ウイスキーは賞味期限がない?劣化を防ぐ保管方法や場所・アイテムは?

ウイスキーはボトルで販売されているものがほとんどですが、ボトルには賞味期限が明記されていません。ウイスキーには賞味期限があるのでしょうか?ウイスキーは未開封であれば、何年でも保存しておけばワインのように、熟成が進んでより旨味を増すものなのか、開封済みなものは、早く飲みきった方がよいのか、ウイスキーの保管方法について調査しました。開封済みのウイスキーでも劣化をさせず、賞味期限を保てるような保管場所、保管方法を紹介します。

ウイスキーは賞味期限がない?劣化を防ぐ保管方法や場所・アイテムは?のイメージ

目次

  1. 1ウイスキーは賞味期限がない?
  2. 2ウイスキーの劣化を防ぐ保管方法
  3. 3ウイスキー開封後の保管で気をつけること
  4. 4ウイスキーの賞味期限を延ばす保管場所
  5. 5ウイスキーの劣化を防ぐアイテム
  6. 6ウイスキーに賞味期限はないが保管方法には注意

ウイスキーは賞味期限がない?

ウイスキーのボトルには賞味期限が表示されていません。ウイスキーには、美味しく飲める期限は定められていませんが、どのくらいまでなら美味しく飲めるのかをみていきます。

未開封であれば賞味期限はない

ウイスキーに限らず、賞味期限とは、加工食品に表示されているもので、その期日までであれば美味しく安全に食べられる期間のことです。保存している袋や容器を開けずに、その食品に示されている保存方法を守っていれば、美味しく味わうことができる期限で、食品衛生法などで定められています。

ウイスキーも加工品ですが、賞味期限は表示されていません。ウイスキーが未開封の状態で、保存場所が特に高温な状態や低温化といった過酷な状況になくメーカーがすすめる保存方法で保存していれば、長期間保存できるので賞味期限は定められていません。

賞味期限のないウイスキーではありますが、開封した場合になると、未開封に比べて味は劣化しやすくなるので、賞味期限がなくても保存には注意が必要です。

賞味期限がない理由

ウイスキーに賞味期限がないのは、ウイスキーの製造方法が蒸留という工程を経て、雑菌の元になるタンパク質や糖質が含まれていないということによります。大麦やトウモロコシといった穀類の原料を発酵させ、加熱した蒸気を冷やし液体にすることで、蒸留したものがウイスキーの素になります。

蒸留したものはアルコール度数が40度前後あり、雑菌が繁殖することがないため賞味期限を表示しなくてもよいことになっています。ただし未開封の場合で、保管場所に問題がなければ長期保存も長くなりますが、開封したものは賞味期限がないといっても、劣化は進ので早めに味わうのがおすすめです。

コルクを使ったものは注意

ウイスキーの原酒は樽に詰められて何年もかけて、熟成をさせてブレンドして香りと味わいを高めています。市販品となるときには、ボトルにつめられて封をされますが、この時にコルク栓を使っているものもあり、中には経年変化でコルクの劣化が進んでしまうものもあり得ます

コルクが乾燥しすぎるなどで劣化して、ひび割れがある場合などはアルコールが蒸発し香りや味が落ちてしまうことがあります。これでは賞味期限がないウイスキーでも、香りが劣化した味わいのものを飲むことになります。

反対にコルクにウイスキーが触れている状態が長期間続くと、コルクのにおいがウイスキーに移ることもあるため、コルク栓のウイスキーは未開封であっても、早めに飲む方がよいです。飲みきれず保存するのであれば、劣化したコルク栓は使わずに、市販のボトル用の栓を使うなどして、密閉性を高めるのもおすすめです。

開封済みのウイスキーの賞味期限

ウイスキーは蒸留酒なので、ワインと違ってボトルに入ったものを長年寝かせても熟成が進むことはありません。ウイスキーはメーカーでブレンドして、香りと味を最高の状態でボトルに詰めているので、早めに開封して飲むのがおすすめです。また未開封であれば、賞味期限がないことには変わりありません。

開封した後のウイスキーの場合、賞味期限がないといっても半年くらいで飲みきるようにします。ウイスキーボトルを開封したら、すぐに劣化が始まることはありませんが、少しずつ空気に触れることで香りや風味がボトル詰めしたときよりは落ちていきます。開封したウイスキーは、開封後、半年くらいが賞味期限と考えて飲み切ってください

ウイスキーの劣化を防ぐ保管方法

ウイスキーは賞味期限がありませんが、開封前、開封した後でも風味の劣化を防ぐためには、保管方法も大切です。高価なウイスキーでも、保管方法が悪ければ、開封直後に賞味期限を迎えてしまい、美味しく味わうことができなくなるので、おすすめの保管方法を紹介します。

直射日光の当たらない場所

ウイスキーは、未開封のものでも、開封したもので半年以内の賞味期限といえる期間内であっても、直射日光のあたる場所での保管は避けます。ウイスキーのボトルは色が濃いものが多いですが、直射日光を避けるためで、蒸留したアルコールであっても直射日光にあたることでボトルの中身は変質してしまいます。

ウイスキーのボトルは、日光があたりやすい場所ではなく、日の光が届かないような部屋の奥の方や棚の中で保管するようにします。開封済みのものでも、これは同様で直射日光が当たる場所での保管は、賞味期限を短くしてしまいます。

湿度の低い冷暗所

ウイスキーの保管場所は、湿度の高い所も不向きです。日本では梅雨もあり、湿度が上がり室温も上がりやすくなってしまいます。あまりに湿度の高い場所に置くと、開封したウイスキーは味の劣化が早くなります。

また湿度が高い場所では、ラベルなどが湿度を含みカビを発生することも考えられます。そうなったボトルからグラスにウイスキーを注いだ場合も、賞味期限がないとはいえども、グラスに注ぐ時に香りや味の邪魔になりかねません。

賞味期限のないウイスキーではありますが、湿度が高くなり過ぎず直射日光が当たらない涼しい場所が、保管には適しています。

臭いが移らない場所

ウイスキーは香りが味を決める大切な要素になっています。臭いの強いもののそばに置いておくと、開封したものであれば臭いが移ることがあります。賞味期限は問わないウイスキーであっても、香辛料などの強い香りがある食品の近くでの保管は避けます。

また未開封であっても、収納庫などの室温が一定して湿度も保たれているような場所で、お線香や芳香剤、洗剤といった香りの強いものと並べておくと、ウイスキーそのものまでに香りがうつらないまでも、ラベルや栓ににおいがついて、開封した時にその移ったにおいが邪魔をして、そのウイスキー本来の美味しさを楽しめなくなります。

賞味期限のないウイスキーですが、においの強いものの近くに保管しないというのは、未開封でも開封済みでも同じです。

常温で保存

ウイスキーの状態を守るために、冷蔵庫で保存しようと考えるかもしれませんが、ウイスキーは常温保存が基本です。ウイスキーは冷蔵庫のような温度の中に置いておくと、冷えすぎてしまい、飲む時にグラスに移しても香りが感じにくくなります。

冷蔵庫で保存したからといって、開封済みのウイスキーの賞味期限が長くなることはありません。かえって冷蔵庫内の他の食品からの菌やにおいが移ることもあり得ますので、冷蔵庫での保存はやめて、ワインセラーのようなアルコール専用の低温を保てるものを利用するのがおすすめです。

立てて保存

ウイスキーは立てて保存するのが基本です。ワインの場合は、ボトルの中でも熟成が進むこともあり、コルク栓を乾燥させないためということもあって、ボトルを横にして保存することがあります。ウイスキーの場合は、コルク栓であっても立てて保存します。

ウイスキーを横に寝かせてしまうと、コルク栓などの注ぎ口部分から液漏れする可能性もあります。液漏れを防ぐためにも開封前でも、開封後にしっかりと栓を閉じたものであっても立てて保存するようにします。

また開封済みのウイスキーは、ボトル内に空気が入り込みます。立てて置くと空気とウイスキーはボトルの直系の面で触れるだけですが、横にすると広い面積が空気と触れることになり、本来のウイスキーの味に影響があります。開封済みのウイスキーは栓をしっかり閉じ、立てて保管することで賞味期限を長くします。

箱に入れて保存

ウイスキーは、ボトル詰めされたものが専用の箱に入っているものもあります。この箱をすぐに捨ててしまわずに、開封前であっても、開封して賞味期限を気にするものであっても、この箱に入れて保存するのがおすすめです。

外箱が直射日光や湿度、外からの香りをブロックしてくれる役目を果たし、ウイスキーの香りや風味を保つのに役立ちます。開封済みのものは、箱に入れるのは手間にもなりますが、賞味期限を長くする保存方法と言えます。

ウイスキー開封後の保管で気をつけること

開封済みとなったウイスキーの保管には、未開封のもの以上に気をつけたい点があります。直射日光、湿度、においの強いもののそばに置かないこと、立てて保存することの他に、賞味期限を延ばすためにも、ボトルの栓の扱いでは気をつけてほしい点をまとめます。

コルクをしっかりとしめる

ウイスキーのボトルを開封した後は、しっかりと栓を閉めます。コルク栓はもちろん、キャップタイプになっているものでも、わずかな隙間から空気や外の香りが入り込む可能性もあります。また何かのはずみで、開封済みのウイスキーを倒してしまった場合に、すぐに漏れ出してしまうので、栓はしっかりと閉じてください。

ただ栓が変形してしまっている場合などは、市販の別の栓を使うか、ラップでボトル口を密閉するようにします。しっかりと閉じていないと賞味期限は短くなる一方です

コルクの安全性を確認

未開封のものでも、開封済みのウイスキーボトルで、コルクを使った栓の場合は、コルクの状態をよく確認してください。内側部分がウイスキーにずっと触れていて、コルクそのものがふやけたような状態になっているものであれば、それは栓としては役目を果たしにくくなっています

またコルクが乾燥しずぎてひび割れているものも、未開封の状態であれば問題なくても、一度開封済みとなった場合は、そこから空気が入り込むことがあるので、別の栓を用意する必要があります。

ウイスキーは賞味期限はないものですが、美味しさを少しでも長く保つためには飲みかけのものは、しっかりと密閉できる栓が必要です。コルクが使えないような状態であれば、別の市販されているキャップなども活用してください

ウイスキーの賞味期限を延ばす保管場所

賞味期限が示される必要のないウイスキーですが、未開封でも開封済みのウイスキーボトルでも保管場所に気をつけることで、賞味期限をより延ばすこともできます。おすすめの保管場所と合わせて、それぞれのスペースでも注意して欲しいポイントを紹介します。

台所の床下収納

台所の床下収納は、直射日光や外気が遮断され温度もある程度で安定しているので、賞味期限のあるような缶詰や加工食品や飲料なども保存するのに重宝するスペースです。ウイスキーもここでの保存するのも、良い方法です。ただし、においの強い香辛料などは別のとろこで保存して、においが移らないようにします

デメリット

床下収納のデメリットは、真夏などで室内の温度も高温になった場合や、雨が降り続く梅雨には、床下収納内の湿度が高まる場合があることです。賞味期限を短くしないためにも、定期的に、温度や湿度が高くなっていないか確認する必要があります。

あわせて床下収納には、賞味期限の長いものを入れておくようになるので、頻繁に開け閉めしなくなります。そのためウイスキーを保管しておくと、開けるのが手間になって美味しいものを味わうのを忘れて数年経ってしまうということもあります。

廊下や階段下のスペース

家の中で、階段下を有効に活用したスペースとして収納場所が造られていることがあります。廊下などでも人の通りに邪魔にならないスペースなどで、ちょっとした保管場所のスペースがあることもあります。そうした場所が、風通しがよく涼しいところであれば直射日光もはいりにくくのウイスキーの保管もおすすめです。

デメリット

階段下収納の場合、湿気がこもりやすかったり小窓がついていて西日などが強く差し込むような場合は、ウイスキーの保管はおすすめできません。廊下のスペースであっても、キッチンの近くで高温になりやすかったり、大きな窓の近くで日差しが入り込むような場所や、洗濯物を室内干しするなどで湿度が上がりやすいスペースでは、賞味期限を短くしていまいます

また子どもがいる家庭では、大人が大切に保管しているものは子どもの興味をひきます。大切に保管しているウイスキーを子どもが隠れて飲んでしまうことがないようにということにも、気をつけてください。

キッチンの食器棚

キッチンの食器棚でウイスキーを保管すると、見た目のインテリアにもなり、グラスなどと合わせて手に取りやすく、現実的な保管場所といえます。また目にふれる機会も増えるので、賞味期限に関係なく、美味しい間に飲み切ることができる可能性が高くなります。

デメリット

食器棚でウイスキーを保管する場合に注意したいのは、棚の上部にはボトルを置かないようにすることです。地震などで食器棚が揺れるような場合には、高い場所からボトルが落ちて割れる可能性もあります。できれば食器棚の下の方に置くのが望ましいです。

また食器棚はキッチンにあることで、加熱調理をすると温度が上がることもあります。食器棚そのものに器類だけならよいのですが、ウイスキーをはじめ賞味期限内の食品でも保存しておくと、変質してしまう場合もあります。

冷蔵庫での保管は?

開封済みのウイスキーであれば、半年ほどの賞味期限内ともいえる期間中の味を保てるようにということと、冷えた状態で味わいたいからと冷蔵庫で保存したくなりますが、ウイスキーの保管に冷蔵庫は不向きです。冷たいウイスキーにはなりますが、香りが感じにくく、かえって冷蔵庫内にある別の食品のにおいが移りやすくなります。

冷蔵庫は、温度が低温で安定して直射日光を避けられますが、扉で密閉されるのでにおいの逃げ場がないので注意してください。開封済みのウイスキーを冷蔵庫に保存すると、冷蔵庫内にある漬物や香辛料を使ったにおいの強い料理などが入っていると、香りが移ってしまいやすくなり、賞味期限に関わらず、香りの邪魔をしてしまいます。

冷たいウイスキーを味わいたい場合は、ロックや水割りなどの飲み方で、グラスに氷をいれてマドラーなどで先ずグラスの中を冷やし、そこにウイスキーを注ぐ方法か、ウイスキーを割る水や炭酸水をしっかりと冷えたものを使うことで冷えたウイスキーが味わえます。

ウイスキーの劣化を防ぐアイテム

未開封のウイスキーであれば、ボトルの栓がされたたままで保管場所に気をつければよいですが、開封済みのものの劣化を防げるのに役立つアイテムがあります。ウイスキーの賞味期限を長く保ち、いつでも美味しく味わえるような、家庭でも使えるものを紹介します。

プライベートプリザーブ

開封済みとなったワインを長持ちさせるアイテムに「プライベートプリザーブ」というボンベタイプのアイテムがあります。これはボトルの中の酸素を減らして、酸化することでのワインの劣化を防ぎ、賞味期限を長くするものですが、ウイスキーにも使うことができます。

特徴

プライベートプリザーブは、開封済みのボトル内に無味無臭のガスを吹き込み、空気に替えてガスを充満させることで、そのガスで栓をすることができます。ウイスキーの液体表面にガス層をつくることで、ウイスキーの参加を防ぎ、香りや味を未開封の時と近い状態で保存ができます。

ガスは、窒素ガスの7~8割は窒素ガスで、残りが炭酸ガスになっています。窒素は食品の消費期限を長期にするためによく使われるもので、開封済みのウイスキーであっても、開封直後と同様に近い状態に保たれ賞味期限を延ばすことができます

使い方

プライベートプリザーブの先端に、付属のストローのようなノズルをつけて、ウイスキーボトル内に差し込みます。この時に、ボトルの栓を半開きの状態にしておき、すぐに閉じられるようにしておきます。そしてプライベートプリザーブの噴出口を押して、ガスをシュッシュと吹き込み、栓をするだけです。

こうしたウイスキーボトルを常温で湿度の低い場所で、立てて保管しておけば、賞味期限を延ばせて次に飲む時には香りや風味が劣化することを防げます。ガスの入り方が不十分だったり、その後の栓をしっかり閉じていないと空気中に窒素ガスが漏れ出ていくので、賞味期限を保つことはできなくなるので、ガス注入後すぐに栓を閉じるようにします。

パラフィルム

「パラフィルム」というアイテムは、元は賞味期限を延ばすためのものではありません、化学実験室などで使われることが多い用具の一つで、伸縮性のあるテープ状のものです。これを開封口に巻くことで、酸素が入ることを防ぐことができます。

特徴

パラフィルムは伸縮性があり、気密性の高いフィルムです。通常は検体や薬品をいれたビーカーの蓋をとめたり、フラスコなどに巻いて使うことがあるために、アルコール度数が高いウイスキーが触れても、染み出したりフィルムが破れてしまうことがありません。

使い方

パラフィルムの使い方は簡単で、栓の周りをぐるりと巻いて貼りつけるだけです。コルク栓であっても開封済みのものを、再度ボトルの口に差し込み、若干の隙間から空気が入らないように、パラフィルムを巻き付けて空気や細菌などの侵入を防ぐことができます。

酒店や量販店などでは販売していませんが、通信販売などであれば手に入れやすいものなのでウイスキーボトルが何本かあって、飲み比べをしている時や年に数回の来客用に保存するために、賞味期限を保持したいというなどの場合におすすめのアイテムです。

ミニ樽

ウイスキーは蒸留した後の原酒をブレンドして、樽に詰めて熟成させます。この時に樽の香りが付き、満タンに詰めたウイスキーも年数が経つほどに、熟成が進むにしたがって蒸発する分もあり、「天使の分け前」といわれウイスキーは減りますが、美味しく熟成している証でもあります。

この熟成を家庭でも小さな樽を使い、ボトルではしない熟成をさせつつ保存して、賞味期限にとらわれることなく保存し、熟成による風合いの変化を楽しむこともできるのがミニ樽です。

特徴

家庭向きなミニ樽は、容量が1リットルくらいのものから、5リットルくらいのものまであります。木製の樽なので、乾燥する場所での保管は不向きですが、ある程度低めで安定した温度の室内に置いておけば、インテリアにもなり、ボトルで保存をするウイスキーとは違った味を楽しむことができます。

また樽に移したからといって、賞味期限が無限ということはありませんが、賞味期限が短くなることもなくこだわった味わいを楽しみたい人には試してほしい、保存方法です。

使い方

ウイスキー用のミニ樽は、ウイスキーを入れる前に樽に水を入れてゆすぎ、水漏れする部分がないかを確認します。水漏れするようであれば、水をたっぷりとれて、しばらくそのままにしておきます。乾燥した樽が水分を吸い込み、自ら水漏れを修復する場合もあります。

水を入れてすすいだ後には、75度以上のお湯を入れて1分以上置いて、簡易な殺菌をします。その後お湯をすべてこぼし、口部分を下にして自然乾燥させます。

自然乾燥をした後にウイスキーを入れて栓をし水平に置いておくだけです。飲みたいときに、栓を開けてそこからグラスに直接注ぎ入れれば、ボトルで味わうウイスキーとはまた違った味わいを楽しむことができます。

注意点

ミニ樽に移し替えたウイスキーは、移し替える前と同様に賞味期限はありませんが、家庭内で熟成させることになるので、醸造メーカーのように低温で安定した室内とは言えません。熟成はゆっくりと進むものですが、1~2週間に1度程度は味をみていきます

また樽内のウイスキー量が少ないほど、熟成が早く進みます。ウイスキーを入れて、半量程飲んで、残りを数か月そのままにしておくと、蒸発する分も増え、熟成が進んで味が大きく変わります。

ウイスキーを常に継ぎ足すと味の変化が分かりにくくなりますが、定期的に味と樽内の量をチェックして量が少なくなったら、ボトルなどに移し替えて、樽には新たにウイスキーを注ぎいれるのがおすすめです。

樽は中に水分が入っていない時間が長くなると、樽の木材が乾燥して樽のつなぎ目などに隙間があいてしまうこともあります。ウイスキーで満たしておくのが望ましいですが、ウイスキーが無い場合は、水を入れておくなどしておく必要があります。樽が手に入ったら、なるべく早く消毒、乾燥をしてからウイスキーを詰めるようにします。

ウイスキーに賞味期限はないが保管方法には注意

ウイスキーは蒸留させてから、樽詰めしたものをボトルにいれたものが、販売されています。そのため、雑菌が繁殖することがないので、賞味期限の設定がなく、長期の保存も可能です。未開封のものでも、開封済みのものであっても、直射日光、高温多湿の場所を避け、立てて保存することでポイントになります。

開封済みのものであれば、特に酸素と触れ合うことが少なくなるように、栓をしっかりと閉じることも重要です。賞味期限のないウイスキーですが、香りと味を保つためには保管方法に気をつけて、いつでも美味しく飲めるようにして楽しんでください。

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