2018年07月18日公開
2024年07月19日更新
レッドブルのカフェインの含有量はどれくらい?コーヒーと比較調査!
レッドブルはカフェインがたくさん入っていると聞きますが、どのくらい入っているのでしょうか?そこで今回はコーヒーと比較してそのカフェイン量を調べました。レッドブルの飲み過ぎによる健康への影響はあるのでしょうか?効きすぎると噂の海外製レッドブルと国内のレッドブルの違いについても比較調査しまとめました。エナジードリンクの王様レッドブルをわかりやすく徹底評価します。
目次
レッドブルの紹介
受験勉強や徹夜での作業に欠かせないエナジードリンクですが、その中でもレッドブルは愛用者が多くいます。そんなレッドブルについてまとめてみました。
レッドブルとは?
レッドブルのオリジナルはタイ製?
レッドブルは、オーストリアのRed Bull GmbHという会社の清涼飲料水です。しかし、創業者はChaleo Yoovidhya(チャリアオ・ユーウィッタヤー)というタイ人の方です。もともと、タイで発売されていた Krating Daeng (クラティン・デーン)という清涼飲料水を元に海外用に開発したのが、レットブルと言われています。
ただし、味はレッドブルとクラティン・デーンはだいぶ違います。また、オリジナルの知名度は非常に低く、現在はレッドブルの方が圧倒的に有名になってしまいました。
名前の由来
本家のクラティン・デーンはタイ語で赤い(クラティン)・インドヤギュウ(デーン)を指しています。赤い牛を英語でいえばそう、レッドブルになります。よく見慣れた二頭の赤い牛のマークと名前は本家からインスピレーションを受けています。
宣伝に力を入れているレッドブル社
レッドブルといえば、英語圏でのキャッチコピーはRed Bull Gives You Wingsとなっていてこれを日本語に訳したものがよく聞くレッドブル翼をさずけるになります。実は、一度海外でこのコピーが虚偽広告に値するということで訴訟に発展しています。これに対してレッドブル側は和解金を払い、話題集めました。
さらに多くのモータースポーツに出資しているのも特徴です。海外でメジャーなスポーツチームや大会のネーミングライツを取得しています。F1やオートバイレース、さらには飛行機を使ったエアレースにも出資しています。こうした様々な宣伝によりレッドブルは世界一有名なエナジードリンクメーカーになりました。
レッドブルのカフェイン含有量
では、早速気になるレッドブルのカフェイン含有量について調べました。すると、現在日本で販売されているレッドブルと海外製のレッドブルでは効き目が違うとよく聞きますが、カフェイン量は実は全く同じ250mlあたり80mgです。では一体何がどう違うのでしょうか?
海外版レッドブルと日本版のレッドブルの違い
その違いはズバリ、タウリンが入っているかどうかの違いです。海外版では、タウリン1000mgが配合されていますが、日本版のレッドブルでは代わりにアルギニン300mgが含まれています。なぜでしょうか?
タウリンは、からだ、細胞を正常状態で保つ作用があります。タウリンは上がりすぎた血圧を下げる効果があります。さらに体内でタウロコール酸などの形で存在し、消化作用を助ける。そのため、肝機能の改善にも用いられます。これらの効果のためタウリンを含むドリンクは医薬部外品に分類されます。
日本向けのレッドブルには、アルギニンが含まれています。アルギニンは必須アミノ酸の一つで、免疫反応の活性化、細胞増殖を促進し、コラーゲン生成促進などにより、創傷や褥瘡の治癒を促します。アミノ酸なので医薬部外品には該当しません。
あえて清涼飲料水にしたレッドブルの戦略
では、清涼飲料水になるように海外のオリジナルの成分を変えてまで販売したのはなぜでしょうか?それには二つ説があります。一つは医薬部部外品として販売するには厚生労働大臣の指定が必要だったからというものです。そしてもう一つは医薬部外品は管理の容易な場所に陳列しなければならないことにあります。そのためレジの近くに置かれることが多いです。
コンビニに行くと二ヶ所冷蔵スペースがありますが、レッドブルはコーラやコーヒーなどが陳列されている奥の清涼飲料水コーナーに置くことが可能です。以前、日本で眠気冷ましとして一般的だったのは缶コーヒーや炭酸飲料でしたから、消費者により知ってもらうためにあえて清涼飲料水として売り出し、コンビニの花形コーナーに置かれるようにしました。
コーヒーのカフェイン量との比較
では、本題のレッドブルのカフェイン量についてコーヒーのカフェイン量と比較していきます。コーヒーも入れ方によってカフェイン量が異なるため、缶コーヒー・ドリップコーヒー・エスプレッソの3種類で比較しました。前述の通りレッドブルのカフェイン量は100gあたり32mg(250ml缶で80mg配合)です。
缶コーヒーのカフェイン含有量は?
一般的な缶コーヒーのカフェインの含有量を調査したところ、ブラックタイプで100gあたり60mg、ミルクや砂糖を含むブレンドタイプで100gあたり60-80mgになります。もっともカフェインが少なかったのは、ミルクラテの40mg前後でした。レッドブルと比較するとカフェイン含有量は同じくらいか少し多めということになります。
ドリップコーヒーのカフェイン含有量は?
10gの豆で150mlのコーヒーを抽出した場合、カフェイン含有量は60mgであるため、レッドブル1缶分と比較するとカフェイン含有量は少なめです。デカフェインの豆の場合通常の豆より90%以上カフェインがカットされます。
エスプレッソのカフェイン含有量は?
エスプレッソはカフェインが大量に入っているイメージがありますが、実はワンショットあたりのカフェイン量は使う豆は40-70mgです。レッドブルと比較するとエスプレッソはカフェインがすこし少なめになります。
ちなみに、なぜエスプレッソのカフェインが少ないかというと、深煎りの豆を使うことにあります。カフェインは加熱すると空気中に揮発するため、浅煎りの豆よりもカフェインが少ないのです。最近人気のデカフェの豆は深煎りして極力までカフェインを飛ばしたものが多くあります。
なぜレッドブルは眠気に効くと感じるのか?
意外にも、カフェイン含有量はコーヒーと大きな違いがないかもしくはコーヒーの方がカフェインの量が多いという結果になりました。ではなぜ眠気対策にレッドブル使っている人が多いのでしょうか?実は、レッドブルを飲んですぐに眠気から解放されるように実感する方が多いですが、それはカフェインの効果ではありません。
なぜなら、カフェインの効果は摂取してから約1時間後だからです。一方、レッドブルの即効性を支えているのは、糖類によるものです。糖類は、脳の栄養になるため疲れた脳を目覚めさせる効果があります。つまりコーヒーであればブラックで飲むよりも砂糖を入れた方が効果的といえます。
レッドブルの飲み過ぎで影響は?
カフェインは飲みすぎるとよくありません。一日あたり400mg以下が推奨されています。しかし、個人差が多くあるのがカフェインの特徴の一つです。さらに体調や生活習慣にも影響されます。例えばタバコをよく吸う方はカフェインが効きにくいですし、妊娠中の方はできるだけ胎児への影響を考慮し摂取は控えるべきでしょう。
カフェインでトイレが近くなる
カフェインの特徴の一つはトイレが近くなりやすいことです。渋滞中の眠気覚しにサービスエリアで買う際には注意が必要です。
カフェインで寝れなくなる
カフェインの効果が半減するまでに3-4時間かかると言われています。そのため、睡眠が妨げられないように就寝前には摂取しない方が良いでしょう。
レッドブルは一日何缶まで
一本あたり、80mgのカフェインが含まれているので、カフェイン摂取量としては一日5本以下が目安になります。しかし、レッドブルは一本あたり25gの糖類を含んでいますので、WHOの提案によれば一日糖類は25gとされています。そのため健康のために一日1本が良いでしょう。
また一日225mg以上の摂取で52%以上の人が二日以内に頭痛を経験すると言われています。カフェインの過剰摂取に気をつけましょう。
レッドブルで集中力は上がる?
レッドブルには即効性のある糖類と遅効性のカフェインが入っています。脳を刺激することができるため、集中力を高めるのに効果的です。特にカフェインは、中枢神経を覚醒し、疲労を軽減するとされています。
カフェインの意外なデメリット
カフェインは、中毒性のあるものですので、適量を守る必要があります。またそれに伴い離脱症状というものが存在します。反動により、集中力の欠如が起きます。そのため、一夜漬けや徹夜でレッドブルやコーヒーといったカフェイン飲料の過剰摂取してしまうと、集中力がさらに落ちやすくなるため、逆効果になってしまう可能性があります。
レッドブルのまとめ
いかがでしたか。意外にも、カフェインの含有量は少ないということがわかりました。それは、むやみに多くのカフェインを配合するのではなく、集中力の持続と健康の維持の両方を意識した適切な量にしています。そのため、飲み過ぎにはくれぐれも注意しましょう。