シチューをルーなしで作るには?とろみをつける方法も紹介!
シチューは子どもも大人も大好きな人気メニューのひとつです。そんなシチューですが、実は市販のルーなしでも簡単に作れると言うことを知っていますか?今回紹介するレシピは、どの家庭にもある材料で作ることができます。また、市販のルーなしでもとろみのあるシチューを作る方法も併せて紹介していきます。これらの作り方を覚えておけば、これからは市販のルーを買い忘れても慌てることはありません。
シチューを市販のルーなしで作ってみたい!
シチューと作る時に、市販のルーがないと作れないと思っていませんか?実はシチューは市販のルーなしでも簡単に作ることができます。また、「ルーなしだとシチューにとろみが無くなって、スープのようになってしまうのでは?」と疑問に感じる場合もありますが、きちんとシチューにとろみをつける方法も紹介していきます。老若男女から人気のある、家にある材料で本格的な味に仕上げる、とっておきの簡単シチューレシピを紹介します。
シチューのルーなしの作り方を紹介
市販のルーが無くても家の材料でシチューは作れる
いままで、シチューはカレーと同じように市販のルーがないと作れないと思っていませんか?シチューは、さまざまなスパイスを使用しているカレーとは異なり、必ずしもルーが必要ではありません。バターとコンソメ、そして牛乳と小麦粉があれば簡単にシチューを作ることができます。子どもから大人まで人気のあるメニューのシチューですが、作り方はとっても簡単です。ルーなしでつくる簡単シチューの人気基本レシピを紹介します。
ルーなしシチューの材料は?
ルーなしのシチューの材料は基本的には一般的なシチューの材料と同じです。異なる部分は市販のルーの代わりにホワイトソースを作ることです。このホワイトソースなのですが、各家庭にある材料で作ることができます。このホワイトソースの材料さえあれば、思い立った時にすぐにシチューを作ることができます。中に入れる具材も、季節ごとに変えてもおいしいシチューができあがります。ぜひお好みでアレンジしてみてください。
ルーなしシチューのホワイトソースの材料(4人分)
- バター40g
- 小麦粉大さじ3
- 牛乳2カップ
- 顆粒コンソメ小さじ2
- 水3カップ
- バター30g
- ローリエ1枚
ルーなしシチューの具材(4人分)
- 鶏もも肉1~2枚
- 塩コショウ少々
- 玉ねぎ1個
- じゃがいも3~4個
- ニンジン1本
- しめじなどのキノコ1パック分
- ほうれん草または小松菜1束
シチューのルーなしの作り方を紹介
市販のルーなしで作るシチューのレシピを紹介していきます。シチューを見た目よく、上手に仕上げるコツは、下ごしらえとホワイトソースの準備を丁寧にすることです。特にホワイトソースはルーなしシチューの味や見た目の決め手になるので、しっかりと順番通りに作っていきましょう。今回のレシピは、下ごしらえ、ホワイトソース、仕上げの三段階に分けて紹介します。それでは、ルーなしシチューの詳しいレシピを見ていきましょう。
具材の下ごしらえ
- 玉ねぎ、じゃがいも、にんじんは一口大にカットしておきます。
- キノコ類は石づきをとってほぐし、葉物野菜は水洗いして5cm幅にカットします。
- 鶏肉は塩コショウをして一口大にカットしておきます。
- フライパンにサラダ油を入れ、鶏肉を炒め、表面の色が変わったら取り出します。
- そのままフライパンにバターを落とし、葉物野菜以外の野菜を炒めます。
- 野菜全体に油がなじんだら鶏肉を戻し、炒め合わせます。
- フライパンに水と顆粒コンソメとローリエを加え、10分ほど煮込みます。
ルーなしシチューのホワイトソース
- 小鍋を中火にかけ、バターを入れ小麦粉を加えます。
- ダマにならないようにしっかりと混ぜ合わせて少しずつ牛乳を加えます。
- しっかりと混ぜ合わせてなめらかになったらホワイトソースのできあがりです。
具材の下ごしらえのポイントは、肉と野菜を分けて炒めることです。しっかりと分けて炒めることによって、野菜の形を崩すこと無くシチューを仕上げることができます。ホワイトソースを作る際のポイントは、とにかく小麦粉がダマにならないようにすることです。少々手間がかかりますが、バターと合わせる前に、小麦粉をしっかりふるっておくことも大事です。この一手間があると、ホワイトソースの仕上がりがなめらかになります。
ルーなしシチューの仕上げ
- 具材を煮込んでいるフライパンに、ホワイトソースを入れしっかり混ぜ合わせます。
- 全体がなじんだら、葉物野菜を入れてしんなりするまで煮込みます。
- 最後に味見をしながら塩コショウを加えましょう。
お好みで生クリームを加えてもコクのある味わいのシチューになります。このレシピで気をつけることは、ホワイトソースを作る際に小麦粉を焦がさないようにすることです。小麦粉を焦がしてしまうと、シチュー全体の色が変わってしまうため、小麦粉とバターを混ぜ合わせる時の火加減には注意が必要です。ホワイトソースを丁寧に作ることで、市販のルーなしでも十分においしいシチューを作ることができますので、ぜひ試してみてください。
シチューのルーなしの人気レシピを紹介
ルーなしのシチューを作る方法は、ホワイトソースを加えて作る方法と、小麦粉を具材と炒めてからスープや牛乳を加えて作る方法があります。また、シチューの具材は季節のものや、根菜類などをメインにさまざまな食材を使用できます。今回は、数あるルーなしシチューレシピの中から、簡単で人気のあるレシピをピックアップして紹介していきます。思い立ったらすぐに作れる簡単レシピなのでぜひ今夜の献立の参考にしてみてください。
旬の時期に食べたい「牡蠣のクリームシチュー」
冬の時期におすすめの簡単人気シチューレシピが「牡蠣のクリームシチュー」です。プルプルのクリーミーな牡蠣の味わいが、濃厚なクリームシチューにマッチしてパンだけでなく、ご飯にもよく合うシチューの味に仕上がっています。このシチューはホワイトソースを作るタイプではなく、具材に小麦粉を混ぜて作るタイプなので鍋ひとつでできるのが便利で簡単だと人気のシチューレシピです。牡蠣が手に入ったらぜひ作ってみましょう。
牡蠣のクリームシチューの材料(4人分)
- 生食用牡蠣1パック
- じゃがいも、玉ねぎ各2個
- にんじん1/2本
- しめじ1パック
- 牛乳400ml
- バター20g
- 小麦粉大さじ2
- 塩コショウ少々
具材の下ごしらえ
- 牡蠣は塩少々でもみ、水で洗います。その後熱湯でさっと茹でて、ザルに上げておきましょう。
- じゃがいも、玉ねぎ、にんじんは一口大にカットしておきます。
- しめじは石づきをとってほぐしておきましょう。
牡蠣のクリームシチューの作り方
- 鍋を中火にかけ、バターを入れて野菜を炒めます。
- 玉ねぎがしんなりしたら小麦粉を加えて炒め合わせます。
- 全体に粉っぽさが無くなったら、数回に分けて牛乳を加えます。
- 全体にとろみが出てきたら塩コショウで味を整えましょう。
- 最後に牡蠣を加えてひと煮立ちさせたら完成です。
このシチューは、牡蠣のだしと野菜の味わいが決め手となっています。牡蠣が少ない場合などはお好みで煮込む時に顆粒のコンソメを加えて味を整えましょう。また、牡蠣はあまり火を通しすぎてしまうと身が縮んで食感が損なわれてしまうため、必ず最後に加えましょう。この牡蠣のクリームシチューは、海鮮の濃厚な味が感じられるため、ご飯にかけてもおいしいと人気のシチューメニューです。牡蠣だけでなく、ホタテやムール貝も合います。
程よい酸味が食欲増進「トマトクリームのシチュー」
鮮やかなオレンジ色が食欲を増進させる人気のトマトシチューもルーなしで作ることが出来ます。カットトマト缶を使って簡単に作れるトマトシチューは、リコピンによるアンチエイジング効果や美肌効果も期待でき、特に女性からも人気のシチューです。たっぷりの野菜に、チキンの味わいが加わり、食べやすい味わいに仕上がっています。食欲のないときでも、トマトの酸味で不思議と食べられるおいしいトマトシチューレシピを紹介します。
トマトクリームのシチューの材料(4人分)
- 鶏もも肉1枚
- じゃがいも、玉ねぎ各2個
- しめじ、ブロッコリー各1/2株
- カットトマト1缶
- 生クリーム1/2パック
- コンソメキューブ1個
- 塩コショウ、小麦粉適量
トマトクリームシチューの作り方
- 野菜と鶏肉は一口大にカットしておきます。ブロッコリーは固めに茹でておきましょう。
- 鍋を中火にかけ、油を入れブロッコリー以外の野菜を炒めます。
- 鍋にカットトマトとコンソメとトマト缶1つ分の水を加えて煮込みます。
- 鶏肉に小麦粉と塩コショウをまぶし、フライパンで炒めてから鍋に投入します。
- 15分ほど煮込み、ブロッコリーと生クリームを加え、塩コショウで味を整えて完成です。
鶏肉にまぶした小麦粉がとろみのもとになるんので、鶏肉にはしっかりと小麦粉をまぶしましょう。トマトは、フレッシュトマトでも作れるので、夏などに大量にトマトが手に入った時に作ってみるのもいいでしょう。また、生クリームを牛乳に変えると、さっぱりした味わいになります。その場合の牛乳の分量は100mlを目安に加えましょう。
シチューにとろみを付ける方法を紹介
ルーなしで作るシチューは、小麦粉の量によってとろみが強かったり、弱かったりする場合があります。煮込む際の水が多い場合や、具材の水分が多く出てしまった場合など、シチューがシャバシャバになってしまうこともしばしばあります。そんな時には、さまざまな方法でシチューにとろみを加える方法があります。ここでは、ルーなしのシチューにとろみを加える方法を3つ紹介します。どれも簡単な方法なので覚えておくと便利です。
水で溶いた小麦粉を最後に加えてとろみを付ける
ルーなしのシチューにとろみをつける方法で人気なのが、水で溶いた小麦粉を最後に加える方法です。出来上がったシチューに、水で溶いた小麦粉を加えて、しっかりなじませるように煮込むととろみが強いシチューができあがります。ここでの小麦粉を加えるコツは、水にしっかりと小麦粉を溶いておくことです。小麦粉のダマができないように、泡立て器などでしっかり混ぜておくとダマのない水溶き小麦粉ができるのでおすすめです。
水溶き小麦粉を加えすぎてしまった時の対処法は、水や牛乳を加えて調整しましょう。その場合、味が薄まってしまうので、その都度コンソメの顆粒や塩コショウを加えて味を整えましょう。水溶き小麦粉は、場合によっては米粉に変更ができます。小麦粉を加えてから強火にかけると、シチューが焦げついてしまう場合があるので気をつけましょう。温め返すごとにとろみが増していくので、最初に水溶き小麦粉を加える時は少量にしましょう。
小麦粉で作るブールマニエでとろみを付ける
シチューにとろみをつける方法で、ブールマニエを入れる方法があります。ブールマニエとは、小麦粉とバターを混ぜ合わせたペーストの事で、シチューのみならず、洋食のソースのとろみづけなどに使われています。このブールマニエの作り方はとても簡単で、材料はバターと小麦粉のみです。室温に戻したバターをふわふわのクリーム状になるようにし、そこにふるいにかけた小麦粉を混ぜ合わせてペースト状にすればブールマニエのできあがりです。
また、このブールマニエは米粉でも作ることができます。作り方は小麦粉で作るブールマニエと同じです。バターをクリーム状にしてから、少しずつ米粉を加えていけば完成です。ブールマニエとホワイトソースを米粉でつくれば、小麦アレルギーの人でも安心してシチューを食べることができます。ブールマニエを加えるタイミングは、シチューの仕上げに加えるだけでOKです。しっかり混ぜ合わせてお好みのとろみ加減をつけましょう。
じゃがいもをすりつぶしてとろみを付ける
シチューにとろみを加えるために、ジャガイモをすりつぶしてとろみをつける方法もあります。この作り方には大きく分けて2通りの方法があります。ひとつは一般的なシチューの下準備の段階でじゃがいもを加え、そのじゃがいもを煮溶かすまで火にかけ、シチューにとろみをつけるほうほうです。こうすることによって、シチュー全体にとろみがつくだけでなく、他の野菜の旨味も溶け込んで、味わい深いとろとろシチューができあがります。
もうひとつは、仕上げにふかしたじゃがいもをすりつぶして加える方法です。なめらかなとろみをつけるためには、じゃがいもをしっかりとマッシュポテト状にしておきましょう。また、マッシュポテトを作るのが面倒な場合は、市販のポテトフレークでも代用ができます。じゃがいもでとろみをつけると、ホクホクした自然な甘みがプラスされ、子どもでも食べやすいシチューになります。ただし煮込み過ぎるともったりするので注意が必要です。
シチューのルーなしレシピを試してみよう!
市販のルーなしでもおいしいシチューを作ることができます。牛乳とコンソメ、そして小麦粉さえあれば、簡単にシチューを作ることができます。具材はその季節のものや、冷蔵庫にあるものを入れればおいしいシチューの完成です。また、残ったシチューはその後もグラタンやドリアなどにもリメイクができるので、たくさん作っても最後までおいしく食べることができます。献立に迷ったら、ルーなしでも作れるシチューはいかがでしょうか?