縮んだセーターを戻す方法!身近なもので縮みを伸ばす裏ワザも紹介

縮んだセーターを元のサイズに戻す方法を解説します。ニット生地が縮む原因や、素材別の縮みの戻し方について詳しく説明!縮んだセーターをコンディショナーやアイロンで元に戻すにはどうすればいいか、伸ばす方法を紹介します。

縮んだセーターを戻す方法!身近なもので縮みを伸ばす裏ワザも紹介のイメージ

目次

  1. 1縮んだセーターを戻す方法を徹底解説
  2. 2縮んだセーターは元に戻すことができるのか?
  3. 3縮んだセーターを戻す方法①クリーニング店に依頼
  4. 4縮んだセーターを戻す方法②リンス・コンディショナー
  5. 5縮んだセーターを戻す方法③アイロンスチーム機能
  6. 6縮んだセーターを戻す方法まとめ

縮んだセーターを戻す方法を徹底解説

縮んだセーターを着ている女性

寒くなるとあたたかいセーターを着る機会が増えますが、自宅で洗ったら縮んでしまい、ショックを受けたことはないでしょうか?クリーニングに出せば良かったと落ち込んだり、戻すために無理矢理引っ張って伸ばそうとしたくなりますが、縮んだセーターはちゃんと元に戻す方法があります。

この記事では、そのような縮んだセーターの戻し方・伸ばす方法を徹底解説します。身近にある物を使って戻す裏ワザなどもあるので、すぐに実践できるものもきっと見つかります。

縮んだセーターは元に戻すことができるのか?

セーターが縮む理由

1つ1つ独立していた繊維がギュッとひとまとまりになって全体的に縮んでしまう

トレーナーやシャツは何回洗っても大丈夫なのに、なぜセーターは同じように洗うと縮むのでしょうか?

その原因は繊維にあります。セーターは水に濡れると繊維が広がります。濡れて繊維が広がった状態で洗濯機の中でかき混ぜられると、繊維同士はギュッと絡まり合ってしまいます。繊維と繊維がくっついて絡まり合うことで、セーターが縮んでしまうのです。

カーディガンやニットも伸ばす方法がある?

カーディガンやニットも同じように戻すことができるだろうか?と疑問に思う方もいるかもしれません。

ニットというのは糸をループ状に編んだ生地のことを指します。そしてそのニット生地で作られた、頭からかぶるタイプの物がセーターです。カーディガンは素材にかかわらず前開きの羽織るタイプ物を指しますが、洗って縮みやすいのはニット素材のカーディガンでしょう。

セーターやカーディガンなどのニット生地の物はどれでも戻すことができるのか?また、戻す方法はどれも同じで良いのかを確認していきましょう。

素材によって縮む原因・伸ばす方法は異なる

セーターと一言でいってもその素材は色々あり、実はその素材によって縮む原因や伸ばす方法も違ってくるのです。

ウールやカシミヤといった動物性天然素材のものは、毛糸の繊維が人間の髪の性質と似ているためコンディショナーを使うと良いと言われています。綿や麻などの植物性天然素材のものや、アクリルやレーヨンなどの合成素材のものについてはアイロンがおすすめです。

動物性天然素材のものは、洗濯機で洗うことによって水に濡れて広がった繊維が絡み合うために縮みます。また、合成素材のナイロンやポリエステルは、熱に弱いため乾燥機やアイロンで縮みます。このように、生地によってそれぞれ原因も違うので、伸ばす方法も違ってきます。

縮んだセーターを戻す方法①クリーニング店に依頼

専門の技術・戻し方で復元してくれる

身頃が縮んだセーター

「縮んだセーターはもう着られない」と、諦める前に試せることはいくつかあります。その一つはクリーニング店に依頼することです。クリーニング店は洗濯のプロですので、家庭にない薬品や道具が揃っています。縮んだセーターを完全に元のサイズに戻すことができるとは限りませんが、プロの手に委ねると安心できます。

依頼の手順と準備すること

縮みを戻すクリーニング店

縮んだセーターを持って近くのクリーニング店に駆け込んでも「当店ではそのようなサービスは行なっていません。」と断られることがあります。また、縮みをどれくらい戻したいのか明確にしていないと、お店の人を困らせてしまいます。

早く元のサイズに戻したいところですが、そのためには準備が必要です。クリーニング店に依頼する前にどのような準備が必要なのか確認しましょう。

 

対応可能なクリーニング店かどうかを事前に確認

縮んでしまったセーターを、元に戻すことができるかどうかは店舗によります。まずは対応してくれるかどうか、事前に確認する必要があります。

近くに対応しているクリーニング店がない場合は、インターネットで検索してみましょう。直接持参できる範囲になくても、県外からも受け付けている店舗もあります。ただし送料もかかるので買った値段よりも高くついた、とならないようにしたいところです。

縮む前の寸法を調べておく

次に、縮む前のセーターの詳しい寸法を調べましょう。ネットで買ったセーターなら、サイトで確認することができます。ネットでは取り扱っていないセーターの場合は、直接製造メーカーに問い合わせましょう。セーターのタグに製造元が記されているので、そちらに連絡すれば寸法を教えてもらえるでしょう。

着心地や見た目でも縮み具合を把握しておく

元のサイズを調べも分からなかった場合はどうすればいいでしょうか?実際に着てみて、どの部分がどれくらい窮屈になったか確認しましょう。「腕が窮屈になった」「袖がこの辺まであったのに短くなった」など、分かりやすく伝えられるようにしましょう。

また、見た目でも縮む前との違いがあるかどうか把握しておくと、依頼するときにより詳しく説明できます。

縮んだセーターを戻す方法②リンス・コンディショナー

天然素材はリンス・コンディショナーで戻る可能性あり

縮んだセーターを元に戻す方法。コンディショナーを使うと簡単です。

縮んだウールのセーターを復活させたい場合は、さらにコンディショナーが約80mlくらい必要かも。デリケートな衣類には、マイルドなウール用洗剤を使ってもいい。

自宅で試せることの一つとして、リンスやコンディショナーを使って伸ばす方法があります。ウールやカシミヤなどのニット生地は動物の毛ですので、人間の髪の毛と同じようにコンディショナーでケアすることが可能です。選ぶポイントは、髪の滑りをよくする「ジメチコン」という成分が含まれているかどうかです。

ノンシリコンタイプのものには含まれていないため、セーターの縮みを戻すのには適していません。必ず成分表示を見て確認してから試しましょう。なお、合成繊維や綿・麻などのニット生地には、効果が得られないため注意が必要です。

リンス・コンディショナーを使ったセーターの縮みの戻し方

では、リンスやコンディショナーを使って、縮んだセーターを元に戻す方法を紹介します。使用するのはジメチコンという成分が含まれるリンス・コンディショナーと、洗面器か洗面台、そしてお湯です。洗面器や洗面台は綺麗に洗ってから始めましょう。

洗面器にリンス・コンディショナーを溶かす

まず、洗面器にリンス・コンディショナーを溶かします。小さじ半分程を少量のお湯で溶き、よく混ぜます。よく混ざったら、40℃のお湯をセーターが浸かる高さまで入れます。

セーターをきれいにたたんで液に浸す

次に、縮んだセーターをきれいにたたみ、先ほど作った液に浸します。全体にしみ込んだら一度洗面器から出します。軽く絞ってからセーターをもう一度浸し、30分つけ置きします。

優しく生地を伸ばす

30分ほど経過したら、平らな場所にタオルなどを敷きます。その上にセーターを置き、セーターの形を優しく伸ばしながら整えます。

平干しをする

セーターを広げて整えたら、そのまま平干しで乾かします。乾くにつれて縮んでしまうのを防ぐために、型紙を作ると効果的です。ダンボールで、袖、首、裾などを少し細くした型紙をつくります。そこにセーターをはめ、数か所を洗濯ばさみでとめておきます。

このとき、跡がつきにくい洗濯ばさみを使いましょう。乾燥した後にも縮むことがあるため、型紙は1cmセンチほど大きめに作ることをお勧めします。

縮んだセーターを戻す方法③アイロンスチーム機能

綿・麻の天然素材や合成素材はアイロンで戻る可能性あり

縮みを戻すスチームアイロン

縮んだセーターは「スチームの出るアイロン」があれば簡単に元通りにできます。

綿・麻などの天然素材や合成素材の縮みは、スチームアイロンで伸ばす方法があります。スチームの出ないアイロンでも霧吹きなどで代用できるので、以下で戻し方を解説していきます。
 

アイロンを使った縮みの戻し方

この方法は、セーターが乾く前の少し濡れた状態におこないます。アイロンの熱で繊維を傷めたりテカリが残ることがないよう、アイロンの使い方も解説します。

伸ばしたい衣類を脱水してある程度乾かす

脱水したセーターが9割ほど乾いた状態になったら、アイロンをかけていきましょう。

まず、洗濯して縮んだセーターを優しく脱水します。脱水後に乾かしますが、完全に乾く前の少し湿ったセーターにアイロンをかけていきます。
 

スチームを当てながら優しく伸ばしていく

アイロン台にセーターを置き、片方を洗濯ばさみなどで固定します。もう片方を優しく伸ばしながら、アイロンを1センチほど浮かして蒸気を当てていきます。離れたところから当てられた蒸気で、縮んでいた繊維がふんわりと立ちやすくなります。

スチーム機能がないアイロンの場合は、霧吹きを使用します。セーター全体に霧吹きをかけ、必ずあて布をしてアイロンをかけましょう。生地を傷めたりテカリの原因になるため、直接アイロンをかけないようにしましょう。

 

一気に伸ばさず繰り返す

アイロンで伸ばす方法でのポイントは、一気に伸ばさないことです。一気に伸ばすと、型崩れや繊維を傷める原因になります。縦方向に少し伸ばしたら今度は横方向、と少しずつ伸ばすことを繰り返します。多少時間がかかっても、伸び具合を見ながら繰り返しましょう。

柔軟剤を使うのも効果あり

縮みを戻す柔軟剤

綿や麻のセーターは柔軟剤で伸ばす方法もあります。コンディショナーを使った戻し方と同じように、柔軟剤を洗面器などに溶かします。そこに縮んだセーターをつけ、少しずつ引っ張って伸ばし、軽く脱水をします。

干し方はコンディショナーでの戻し方と同じように、1cmほど大き目に作った型紙にはめて陰干しをします。9割ほど乾いた状態でスチームアイロンを当てると、さらに効果的です。

縮んだセーターを戻す方法まとめ

縮んだセーターではないふんわりとしたセーター3枚

このようにセーターを縮ませてしまった場合でも、戻し方は色々あることが分かりました。自宅でも試せる方法があるので、覚えておくと安心です。セーターを縮ませないことが一番ですが、もし縮んでしまった場合は試してみてください。
 

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