2018年10月05日公開
2024年08月09日更新
ローストビーフの切り方は?綺麗に薄く切るコツと裏技を紹介!
ローストビーフは、何かのお祝い事や来客の際のおもてなし料理にぴったりのものですがせっかく作ったローストビーフも切り方が綺麗じゃないと少し残念なローストビーフになってしまいます。今回は、家庭でも綺麗に薄く切る切り方を紹介していきます。やはり、薄く綺麗に切るにはそれなりのコツや裏技がありましたので、ぜひ参考にしてください。薄く綺麗に切ることができれば盛り付けもお店で出てくるような豪華な盛り付けになります。
目次
ローストビーフの切り方のコツが知りたい!
ローストビーフを家庭で作ってみたまではいいけども、実際に切って食べるときに厚くなってたり肉の表面がぼろぼろになっているということが多々あります。店じゃないし、家で作っているのだから仕方がないと思うのはちょっとまったをかけるべきです。実はきちんと、ローストビーフを薄く綺麗に切る裏技的な切り方があるのです。
せっかくローストビーフを作るのだから、きっとお祝い事や何か特別な時でしょうし切り方のコツや裏技を使って綺麗にお店さながらの盛り付けにした方が、家庭でも盛り上がること間違いなしですのでしっかり切り方のコツと裏技を使って、薄く綺麗に切る切り方を解説していきますので今まで、あきらめかけていた人に必見の情報です。
ローストビーフの切り方の基本
まず、何事においても基本がとても大事になってきますので、ここではローストビーフの基本の切り方を紹介していきます。基本の切り方をマスターするだけでも格段に切り方とローストビーフの形状が今までと違ってちょっとしたコツや裏技なんかもありますのでぜひ、参考にしてマスターしてください。
ローストビーフを切る時は温度を確認する
まず、ローストビーフの温度の状態が切り方に大きな影響を与えます。家庭で作った際に、作り立ての温かい状態で切るのははっきり言っておすすめしません。なぜなら、温かいと肉が柔らかく包丁で切る際には非常に切りにくい状態であるからです。もし、温かい状態で切るのであれば包丁はデコボコしている形状のものを使うとそれなりには切ることは可能ですが、肉汁も出てしまうため旨味が逃げてしまうというデメリットがあります。
次に、冷蔵してあってある程度冷えているものですが、切る際には一番この冷えた状態がおすすめです。ローストビーフの表面温度が低いために肉汁が溢れてくることもありませんし、冷えていると温かい状態よりは肉が固いためにとても切りやすくなるのです。それでも、切りにくいと感じた場合は少し冷凍庫に入れて半冷凍状態で切るのがおすすめになります。
出典: https://belcy.jp
最後は冷凍されているローストビーフの場合ですが、当然がちがちに凍っているために包丁が入らないので切るのは至難の業です。なので、冷凍庫から出して一晩冷蔵庫に戻して解凍するのも一つの手ですが、より早くスピーディに切りたいときには、まず、ローストビーフがすっぽり入るボウルを用意して、そこに氷水を入れます。そこにローストビーフを入れて1時間もすれば半解凍状態になるので非常に切りやすくなります。
この方法の良いところは氷水につけることで、空気よりも水の方が熱伝導率が高いために、1時間程度で半解凍状態になるので手早く切ることができる点と、解凍されていく段階でも表面は氷水の温度なので非常に衛生的であるということ、あとはやはり冷えているので肉汁があふれ出てくることがないので旨味そのままということです。
一つ注意することはローストビーフを氷水につける際にはジップロックで密閉して肉が水に浸からないようにすることだけです。ローストビーフが水に浸かってしまってはびちゃびちゃになって美味しさも半減してしまいますのでそこは要注意です。
ローストビーフを切る時の包丁の動かし方
ローストビーフの温度を調整して冷えた状態にしたら次はいよいよ、包丁で薄く切っていくのですがこの切り方もちょっとしたコツがあります。まずは肉を下に強引に押さえつけないことです。切れない包丁だとどうしても押さえつけて切ってしまいがちですが、押さえつけずに力もそんなに入れずに包丁を前後に動かしながら切っていくのがポイントになります。
イメージとすれば、のこぎりで木を切るような感じで前後に少しずつ動かしながら丁寧に薄く切っていくと良いです。その切り方でも切れない包丁だと、切り口がぼそぼそになったりするのでよく切れる包丁を使うことをおすすめします。
ローストビーフは薄く切ろう
ローストビーフという料理は、ほとんど肉の表面しか調理が施されていないので厚く切ってしまうと食感もモソモソして食べにくく、味も薄く感じてしまうものです。それなので、ローストビーフのベストな厚みは大体、2ミリ~3ミリであると言えます。このくらいの厚みであれば旨味もしっかり味わうことができて食感も非常によくなります。
職人でもないのに2ミリの幅に切ることなんて出来ないと思うかもしれないですが、よく切れる包丁と半冷凍状態のローストビーフ状態にしておけば、思ったよりも出来てしまうものです。当然、最初から店で売られているようにはならないですが、回数を重ねていく毎に慣れていくのでそんなに心配はしなくとも大丈夫です。どうしても心配なら、本番のおもてなし前に一度作ってみて切り方などを試してみることをおすすめします。
ローストビーフを上手に切るコツと裏技
ローストビーフの基本的な切り方や、切るのにベストな温度がわかったところで、ここからは更にローストビーフを上手に切ることができるコツと裏技を紹介していきます。これだけマスターすれば家庭でも、お店のローストビーフにまた一段とグッと近づくことができます。
ローストビーフの繊維の向きを見極めよう
ローストビーフをよく観察してみると、肉に線のように伸びているしわのようなものがあります。それが肉の繊維なのです。これは食感に関わるものでローストビーフを柔らかいものにするコツになりますので、繊維の向きをみておくことが非常に大事になってきます。繊維が残っていると食感があまりよくなくて固くなりますので注意して見極めるようにしておいてください。しっかり肉を見ることも裏技マスターとして必須です。
このローストビーフの肉の繊維を見逃して適当に切ってしまうと、繊維が断ち切れていなければ食感が固い感じになりますし、筋は意外と固くて、歯で噛みきるのもなかなか難しいのでせっかく特別な料理としてローストビーフを作ったのに少し残念になってしまいますので、特に人におもてなし料理として出す際には十分に気を付けて見極めてください。
ローストビーフの筋の切り方
ローストビーフの筋というと、先ほど記載した繊維のことですがこれが残っているだけで味や食感に大きな影響を与えてしまうことになりますので、その筋は断ち切っておく必要があるのです。繊維に対して直角になるように包丁を入れていけば、自ずと筋を切ることができますので肉そのものの食感が柔らかくなって美味しくなります。これがローストビーフを柔らかく美味しく食べる切り方の裏技と言ってよいです。
作りたてのローストビーフは冷やそう
やはり、綺麗な切り方をするためには温かい状態だと肉が柔らかくて切りにくいので一度は冷やしてから切ることをおすすめします。ローストビーフは本来、温かい状態で食べるものでもなくて常温で食べるのが良いとされています。なので、塊の状態のときは冷やしておき、次に綺麗に切って、丁寧に盛り付けをする頃にはちょうど常温になっているはずですので、無理して温かい状態で切って皿に並べずともよいのです。
あと、このローストビーフを冷まさなければならない理由は他にもあります。そもそもローストビーフは表面だけに焼き色がつく以外は、蒸し焼きのような状態の料理なので、できたてのアツアツを食べるのではなく、少し置いてじんわり予熱で、肉を落ち着かせた方が旨味アップにつながるのです。そういった意味でも出来たらしばらくは常温で放置しておくことが大事なのです。
包丁の状態がいいと切りやすい
薄く綺麗にローストビーフを切ろうと思ったら、まずは包丁のチェックをするべきです。切り方のコツや裏技がわかったところで、包丁が切れないものだと全て台無しになってしまいます。切れない包丁だと、まず肉を下に押し付けてしまいますし、切り口もぼそぼそになってしまいますのでローストビーフを作った時は、切る時のことも考えて、前もって包丁を研いでおくことをおすすめします。
どんな包丁を使っても、基本的には研いで切れ味がいいものであれば問題はないですが特に切りやすいものだと、刺身包丁などが非常に使い勝手がいいです。肉切り包丁を使ってもいいですが、ローストビーフのように薄く切る切り方の場合は、やはり肉切り包丁よりは刺身包丁の方が綺麗に薄く切ることができます。
ローストビーフを綺麗に見せる盛り付け方
ローストビーフが、薄く綺麗に切ることができたら今度はいよいよ盛り付けです。このローストビーフの盛り付け方は実はいろいろな方法があります。ローストビーフは薄くてぺらぺらしているためどうしてもボリューム感がなかったりします。基本の簡単な盛り付け方とすれば、刺身のように少しずつ重ねてずらしながら並べていくのが一般的ですが、他にもおしゃれになったりボリュームを出す盛り付け方があるので紹介します。
折りたたんでボリュームアップ
基本のオーソドックスな盛り付け方は刺身のように重ねてずらしながら並べるのですが、それを1切れずつ半分にふわっと折りたたんでみてください。すると、立体感が出るのでボリューム感が一気に増して元々あったものより2倍くらいの量なんじゃないかと錯覚してしまうほどです。
折りたたんだだけでも、ボリュームアップは見込めますがその折ったところの空洞が気になるのであれば野菜で巻いてしまうという手もあります。巻く野菜は基本的には何でも良いですが、おすすめは水菜やオニオンスライスなどが非常に合います。
おもてなしには花びら風に
せっかくローストビーフを作ったのだから、盛り付けも最高におしゃれなものにしておもてなしにぴったりなものにした方がいいですので、特に花びらのようにお皿に盛り付ける方法を紹介していきます。まずは簡単にできてしまうものからで、お皿の中心に野菜やマッシュポテトなどの付け合わせを盛り付けます。そこにローストビーフを1枚ずつその付け合わせの中心から外に向けて皿に沿って並べていけばいいだけです。
それだけで、お皿全体が1つの花のようになりますのでとても豪華でおしゃれに見えるコツの一つです。もっと、手のこんだおもてなしをしてみたい方は、ローストビーフでバラの花を作るという裏技の方法もあります。一見すると、とても難しそうですが意外と簡単で誰でもチャレンジできてしまうので参考にしてみてください。
まず最初に、ローストビーフを縦に二つ折りにしてくるくる巻いていき、バラの花の中心である芯を作ります。次に芯にした肉に、同じように縦半分に折った肉を巻き付けていくだけで、バラの花のようになっていきます。ここでもちょっとしたコツがあり、少しずつ斜めになるように巻いていくということです。イメージは手巻き寿司の時の海苔の巻き方のように下をきつめに上の部分を緩めに開く感じで巻くとまさにバラの花の完成です。
もし、広がりすぎてバラの花のようにならない場合はあらかじめ、シャーベットを食べるための小さな容器の中でバラを作ってみると容器が無駄な広がりを抑えてくれるので綺麗にバラを形成することができて便利です。しかも、小さなカップを何個か並べてそこにローストビーフのバラがうまくできればそれだけでもおしゃれ感もアップしますし、一石二鳥だと言えます。
ローストビーフの作り方レシピ
ここまでは、ローストビーフを自宅で綺麗に薄く切る切り方や、おもてなしのためのワンランクアップの裏技な盛り付け方や、綺麗に見せるコツなどを紹介してきましたが、そもそもローストビーフを自宅で作らないことには何も始まりませんので、比較的簡単に自宅でできるローストビーフレシピをいくつか紹介していきます。
レンジで手軽に作れる「本格ローストビーフ」
材料は2人前で、牛モモ肉のブロック400g、塩小さじ1~1.5、粗びきブラックペッパー大さじ1/2、ローリエ2枚、タイム3~4枝、サラダ油小さじ2、赤ワイン1/2カップ、顆粒スープの素小さじ1、小麦粉小さじ1、バター5gとなります。まず、下準備として牛モモ肉の表面をキッチンペーパーで拭いてから塩と粗びきブラックペッパーを手でしっかりとすりこんでおきます。
次にオーブンを160℃に予熱しておきます。作り方ですが、まずフライパンに油を熱してうっすらと煙が出たら中火で牛モモ肉を入れて、まんべんなく転がしながら表面全体にしっかりと焼き色を付けます。次に赤ワインを投入し、煮立たせながら肉全体にからめるように転がしていきます。次にアルミホイルを敷いて、タイムとローリエの半量を並べてから先ほどの牛モモ肉をのせ、その周りにも残りの香草をのせてしっかり包みます。
このアルミホイルで包む時もちょっとした裏技があり、アルミホイル1枚で包むと中の肉汁が出る場合があるので、包み終わりを下にして2重にアルミホイルで包んで上下を返しておきます。次に160℃のオーブンで30分~40分焼いていきますが、途中20分くらいで上下をひっくり返しておきます。40分経ったら、一旦金串で肉の中央まで刺して15秒ほどしたら抜いてみて温かければOKですが、冷たいようならもう少し蒸し焼きにします。
焼きあがったようならアルミホイルのまま取り出して、そのまま室温で30分ほど置いて肉を落ち着かせます。すぐに切ってしまうと肉汁が出たり切りにくかったりするので、裏技として冷蔵庫で冷やすことをおすすめしておきます。こういったコツを逃すと、残念な結果になり兼ねないので注意してください。
次にソースを作っていきます。先ほど肉を焼いたフライパンを使用します。肉汁や赤ワインが残っているところに顆粒スープの素を加えて煮溶かしていきます。次に塩コショウで味を調えたらバターと小麦粉を入れてダマにならないように混ぜていき、とろみがついたらソースの完成となります。付け合わせの野菜やマッシュポテトが用意出来たら、最後に冷蔵庫に入れておいたローストビーフを先ほど記載した切り方で薄く切って完成です。
時間がない時にもおすすめ「すぐできる時短ローストビーフ」
材料は3~4人前で、牛モモ肉のブロック400g、塩小さじ2/3、こしょう適量、サラダ油大さじ1、しょう油50cc、みりん25cc、酒25cc、おろしにんにく大さじ1となります。まず、下準備として牛モモ肉は室温に戻しておき、塩こしょうを手でしっかりと肉にすりこんでおき、大きめの鍋にたっぷりとお湯を沸かしておきます。
作り方は、フライパンに油を熱して牛モモ肉を強火で焼き色がまんべんなくつくまで焼いていきます。焼き終わったらサランラップで肉をしっかり包みます。ここでも万が一、肉汁が出てこないようにサランラップは2重にしてしっかり密閉させながら包むようにします。因みに、焼くのに使ったフライパンは後にソースに使用するので洗わないでおいておいてください。
次にサランラップで包んだ肉をジップロックに空気が入らないように密閉して入れ、口をしっかり閉じて更に輪ゴムで縛っておきます。ここでも心配であれば袋を2重にしてもかまいません。次に鍋のお湯を沸騰させたら、ジップロックに入れた牛肉を入れ、そのまま3分ほど強火でぐらぐらと煮ていきます。3分経ったら火を止めて、鍋に蓋をして20分ほど放置しておきます。肉が浮かんでこないように皿などをのせておくと良いです。
20分経ったら、鍋からジップロックごと取り出して、袋から肉を出さずにそのまま冷めるまで置いておきます。肉が冷めたら、袋から取り出し、サランラップも外して切り方の裏技やコツを駆使した切り方で丁寧に薄く切っていきます。ソース作りは至って簡単で、洗わないで置いておいたフライパンに、しょう油、みりん、酒、おろしにんにく全てを入れて煮詰めたら完成となります。ソースは肉を冷ましている間に作ると効率がいいです。
ローストビーフの切り方をマスターしよう!
ローストビーフは、家で作れないものかと思っていたのに実は意外と簡単に家でも作れることがわかりました。本格的にオーブンレンジで作る場合は、時間こそ多少かかるものの実際にやることと言えば肉に下味をつけて焼き色がつく程度にフライパンで焼くだけの作業と言っても過言ではありません。ローストビーフは実際に店で買ったりすると100gあたりでも単価が結構高いので、家で作った方が経済的とも言えます。
ただ、作るのは簡単でも実際に薄く切ったり綺麗に盛り付けるには、それなりの手間はやはりかかってしまいますが大体ローストビーフを食べるときは、誕生日などのお祝い事や年末年始などや来客のおもてなし料理としてなど限られた時以外は日常的に食べるものでもありませんので、それくらいの手間は惜しまずにチャレンジしてみてください。
薄く切る切り方には、コツや裏技があることもわかりましたのでもう怖いものはありませんし切り方のコツと言っても一番大事なのは繊維に直角に切るということだけに留意し、あとは肉の温度に気を付けるだけでよいのですから、そんなに大変というわけでもないと言えます。この切り方さえマスターしてしまえば、おもてなし料理として最高のクオリティで出すことができます。
ローストビーフの切り方や、盛り付け方までマスターしてしまえばもう何も怖いものはありません。店で出てくるローストビーフにとても近い感じまでもっていくことができるだけでなく、基本のレシピをマスターすれば、自分好みの味付けに調整することも可能ですし、付け合わせの野菜なども実に様々なので好みのものを好きなだけ足すこともできてしまうのですから、我が家だけの最強ローストビーフを作ることも夢ではありません。
これを機に、おもてなし料理のレギュラーメニューとしてこのローストビーフを仲間入りさせて、家族の要望や好みも聞きつつ自分だけのオリジナルレシピを完成出来たらこんな嬉しいことはありません。しっかり切り方のコツや裏技もマスターして盛り付け方も何度かやっていくうちにオリジナルの盛り付けも発明したりとどんどん幅も広がりますので、ぜひホームパーティなどで楽しみながらローストビーフを作ってみてください。