ボールペンのインクを消す方法!紙/布/壁/服など素材別に消し方を紹介

ボールペンのインクを消す方法を紙や布など素材別に紹介します!ボールペンは素材ごとに消す方法が違うので、正しい消し方を知らないと汚れは落ちません。諦めていたインク汚れをスッキリ落として綺麗を復活させましょう!

ボールペンのインクを消す方法!紙/布/壁/服など素材別に消し方を紹介のイメージ

目次

  1. 1ボールペンのインクを消す方法を解説
  2. 2ボールペンのインクの消し方【種類別】
  3. 3ボールペンのインクの消し方【素材別】
  4. 4ボールペンのインクを消すのに使える道具
  5. 5ボールペンのインクの消し方まとめ

ボールペンのインクを消す方法を解説

書類を書く時や仕事などで出番の多いボールペン。鉛筆と違い、紙にくっきり文字を書くことができて便利ですが、その分間違えると消すことができないので大変です。仕事で毎日のようにボールペンを使う人は、衣類やカバンにうっかりインクをつけてしまうこともあるでしょう。

小さな子供がいる家庭では壁や床に落書きされたという話もよく聞きます。そこで本記事ではインク汚れの消し方を紙・服・壁などの素材ごとに分けて紹介していきます。意外としつこいボールペンのインク汚れですが、消し方さえわかれば綺麗に落とせます。本記事の消し方を参考に、諦めていたインク汚れをスッキリ消し去りましょう!

ボールペンのインクの消し方【種類別】

ボールペンのインクには油性と水性の2種類あります。まずは、油性・水性それぞれのインクの特徴を知っておきましょう。

油性ボールペン

この油性ボールペンの汚れがなぜ落ちにくいかというと簡単にいうと水を弾くので汚れが剥がれないということです。

油性ボールペンは世界で初めて開発されたボールペンの元祖で、インク汚れが落ちにくいのが特徴です。油性とは油が溶剤として使われているインクの事で、水を弾き、滲みにくいというメリットがあります。そのため長期保存する書類や公的文書などに適しています。

しかし水を弾きやすいということは、簡単に消すことができないということでもあります。消したくない物に油性ボールペンは適していますが、うっかり衣類や机を汚しても消しにくく、雑巾で拭く位では簡単に落ちません。インクが消えにくいのはメリットでもあり、デメリットでもあるのです。

水性ボールペン

水性ボールペンは油性と違い、溶剤に水を使っています。そのため発色が良く、カラフルな色を作ることができます。パステルカラーやビビットカラーなど色のバリエーションが豊富なので、イラストを書く際に利用することもできます。

また油性ボールペンのインクは粘度があるのに対し、水性ボールペンのインクは伸びが良くサラサラして軽い書き心地なのが特徴です。しかし水性ボールペンは水に弱く、手汗で滲んだり、紙が雨で濡れて滲んだりします。水性ボールペンは水に溶けやすい分、素材によっては拭くだけで簡単に汚れが落ちる場合もあります。

ボールペンのインクの消し方【素材別】

油性・水性の違いがわかったところで、次はボールペンのインク汚れを消す方法を素材別に見ていきましょう。

素材①紙

手紙や書類をうっかり書き損じてしまった時、ボールペンのインクを消したい!と思ったことはないでしょうか?紙についたボールペンのインクを消すには2つの方法があります。まずひとつめの消し方は、ボールペンのインクが付いた部分をピンポイントで、カッターの刃先で削っていく方法です

この消し方は慎重に削らないと紙に穴が開くので、厚めの紙が適しています。削った後、上からボールペンで文字を書けば、跡はあまり目立ちません。広範囲の書き損じには向きませんが、文字を少し消したい時に有効な方法です。

次に紹介する消し方は砂消しを使った方法です。砂消しでヤスリのように紙を削るので、インクが伸びたり紙が破れたり、綺麗に消すにはコツがいります。なお、履歴書や公的な書類は間違えたら書き直すのが基本です

この消し方は、消し跡が付いてもOKな場合にのみおすすめの方法です。紙を削るので大切な書類等には適さないので注意してください

素材②肌

肌にボールペンが付いてしまったり、手をメモ替わりにした時に消す方法を紹介します。水性ボールペンは洗えば消えますが、油性ボールペンにはリップクリームを塗りましょう。ティッシュでインクとリップをなじませたら水で洗い流すだけで消すことができます。リップ以外にも口紅やハンドクリームなどの化粧品でも代用できます。

それ以外には、消毒用のアルコールやメイク落としでも綺麗に消すことができます。肌にボールペンが付いた場合は、大抵自然に落ちるのでそれほど心配はいらないでしょう。

素材③服・布

布についたボールペンは油性と水性によって消し方が変わります。どちらも正しい方法で消さないと致命傷になってしまうので、まずボールペンが油性か水性か確認しましょう。油性ボールペンの汚れにはエタノールか除光液を使います。

布の下に当て布を敷き、エタノールか除光液を垂らしたら上から別のタオルでトントン叩くようにしてインクを当て布に染み込ませます。仕上げに弱アルカリ性石鹸で手洗いしてから、洗濯機で洗います。トントン叩くのがポイントなので、決して揉んだり擦ったりしないよう注意しましょう

水性ボールペンの消し方は、汚れに水を垂らしペーパータオルで浮かび上がってきたインクを染み込ませます。これを数回行ってから洗濯機で洗いましょう。水性ボールペンも擦ったりせず、インクが浮かび上がるのをペーパータオルに染み込ませるだけでにします

油性も水性も、擦ったり揉み込むと繊維にインクが染み込んで取れにくくなってしまうので注意が必要です

素材④レザー・革製品

革製品にボールペン汚れがついた場合は焦って水拭きなどせずに、革専用のクリーナーを使いましょう。焦って拭くと革が傷んだり、インクが広がることもあります。サドルソープ、ラナパー、コロニルのクリーナーは、ボールペン汚れが落ちやすいので利用してみてください

高価な革製品で確実に綺麗にしたい場合は、初めから専用の業者に依頼するのも手です。汚れの範囲にもよりますが5000円程で綺麗にしてもらえるので、大切な物はプロに任せるといいでしょう。

素材⑤合皮

ソファーやバッグなどによく使われている合皮ですが、早めのケアで簡単に消すことができます。消す方法は台所用中性洗剤を塗り、水拭きするだけです。時間が経つと消えにくくなるので、早めに行うのがポイントです。

万が一汚れが取れない場合はエタノールか除光液を使いますが、合皮を傷める場合もあるので目立たない場所で試してから行うと安心です。

素材⑥木・机

木のドアや机などのボールペン汚れを消すには、みかんやオレンジの皮が効果的です。柑橘類に含まれるリモネンが、油性ボールペンのインクを溶かしてくれるので綺麗に汚れが落ちます。とはいえ、柑橘類がタイミングよく自宅に無い場合もあります。そんな時はメラミンスポンジで拭くと消すことができます。

素材⑦プラスチック

消しゴムでこすってみると消える場合があります。力を入れずゆっくりこすってみましょう。

表面がツルツルしている分、プラスチックについたボールペンは紙や衣類よりも簡単に消すことができます。消しゴムで消したい箇所をこすれば、大抵は綺麗に消えます。万が一落ちない場合は、除光液かエタノールで拭き取ると消すことができます。

しかし除光液やエタノールはプラスチックを傷める恐れがあるので、必ず目立たない箇所で試してからの方が良いでしょう。

素材⑧ガラス

ガラスもプラスチック同様表面がツルツルなので、簡単に消すことができます。消しゴムでこするか、除光液・エタノールで拭き取るだけです。せとものやホワイトボードのボールペン汚れも同じ方法で簡単に落ちます。

素材⑨壁

壁に子供がボールペンで落書きして大惨事になったという話はよく聞く話です。壁は材質にもよりますが、窓用の洗剤をスプレーしてメラミンスポンジで優しくこするとインクが落ちます。スプレーする際は洗剤が垂れないよう、汚れても良い雑巾で液垂れを抑えながらスプレーします。

壁紙が傷つく可能性もあるので決して力を入れすぎず、優しくこすってください。落書きの範囲が少ない場合は、消しゴムでも汚れを消すことができます。消しゴムも強くこすると壁紙が傷むので優しくこすりましょう。

素材⑩床

床に油性ボールペンで落書きされた時は、中性洗剤を塗って拭き取ると綺麗に落ちます。中性洗剤がインクの油分を浮かび上がらせるのでとても効果的です。水性ボールペンの場合は、床用の洗剤で簡単に落とせるので気づいたらすぐに拭き取りましょう。

除光液やハイターは床材を傷める原因になるので使用しない方が良いでしょう。メラミンスポンジで擦っても落ちますが、床に細かい傷がつく場合があるので注意してください

ボールペンのインクを消すのに使える道具

ボールペンのインクを消すには、それぞれの素材に適した道具を選ぶ必要があります。これから紹介する7つの道具を使えば大抵のボールペン汚れは落ちるので、消す素材に合わせて選んでください。中には素材を傷める可能性がある物もあるので、目立たない場所で試してから使うと安心です。

専用インク消し

意外と知られていませんがボールペンのインク消しに特化した、ガンジーという専用の商品があります。マニキュアの様な容器に2つの液体が入っていて、消す場所に1液を塗布してインクを吸い、2液を塗って更にインクを吸うとボールペン汚れが綺麗に消えます。

しかしボールペン専用とはいえ、やはり素材によっては使えない物もあります。物によっては逆にボールペン汚れが広がったり、黄色く変色することもあるので、まずは目立たない場所で試してから使用しましょう。

除光液

マニキュアを落とすための除光液ですが、衣類のボールペン汚れを消すことができます。除光液にはエタノールが入っているので、油性ボールペンのインクを落ちやすくしてくれるのです。衣類など布製品に除光液をつけてトントン叩き込むと、汚れが当て布に移ります。

しかし除光液は揮発性が高いので取り扱いには注意が必要です。やはり使い方によっては素材を傷めることもあるので、どうしても他の手段が無い場合にのみ使用するのが良いでしょう。衣類に使う際は、生地の品質表示を確かめるのも忘れない様にしてください。

砂消しゴム

今はあまり見かけなくなりましたが、ボールペンを消す道具といえば砂消しを思い浮かべる人も多いでしょう。紙に書いたボールペンを消しゴムの様に擦って、表面を削って消します。しかし紙が破れたり穴が開いたりと、あまり使い勝手が良いとはいえません。

砂消しで消した跡も残るので使う紙も限られます。壁紙の汚れに使う人もいるようですが、使い方によっては壁がボロボロになるので使用はおすすめできません。

カッター

実際は、簡単にできるが、そのためには技術が必要な方法です。必要な物はカッターナイフ、できれば刃を折ることができるタイプがベター。

カッターも砂消し同様、ボールペンのインクを削り取ることで消すことができます。しかしカッターの刃先で削るので、当然穴が開いたり破れることもあります。うまく消すことができても、紙表面が毛羽立って傷むので使う場面は限られるでしょう。もちろん公的文書や重要書類には使えません。

イラストや文章など個人的に楽しむ物には使えますが、穴が開くリスクが高いのであまり現実的とはいえない方法です。

洗剤・ハイター

ハイターは衣類や食器の黄ばみや汚れを落としてくれる強力な洗剤です。強力なので使い方には注意が必要で、物によっては素材自体の色が抜けたりシミになったりします。ハイターは水性ボールペンには適していますが、油性ボールペンのインクにはあまり効果がありません。そのためインクを落とす時、水性か油性か確かめてから使用しましょう。

台所用洗剤は油汚れを落としてくれるので、油性ボールペンに効果があります。ハイターよりもマイルドなので、色抜けやシミのリスクもありません。台所用洗剤は大抵どこの家庭にもあるので、困った時に頼りになります。

重曹

今では掃除の定番とも言える重曹ですが、他の洗剤と組み合わせて使えばボールペンのインクを消すことができます。重曹小さじ1、漂白剤小さじ3、食器用中性洗剤3滴を混ぜ合わせた洗剤は、衣類に付いたボールペンに有効です。

この洗剤をスプレーし、少し時間をおくとボールペンのインクが浮かんでくるのでブラシや綿棒で落としていきます。その後、通常通り洗濯すればインク汚れを消すことができます。

クレンジングオイル

メイクを落とすためのクレンジングオイルは、油性ボールペンのインクに効果的です。油性ボールペンに含まれる油がクレンジングオイルの油と混ざり合い、落ちやすくなるのです。クレンジングオイルがメイクをしっかり落とすのは、メイク用品にも油成分が含まれているからです。

成分の70%〜80%が油であるクレンジングオイルは、顔になじませることでメイクの油分と混じり合い化粧をしっかり落とします。油性ボールペンも同じ原理で油を浮かせて落ちやすくしてくれます。

ボールペンのインクの消し方まとめ

身近にある文房具だからこそ汚れがつきやすいボールペンですが、インクを消す方法はひとつではありません。油性か水性か、衣類なのか合皮なのかなど素材によっても消し方が変わってきます。素材によっては生地を傷めたり、余計汚れが広がることもあるので必ず目立たない場所で試すことをお勧めします。

クレンジングオイルや台所用洗剤など、どこにでもある物を使って消すことも可能なので困ったら試してみてください。

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