生中のビール量はどのくらい?中ジョッキの容量を生小・生大と比較
「生中」と「中ジョッキ」の量は一緒だと思いますか?実はあまり言葉では出さないですが、「生小」「生大」という呼び方もあります。これは、ジョッキのサイズなのかビールの量によって違うのか判断しにくいと思います。そこで、生中や中ジョッキと呼ばれたルーツも一緒に生小・生大との比較を探っていきます。また、中ジョッキと瓶ビールはどちらの方がビールの量多いのかも検証します。また、ビールの注ぎ方で美味しさが変わる秘密もたっぷり紹介していきます。
目次
生中(中ジョッキ)のビールの量は決まってる?
最初に生中のビールの量がどのくらいか検証していきます。居酒屋に行ったら「とりあえずビールで!」と言うのが定番になっていますが、だいたいそのサイズが中ジョッキだと思います。しかし、よく考えてみると、お店によって生中ジョッキのサイズが違うような気がしませんか?まずはその疑問から解決していきたいと思います。
生中の量はどれくらい?
お店で、生中(なまちゅう)、中生(ちゅうなま)、中ジョッキと言うとだいたい真ん中のサイズのジョッキにビールが注がれて出てきます。お店にビールサーバーが置かれ、店員さんが絶妙な注ぎ方で泡を入れて持ってきてくれると思いますが、生中はカクテルのようにコップにお酒を入れる量の目安がついているのでしょうか?
一般的な量
まず結論から言うと、中ジョッキはお店によって容量や値段の設定は違うので、明確な量は決められていません。しかし、一般的に中生を頼むと350ml~500mlサイズのジョッキにビールが注がれてくるので、注ぎ方で変わりますが、泡の分を除くと生中ジョッキサイズの約8割ほどにビールが入っていると予想されます。
ジョッキにより多少違う
中ジョッキと言うと、寸胴のような厚手のガラスコップに太い取っ手がついたビアジョッキを想像します。しかし、最近の生中ジョッキは、飲み口が広く底にいくにつれて細く見た目がすらっとしたグラスを中ジョッキのサイズにしているお店もあります。
これは、ビールの価格高騰により、同じ生中ジョッキサイズで値段を上げるなら、値段はそのままで量を抑え、割高感を出さないお店の努力のサイズなのです。なので、中生はお店の考え次第で量やサイズが変わるということを理解できたと思います。
実質の量は?
各ビールメーカーが出している中生サイズのビアジョッキの量は、435mlとどこも同じサイズです。そこにビールを入れるとだいたい330mlのビールが入っていることになります。また、ビアホールなどで使用している生中ジョッキだと500mlサイズの所もあります。
そして、ビールの量が400mlくらいの大きめのグラスを使って中生サイズにしているお店もあります。そうなると泡を除いて300mlくらいビールが入っていると思います。総合的に考えると、缶ビールより若干少ない量が中ジョッキの量ということになります。
生中の中ジョッキのサイズを比較
生中の量やサイズがお店によって違うとわかりましたが、生小、生大のサイズは一般的にどのくらいか考えてみます。3種類のサイズを覚えておくと、お店で損をしないビールの飲み方が出来ると思います。
生小
生小はビアジョッキではなく、グラスで出されることが多いです。注文するときも「生小ひとつ。」と言うよりは「ビールをグラスでひとつ。」と頼む方が一般的です。
そして、中ジョッキよりも生小の方がグラスのサイズが様々あり、だいたい200ml~250mlのグラスを使うことが多いです。ちなみにビールメーカーのロゴが入ったグラスは135mlとかなり小さめのグラスになります。
生中
居酒屋などで注文すると出てくる中生はだいたいビールメーカーのロゴが入ったビアジョッキだと思います。そうすると量は泡の部分を除いて約330mlのビールが入っていることは先ほど説明しました。
しかし実は、生中を頼むより、生小を何度も頼んだ方がお得ではないかと言う噂も一時期流れました。これは、店員の注ぐテクニックや泡の量にも関係してくると思いますが、一度生中と生小を同時に注文して比較しても面白いと思います。
生大
生大のサイズはだいたい600ml~800mlと言われています。生大はビールメーカーもサイズは様々で、キリンは700ml、アサヒは800ml、サッポロは630mlとかなり違ってきます。最近ではピッチャーで注文し、みんなでビールを分け合う方法もありますが、お店によっては、生大を二人で分けて飲んだ方が値段がお得になるかもしれません。
生中の中ジョッキのサイズは変わった?
今では定番になっている中ジョッキ。この形はいつから使われていたのでしょうか?また、昔と比べて生中サイズはどのように変化していったのかビアジョッキの歴史について紹介します。
昭和時代は大きかった?
現在の生中ジョッキは50代~60代の人にとって小さいと感じている人は多いと思います。実際、昭和時代の後半、中ジョッキは今の大ジョッキほどの大きさの時や、1L入る中ジョッキもあったと言われています。
ジョッキの変化
昔の中ジョッキは、デザインがとても凝っていました。ガラスの生中ジョッキに切子細工のようなデザインがあしらわれていて、現在では昭和のレトロな生中ジョッキとして、とても人気があります。しかし、中ジョッキサイズでも500mlほどの大きさなので、とても重く生中ジョッキを持つにはとても大変だったと言われています。
いつから使われている?
中ジョッキは紀元前800年ころに古代のドイツで発見されたと言われています。この時代はギリシアで最初のオリンピックが開催されたと記録に残っています。日本では奈良時代で万葉集が作られた時代です。
日本では17世紀頃にオランダからビールが入ってきたとされ、最初はコップで飲んでいました。それが明治後期になってビアホールが流行し、その頃から日本人もビールを生中ジョッキで飲むようになったとされています。
生中と瓶ビール/缶ビールの容量を比較
生中のサイズや歴史がわかったところで、自宅でも簡単でも飲める瓶ビールや缶ビールと、どのくらい容量に変化があるのか検証していきます。
瓶ビール
国産メーカーの瓶ビールはサイズが決まっていて、小瓶が330ml~334ml、中瓶が500ml、大瓶が633mlです。お店で置いているサイズは中瓶ですが、容量を見てわかる通り、中生を頼むより瓶ビールを注文した方が値段に大差がなければお得です。また、ハイネケンやバドワイザーなどの輸入ビールはだいたい小瓶の330mlで売られています。
瓶ビールのメリットとしては、やはり鮮度だと思います。お店で頼む生中は、大樽に入っているビールをビアサーバーに移し注ぐため、発酵が多少進みます。それに対し、瓶ビールは開けてすぐ飲むため、ビール本来の味を楽しむことが出来るのです。
缶ビール
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お店やスーパーで気軽に買える定番の缶ビールの量は、350ml、500ml缶が主流ですが実は135ml、250mlという小さいサイズの缶ビールもあります。生中と同じくらいのサイズの量は350ml缶ですが、缶ビールのメリットは沢山あります。
缶ビールは光と空気を遮断するので、ビールの品質を落とさないのが一番のメリットです。また、缶ビールはアルミ缶なので、ほぼ100%リサイクルが可能で地球にやさしいことです。そしてやはり、瓶ビールと違い、持ち運びがしやすいのが利点と言えるでしょう。このことから日本では瓶ビールより缶ビールが普及したのです。
ビールを美味しく飲むコツ
仕事帰りや飲み会、自宅などで最初の1杯の生中は美味しく飲みたいと思います。そんな時、これから紹介する注ぎ方などの3つのポイントを抑えておけば、いつも以上に生中が美味しく味わえると思うので、ぜひ試してみてください。
温度
出典: http://sake.jp
「生中をキンキンに冷やして飲むのが一番!」と思っている人がいるかもしれませんが、生中を美味しく飲む温度があります。夏に生中を飲むなら4℃~6℃、冬は6℃~8℃が飲み頃と言われています。だいたいお店で注文すると4℃前後の生中が運ばれています。
たまに生中のグラスを冷やしているお店もありますが、4℃以下にすると爽快感がでるため、あえて冷やしていることもあると思います。また、ビールによっては常温で飲んだ方が美味しいと言われているものや、爽快感を出すため、氷点下まで凍らせた生中もあります。
グラス
生中を飲む美味しさのポイントはグラスにもあります。ジョッキも生中を美味しく飲む形の一つです。生中をジョッキで飲むと、厚手のビアジョッキがビールの冷たさを持続してくれるので、最後まで適温で飲むことが出来ます。また、生中を飲むときに口を半開きにする状態が理想の開き方をしてくれるとも言われています。
お店で生中を飲むとき以外でも、自宅でビールを飲むときはグラスにこだわると深みのある美味しいビールが味わえると思います。
注ぎ方
最後に注ぎ方が一番重要かもしれません。基本は「3度注ぎ」です。1回目の注ぎ方はは泡がたつほど勢いよくして9割くらい泡にします。この泡が落ち着いたら2回目は、泡がたたないようにジョッキを横にしてゆっくり8割ほど注ぎます。泡が3:7くらいになるのを待って3回目にさらに優しくビールを注げば完成です。
この注ぎ方の回数を減らすと泡の爽快感が楽しめ、回数を増やすとしっとりとした泡でビールの旨味を閉じ込めます。3度注ぎは、適度な泡の抜け感がビールの最も最適な美味しさを出してくれます。
ビールジョッキの豆知識
これまで生中の量や飲み方などを検証してきましたが、飲み会などでも盛り上がるビールジョッキの豆知識を紹介します。覚えておいたら注目の的になること間違いなしです。
法律でジョッキの量が決まっている国
ドイツでは、法律によってビールの量が決められています。生中のジョッキにも捨てられるプラスチックのコップにも必ず目盛りがついています。メモリまではビールを入れ、それより上は泡を入れるようにと決められているのです。ドイツは基本、お酒と言えばビールで日本でもドイツビールは有名だと思います。
またドイツではビール以外もグラスに目盛りが入っていて、きちんと目盛りに入れることが義務付けられているのです。ただ、ワインだけは目分量のようです。
ジョッキが綺麗なほど美味しい
生中のジョッキに泡が輪になって残っている時があります。それを「エンジェルリング」と言って、生中を美味しく飲めた時にできる証です。このエンジェルリングが出来るには、飲み方の他にジョッキの管理も大切になります。
生中のジョッキをふき取った時に、繊維がジョッキに残っていれば輪が出来ません。また、ビアサーバーが綺麗に保たれている、生中の注ぎ方これらが揃っていて初めてエンジェルリングが出来るのです。
生中の量や中ジョッキのサイズは多少違う!
生中は、お店によって量やサイズが違うことがわかりました。また、注ぎ方や温度などによって美味しく飲める条件があることを知ることが出来たと思います。これから生中を飲むときはただ飲むだけではなく、お得に美味しく飲むことを心掛けてみましょう!