しいたけの賞味期限と日持ちは?カビ・白いものの見分け方や保存方法も解説
1年を通して美味しく食べることができる食品として知られるしいたけ。どのような料理にも合うしいたけですが、そんなしいたけの賞味期限と日持ちについて調べてみました。こんなしいたけはもう食べてはダメというものから、美味しいしいたけを見極めるポイントについても徹底紹介していきたいと思います。また、賞味期限間近のしいたけに見られる白いものとカビの見分け方や、保存方法についても紹介します。
目次
調理方法も多数あり!年中大活躍のしいたけ
1年を通して、常にスーパーなどの店頭に並ぶしいたけ。その理由は、日本各地で生産されているしいたけのほとんどが“菌床栽培”という栽培方法で作られているからだと言えます。菌床栽培とは、オガクズなどの素材に米ぬかなどの栄養源を混ぜた人工的な培地で栽培する方法で、キノコなどに多く用いられている栽培方法です。もちろん、しいたけもこの菌床栽培で生産されています。
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そのため、季節に関係なくいつでも食べることができるしいたけ。しかし、実はしいたけにも他の食材と同様に旬な時期というものがあります。しいたけの旬な時期は、3~5月の春と、9~11月の秋の年2回です。秋に旬をむかえるものも多いキノコ類ですが、しいたけは秋だけではなく年に2回もあるということで驚いた方も多いのではないでしょうか?
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秋に収穫されたしいたけは「秋子」と呼ばれ、身に張りがある上に抜群の香りを誇っており、鍋や天ぷらにすると格別だと言われています。一方で、春のしいたけは「春子」と言われ、肉厚でたっぷりの旨味だという特徴があります。年に2回も旬な時期がくるしいたけ。春と秋でまた違った魅力を持つしいたけのそれぞれの特徴に合わせて料理するのもとてもおすすめです。
しいたけに賞味期限はあるの?
季節問わず購入できるということから、調理方法も多数でスーパーなどでは買い求められることも多いしいたけ。また、和食はもちろん洋食にも多く活用されており、家庭での活用方法も豊富です。そんなしいたけに賞味期限はあるのでしょうか?しいたけの賞味期限を知る前に、まず食品に設定されている賞味期限と消費期限についても見ておきましょう。
賞味期限と消費期限の違いとは?
まず、消費期限についてです。消費期限は、簡単に言うと記載の期限を過ぎたら食べない方がいいというものです。記載されている「年月日」まで、「安全に食べられる期限」であり、それ以降は食べるのを控えるべき期限とされています。消費期限は、主に弁当やケーキなど傷みやすい商品に記載されています。また、生ものなどにも消費期限が設定されています。
続いて、賞味期限についてです。賞味期限は、記載されている期限までは美味しく食べることができるというものです。記載されている「年月日」まで、「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」とされており、それ以降は多少味が落ちるというだけで、食べることができないというわけではありません。スナック菓子やカップ麺など、傷みにくい商品に記載されています。
賞味期限・日持ちについて保存方法別に紹介
賞味期限と消費期限の違いについて紹介しましたが、しいたけに関しては実は【賞味期限】は記載されていません。もちろん、消費期限の記載もありません。その理由として、しいたけは野菜などと同様に生鮮食料品であるためです。そのため、開封・未開封問わず購入したらなるべく早く使うというのが正しいのです。
一般的に、しいたけの賞味期限はだいたい1週間程度だとされていますが、保存方法によっての違いもあります。ここからは、しいたけの賞味期限について保存方法別に紹介したいと思います。しいたけがどれくらい日持ちするのかということを把握するためにもぜひチェックしましょう。
常温保存のしいたけの賞味期限
しいたけは、常温保存可能の食材となっています。しかし、常温保存の場合だとしいたけの日持ちする期間は短く2~3日となってしまいます。そのため、すぐに料理する場合などを除いてはしいたけの常温保存は避けたほうが良さそうです。また、夏の暑い時期なども常温保存は避けた方がいいと言えるでしょう。
冷蔵保存のしいたけの賞味期限
しいたけの保存方法として最適とも言えるのが、冷蔵保存です。しいたけは水や湿気に非常に弱いため、冷蔵保存する際には、新聞紙やキッチンペーパーなどで丁寧に包み、ポリエチレンで出来た袋に入れて野菜室などで保管すると1週間程度日持ちします。また、しいたけの軸を上に向けて保存することで、さらに良い状態が保てるようです。
天日干しのしいたけの賞味期限
しいたけの保存方法として有名なものに、天日干しがあります。乾燥しいたけなども商品として販売されており、生のしいたけと比較すると日持ちする賞味期限は2カ月程度とかなり長めです。
また、しいたけは乾燥させることによってダシと香りがよく出ると言われています。その理由は、乾燥させることでしいたけの細胞壁が壊れ、栄養素や味の成分が溶けやすくなるためです。調理方法に合わせてカットし、乾燥させておくのもおすすめです。
冷凍保存しいたけの賞味期限
しいたけは冷凍保存にも適しています。天日干しと同様に、冷凍することで細胞壁が壊れ、栄養素や味が溶け出しやすくなるしいたけ。冷凍することで、1カ月程度日持ちするため、使い切れない分などはジップロックに入れるなどして冷凍保存しておくことで、購入した際よりもさらにおいしく食べることができます。
また、冷凍したしいたけを料理に使用する際には解凍せずにそのまま調理するのがおすすめです。そのため、冷凍する前にあらかじめ使用する形にカットしておくと便利でしょう。
賞味期限だけじゃない!見た目の判断も大事なしいたけ
保存方法によって、日持ちする期限にも違いがあるしいたけ。保存方法ごとの日持ち期限などを理解することで、活用しやすいしいたけですが、賞味期限に関しては見た目の判断も大事だと言われています。
しいたけは、日にちが経ってくると最初は白い色をしていたはずの傘の裏側が黒く変色してきます。薄い茶色からしだいに濃い茶色へと変色していくしいたけ。この状態のしいたけは食べない方がいいと言われています。また、明らかな異臭がある場合や、しいたけを触った際にぬめりなどがある際も食べるのは控える必要があります。まだ日持ちする予定であっても、変色やぬめりなどを感じたら思い切って処分しましょう。
保存方法によって日持ちする日数などに違いがあるしいたけですが、その日数だけではなく見た目などから正しい賞味期限を判断することも大切です。少しでも不安がある場合は、食べないようにしましょう。
賞味期限間近のしいたけ!カビと白いものの見分けた方
賞味期限を意識していても、ついつい賞味期限間近まで使えていないということもあるのではないでしょうか?しいたけの場合、賞味期限が近づくとふわふわとした白いものが付着しているということがあります。この白いものは、主に菌糸と呼ばれるものでしいたけの中に含まれている水分から出てくるキノコ類特有の現象です。こちらは、キノコそのものの味を損なうようなものではないので安心です。
しかし、しいたけに見られる白いものが、実は菌糸ではなくカビであるという可能性もあります。では、菌糸とカビの見分け方はあるのでしょうか?菌糸とカビの見分け方について見ていきましょう。
まず、菌糸の見分け方です。菌糸の特徴は白いということと、さらにふわふわとしているという点があげられます。一方、カビの見分け方は白いというわけではなく、少し青や緑っぽい色合いをしており、ふわふわしているというよりは粉っぽいという特徴があります。また、カビの場合は臭いなどもあるため、見た目と同時に臭いのチェックもしましょう。
もう食べられない!しいたけのチェックポイント
ここまで、しいたけの賞味期限やその保存方法、菌糸とカビの見分け方について紹介してきましたが、改めてこんなしいたけはもう食べられないというポイントを紹介したいと思います。
保存方法によってはかなり日持ちするというだけではなく、年中美味しく食べることができるしいたけですが、保存しているうちにしいたけの傘の部分などが茶色っぽく変色してきたり、青っぽい粉がかかったようなカビが発生していたりという見た目の変化がある場合は食べないようにしましょう。また、見た目だけではなく、しいたけを触ってみて多少のぬめりがある場合や、腐っているような臭いを感じた場合も食べないようにしましょう。
万が一、賞味期限を過ぎたしいたけを食べたら?
しいたけの賞味期限やカビの見分け方などに注意していても、万が一賞味期限を過ぎたしいたけや、もう食べることができなさそうなしいたけを食べてしまった場合はどうすればいいのでしょうか?さっそく見ていきたいと思います。
基本的には、しいたけを食べてみて味などに違和感を感じた場合は、すぐに食べるのをやめましょう。酸っぱさや独特な臭いがある場合はすでに腐敗が進んでいる状態と言えます。万が一食べてしまったという場合や、すでにお腹を下してしまっているという場合でも、しいたけのカビや腐敗ではなく他の菌で食中毒になっているという可能性も考えられるため様子を見て可能であればすぐに病院に行くなどすると安心です。
賞味期限はもちろん、調理する際に重要なこと
ある程度の日持ちを維持するためにも、賞味期限やその保存方法なども重要なしいたけ。では、ここからはそんなしいたけを美味しく調理するための基本的で重要なポイントを紹介していきたいと思います。
しいたけは、ビタミンB群・ビタミンD・食物繊維などの栄養が豊富な食材です。その他にも、血中のコレステロール値を下げたり、免疫を高めたりする成分も豊富なため、普段の食材には欠かすことができません。調理する際にまず重要なことは“長い間水で洗うのを避ける”ということです。よく水洗いすることでしいたけの栄養や旨味が外に逃げてしまうのです。すばやく水洗いするか布巾などで拭く程度が良いとされています。
また“加熱時間を短くする”というのもポイントです。長い時間加熱することでしいたけの栄養や旨味などが逃げてしまうためです。しかし、鍋や炊き込みご飯などの場合はしいたけの溶け出た旨味や栄養を効率よく得ることができるので、加熱時間などは考えすぎなくても問題なさそうです。また、しいたけの軸部分の石づきは、根元の少し硬めの部分を取り除いてから、縦に細切りにして食べると美味しく食べられます。
美味しいしいたけの見分け方も紹介!
これまで、しいたけを日持ちさせるための保存方法や、しいたけにつく白い菌糸とカビの見分け方などを紹介してきましたが、美味しいしいたけの見分け方についても紹介していきたいと思います。
まず、美味しいしいたけを見分ける際には、しいたけの傘の部分を確認しましょう。なるべく開ききっていない肉厚で丸めのものが旨味があります。また、しいたけの傘の裏側にあるヒダの部分も美味しいしいたけの見分け方の重要ポイントです。このヒダの部分が白いものほど鮮度が良い証拠であるからです。
肉厚で丸みを帯びており、傘のヒダ部分も白い鮮度抜群のしいたけで料理することで、これまで以上に美味しいしいたけ料理を作ることも可能なのではないでしょうか?ぜひ実践してみてください。
賞味期限を知って上手にしいたけを活用しよう!
一般的には“賞味期限”は設定されていないしいたけ。保存方法別の日持ちする期間を把握するだけではなく、見た目や臭い・味の変化にも注意しながら上手に美味しいしいたけを活用しましょう。また、しいたけが持つ旨味などを最大限に生かすためにも、しいたけを選ぶ際にはきちんと傘の部分やヒダの白い部分などを確認するのが良さそうです。
大きいものから小さめのものまで、色々なサイズで様々な料理に活用されているしいたけですが、その特徴などを十分に理解し活用することで、より美味しいしいたけ料理を作ることができるのは間違いなさそうです。
賞味期限などを十分に理解したうえで、今後も上手にしいたけを活用していきましょう。すでにレシピサイトなどではしいたけ料理が豊富ですが、今後さらにしいたけ料理が注目される日も来るのではないでしょうか?
自家栽培しいたけが収穫されました♪
— 川崎の日本酒焼鳥居酒屋炭火焼処しろや (@ShiroyaKawasaki) November 9, 2019
天ぷらで提供中です。 pic.twitter.com/n1pKuB8ZR1
油で揚げたり、鍋で煮込んだり、鉄板で焼いたりと様々な場面で大活躍のしいたけ。今後ますます注目される食材だということは間違いありません。今後もしいたけのレシピ情報などは要チェックです。