梅酒の賞味期限は?自家製の熟成年数や正しい保存の仕方を解説

健康志向の女性を中心に、2003年頃には梅酒ブームがおきました。口当たりもいい事で、お酒が苦手な人にも飲みやすいと注目されました。また梅にはデトックス作用や抗酸化作用があるので、女性にとっては嬉しい美肌キープの手助けになってくれる作用があるのです。そんな梅酒を自分で漬ける、それはそんなに難しくありません。しかも、殺菌作用のあるアルコールが含まれていますので、賞味期限は基本的にありません!賞味期限がないので一度作っておけば長く楽しむことの出来る梅酒、そんな梅酒の保存方法も併せて紹介します!

梅酒の賞味期限は?自家製の熟成年数や正しい保存の仕方を解説のイメージ

目次

  1. 1梅酒とは?
  2. 2梅酒の効果とは?
  3. 3梅酒の作り方
  4. 4梅酒の賞味期限はどのくらい?
  5. 5賞味期限を気にしない保存方法
  6. 6取り出した梅の実の利用方法
  7. 7自家製梅酒と市販梅酒
  8. 8市販梅酒の賞味期限
  9. 9まとめ:賞味期限のない自家製梅酒

梅酒とは?

梅酒とは、青梅をホワイトリカーなどの蒸留酒で漬けこんで作るお酒です。一般的に日本では酒税法により、酒類の製造には免許が必要ですが、自分で消費するために自分で作る梅酒は問題ありません。しかし免許を持たない者が日本酒・ワイン・みりんなど、アルコール度数が20度未満のお酒で梅酒を作れば、自分のために作る自家製梅酒であっても酒税法違反となります。

梅酒の効果とは?

お弁当に、殺菌・抗菌効果がある梅干しを入れることが多いですが、その殺菌・抗菌作用の梅干しと同じように、梅酒にも何か効果があるのでしょうか?それら効果について紹介します。

梅酒で疲労回復

梅酒には、クエン酸が含まれています。梅酒に含まれるクエン酸は、レモンの約15倍、梅干しの約6倍です。そのクエン酸によりエネルギーの代謝が良くなり、疲労回復につながります。そしてこのクエン酸には、女性には嬉しい脂肪の燃焼効果もあります。しかし梅酒はカロリーの高いお酒ですので、飲みすぎは逆効果になります。ご注意下さい。

梅酒で便秘も下痢も解消

梅酒にはピクリン酸が含まれています。このピクリン酸は胃腸の働きを活発にして、そして便通を良くする働きがあります。それにより、便秘にいいとされています。また梅には殺菌力があるため、口から体内へ入ってきた菌による下痢などを防ぐ効果もあります。

梅酒でアンチエイジングにも期待

赤ワインなどでよく言われるポリフェノール、そのポリフェノールが梅酒にも含まれています。ポリフェノールには抗酸化作用があり、動脈硬化などの生活習慣病予防に役立っています。またこの抗酸化作用により、細胞の老化を防止する、アンチエイジング効果が期待されているのです。

梅酒でリラックス

梅酒にはベンズアルデヒドが含まれています。このベンズアルデヒドが梅酒の香り成分であり、その香り成分がアロマテラピー効果として大脳よりアルファ波が出て、そしてリラックス状態が期待されます。

梅酒の作り方

梅酒の作り方を紹介します。しかし梅酒は、例えば氷砂糖を少なめに作るなど、その家その家に伝わる分量もありますので、ここで紹介します梅酒の作り方は、一般的な作り方です。

梅酒作りの材料

準備する材料は、青梅1kg、ホワイトリカー(35度)1.8リットル、氷砂糖500g~1kg、容器(梅酒を作るための瓶で密封蓋のある容器)4~5リットルサイズになります。

自家製梅酒

先ず容器は、事前に煮沸消毒しておいて下さい。そして青梅は水できれいに洗い、2~3時間水に漬けてアクを抜きます。そのあと、青梅のヘタを竹串や爪楊枝などで取ります。そして青梅を1個づつキッチンペーパーなどで水気を拭き取りながら、容器の中へ入れていきます。その容器へ氷砂糖を入れ、そしてホワイトリカーも注ぎ入れます。全てを入れ終われば容器の蓋をし、常温で直射日光が当たらない場所にて保存します。

なお、氷砂糖が完全に溶けるまでは、1日1回梅酒を漬け込んだ瓶を優しく優しく回し、混ぜるようにします。氷砂糖が完全に溶けてしまえば、あとは直射日光が当たらない場所で保存すれば大丈夫です。これで10年でも20年でも楽しめることが出来ます。

自家製梅酒作りの注意点

最初にもお話しましたが、自家製の梅酒作りに使用するアルコールは、必ず20度以上のアルコールを使用して下さい。20度未満のアルコールを使用して自家製梅酒を作ると、酒税法違反になり罰せられます。これは自分が楽しむためだけに作る自家製梅酒であったとしても、違反になりますのでくれぐれもご注意下さい。

また、自家製梅酒を作る際、原材料にブドウ類(山葡萄も含む)を使ってはいけない。穀物類・もしくは穀物類を発酵させた物を使ってはいけないなど、他にも注意が必要なことがありますので注意しましょう。

梅酒の賞味期限はどのくらい?

ご近所の方から、「10年物の自家製梅酒です」と梅酒をいただいた事がある方もおられるのではないでしょうか?10年?そんなに古い梅酒、飲んでも大丈夫?そんな風に思ったことがある方もおられるでしょう。梅酒は、そもそも賞味期限がないのです。自家製の梅酒を作る際、高いアルコール度数の物を使用します。その高いアルコール度数により、梅が腐らないのです。それで自家製の梅酒でも、賞味期限がないのです。

賞味期限がないのであればいつまでも保存出来る?

残念ながら梅酒自体には賞味期限がなくても、梅酒を作る際にきちんと青梅の水気を拭き取らなかったため、梅酒に漬け込んでいる青梅にカビが生えてしまうことがあります。また青梅を使わず、熟した梅を使ったことから、梅自体が腐ってしまうこともあります。このような場合は、その梅酒を飲むことはやめた方がいいでしょう。

賞味期限を気にしない保存方法

いくら賞味期限のない梅酒と言っても、適当に保存していてはやはり痛んでしまう事もあります。せっかく自家製梅酒を作っても、全部捨ててしまう事になると残念です。10年、20年楽しむためにも、自家製梅酒の保存方法を紹介します。

賞味期限のためにも梅の実はいつ取り出す?

5年や10年、梅の実をそのまま入れて保管していると、梅の余分な成分が出てきてしまいます。その余分な成分により、せっかくの梅酒に雑味が入って味が変わってしまいます。そのため、一定の期間が過ぎた時点で、梅の実は取り出す方がいいです。目安としまして、梅酒を漬け込んだ日から約1年~1年半で、梅の実を取り出す方がいいです。そして梅の実を取り出したあとは、梅酒をこしてから保存した方がより長期保存には安心です。

賞味期限を気にしない保存場所はどこ?

梅酒を漬け込む容器は、そもそも密封容器を用意しているでしょう。そのため、漬け込んだ梅酒の保存場所の湿気は、あまり気にしなくても大丈夫です。ただ、日に当たることは避けたいので、必ず直射日光が当たらない暗い場所、なおかつ涼しいところに保存すると10年でも20年でも梅酒を楽しめます。

取り出した梅の実の利用方法

お魚やお肉を煮込む際、梅干しを入れて一緒に煮込むと、お魚やお肉の臭みが取れるだけではなく、味にコクが出ます。その一緒に煮込む梅干しの代わりに、この梅酒を作った後に取り出した梅でも大丈夫なのです!お魚やお肉と一緒に煮込むことにより、梅酒を作った後に取り出した梅のアルコールは蒸発し、お子様でも気にならないとお料理の出来上がりになります。

梅味噌

自家製梅酒から取り出した梅の実、その梅の実を使って梅味噌を作ることが出来ます。種を取り除いた梅の実と砂糖と味噌、それらを鍋に入れて火にかけます。水分がなくなっていくと焦げやすくなりますので、弱火にして焦げないよう混ぜ、ペースト状になれば出来上がりです。あとは瓶に入れて冷まし、冷蔵庫保存すれば大丈夫です。野菜スティックにつけて食べたり、冷奴につけて食べたりと、色々美味しい食べ方をお試し下さい。

賞味期限長めの梅ジャム

梅酒から取り出した梅の実、それを鍋に入れて梅の実がひたひたになる程度の水を鍋に入れます。そして15~20分くらいに詰めたあと、鍋から梅の実を取り出し、そして梅の実の荒熱を取ります。そのあと梅の実の種を取り除き、梅の実を再び鍋に戻します。そこへ砂糖を入れて煮詰めます。砂糖の量はお好みなのですが、砂糖の量が多いほど保存期間が長くなります。賞味期限を長くしたい時は、甘くなりますがお砂糖を多めに入れます。

自家製梅酒と市販梅酒

何事にも、手作りの方が節約出来ると思われがちですが、残念ながら梅酒の場合は市販の方が安く手に入ります。しかし、個人によって味に好みがあります。甘い物が好きな方、甘い物は苦手な方。市販と比べて手作りの場合、氷砂糖の量を調整することにより、好みの甘さに調整出来ます。

また市販の梅酒と違って、自家製の梅酒は出来上がっていく過程も楽しむことが出来ます。少しづつ梅酒の色が熟成していく過程を見るのも、市販の梅酒と違って楽しめるポイントです。また毎年作ると、1年物、2年物、10年物など、違いを楽しむことが出来るのも、市販と違って自家製の楽しみです。

市販梅酒の賞味期限

市販されている梅酒には、賞味期限が書かれていない物が多いです。それは先にもお話しました通り、アルコール度数により賞味期限がそもそもないからです。それは自家製でも市販でも同じです。ですが市販の梅酒の場合は、開封後は半年から10ヶ月くらいを目安に飲み切った方がいいです。保存方法によって10年でも20年でももつ自家製梅酒と違って、市販の梅酒の方が期限は短いようです。

まとめ:賞味期限のない自家製梅酒

いかがでしたでしょうか?一時期に比べてあまり梅酒を飲まなくなっていますが、これだけ身体にいい飲み物です。しかも自分で作ると、保存方法によっては10年でも20年でも楽しめることが出来ます。身体のために、自家製梅酒をこの機会に楽しんでみてはどうでしょう?

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