コーヒーと紅茶のカフェインはどちらが多い?含有量や性質を比較!

コーヒー・紅茶・緑茶はたくさんの人に親しまれている嗜好飲料ですが、それぞれに含まれるカフェイン量には違いがあります。嗜好飲料の中でも特にカフェイン量が多いコーヒーや紅茶は、飲み過ぎると津液の生成に影響を与えることもあると言われています。

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目次

  1. 1コーヒーと紅茶のカフェイン量は多い?身体への影響は?
  2. 2コーヒーと紅茶のカフェイン含有量の違い
  3. 3コーヒーと紅茶のカフェインの性質の違い
  4. 4コーヒーや紅茶のカフェインが身体に及ぼす影響
  5. 5コーヒーより紅茶のカフェインが身体には優しい

コーヒーと紅茶のカフェイン量は多い?身体への影響は?

コーヒーや紅茶は、古くから世界中の多くの人々によって愛され続けている飲み物です。コーヒー豆や紅茶の葉が入ったギフトはちょっとした手土産にもぴったりなので、現在では進学のお祝いや退職祝いなどさまざまなシーンに欠かせない存在となっています。

カフェインはコーヒーや紅茶以外の飲み物にも含まれていますが、その種類によって性質や含有量は大きく異なってきます。本記事ではさまざまな飲み物に含まれているカフェイン量や性質などについて紹介しているので、是非参考にしてみてください。

コーヒーと紅茶のカフェイン含有量の違い

カフェインはコーヒーや紅茶に含まれている代表的な成分としても有名で、脂肪分解や利尿作用などさまざまな効果があると言われています。しかし摂取量が多いと身体に悪影響を与えることもあるので、適切な量を心掛けて飲むのが大切です。コーヒーや紅茶以外の身近な飲み物にも含まれているので、含有量の違いもしっかり覚えておきましょう。

コーヒーのカフェイン含有量

ドリンクの種類 100mlあたりのカフェイン 1杯あたりのカフェイン
コーヒー 60mg 90mg
煎茶 20mg 30mg
ほうじ茶 20mg 30mg
玄米茶 10mg 15mg
番茶 10mg 15mg
かまいり茶 10mg 15mg
伊右衛門 10mg 50mg
ペプシコーラ 10mg 49mg
リゲイン 100mg 50mg
アリナミンV 100mg 50mg

紅茶のカフェイン含有量

ドリンクの種類 100mlあたりのカフェイン 1杯あたりのカフェイン
紅茶 30mg 45mg
玉露 160mg 96mg
抹茶 64mg 64mg
ウーロン茶 20mg 30mg
麦茶 0mg 0mg
はと麦 0mg 0mg
マウンテンデュー 20mg 70mg
リポビタンD 100mg 50mg
レットブル 32mg 80mg
モンスターエナジー 40mg 142mg

コーヒーと紅茶のカフェインの性質の違い

カフェインと一口に言っても、中医学からみたその性質には大きな違いがあります。中医学とは中国をはじめとする東アジアで広く伝わっている伝統医学のことで、代替医療としても重宝されています。最近では欧米でも注目を集めている分野なので、中医学の見解を踏まえたうえでカフェインの性質の違いを知っておくことも重要です。

コーヒー

コーヒーには100mlあたり60mgのカフェインが含まれていますが、身体に与える影響の多くは利水作用とされています。利水とは水分や身体に不必要な物質を尿として排出することをいい、身体の中に残っている毒素を取り除く効果があります。

中医学では心肺機能や二日酔いを改善する働きもあると言われています。ただし紅茶や緑茶などとは違い、体内の潤いを減らしてしまうというデメリットもあるようなので飲み過ぎには十分注意しましょう。

紅茶

中医学によると、紅茶に含まれているカフェインには止渇という効果があると言われています。止渇とは激しい喉の渇きを潤すことを言いますが、中医学や漢方などでも非常に馴染みの深い言葉なのでしっかり覚えておくようにしてください。

紅茶には止渇に加えて生津という働きもあります。生津とは血液の重要な構成成分でもある津液を作り出すことを言いますが、その効果は止渇とほぼ同じです。他にも身体を温める煩熱や、心の機能を高める養心という効果があります。

緑茶

紅茶と同様に緑茶のカフェインにも、喉の渇きを潤う効果や津液を作り出す働きがあります。緑茶は胃や肝臓などの機能を改善する効果もあると言われているので、コーヒーや紅茶よりも身体に優しい飲み物と言えます。

緑茶はとても身体に良い飲み物とされていますが、過剰摂取すると体内リズムを崩してしまうこともあります。場合によっては貧血や肝機能障害を引き起こす可能性のあるようなので、くれぐれも緑茶の飲み過ぎには気を付けてください。

津液を潤すことが重要

健康的な身体を維持するためには、津液を潤すことが非常に重要となってきます。津液が不足すれば未病を防ぐことができないとも言われており、中医学でも大変重要視されている概念です。津液を失うと細胞や組織などが正常に働かなくなってしまう場合もあるようなので、体内を潤すことができる緑茶などの方がコーヒーよりも身体に良いと言えます。

津液とは?

津液とは体内の水分の総称で、目や鼻などの粘膜に潤いを与える源とされています。体表部では皮膚なども潤すと言われており、正常な身体に欠かせない存在です。その効果は骨や髄にまで及びますが、飲食物によって生成されるという特徴があるので日々の食生活が津液を守ることにも繋がってきます。

津液の重要性

津液が不足すると、身体の痺れや痙攣などといった症状がでるようになります。精神面においては不安感や不眠などの症状が現れることもあり、場合によってはうつ病を発症するケースも少なくありません。津液は発汗や下痢に加えて嘔吐などの際にも失われてしまうので、近年では欧米でも重要な概念として位置づけられています。

コーヒーや紅茶のカフェインが身体に及ぼす影響

コーヒーや紅茶に含まれているカフェインの摂取量が多いと、身体にさまざまな影響を及ぼすと言われています。通常は頭がすっきりしたり自律神経の働きを高める効果がありますが、過剰に摂取するとマイナスの作用が目立ってしまう場合もあります。本記事ではカフェインが身体に及ぼす影響についても紹介しているので、是非参考にしてください。

軽い覚醒作用

カフェインにはノンアドレナリンの生成を促す効果があるので、適度に摂取すると軽い覚醒作用をもたらす働きもあると言われています。世界で最も広く使われている精神刺激薬としても知られていますが、過剰摂取によって自律神経の乱れなどを引き起こすケースも少なくありません。

睡眠障害

カフェインには軽い覚醒作用がある一方で、過剰に摂取すると睡眠障害の原因となる可能性もあります。摂取した時間に関わらず睡眠が大幅に阻害されるので、睡眠障害によって胃腸の不調や神経過敏などといった症状が出る人もいるようです。近年ではカフェイン錠剤による健康被害も報告されているので十分に注意してください。

鉄分やカルシウムを排出する

カフェインは鉄分やカルシウムの吸収を妨げることもあると言われていますが、適度な摂取を心掛けている場合にはそのような心配はありません。ただし慢性的に摂取するようになると尿や汗などによって鉄分とカルシウムが排出されてしまい、症状が悪化すると貧血になることもあります。

子供は中毒症を起こしやすい

最も注意しなければいけないのが、子供がカフェインを摂取するケースです。脱水症状などを起こしやすい子供が過剰に摂取すると体内の津液が不足してしまい、場合によっては中毒症を起こすこともあるので子供のカフェイン摂取には特に注意する必要があります。

コーヒーより紅茶のカフェインが身体には優しい

コーヒーや紅茶などに含まれているカフェイン量や性質の違いなどについて詳しく紹介してきました。カフェインには利尿作用や脂肪燃焼などさまざまな効果がありますが、摂取量が多いと身体に悪影響を与える可能性もあります。

カフェインは緑茶やウーロン茶などに加えて、コーラやエナジードリンクにも含まれています。特にエナジードリンクはカフェインがとても多い飲み物なので、飲み過ぎには注意が必要です。普段何気なく飲んでいるものにもカフェインは含まれているので、過剰摂取に気を付けながら味わってみてください。

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