ピーマンが苦くない切り方とは?種取りと下ごしらえ方法も!
独特なえぐみや匂いから、苦手だという方が多い野菜・ピーマン。しかし、栄養が豊富に含まれているピーマンは体にうれしい効果ももたらしてくれるので出来ることならピーマンの独特なえぐみや匂いを取り覗きたいものです。そんな時、意識して欲しいのがピーマンの切り方です。ピーマンの切り方によって、あの独特なえぐみや匂いを取り覗くことができるそうです。では、ピーマンの独特なえぐみや匂いを取り覗く切り方とはどのような切り方なのでしょうか?今回は、ピーマンが苦くない切り方や下ごしらえ方法についてご紹介します。
目次
ピーマンの苦味が苦手という人は多い…
栄養満点な野菜・ピーマン。加熱しても鮮やかな緑色をキープしてくれるので料理の色合いを美しくしてくれる事からも沢山料理に活用したいものです。しかし、ピーマンには苦味があるため、苦手という人は年齢問わずに多い様です。特に小さなお子様は苦味がある食材が苦手という傾向が多いため、ピーマンは嫌いな野菜としてもトップに選ばれてしまうほどです。
ピーマンの苦味の原因って何?
ピーマンの苦味が苦手だという方は多いですが、そもそもピーマンの苦味の原因って一体何なのでしょうか?まずは、ピーマンという野菜がどんなものなのか、また、ピーマンの苦味の原因について学んでみましょう。
ピーマンとは?
『ピーマン』とは、ナス科の一年草、およびその果実の事を指します。ピーマンはトウガラシの栽培品種に分類されており、果肉は種子以外ほとんど空洞となっている特徴が挙げられます。日本で主に食用として販売されているピーマンは、明治初頭にアメリカから伝わったイスパニア種を品種改良した中形の緑色が多いです。
しかし、近年では赤色・黄色・橙色などといったカラーピーマンも多く販売されています。カラーピーマンも未熟果では緑色などですが、成熟すると赤色焼き色・橙色などに変化していきます。ピーマンは高温を好み、多湿と乾燥には弱いため、日本国内では冬〜春にかけての時期はハウス栽培が主となっています。
そんなピーマンは日本では基本的に5月頃に植え付けされ、7月〜10月頃にかけて収穫されます。ピーマンの生産量の日本一は茨城県(2006年)とされており、その他には高知県・宮崎県・鹿児島県・岩手県・福島県などがピーマンの主な産地として知られています。
ピーマンの苦味原因は何?
ピーマンが苦いというイメージは以前から多くの人が抱いていましたが、実はこのピーマンの苦味成分についての原因は解明されていなかったそうです。しかし、2012年3月にピーマンの苦味が生じる原因が判明したそうです。そのピーマンの苦味の原因というのが、ピーマンにも含まれているポリフェノールの一種・『クエルシトリン』です。
ポリフェノールはピーマンに限らず、ほぼ全植物に含まれており、苦味・渋みの成分です。この『クエルシトリン』の持つ渋みにピーマンの香り成分である『ピラジン』が加わり、ピーマンの苦味成分が生じられる事が明らかになりました。『ピラジン』という香り成分は、ピーマンの種とワタの部分に多く含まれています。
ピーマンが苦くない切り方がある?その切り方とは?
ピーマンの苦味原因について学べましたが、どうすればピーマンの苦味成分を抑える事ができるのでしょうか…?実は、ピーマンに含まれる『ピラジン』は生はもちろん、加熱調理したとしても減少しない成分です。そのため、加熱調理したピーマンも苦味が感じられます。
小さなお子様は特にピーマンの苦味が苦手な傾向が高いです。しかし、栄養も豊富に含まれているピーマンですから、親の身としては好き嫌いせずにどうにかピーマンを食べてもらいたいものでしょう。そこでおすすめしたいのが、苦くないピーマンの切り方です。
加熱調理しても減少しないと言われているピーマンの苦味成分ですが、実は切り方で苦味成分を抑える事ができるそうです。では、ピーマンが苦くない切り方とは一体どのような切り方があるのでしょうか?今回は、ピーマンが苦くない切り方について学んでみましょう!
ピーマンが苦くない切り方
ピーマンが苦くない切り方は、『繊維に沿って切る』といった方法です。ピーマンの繊維に沿って縦に切ることで、細胞を傷つけずに切ることができ、青臭い成分を抑えてくれたり苦味が感じにくくなります。反対に、輪切りなどでピーマンの細胞を切ってしまうと、ピーマン独特の青臭さが出て苦味が強くなってしまいます。
ピーマンが苦くない切り方として、繊維に沿って切るといった方法を前述しましたが、この切り方は食感も変化します。繊維に沿って縦に切ると、繊維が残りやすいのでシャキシャキとした食感を楽しむことができます。青椒肉絲や野菜炒めなどといった料理との相性が良いです。
また、ピーマンに含まれる香り成分『クエルシトリン』は油に溶ける性質があるので、炒める前に一度油にくぐらせる(油通し)ことで、ピーマンの苦味が抑えられるのでオススメです。ピーマンを繊維に沿って縦に切る切り方は、いわゆる千切りです。まず、ピーマンの種やワタを取り除きます。
料理の見栄えを良くしたい方は、中の白い線の様な部分も包丁で取り除きましょう。その後、ピーマンを軽くつぶしながら端から切っていきましょう。繊維を壊さない様に縦に切ると、ピーマンの苦味成分を抑えられるだけではなく、栄養成分を逃がしにくくするといった効果もあるのでおすすめです。
苦くないピーマンは、切り方だけではなく選び方も重要!
これまでピーマンの苦味成分を抑える方法としてご紹介してきたのは切り方についてでしたが、苦くないピーマンに重要なのは切り方だけではなく、ピーマンの選び方も大切です。では、一体どの様なピーマンなら苦味が少ないのでしょうか?お次は、ピーマンを購入する際にチェックしたい苦味成分が少ないピーマンの特徴を学んでみましょう。
苦味成分が少ないピーマンの特徴はヘタが六角形である事!
苦味成分が少ないピーマンの特徴として注目して欲しいのが、ピーマンのヘタが六角形である事です!ピーマンの花びらの数は通常5枚となっているため、ヘタの形も5角形になっているものが多いです。しかし、ヘタが6角形のピーマンもあります。一般的に、角が多いと栄養が多いと言われているため、ヘタが5角形のピーマンより6角形のピーマンの方が甘いとされています。
まだまだある!ピーマンの切り方や下ごしらえ方法も調査!
苦くないピーマンの切り方については理解できましたが、料理によってピーマンの切り方も変えるのが良いです。では、先ほどご紹介したピーマンの切り方や下ごしらえ方法以外には一体どの様な切り方や下ごしらえ方法があるのでしょうか?お次は、まだまだあるピーマンの切り方や下ごしらえ方法について学んでみましょう!
ピーマンの切り方・下ごしらえ方法①角切り
食べやすいサイズでカットされた『角切り』は、パスタの具材や炒め物などで活用されやすい切り方です。そんな角切りの仕方は、まずピーマンを縦半分に切り、種とワタを取り除きます。続いてピーマンを縦に1センチ程度の幅にして細切りし、端から1センチ程度の感覚で切っていけば四角い形になりますので、完了です。
ピーマンは一年中食べられる食材としてスーパーや八百屋に並んでいますが、旬である6月がもっとも柔らかくなっています。柔らかいピーマンであれば炒め物やサラダなどにもオススメですが、8月以降のピーマンは硬く張ってくるので切り方も意識したいところです。小さめにカットされた角切りピーマンは時期を問わずにオススメな切り方なのでちょっと硬めなピーマンを購入した際には試してみましょう。
ピーマンの切り方・下ごしらえ方法②輪切り
見た目も美しく、料理を華やかにしてくれるピーマンの切り方といえば『輪切り』です。そんな輪切りにされたピーマンは、ピザやドリアなどに使用される事が多い切り方です。そんなピーマンの輪切りの仕方は、まずピーマンのヘタを切り落とし、端から好みの厚さに切っていきます。お好みの厚さで切っていけたら、指でピーマンのワタと種を取り除き、完了です。
ピーマンを輪切りにすると細胞を壊してしまうので、ピーマン独特のえぐみや匂いがたってしまいますので苦味が苦手な方は避けておく方が良いかもしれません。また、ピーマンの細胞を壊した切り方の輪切りは加熱することで柔らかい食感になります。
ピーマンの切り方・下ごしらえ方法③半割り
ピーマンのメイン料理として親しまれているピーマンの肉詰めや、バーベキューや焼肉などでおなじみのピーマンの切り方が『半割り』です。半割りの仕方は、ピーマンを縦半分に切り、種とワタを取り除けば完了です。もっとも簡単な切り方ですので、大量にピーマンを使用する際などにオススメの切り方です。
《まとめ》ピーマンの苦くない切り方・下ごしらえ方法調査
ピーマンの苦くない切り方・下ごしらえ方法調査まとめのご紹介はどうでしたか?栄養豊富ですが、独特の苦味や香りが苦手だという方も少なくないピーマン。そんなピーマンの苦味を抑えるためには、切り方や下ごしらえはもちろんのこと、購入するピーマンの見極め方も大事です。
また、ピーマンの苦味が苦手な方は、苦味を抑える切り方がおすすめですが、苦味が気にならないという方は料理ごとに合った様々な切り方をするのが良いでしょう。ピーマンは切り方によって食感も変わってくるので、お好みの食感や料理によって変えながらより美味しいピーマン料理を楽しみましょう!