土鍋IH対応のおすすめ人気は?デザインと機能など選び方のポイントも!
土鍋は熱を伝導する仕組みから、IHクッキングヒーターでは使えないとされていました。しかし火を使わない安全性の高いIHクッキングヒーターを使う家庭が増えるにつれて、IH対応した土鍋が開発され、IHクッキングヒーターで鍋を楽しめるようになりました。今回は、そんなIH対応土鍋の人気おすすめ商品10選とともに、IH対応土鍋の選び方や鍋料理以外でも使える活用方法を紹介していきます。また、IH対応でない土鍋をIHクッキングヒーターで使う方法も見ていきます。
土鍋はIHにも対応しているものがある!
土鍋はIHクッキングヒーターでは使えないと思っている人は多いでしょうか?それは本当です。IHクッキングヒーターの熱伝導の仕組みから、金属素材の鍋でないと熱が発生せず温まりません。
しかしながら、土鍋の底にカーボン製の発熱体を入れることによって、鍋に熱が伝わるようになります。こうした加工を施した土鍋がIH対応土鍋として作られ販売されています。なお、土鍋がIH対応かどうかはSGマーク「IH」、「CS-IH」の表記があるかどうかで分かります。他のチェック方法としては、こうした土鍋の底が黒くなっています。
発熱プレートを土鍋の底にひくことで、普通の土鍋でもIHで使用することができます。IH対応と名打っている土鍋の中には、土鍋の底の発熱加工はしてなくて鍋の内底にひく発熱プレートを付帯したものもあります。
土鍋IH対応の人気おすすめを大紹介!
IH対応土鍋の人気おすすめ10選を紹介します。ロープライスでコスパがよいものから、デザインが光る洋風鍋、定番の日本製鍋までさまざまな土鍋がIH対応であります。
ロープライスで使いやすい「ニトリ IH土鍋 ハケメ」
インテリア用品で知られるニトリは、キッチン用品も充実しています。このIH土鍋は、なんといっても1~2人用の6号サイズであれば2000円を切る値段が人気の理由です。それでいながら、刷毛目模様が和のテイストを出して、値段以上に高級感があるように見えるのが嬉しい所です。
またフチが高めなので吹きこぼれしにくいです。家族や友達とワイワイおしゃべりしていて、うっかり吹きこぼれることもありません。
スタイリッシュで収納にも便利「セラミックジャパン do-nabe IH対応土鍋」
プロダクトデザイナーの秋田道夫氏がデザインしたモダンでスタイリッシュな土鍋です。この土鍋見ると形状が変わっています。取っ手がありません。実は、鍋の両側が窪んで持ち手を作っているのです。取っ手が出っ張って収納に場所を取るという人にはうれしいデザインです。また、都会の夜景を見ながら洋風鍋を楽しむにももってこいの一品です。
2種類の鍋が楽しめる!「リビング ニューIH対応 仕切り付 土鍋」
鍋をやろうとすると家族の好みがいろいろで決まらないということがあるかもしれませんが、この土鍋が一つの解決策を提供してくれます。仕切りがついているので2つの異なる鍋を同時に調理できます。仕切りは鍋にしっかりついていて、深さもあるので味が混ざる心配がありません。まさしくハーフ&ハーフ鍋ができるのです。いろいろな味を一度に楽しみたい人にはおすすめです。
仕切りは鍋に取り付けられて外すことはできないので、1種類の鍋を楽しみたい時には邪魔になってしまうかもしれません。
多機能でコスパもいい「ハリオ フタがガラスのIH土鍋」
まずは、蓋がガラス製で中身が見えるのが嬉しいポイントです。そして、蓄熱性が高くて余熱調理ができます。IHだけでなく、直火ガス、オーブン、電子レンジとあらゆる熱源に対応しているので、鍋だけでなく煮物や炊き込みご飯ものにも使えます。こんな多機能でありながら、価格は1~2人前の6号で3000円台とお求め安くなっているのがさらに嬉しいところです。
レビューでは、「吹きこぼれにくく、中身が見えるのがいい」と全般に高評価である一方、「蓋の取っ手の中央から蒸気が出るので注意が必要」というコメントもありました。
伝統的な伊賀焼き土鍋「長谷園 IH蒸し小鍋」
日本の伝統的な焼き物である「伊賀焼」の土鍋です。赤アメ釉と白刷毛目の二種類の色があります。遠赤外線効果が非常に高いのが特徴です。熱が食材にじっくり伝わるので鍋料理だけでなく、蒸し料理でも美味しく出来上がります。蒸し料理用にすのことすのこを持ち上げるトングがついています。
値段は、1~2人用で13000円ほどと高めですが、使った人のレビューでは、「高級感があって、大事にしたいと思います。鍋を作って火からおろしても食べている間は温かさが失われません」という満足の声がありました。
北欧デザインが可愛くて人気「アワサカ ポタリーフィールドIH土鍋」
北欧テイストのデザインが好きな人におすすめの土鍋です。蓋の柄はいろいろなバリエーションがあるので、好みの柄を選ぶとよいです。この土鍋自体は基本的にはガスコンロ用で、IH対応の加工はしていないのですが、ステンレス製のプレートが付帯していて、それを鍋底にひくことでIHクッキングヒーターの上で使うことができます。洋風のトマト鍋や肉団子鍋などで楽しめそうな土鍋です。
蒸し料理やオーブンにも使える優れもの「KINTO KAKOMI IH鍋」
シンプルでモダンなデザインで高機能でもあるマルチ土鍋です。鍋料理と直火でもIHでも楽しめるので人気です。それに加えて、蒸し料理用のすのこが付属しているので食材の旨味が詰まった栄養たっぷりの蒸し料理にも使えます。オーブンで使うこともできます。色は白と黒の2色があります。サイズは、鍋でよく使われる号では表記されず2.5Lとなっています。直径25㎝なので7号(2~3人用)に相当する大きさです。
実際に使用した人のレビューでは、「湯豆腐を手始めに、今ではうどん、ラーメン、そばにも使っています」、「蓋が深いので野菜をもりもり入れても蓋ができて蒸し料理に便利です」といった声がありました。
耐久性と高級感あふれるデザインでおすすめ「MIYAWO サーマテック IH洋風土鍋」
サーマティックという高耐熱セラミックでできた土鍋です。多層構造により、加熱ムラを減らしています。また吸水率の低さから、お手入れが楽な土鍋です。500℃の高熱にも耐える素材で、あらゆる熱源(電子レンジ、オーブン、ガスコンロ、IH)にて使用できます。色はブルーとチョコ色があります。
値段は7号(2~3人用)で7000円ほどで、ロープライスとはいえないかもしれません。使用した人のレビューでは、「洋風の鍋でオシャレ」と満足の声がある一方、「炊飯目的で購入したが美味しく炊けない、保温性が土鍋より劣ってすぐ冷める」という声もありました。
国産土鍋の定番「花三島 萬古焼」
土鍋というとこの柄の鍋を思い浮かべる日本人は多いのではないでしょうか?創業以来変わらないデザインで親しまれているのは、その品質の高さからでしょう。土鍋自体はIH対応加工はしていなくて、IHで使用するときは付属のステンレスプレートを入れます。これほどのブランドでありながら価格は8号で4000円程度とリーズナブルのも人気の理由の一つです。
IHで使用した人のレビューでは、「鍋がIHでたくさんできるようになって満足」という声がある一方で、「卓上IHコンロだと火力が弱いのか沸騰を維持するのも大変だった」という声もありました。
萬古焼 セラミック加工 IH対応 土鍋
安心安全の萬古焼で、土鍋の内側に発熱体を作り、その上をセラミック加工した土鍋です。金属プレートを置かなくてよいので、洗いやすくて使いやすいです。IHだけでなく直火でも使えます。蓋に可愛らしい唐草が描かれたデザインも、女子鍋や洋風鍋にピッタリです。8号で参考価格7200円と金属プレートを置くタイプの萬古焼(参考価格3750円)より割高にはなっています。
実際に使った人のレビューでは、「蓋の裏にも模様がある」そうで、「デザインがいい」という声がある一方、「重くて、上手く洗えない」という声もありました。
土鍋のIH対応商品の選び方
IH対応土鍋を見ていきましたが、数あるIH対応土鍋の中から自分にとってベストの土鍋の選び方は何かあるでしょうか?IH対応であればどの土鍋も大差ないでしょうか?ここでは、IH対応土鍋の選び方をいくつかのチェックポイントから解説していきます。
好みのデザインや機能で選ぼう
選び方の一つとして、土鍋を使うシーンをイメージしながら、好みのデザインの土鍋を選ぶという選び方があります。お年寄りのいる家庭では昔ながらの土鍋がいいかもしれませんし、若い夫婦の家庭ならチーズ・フォンデュにも使える洋風デザインがいいかもしれません。
また、別の選び方として機能面から選ぶやりかたもあります。土鍋によっては、蒸し器として使えたり、炊飯用に特化していたり、IH以外の熱源(直火、オーブン、電子レンジ)で使える多機能なものもあります。自分の好みや使う用途からチョイスするとよいです。
目的に合わせた大きさ・形を選ぼう
土鍋は1人用の小さいものから、4,5人で使えるものまでいろいろなサイズがあります。サイズの選び方としては、使う予定の人数より少し大きめのサイズを選んでおくと活用の幅が広がるのでおすすめです。参考までに、鍋は号で大きさを示しますが、例えば6号(幅22cm)は1~2人用、8号(幅28cm)は3~4人用です。よく販売されているのは6号から9号のサイズです。
形の選び方としては、土鍋の深さがあります。深い土鍋は吹きこぼれしにくく、鍋の他にご飯を炊く用途にも向いています。浅い鍋は、蒸し料理に使いやすいので、中身が見やすいので子供のいる家庭におすすめです。
なぜ土鍋がIH対応に?
ここ数年、より安全なIHクッキングヒーターが人気で急増しています。テーブルの上で皆で囲む卓上コンロでも、従来のガスコンロではなくIHコンロを使う人が増えています。土鍋に限らずさまざまな調理器具がIH対応かどうかが選び方のポイントになっています。土鍋も例外ではありません。もともと金属素材ではない土鍋はそのままではIHでは使えません。そこでIHで使える土鍋が開発、販売されてきています。
専用プレートを使えば普通の土鍋もIHで使える!
引っ越したらキッチンがIHで、土鍋が使えなくなったという思う人がいるかもしれませんが、専用のプレートをひけば、持っている土鍋をIHクッキングヒーターで使用することができます。ステンレスプレートは1300円ほどで単品で販売されています。IH対応土鍋を買いなおすより節約できます。
土鍋は使い勝手抜群の調理器具
土鍋は、鍋専用ではもったいないくらいいろいろ使えます。土鍋でご飯を炊いたり、お粥を作ったり、蒸し料理をしたり、いろいろな用途で楽しめます。特に土鍋ご飯はおすすめです。
土鍋でご飯もふっくら美味しく炊ける!
土鍋で炊いたご飯は、料亭などの和食レストランでよく出されますし、いつも土鍋でご飯を炊いて食べるという人もいます。土鍋は熱伝導に優れているので、土鍋で炊いたご飯は、普通の鍋や炊飯器で炊いたご飯より、「ふっくらもっちり」して、香りもいいと人気があります。土鍋を持っているのであれば、試さない手はありません。
IHで土鍋ご飯を炊くときは、プレートをひくのではなく土鍋自体が発熱するように加工されたタイプがおすすめです。プレートをひくタイプのIH対応土鍋でご飯を炊くと、プレート度土鍋の間に米粒が詰まって洗うのが大変だそうです。
またIH対応土鍋の中には、炊飯には向いていないものもあるようです。炊飯を目的にIH対応土鍋を買う場合は炊飯用のものを買うか、あるいは商品説明、口コミ、メーカーに問い合わせるなどして事前に確認した方がよいでしょう。
出典: https://tenki.jp
基本的にはご飯を土鍋で炊くのは、直火の方がいいという声もありますが、IHでもうまくできるという声もあります。白いご飯はもちろんとして、玄米ご飯や炊き込みご飯なども作ることができるので、いろいろなご飯を土鍋で楽しんでみるとよいです。
土鍋は蒸し料理や煮込み料理にも使える
土鍋というと鍋料理で冬の間は大活躍だけれど、夏の間はしまったままという人は多いかもしれません。しかし、夏でも土鍋が活躍するシーンはあります。じっくり火を通す料理に向いているので、蒸し料理に適しています。蒸し料理はカロリーが低くヘルシーなので、ダイエット中の人には人気です。肉と野菜を入れた土鍋蒸しや、カラフル野菜を並べて中央にディップソースを置いたホットサラダなど応用レシピ盛りだくさんです。
シチューや味噌煮込みにも使えますし、焼き芋や燻製に使うことができるようです。中には、プリンなどのデザートを土鍋を使ったレシピもあります。
新しい土鍋を使う前は「目止め」をしよう
土鍋を使う時には、長く使うために「目止め」という一種のコーティングをする作業を最初にやるとひび割れや劣化を防ぐと言われています。目止めのやりかたは複数あり、一番簡単なのは、お粥を炊いて目止めするというものです。その他に片栗粉、小麦粉、米のとぎ汁、牛乳でやる方法があります。
最も基本的で効果があるというお粥を炊いた目止めのやり方は、こんな手順です。まず、土鍋を水洗いしてよく乾燥させます。土鍋の八分目まで水をひれたら、残りご飯を入れてよく混ぜます。弱火にかけて、炊きあがったら火を止めて1時間以上置きます。土鍋が十分さめたらお粥を取り出して、土鍋を水洗いして完了です。
IH対応土鍋の中には、目止め不要のものもあります。セラミック加工のIH対応土鍋は目止め不要となっていますが、土鍋本来の保温性にもやや劣るとも言われています。
土鍋はIH対応で手軽に美味しい料理作り!
ここまでIH対応土鍋の人気おすすめ商品や、選び方、活用方法などを見てきました。お鍋に湯豆腐、鍋焼きうどん、炊飯、蒸し料理、煮込み料理、そしてプリンまで作れる土鍋はまさに万能キッチンアイテムです。IHクッキングヒーターのキッチンや、卓上IHコンロでも活用しない手はありません。IH対応土鍋で、IHクッキングライフの幅を広げましょう!