別々に使用します。洗浄力のある陰イオン界面活性剤の洗剤と、殺菌効果のある陽イオン界面活性剤のオスバンSは、反対の性質を持ちます。

二つを同時に使うと双方の効果を打ち消し合ってしまい、洗浄効果も消臭効果もなくなってしまいます。まずはオスバンSを使い、その後に洗剤を使って洗濯しましょう。洗剤と一緒に使う時は、オスバンSをしっかりと洗い流してから使うのもポイントです。

臭いがひどい時は、つけおき洗いが効果的です。繊維の中で繁殖した菌は、通常の洗濯ではなかなか落とすことができません。ですがオスバンSを使うことで、嫌な臭いの元である雑菌を除去し消臭することができるのです。使い方はまず、洗面器にオスバンSを約500倍に希釈した液を作ります。

そこに消臭したい衣類を入れ、1～2時間つけおきしてください。消臭したい衣類の量が多い場合は、洗濯層の中で行うと良いです。次につけおきした洗濯物を水でよくすすぎ脱水します。洗濯物を絞る時は手荒れを防ぐために、ゴム手袋を装着してください。

脱水したら洗濯機に入れ、すすぎ一回と脱水を三分程度行います。その後は他の衣類も一緒に洗濯機に入れ、普段通りに洗剤と柔軟剤を使って洗濯します。

オスバンSにつけおきした後に洗濯機を使う場合は、必ず水ですすぐことが重要です。オスバンSの成分が残っていると、後から使う洗剤の効果を発揮できなくなります。洗濯層に入れる前に、オスバンSが完全に落ちるように綺麗にすすいでください。手洗いが面倒な場合は洗濯機のすすぎ機能を使いましょう。

オスバンSはカビ駆除にも効果があります。カビ駆除の使う場合は、オスバンSを100倍に薄めてください。カビが生えている範囲が狭い場合は、カビの上にキッチンペーパーをのせてその上からオスバンSをスプレーします。次にカビが飛び散らないように、ゆっくりと拭き取ってください。

カビがなくなるまで、キッチンペーパーをのせてオスバンSをスプレーするという作業を繰り返し行いましょう。最後にカビが生えていた場所にオスバンSを直接スプレーし、新しい雑巾で乾拭きします。湿気はカビを発生させる原因になりますので、拭き取った場所はよく乾燥させてください。

カビがひどく範囲が広い場合は、オスバンSを雑巾にスプレーして使います。まず、雑巾でカビを拭き取ります。その後は上記で紹介した、キッチンペーパーをのせてオスバンSをスプレーし拭き取る作業をカビがなくなるまで繰り返し行ってください。カビ除去をする時は、ゴム手袋とマスクを必ず装着しましょう。

オスバンSは使い方によって希釈濃度が変わります。手や指の殺菌には100～200倍に希釈、食器の消毒には200～500倍というように希釈濃度を変えて使います。殺菌や消毒をする場所や物によって希釈濃度を変えることで、オスバンSの効果をより発揮させることができるのです。

希釈したオスバンSは一日で使い切るのが理想です。水で薄めると時間が経つにつれて、オスバンSの効果が落ちてきます。希釈後も一週間程度であれば使用できますが、効果を最大限に発揮させたいなら一日で使い切りましょう。オスバンSを希釈してスプレーする場合は、スプレーする範囲に合わせて使いきれる量を確認しながら希釈すると良いです。

染色した布にオスバンSが付着すると、色落ちや色褪せすることがあります。希釈濃度が濃すぎることで、色落ちする場合もあります。バッグや靴などの革製品に付着した時も、質感が変わるので気をつけて使用してください。色落ちや変質が心配な場合は、目立たない所に1000倍に薄めたオスバンSを少量付けて、試し洗いすると良いでしょう。

逆性石けん液とも呼ばれているオスバンSは、陽イオン界面活性剤を含む製品です。柔軟剤も同じ陽イオン界面活性剤を含む製品ですが、オスバンSには柔軟剤のような効果はありません。洗濯物がふわふわに柔らかくなることはなく、柔軟剤としては使用できないので注意してください。

柔軟剤は一旦オスバンSで洗った後、普段通りに洗濯する際に使用すると良いです。オスバンSは殺菌作用による消臭消毒に特化している製品と覚えておきましょう。

オスバンSの洗濯効果や使い方を解説しました。オスバンSは消臭と殺菌効果があるのが特徴で、用途に合わせて希釈して使う製品です。洗濯で使う時は、洗剤と一緒に使わないことが重要なポイントになります。柔軟剤と同じ逆性石けんですが、衣類がふわふわに仕上がる効果はないので注意しましょう。

オスバンSは臭いが気になる時やカビ駆除などに効果を発揮しますので、洗濯や掃除をする際にぜひ活用してください。