ジンギスカンに合う野菜は？材料の切り方などレシピも紹介！

北海道グルメといえば、海鮮系やメロン・じゃがいも・とうもろこし・味噌ラーメンなどと非常に多くのグルメが集結しています。そんな美味しいグルメがたくさんの北海道でも特に人気なご当地グルメが、『ジンギスカン』です。ジンギスカンはお肉と野菜を焼いて食べる鉄板料理ですが、ジンギスカンの美味しさはお肉ではなく野菜で決まると言っても過言ではありません。

「『ジンギスカン』ってどんなもの？」という方も多いと思いますので、まずはジンギスカンについて簡単に学んでみましょう。『ジンギスカン』とは、マトン（成羊肉）やラム（仔羊肉）などの羊肉を用いた日本の焼肉料理の事を指します。北海道の郷土料理とされていますが、岩手県遠野市や長野県などの一部地域でもよく食べられています。

ジンギスカンは、事前にタレに漬け込んだ『味付け』タイプと、味付けではない肉を焼いてからタレにつける『生（なま）』タイプに分けられます。この場合、『マトン（成羊肉）』は味付けタイプ・『ラム（仔羊肉）』などの羊肉は味付けタイプとなまタイプの両方が多く好まれるようになっています。

ジンギスカンがどんな料理か学べたところで、ジンギスカンを美味しくする為に欠かせない野菜について次は学んでいきましょう。ジンギスカンの美味しさを左右する重要なポジションである野菜ですが、一体どんな野菜がジンギスカンにはぴったりなのでしょうか？お次は、ジンギスカンにぴったりな材料の定番野菜について調査してみましょう！

ジンギスカンと合う定番人気の野菜としてまずご紹介したいのが、『もやし』です！シャキシャキとした食感や、もやしに吸収されたジンギスカンのタレや旨みが一層食欲をそそる野菜です。多くのジンギスカン店でも、もやしはジンギスカンに欠かせない材料として使用されており、もやしがなくてはジンギスカンを食べる事が出来ないと言っても過言ではありません。

ジンギスカンの焼き方としては、肉を焼いてからタレをつけながら食べる『道南風』と、味付けをした肉を焼いて食べる『道北風』がありますが、もやしにジンギスカンの旨みをより強く吸収させたいのであれば道北風の食べ方がオススメです。焼いている時にジンギスカンのタレがもやしに染み込んでいくので、絶品です。

焼肉でも定番材料とされている野菜・『玉ねぎ』。そんな玉ねぎをジンギスカンに入れる事で野菜の甘みが加わり、ジンギスカンの美味しさがアップします。玉ねぎは火をしっかり通してしんなりとさせると、ジンギスカンのタレとよく絡んで美味しくなります。

ジンギスカンや焼肉などはどうしても見栄えが悪くなってしまいがちです。そこでおすすめの野菜が『にんじん』です。火を通しても色鮮やかなオレンジをキープしてくれるにんじんは見栄えがパッとしないジンギスカンを一気に華やかにしてくれるので重宝される材料です。

ジンギスカンの材料で忘れてはいけない野菜が、『キャベツ』です。キャベツは安価でかさまし食材として親しまれているので、自宅でジンギスカンパーティーをする時には是非とも入れておきたい野菜です。シャキシャキとした食感のキャベツは満腹中枢を刺激してくれますし、量が多いのでたくさん食べてお腹を満たしてくれます。

夏にジンギスカンをする時は、旬である『なす』もおすすめです！なすは油と非常に相性が良い野菜です。そのため、焼肉などでも欠かせない材料として親しまれており、ジンギスカンの野菜としてもその人気は例外ではありません。ジンギスカンの油とタレがジュワッと染み込んだなすは噛むたびに旨味が口の中をいっぱいに満たしてくれます。

北海道野菜として有名な『じゃがいも』も、ジンギスカンの材料としておすすめです。じゃがいもをジンギスカンと一緒に食べる時は、皮付きのまま食べるのがおすすめです！皮付きじゃがいもにする事で、じゃがいものホクホク感が一層強くなります。じゃがいもは非常に腹持ちが良い野菜として知られているので、満腹感も得られやすいというメリットもあります。

タレとお肉の組み合わせはこってりとしていて少し胃もたれしやすくなってしまいます。そんな時におすすめしたい野菜が『かぼちゃ』です。甘くてほっくりとした食感が美味しいかぼちゃはお子様も大好きな野菜ですから、小さなお子様がいるご家庭でジンギスカンを作る時は特におすすめです。

野菜がたっぷり食べられるジンギスカンですが、もやしや玉ねぎなどはタレを吸収して茶色くなりやすいですし、あまり見た目のバランスが整えにくく、緑色が不足しやすいのがデメリットです。そんな時におすすめしたい野菜が『ピーマン』です。焼肉でも人気の野菜であるピーマンはつやつやとした緑色で、ジンギスカンで不足しやすい色彩をプラスしてくれます。

北海道らしさを出したい時におすすめの野菜は『行者にんにく』です。こちらの野菜は「聞いた事ない」という方も多いと思います。行者にんにくは北海道特産の山菜であり、4月〜5月ごろが旬とされています。ニラとにんにくの両方をあわせたような野菜で、北海道でジンギスカンを味わう際には是非とも入れたい野菜です。

カットする手間もほぼなく、サッと食べられる楽チン野菜が『しいたけ』です。しいたけはヘルシーですし、お肉との相性も抜群なので女性やダイエット中の方にも人気の野菜となっています。ジンギスカンのタレを吸ったしいたけは、しいたけの甘みとほんのり酸味のあるジンギスカンのタレが染み込んでいて絶品です。

焼肉屋すき焼きなどの肉料理でも定番中の定番野菜といえば、『長ネギ』です。長ネギは程良く甘さがあって素材の美味しさも多くの方がご存じでしょう。しかし、長ネギには美味しさだけではなく、食欲増進効果なども期待できるので、スタミナをつけたい時や夏バテ時にジンギスカンを食べる時に是非とも取り入れたい野菜です。

ジンギスカンにおすすめの野菜について学べたところで、次に気になるのがジンギスカンの野菜の切り方です。野菜の切り方というのは、ジンギスカンの美味しさを最大限に引き出すために非常に重要なポイントです。また、野菜の切り方は使用する野菜によって異なるので、材料に適した切り方を学んでおく必要があります。お次は、ジンギスカンの野菜の切り方について学んでみましょう。

まずは、ジンギスカンに使用する野菜で『キャベツ』を入れる場合の切り方です。キャベツの切り方は焼肉などと同じく、ざく切りにするのがおすすめです。大きさは大体5cm～6cm程度にして食べやすいサイズに切りましょう。あまり細かく切ってしまうとキャベツのシャキシャキ食感が感じられにくくなるので、注意してください。

ジンギスカンに使用する野菜で『玉ねぎ』を入れる場合の切り方は、スライス状にしましょう。玉ねぎを切る時は、繊維に沿って垂直に切るのがポイントです。繊維に沿って垂直に切る事で火が通りやすくなる事や、甘みが増します。甘めにしたい場合はしっかり焼いて、玉ねぎの辛味を楽しみたい場合はほどほどに火を通すようにしましょう。

ジンギスカンに使用する野菜で『ピーマン』を入れる場合の切り方は、4つ切りにしましょう。ピーマンの独特の臭みや苦味が苦手という方は子供だけではなく、大人にも多いです。そんなピーマン独特の臭みを消すためにおすすめの切り方が4つ切りです。縦に4つ切りにしてピーマンが柔らかくなるまでじっくりと火を通すと甘みが引き出される上、臭みが消えて食べやすくなります。

ジンギスカンに使用する野菜で『にんじん』を入れる場合の切り方は、短冊切りにしましょう。にんじんは比較的火が通りにくい野菜なので、短冊切りにしておく事で火が通りやすくなります。長さ5cm～6cm程度の短冊切りにしてもやしと混ぜて火を通せば見栄えも良くなります。

ジンギスカンに使用する野菜で『かぼちゃ』を入れる場合の切り方は、薄めのくし切りにしましょう。かぼちゃは包丁で切るのも大変なくらい硬い野菜です。そんなかぼちゃには火が通りにくいという難点があるので、なるべく薄く切っておきましょう。くし切りにしておく事でかぼちゃのホクホク感も感じられて美味しいです。

ジンギスカンに使用する野菜で『行者にんにく』を入れる場合の切り方は、食べやすいサイズにカットしましょう。北海道ならではの野菜である行者にんにくはどんな切り方をすれば良いのか分からない方が多いと思いますが、半分程度にカットするのでも、3分の1程度にカットするのでも良いです。ご自分が食べやすいようにお好きなサイズにカットしてください。

ジンギスカンに使用する野菜で『長ネギ』を入れる場合の切り方は、斜め切りがおすすめです。斜め切りにすることで、ジンギスカンのタレが染み込みやすいことや火が通りやすくなることでトロッとした食感の長ネギを楽しむことができます。斜め切りにする時はあまり細くしすぎないように、一口大程度の大きさにするのがおすすめです。

ジンギスカンに使用する野菜で『なす』を入れる場合の切り方は、輪切りがおすすめです。火が通りやすくてジンギスカンの油やタレも吸収しやすいので、旨味が凝縮しやすいです。また、細切りや乱切りなどの切り方でも良いでしょう。なすの場合は切り方というより、食べやすいサイズにしておくことが重要です。

ジンギスカンのお肉の旨味をより引き出してくれる野菜。そんな重要なポジションであるジンギスカンの野菜の焼き方とは一体どうすれば良いのでしょうか？どのタイミングで野菜を入れていけば良い？また、ジンギスカンの野菜を焼く時の注意点やコツは…？お次は、ジンギスカンの野菜の焼き方を学んでみましょう。

まずはジンギスカンの野菜を焼く手順についてです。肉を焼くのが先なのか、野菜を焼くのが先なのか…焼肉では肉から焼く方が多いですが、ジンギスカンではどうなのか調査してみたところ、野菜から先に焼く手順となっているようです。これは、ジンギスカン鍋やホットプレート・フライパンのどの手段も同様です。

ジンギスカンの野菜を焼く方法・コツですが、まずはジンギスカン鍋の場合は鍋の側面にカットした野菜を敷き詰めていき、火を通していきます。ホットプレートでジンギスカンの野菜を焼く場合は野菜と肉を焼く場所を分けて、火を通していきます。フライパンはそのまま野菜だけを焼いていきます。野菜に火が通ってきたら肉を焼いていきましょう。

ジンギスカンの野菜を焼く時の注意点ですが、野菜の種類によって焼くタイミングや火力に気をつける事です。例えば、にんじんやかぼちゃなどの火が通りにくい野菜は時間がかかるので最初に焼きます。そして、火が通りやすい事やシャキシャキ食感を残したいもやしやキャベツは火が通りにくい野菜にある程度火が通ってからにしましょう。

火が通りにくい野菜と火が通りやすい野菜を同じタイミングで焼いてしまうと、どうしても焼きムラが出てしまったり加熱不足になってしまう原因となります。なので、ジンギスカンの野菜を焼く時はタイミングや火力に気を配るようにしてください。

ジンギスカンは専門店で食べる事が多いと思いますが、美味しいジンギスカンを自宅で食べる事ができれば嬉しいと思いませんか？作るのが難しそうに思えるジンギスカンですが一体どんな材料やレシピなのでしょうか？お次は、ジンギスカンの基本レシピについて学んでみましょう。

ジンギスカンの基本レシピでまず学んでいきたいのが、『肉の種類』です。ジンギスカンは『マトン（生後1年以上の成羊肉）』や『ラム（生後1年未満の仔羊肉）』などの羊肉を用いますが、どの部位がおすすめなのかわからず、ジンギスカンの材料としてどんな肉を用意すれば良いか分からない方も多いと思います。

ジンギスカンで使用する肉の部位としておすすめしたいのが、『ショルダー』・『ロース』・『ラック』・『レッグ』です。『ロース』は説明不要な位焼肉でもおなじみの部位です。サシと呼ばれる筋肉の中の脂肪（霜降り）が細やかに入っているのが特徴です。お肉のとろける食感が楽しみたいならロースがおすすめです。

『ショルダー』はファッション用語でもよく出てくるように、肩の部分になります。ショルダーには赤身部分と外脂部分が混ざっているのが特徴です。お味は少しコクがあるので肉の旨味を感じられやすいでしょう。『レッグ』はもも肉の部位であり、赤身主体で脂肪が少ないので肉を食べると胃もたれしやすい肩にもたべやすい部位となっています。

そして最後にご紹介したいのが、『ラック』です。こちらはロース肉に複数の肋骨を残した部位であり、ラム肉の食べ方としては最も高級で美味しいと言われている部位です。そのため、ジンギスカンを食べる際には是非とも一度味わってみてほしいおすすめの部位として知られています。

ジンギスカンの基本レシピで続いてご紹介したいのが、用意する材料です。ジンギスカンをするときに用意する材料は、『マトン（生後1年以上の成羊肉）』や『ラム（生後1年未満の仔羊肉）』などの羊肉とお好みの野菜・タレです。肉や野菜はお好きなものをお好きなだけ用意してください。

ジンギスカンの基本レシピで最後にご紹介するのが、手順です。先ほど、野菜を焼いてから肉を焼くというレシピ手順をご紹介しましたが、より詳しく学んでいきましょう。ジンギスカン鍋でジンギスカンを作るときはまず、鍋の側面にカットした野菜を敷き詰めていき、火を通していきます。このとき、油を敷く必要はありませんが、お好みで牛脂を敷いても良いです。

野菜にある程度火が通れば、肉を真ん中に乗せていきます。焼き加減は表5ぶ・裏2ぶを目安にしましょう。肉の周りが白くなってきたらひっくり返して、裏面はサッと軽く焼くようにします。野菜を柔らかめにしたい場合は、ジンギスカンのタレをこの時点で野菜にもかけておくと柔らかく食べられます。

以上でジンギスカンの基本レシピは作れるのですが、この後はお好みのペースで肉をどんどん追加していってください。なお、野菜が焦げてしまわないように火力には気をつけるようにしましょう。最後の方になれば、うどんや蒸麺を入れればシメを楽しむことができます！うどんや蒸麺にはジンギスカンのタレをしっかりと絡めて食べると美味しいです。

ジンギスカンでは、肉や野菜などの材料ももちろん大切ですが、ジンギスカンを美味しくするにはタレも重要です。ジンギスカンのタレは醤油ベースに程よい酸味などが感じられるタレが特徴です。そんなジンギスカンに欠かせないタレを最後に学んでみましょう。

まずは、ジンギスカンのタレを手作りする時のレシピをご紹介します。まずレシピ材料（2人分）についてですが、醤油・50ml、酒・50ml、レモン・大さじ1杯、はちみつ・大さじ2杯、すりおろし玉ねぎ・2分の1、すりおろし梨・2分の1、にんにくチューブ・小さじ1杯、生姜チューブ・小さじ1杯、すりごま・大さじ1杯です。

ジンギスカンのタレの作り方ですが、まずは玉ねぎと梨をすりおろしておきます。続いて、鍋に醤油・酒・レモン・はちみつを入れて煮立たせます。先ほどすりおろしておいた玉ねぎと梨とにんにくチューブ・生姜チューブ・すりごまを入れて、軽く煮立たせれば完成です。タレを作ると言われると面倒臭そうなイメージが強いですが、こちらのレシピは非常にスピーディにできるのでおすすめです。

自分でジンギスカンのタレを作るのも良いですが、市販のタレを購入すると手軽にジンギスカンを楽しむことができます。そこでおすすめのジンギスカンの市販タレについてのご紹介ですが、最も有名なのはベル食品が販売する『成吉思汗たれ』です。こちらのタレは北海道でシェア率ナンバー1のジンギスカンのタレとして愛されており、そのシェア率は75％近くにも昇るようです！

ベル食品が販売する『成吉思汗たれ』は、醤油ベースに酸味と香辛野菜・スパイスをブレンドしたタレとなっており、『マトン（生後1年以上の成羊肉）』や『ラム（生後1年未満の仔羊肉）』などの羊肉の美味しさをより引き出してくれるタレとなっています。どのジンギスカンのタレを購入すれば良いか分からない時はベル食品の『成吉思汗たれ』を購入しておけば間違い無いでしょう。

また、ベル食品と並ぶほど北海道で人気のジンギスカンのタレといえば、ソラチの『特撰成吉思汗』です。こちらはベル食品の『成吉思汗たれ』と同じく、北海道内で多くのご家庭で使われているジンギスカンのタレです。野菜や果物をたっぷりと使い、ほんのりと甘さも感じられるタレです。また、ソラチには『生ラム専用たれ』もあるので、そちらも人気のようです！

ジンギスカンに合う野菜についてのご紹介まとめはどうでしたか？北海道のご当地グルメとして根強い人気を誇るジンギスカンは、肉はもちろんのこと野菜がとても大切なポジションであることがわかりました。ジンギスカンでは様々な野菜と相性が良いので、その時々で合わせる野菜の種類を変えるのも楽しいでしょう。

また、ジンギスカンで野菜を使用する時は、使用する野菜によって切り方が異なるので、正しい切り方をしてあげることで最大限に美味しさを引き出すことができます。たっぷりのお好み野菜を選んで、ジンギスカンを美味しい野菜と一緒に楽しんでくださいね！