2019年05月26日公開
2024年09月16日更新
塩素系漂白剤の効果と使い方!酸素系との違いは?おすすめ商品も紹介
塩素系漂白剤は漂白や黄ばみ落としなどに便利に使用することが出来るものになっています。今回の記事では、塩素系漂白剤の使い方やおすすめ商品、混ぜると危険な製品などについて紹介していきます。洗濯やお風呂場の掃除に便利に使用できる塩素系漂白剤についてはもちろん、酸素系漂白剤との違いや重曹で代用する方法などについても紹介していますので、漂白や黄ばみ落とし、除菌などに興味がある方は是非チェックしてみて下さい。
目次
塩素系漂白剤の効果
塩素系漂白剤の効果について、詳しく知っていますか?塩素系漂白剤はキッチンや洗濯などで使用でき、その名の通り漂白などで使用されるものです。便利に活用できるものなのですが、使い際には混ざってはいけないものに混ぜることのないよう、危険のないように注意しておきたい点もあります。
今回の記事では、塩素系漂白剤のおすすめ商品や使い方、混ぜると危険なものといった気を付けたい注意点などについても紹介していきます。使う前に是非チェックしてみて下さい。まずは、塩素系漂白剤の特徴から順番に見ていきましょう。
特徴
塩素系漂白剤は、毎日使用しているという方はあまりいないかと思います。塩素系漂白剤は特にこの洗濯物を白くきれいにしたい、といったときやお風呂場の黒ずみの除去などを目的として使用されます。衣類のつけ置き漂白に適しており、白物の繊維製品に使用します。
「塩素系」の表示義務
そして、「塩素系」のものには、表示義務というものがあります。これは家庭用品品質表示法、というものに定められており、定められた塩素系試験で測定した結果、1.0ppm以上の塩素ガスが発生する場合には「塩素系」といった表示や、「混ぜるな危険」という注意事項の表示をする義務があります。
後程詳しく紹介していきますが、塩素系漂白剤のものは混ぜると危険なガスが発生するものもあります。このような表記がある場合には混ぜてはいけないものの混ぜてしまわないように、十分取り扱いに注意しましょう。
漂白力が強い
また、漂白力が強いというのも塩素系漂白剤の特徴となっています。強力に、しっかりと衣類などを漂白してくれますので、酸素系漂白剤よりもより強力な効果を発揮してくれるでしょう。
漂白するために使用する漂白剤ではあるのですが、使い方を間違ってしまうと素材や使用する環境によっては黄色く変色してしまう原因となってしまいますし、強力に漂白してくれるゆえに生地を傷めやすいというデメリットもあります。時と場合に応じて、便利に塩素系漂白剤を活用していきましょう。
塩素系漂白剤の使い方
続いて、塩素系漂白剤の使い方について見ていきましょう。強い漂白力を持つ塩素系漂白剤ですが、どのような使い方に活用することが出来るのでしょうか?使い方と、正しいすすぎ方などについて紹介していきます。
洗濯に使う
先ほど少し触れたように、漂白力が強い塩素系漂白剤は、洗濯という使い方で使用できます。普通の洗濯洗剤では、シミを落とす時シミの色素を浮かび上がらせて取り除いているのですが、塩素系漂白剤の場合にはシミの色素を直接分解して洗濯してしまいます。
洗濯という使い方で使用するという際には、浸け置きをしておきましょう。シミや汚れを落としたい服を漬け込んでおけば、洗濯機で洗ったときにより洗濯効果を発揮してくれます。
ただ、強い洗浄力を持つ塩素系漂白剤は、色柄向きには向いていませんので使い方には注意しましょう。また、使用してはいけない素材には使用しないようにするという点も重要です。大事な衣類を傷めてしまわないように、洗濯に使えない生地はしっかりと確認し、使い方には注意しておきましょう。
キッチンで使う
また、塩素系漂白剤はキッチンで使用するという使い方もおすすめです。まな板やコップなど、黄ばみや茶渋が付いてしまって気になっているという方は多いかと思います。このような時に、塩素系漂白剤を使用しましょう。
コップなどは器状になっていますので内側にそのままスプレーすれば大丈夫ですし、まな板の場合なら黄ばみが気になる部分にまんべんなくいきわたる様、スプレーしていきましょう。あとは漂白剤の表記に従っておいておけば、洗い流した後にきれいに落ちているかと思います。
正しいすすぎ方
塩素系漂白剤は強い漂白力を持っているものとなりますので、器などに使用する際にはしっかりと正しいすすぎ方で洗い流しておきましょう。大体の塩素系漂白剤の使用方法の欄には、「水ですすぐ」と書いてあるのだそうです。
漂白剤を流したいという時は、流水で30秒ほどかけてしっかりと流しておきましょう。漂白剤は強いものとなっていますから、残っているのが心配という方も多いかと思います。心配だからスポンジで洗っておこう、と考える方もいるかと思いますが、これは止めておきましょう。
スポンジにも雑菌は付いていますので、せっかく除菌したまな板などにまた菌が付いてしまいます。流水でしっかりと洗い流しておけばすすげますので、洗ってしまうよりはすすぎを丁寧に行った方が良さそうです。
使えないもの
強い漂白力で色々な汚れを落としてくれる便利な塩素系漂白剤なのですが、すべてのものに使用できるというわけではありません。「金属製品、メラミン食器、絹・ナイロン・ポリウレタン、色柄物、樹脂加工されたもの」などは使用できないので注意しましょう。
メラミン食器に使用してしまうと表面を溶かしてしまう恐れがありますし、金属製品に使用してしまうと錆びてしまう可能性があります。短時間ですので、ステンレス製品なら大丈夫なようですが使用不可の製品に塩素系漂白剤がかかってしまわないように気を付けましょう。
塩素系漂白剤と塩素系洗剤のおすすめ商品
それでは、ここからは塩素系漂白剤と、塩素系洗剤のおすすめ商品を紹介していきます。便利な商品が多く発売されていますから、それぞれの特徴と共に見ていきましょう。
「ハイター」花王
最初に、花王の「ハイター」から見ていきましょう。ブルーのボトルでお馴染みの商品となっており、使ったことはなくても、見たことがある方も多いかと思います。こちらの花王のハイターは衣料用の塩素系漂白剤となっており、ポリエステルや綿、麻などの白い衣類に使用することが出来ます。
こちらのハイターは浸け置きして使用する、というのが基本的なおすすめの使い方となっています。洗濯機などに入れて使用してしまうと時間の調整が難しいので、衣類を傷めてしまう危険性があるからです。洗濯機などに入れるのは控えるようにして、浸け置きで使用するようにしましょう。
「キッチン泡ハイター」花王
上記のハイターは衣類用のハイターとなっているのですが、こちらのおすすめの塩素系漂白剤はキッチン用のものとなっています。花王の「キッチン泡ハイター」です。
こちらのハイターは泡タイプで出てくるというのもおすすめポイントとなっており、包丁などにスプレーした際でも流れにくいという特徴があります。排水溝などの掃除にも活用でき、泡がしっかりと密着してくれるものとなっていますので便利に使用することが出来そうです。
「スクラビングバブル トイレ洗浄 超強力トイレクリーナー」ジョンソン
塩素系漂白剤ではありませんが、塩素系洗剤というものもあります。こちらのジョンソンの「スクラビングバブル トイレ洗浄 超強力トイレクリーナー」は、トイレ用の塩素系洗剤となっており、便器内の黄ばみ取りやカビ取りなどに効果を発揮します。
トイレ掃除はブラシで行っているという場合も多いかと思いますが、こちらのスクラビングバブル トイレ洗浄 超強力トイレクリーナーならノズル式になっていますので、ブラシが届きにくい便器のふち裏までしっかりと掃除をすることが出来ます。
「カビキラー」ジョンソン
続いても、塩素系洗剤として有名な商品を紹介します。おすすめ商品である、こちらのジョンソンの「カビキラー」は、塩素系のカビ取り剤として有名なものとなっています。お風呂のパッキンなどに使用すれば、しばらくおいておくだけでカビなどをしっかりと落としてくれますので便利に使用することが出来ます。
ボトルは便利なスプレータイプとなっていますので、手に塩素系洗剤が付いてしまう可能性も少なくて済みます。カビ取りする場所が多く、何度もスプレーするのは疲れてしまう、という方には「電動タイプ」というものもあります。
こちらのスプレーなら軽くレバーを握った後、ずっと引き続けているだけで洗剤が出続けてくれますので掃除時間も短縮してくれるでしょう。また、カビキラーは使用した後もカビ防止効果が働いてくれ、約1か月くらいはカビの発生を抑えてくれるのだそうです。
「マイキッチンブリーチ」ロケット石鹸
リーズナブルな価格で、しっかりと落とせる塩素系漂白剤が欲しいという方はこちらのロケット石鹸の「マイキッチンブリーチ」がおすすめです。こちらの塩素系漂白剤はその名の通り、キッチン周りのカビ取りや漂白に効果を発揮してくれるというものになっています。
台所洗剤ではなかなか茶渋などはすっきり落とせないかと思いますが、こちらのマイキッチンブリーチを使用すれば茶渋などをすっきりと洗い流すことが出来、便利に使用できます。まな板などの除菌効果もあり、悪臭を消してくれるという効果も期待できます。
また、リーズナブルな価格で購入することが出来るというのもこちらの塩素系漂白剤の魅力となっています。ネットショッピングなどで検索すると、なんと50円と切る値段のサイトもありしっかりとした効き目ながらお安い値段で塩素系漂白剤を購入することが出来ます。
塩素系漂白剤を使う時の注意点
続いては、塩素系漂白剤を使用する際の注意点について見ていきましょう。便利に使用できる塩素系漂白剤なのですが、使用する時には気を付けたい、混ぜると危険などの注意点もあります。どのような点に気を付ければよいのでしょうか?
酸性の製品と混ぜると危険
最初に注意したいのが、「酸性の製品と混ぜると危険」という点です。塩素系漂白剤は酸性の洗剤と混ぜることで、有毒なガスを発生させることでも知られています。パッケージに「混ぜるな危険」と書いてあるのは混ぜることでガスを発生させないためです。
塩素系漂白剤を酸性の製品と混ぜると気分が悪くなったり、最悪の場合ですと亡くなってしまう場合も考えられますので、塩素系漂白剤を使用する際には必ず酸性の製品と混ぜることのないようにしておきましょう。
換気をする
また、酸性の製品と混ぜることが無くても、換気をするという点も注意しておきたいポイントとなっています。使用したことがあるという方は分かるかと思うのですが、塩素系漂白剤は独特のプールの消毒液のようなにおいがしているかと思います。
その匂いを長時間かいでしまっていると、気分が悪くなる恐れがありますので必ず換気をしながら使用するようにして下さい。お風呂場なら窓を開けたり、換気扇を付けることで対処できますし台所なら流し近くの換気扇をつけておくだけで換気できるかと思います。
原液で使わない
また、原液では使わないという点にも注意しましょう。強力な力を発揮してくれる塩素系漂白剤ですが、そのまま使用した方が効果が高いのではと思われる方もいるかもしれません。しかし、基本的には原液で使用するようにはなっていませんので、商品に薄めて使用すると書いてある際には必ず薄めて使用するようにしましょう。
薄めて使用するものを原液で使用してしまうと、漂白剤にもかかわらず逆に黄ばみなどが付いてしまう原因になってしまうのだそうです。色落ちの原因にもなりますので、少し少ないくらいの量で使っていくのが安心のようです。
皮膚や目につかないよう注意する
強い力を持っているものですから、皮膚や目についてしまわないように十分注意して使用しましょう。手はどうしてもついてしまいがちな部分となりますから、塩素系漂白剤を取り扱う時にはゴム手袋などをはめておくと安心かと思います。
目の方も、触ったゴム手袋で目を触らないようにするなど十分注意しておきましょう。もし癖などでつい触ってしまった、皮膚や目についてしまったという際にはしっかりと洗い流して病院に相談するのがおすすめです。
熱湯を使わない
熱湯を使用すると良く落ちそうなのですが、塩素系漂白剤を使用する際には熱湯を使用しないように注意しましょう。漂白剤は温度が高いことでより働きが活発になります。
ですので、使用する際に熱湯の方が良いのではないかという気になってしまうのですが、熱湯を使用してしまうと反応が急激すぎて、上手に使用できないという場合もあるのだそうです。期待通りの効果を得るようにするためにも、熱湯は使用しないように注意しておきましょう。
塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の違い
塩素系漂白剤について紹介してきたのですが、酸素系漂白剤というものもあります。名前はよく似ているのですが、酸素系漂白剤はどのような違いがあるのでしょうか?特徴や使える場所などを見ていきましょう。
酸素系漂白剤とは?
酸素系漂白剤は、水に溶けると活性酸素が出る漂白剤となっており、汚れを分解してくれます。塩素系漂白剤に比べると漂白力が緩やかなものとなっていますので、塩素系に比べて使用しやすいものとなっています。塩素系漂白剤が酸性のものと混ざるのが心配という方にも、こちらの酸素系漂白剤を使用するのがおすすめです。
塩素系は色柄物には使用できないというデメリットもありましたが、こちらの酸素系漂白剤なら色柄物にでも使用することが可能です。酸素系漂白剤には粉末タイプと液体タイプのものがあり、それぞれ液体のものは酸性、粉末タイプはアルカリ性、と少し違った特徴を持つようです。
使える場所
塩素系よりも漂白力が緩やかとなっている酸素系漂白剤も、いろいろな場所で使用することが出来ます。使える場所としてはキッチンやお風呂場、そして洗濯槽などです。
選択で液体の酸素系漂白剤を使用したいという時には通常の洗剤と一緒に使用すれば漂白、除菌に活用できます。先ほど紹介したように色柄物にも使用できますので、毎日使用できるというのが酸素系漂白剤のうれしいポイントです。
粉末タイプのものは液体の酸素系漂白剤よりも洗浄力が高くなっていますので、黄ばみやにおいをすっきりさせたいときなどにおすすめです。洗面器などにお湯を張って粉を溶かし、その中に洗濯物を漬け込んでおけばすっきりと臭いや黄ばみなどを取り除くことが出来ます。
キッチンやお風呂の場合も、上記と同じように浸け置きしておけばきれいにすることが出来るでしょう。洗濯槽のカビなどの汚れにも、強力な効果を発揮してくれます。
使えないもの
便利に使用できる酸素系の漂白剤なのですが、使えないものもありますので注意してください。酸素系漂白剤が使用できないものとしては、水洗いが出来ない衣類、毛や絹など動物性の繊維のもの、金属が付いている服、金属染料が全体的に使用されている服、などです。
特にファスナーやホックなどを使用している服は見落としがちかと思いますので、使用する際には酸素系漂白剤を使用することが出来る衣類かどうか、しっかりチェックしておきましょう。
塩素系漂白剤以外で代用できるものは?
塩素系漂白剤は強力で便利なものなのですが、違うもので代用できないか、と考える方もいるかと思います。重曹やお酢などでも代用することが可能となっていますので、重曹などの特徴などに紹介していきます。
アルコール除菌スプレー
塩素系漂白剤を持っていなくても、アルコール除菌スプレーは持っているという方も多いかと思います。アルコール除菌スプレーを使用しても除菌やカビを取ったりすることが出来ます。
例えば、タオルにアルコール除菌スプレーを拭き取ってカビの部分を拭き取るだけで、素材を傷めずに除菌することが可能となっています。ただ、アルコール除菌スプレーは漂白剤ではありませんので、物を白くする効果はありません。あくまでカビを取って除菌効果が期待できるアイテムとして使用しましょう。
重曹
また、重曹も掃除に便利に使用できるアイテムとして活用している方は多いかと思います。浴室内のカビ取りに塩素系を使用しようかと思っていた方なら、重曹で代用することが出来ますので、重曹の使い方などもチェックしてみましょう。
重曹と、先ほど紹介した酸素系漂白剤、そしてぬるま湯で作ったペーストをカビの部分に塗りつけておくことで重曹ペーストを作り、この重曹ペーストをカビ取りの代用として使うことが出来ます。
また、重曹ペーストを作らなくても重曹も洗濯槽の掃除に使用してしきれいにすることが出来ますので、重曹を洗濯槽の掃除に使用するというこちらの使い方もおすすめです。
お酢
また、意外に思われるかもしれませんがお酢も塩素系漂白剤の代用として使用することが出来ます。お酢にも殺菌効果があり、消臭、汚れを落としてくれる効果も期待できますのでおすすめです。
使い方も簡単で、お風呂の気になる汚れにお酢をかけたりてしまえば、汚れが水で溶ける物質に変わってしまいますので軽くこするだけできれいにすることが出来ます。
また、殺菌効果・抗菌効果がありますので入浴剤代わりに使用するという事もできます。体のにおいも抑えながらカビなどの防止にもなるというわけです。塩素系漂白剤を入浴剤に使用するという事は決してできませんが、自然派のお酢ならではの活用法になります。
塩素系漂白剤を上手に使いこなそう
今回の記事では、塩素系漂白剤の上手な使い方やおすすめ商品などについて紹介していきました。塩素系漂白剤は強力な漂白効果があるものなのですが、酸性の洗剤などと混ぜると有害なガスが発生してしまうので混ぜることのないように、扱いには十分注意しましょう。
緩やかな効き目の酸素系漂白剤も便利ですが、塩素系漂白剤でないと落としにくい汚れもあるかと思います。塩素系漂白剤を上手に使いこなして、便利に活用してみてはいかがでしょうか?