ビールグラスでビールを美味しく!おしゃれでおすすめ・人気の種類は?
おしゃれなグラスで、美味しいビールを一杯!ビールにも種類があるように、ビールグラスにも種類があります。ビール専門ではなくても、味わうシーンなどに合わせて、おすすめや人気のビールグラスを紹介します。ビールグラスの洗い方や上手なビールの注ぎ方もあります。
目次
ビールグラスが変われば味も変わる
ビールグラスにこだわりはありますか?ビールの好きな銘柄や人気の種類があっても、グラスまで意識して選ぶことは少ないかもしれませんが、グラスにこだわるとより美味しいビールを味わうことができます。おしゃれなデザインのグラスが必ずしも、どんな種類のビールの味も引き立ててくれて美味しい味とは限りません。ビールを堪能するために、おすすめのグラスを紹介していきます。
居酒屋での人気のビールジョッキや、レストランでの美味しい食事にあわせたおしゃれなグラスは家庭に揃えるには難しい面もあります。ただ、ビールの種類によってグラスを変えることもでき、手に握ったときにしっくりとくるような材質で選ぶこともできるのがビールグラスです。
人気のグラスではなくても、好みにあったこだわりのグラスを持っていると、ビールタイムもより楽しめ、ビールがもっている本来の味もひきだしてくれて美味しいビールを飲めます。
ビールグラスの前にビールの基本
一口に「ビール」といっても、原材料や酵母、熱処理の方法などによって、香り、色、苦み、のど越しなど違います。ビール造りの工程で、発酵の種類によって培養された酵母が、麦汁の表面に浮き上がってくる上面発酵と、タンクの底に沈んでいく下面発酵、天然の酵母を使った自然発酵の3種類があります。上面発酵で造られるビールを「エール」、下面発酵のものを「ラガー」と呼び、自然発酵はごく限られた所で造られています。
よく目にする国産大手メーカーの人気のビールの多くは、ほとんどがラガーです。ゴクゴクと飲めてのど越しが良いのが特徴で、日本人の多くが美味しい、飲みやすいと感じるように原料を配合されています。ピルスナー、シュバルツなどの種類があります。エールはイギリスやベルギーに多く、芳醇で濃厚さがあり、スタウト、ペールエール、ヴァイツェンなどがあります。
最近種類が増え、人気が高まっているクラフトビールは、アメリカでは小規模で伝統的な製法で造られるものなど定義がありますが、日本では地域に密着型で造られているようなものを指し、大手メーカーのものと対比して使われる言葉です。ビールを飲まない、飲めない人もいますが、ビールの基本を知って、種類の多いビールから好みのものをみつけて、グラス選びにも興味を持って美味しいビールを堪能してください。
ビールグラスの大まかな種類
ビールグラスの定番「ビアジョッキ」
馴染みがあってビアガーデンでよく使われれている人気の「ビアジョッキ」。持ち手がついていて、豪快に飲むことができ、ガラス製のものが日本では多くみられます。ドイツなどでは、陶製や金属製で、香りと炭酸をのがさないための蓋がついたものなどがあります。いずれもグラスの厚さが口に運んだ時に、唇に力をいれずに半開きの状態でしっくりとくる厚さともいわれています。
ピルスナーとヴァイツェン
ビールグラスの中央から下部分にくびれのある「ヴァイツェングラス」や「ピルスナーグラス」。細長く、スリムな形状がおしゃれで、ビールの爽やかさと明るい黄金色の引き立ててくれます。香りも楽しめるように口部分はやや広がり、ピルスナーグラスの方がよりストレートに近く背が高いです。手にした姿もおしゃれになり、ビールの華やかがストレートにのどに入ってくるという点からも人気が高まっています。
パイントグラス
世界的には一般的な「パイントグラス」は1パイン(568ml)の容量を満たしてくれるビールグラスです。デザインはストレートなもの、曲線状のもの、広口なものなどいろいろありますが、ビールメーカーや工房のロゴが入ったものが多いです。ハーフパイントで284ml容量のものもあります。日本の生ビールの中ジョッキは350~500ml、缶ビールの一般的なサイズからロングサイズくらいの容量が主流です。
おしゃれなビールグラス「チューリップ型」
ワインやブランデーも味わえるような「チューリップ型」。香りを楽しめるように底の方がゆったりとしていて、口部分にいくにつれて緩やかに狭くなっています。注いだビールをおしゃれにみせてくれ、足が長いものは、一気に飲むというよりも、度数の高いものを少しずつ飲むのに向いています。
ビールにあわせて選ぶビールグラス
ビールグラスは香り、のど越し、苦み、などで基本的なおすすめのデザインがあります。多くのビールはラガーなので、ビアガーデンでよく目にするような持ち手のついたジョッキがおすすめです。のど越しがよいのでゴクゴク飲めるタイプです。苦みや香りが増してくると細長いロングタイプのもの。香りがあって、しっかりとした濃厚な味わいのものはワイングラスのような、香りを感じやすいチューリップ型がおすすめです。
人気のビールメーカーはそれぞれに販促品としても、おしゃれなビールグラスを出しています。これは、そのビールを味わうのにおすすめの形をしているものがほとんどなので、好きなビールの銘柄のグラスの形状を覚えておくと、そのビールの美味しいポイントを実感できるグラス選びに役立ちます。
口元が広めになっているものは、苦味や酸味をバランスよく味わえるように。背が高くくびれがあるものは泡立ちもたっぷりと楽しめるように。細長いものでは爽やかさを引き立てるように、と考えられています。
どんな種類のビールを飲むかによって、グラスを変えることがおしゃれにもなります。香りを楽しみたいからワイングラスで味わうこともおすすめですし、ゆっくりと飲むなら泡もちが良いグラスを選択するということができると、美味しいビール通としても人気になれそうです。
ビールグラスの種類~自宅でおしゃれ飲みにおすすめ
ビールが好きなら一つは持ちたいおしゃれな「うすはり」のビールグラス。一般的なビールグラスの厚さの半分以下という薄いガラス製のグラスです。薄くすることで一番変わるのは、唇への当たり具合。初めて手にすると、とても軽いことと、これまでのグラスが厚いことがわかります。ビールがスムーズに口に入り、繊細な味の判別がしやすく、泡も綺麗にたちます。
老舗のガラス製造メーカー、松徳硝子(しょうとくがらす)が職人の技で作りだしているものが人気があり有名です。あまりに薄いので、頼りなく儚いような感じもしますが、優しく扱えば家庭でも十分にビールを堪能できます。口に向かってやや広がる細長いタンブラーが、家庭では洗いやすさの面からもおすすめです。高さ13~15㎝のLかLLサイズが握りやすく、ビールと泡の黄金比という7:3で注ぎやすくなっています。
陶製のグラスも、家庭で味わうには、ビールの泡が細かくたちやすくおすすめです。全体に厚めになりますが、ググっと口に入る感じがのど越しの良さをひきだしてくれます。サイズや色もさまざまですが、底面の安定感と、扱いやすさからも食卓でも安心して使えるビールグラスです。また冷えたビールを注げば、ある程度温度を保ってくれるので、食事をしながら美味しく飲み進められます。
自宅で気軽にビールを味わうなら、メーカーの販促品も侮れません。最近では、新しいビールを発売する時にあわせて、そのビールの良さをひきたてるビールグラスを提供することも増えています。CMなどで使っているグラスの形をみると、おしゃれに映るだけでなく、香りを堪能してほしいのか、のど越しよく飲んで欲しいのかといったメーカー側の意図も発見できます。
ビールグラスの種類~ホームパーティーにおすすめ
業務用には、ビールの味わいを引き立てるグラスが大量にありますが、家庭ではたくさんの同じデザインのグラスを揃えるのは難しいです。紙コップや樹脂製のものはアウトドアなら使い勝手もよいですが、鍋料理やパーティーメニューが並ぶなテーブルなら、グラスも選ぶとおしゃれなテーブルになります。
ニトリやIKEAでは、パティー向きのグラスもセットで割安に購入できます。グラスの種類でいうと、背の低く円柱形の「オールドファッション」少し高さのある「タンブラー」が、ビールでもソフトドリンクにも使いやすく、安定性もあっておすすめです。大人が多い宴なら、ワイングラスもでも倒してしまう心配が少なく、ビールからワインへ飲み物が変わっても、すすぐくらいで簡単に使い回しができます。
人数が限定されるパティーなら、本格的なワイングラスやより大き目のブランデーグラスといった種類も、繊細なビールの味を楽しめます。容量が多くなるので、口まで注がずに、半分くらいを注いで、先ずは香りを堪能してから、味やのど越しを感じられます。いろいろな人気の種類のビールを同じ形のビールで飲み比べると、同じ美味しいでも違特徴が分かりやすくなります。
黒系のビール種類のためにデザインされた、くびれのあるグラスがあります。クラフトビールグラスと呼ばれることもあって、スタウトならではの苦みとコクをとじこめつつ、口に傾けた時に、ビールが自然とのどに流れ込むように計算されたデザインです。自宅でラガーやエールビールの種類と比べると、味に特徴があるので、ハーフ&ハーフといった味わいかたもできます。この時には細長いガラス製のグラスが色も見えておすすめです。
ビールグラスの種類~おしゃれな素材のもの
ガラス製でも、繊細な彫刻がされた「切子ガラス」があります。ビアグラスに限らず、日本の伝統技術を活かしたグラスとしてぐい飲みやタンブラーなども人気があります。青や赤といった色ガラスを削り、削った部分が透明になる色付きの種類が多くあります。伝統的な模様を掘っていますが、職人技によるものなので単価が高めです。小さめの切子のビアグラスなら、瓶ビールから注ぐと絵になり、和の食卓にも上品にマッチします。
ガラスでも陶製でもない錫(すず)で造られたビールグラスも人気を高めています。熱伝導性が高いので、冷やしたビールを注げば、飲み口も冷えてよりひんやりとした感覚で飲めます。またあらかじめ錫のビールグラスを冷蔵庫で冷やしておくと、注いだ時に保冷してくれるので夏場にはおすすめです。陶製よりも薄くできているので、軽さと口当たりの良さからも、贈り物としてもおすすめです。
ビールグラスの種類~代わり種
ブーツの形をしたガラス製の「ビールブーツ」は、一世紀以上の歴史があり、戦闘に勝利したらブーツでビールを飲むという約束を兵士たちとした将官が、圧勝した時にガラスのブーツを造らせてこれで勝利のビールを味わったという説があります。飲む時にはつま先部分を下にして飲みます。上にしたまま飲み進むと、一定量がのどに入ったところで、ゴボッと一気にビールが流れだすので、それを楽しみに飲むこともできます。
富士山が世界遺産登録されてから、富士山型のグラスも増えています。ビールを注ぐと、泡が山頂に積もる雪のようにも見えるので、インスタ映えするグラスです。底にいくほど広くなっているので、どっしりとしたデザインで、厚さも控えめなので口当たりも良いです。ただ握りにくいことと、たくさん飲むには飲みにくいので、ロックグラスとして使う方が実用的かもしれません。木箱に入っているので、ギフトにおすすめです。
ビールグラスを洗うコツ
どんな種類のビールも、グラスが丁寧に洗浄されていると、ビールの泡立ちや見た目の美しさ、おしゃれ度合いが違います。食洗器で簡単に洗っただけのものや、雑に拭かれているグラスにビールを注ぐと、グラスの側面に小さな気泡がついてしまい、泡立ちもよくありません。丁寧に洗われたものは、ビールの泡もきめ細かく長持ちして、飲み進めるごとに側面に泡のラインが残ります。美味しいビールは美しいグラスによるものなのです。
グラスは、軟らかいスポンジに食器用洗剤をごく少量つけて、よく泡立てて洗います。底部分までスポンジが届くように、ロングタイプのグラスなら柄の付いたブラシがおすすめ。口の部分には、リップクリームや食事の油分などがついているので、縁をスポンジでつまむようにしてよく洗います。すすぎは丁寧に繰り返して水切りカゴで自然乾燥させます。布巾やキッチンペーパーなどで拭くと、繊維がグラスの側面についてしまいます。
禁酒29日目
— Y.U. (@uWx8PXK42ow7cix) June 20, 2016
これより、ビールグラス洗浄・冷却の儀式を行う。手順は以下の通りだ。
①グラス用スポンジに中性洗剤をつけて、グラスを洗剤。油膜をしっかり取る。
②水でよくすすぎ、最後はお湯でさっとすすぐ。
③自然乾燥後、残った油膜をクロスで拭き取る。
④冷凍庫に保存。
乾燥したビールグラスは、食器棚などで中にホコリが入らないように保管します。冷えた状態でビールを飲みたいからと、冷凍庫にビールグラスをいれておく人もいるかもしれませんが、ビールを注いだときに、ビールも瞬間的に凍ってしまうので、ビール本来の味が楽しめません。好みもありますが、冷蔵庫でグラスを冷やすくらいがおしゃれでおすすめです。
缶ビールを美味しくビールグラスに注ぐコツ
家で缶ビールを飲む時にも、グラスに注ぐと美味しさが増します。さらに、お店で注がれるように、ビールと泡のバランスよく注げると、見た目のうま味もおしゃれ度も増します。缶ビールから、人気店のように注ぐには、先ずはきれいに洗浄されたグラスと、冷えたビールを準備すること。そしてビールの種類を問わず、基本は三回に分けて注ぐことで、きれいに美味しく注げます。
1回目は、グラスを泡でいっぱいにするような気持ちで、缶ビールを少し高い位置から一気に注ぎます。2回目は1回目の泡が落ち着くまでしばらく待ちます。半分くらいになり、ビールの液体部分もみえてきたら、低い位置からグラスの中央にゆっくりと、グラスの縁まで注ぎます。泡がグラスの縁から1㎝くらい下がったら、3回目は中央に静かに泡をグラスの口部分に盛り上げるように注ぎます。
[一言ハウツー]缶ビールを美味しく注ぐ方法…グラスは垂直に置き、1回目は勢いよく高い位置から8分目まで。泡が落ち着くまで少し待ち、2回目はゆっくりとグラスふちまで。泡がおさまるまで待ち、3回目は泡をグラスの上まで持ち上げるように。https://t.co/VcMMNJ9XMA
— nanapi (@nanapi) May 20, 2017
ビールの泡はいらないという人もいますが、ビールの泡は、グラスに注がれたビールの炭酸ガスを逃しにくくしてくれる蓋の役割りも持っています。ビールが空気に触れることで、味が変わることを防いでくれるので、グラスに注がれた泡を慌てて飲んでしまわずに、蓋になる泡の下から液体のビールの味を楽しむというのが本流です。
こだわりのビールグラスで最高の1杯を
ビールグラスを選ぶ時には、どんな種類のビールを飲むことが多いのか、香りを重視かのど越しを堪能したいのかといったことも考えてみてください。そこから、おしゃれなデザインや材質にこだわって、至福の時間に味わうビールを、より美味しいビールにしてくれるグラスをみつけてください。