パイナップルの食べごろの見分け方とは?保存方法/目安/切り方を紹介
パイナップルの食べごろは知っていますか?フルーツは追熟させることで甘みが増すため、食べごろは購入後一定期間寝かせた後です。パイナップルは追熟できない為、食べごろの状態で販売されています。パイナップルの旬や食べごろの見分け方について紹介します。また食べごろの完熟状態を持続させるための正しい保存方法や保存期間の目安、一般的な切り方、おしゃれな切り方も紹介します。
パイナップルの旬と食べごろ
旬の時期
フレッシュな南国のフルーツには魅力がいっぱいですが、パイナップルもそんな南国のフルーツの一つです。パイナップルは一年中店頭に並んでいるため、食べごろである旬の時期の見極めが難しいのが特徴です。海外から輸入されるパイナップルは生産地が主に赤道付近に位置する国が多いため、一年中安定してパイナップルを収穫できます。そのため旬の概念がなく、一年中食べごろなのがパイナップルの特徴です。
パイナップルは国内でも生産されています。南国のフルーツですので沖縄県が主な生産地です。沖縄は亜熱帯に属するため冬は肌寒くなります。そのため一年中パイナップルを収穫することはできず。旬が存在します。石垣島のパイナップルは4月下旬から7月下旬、沖縄本島のパイナップルは5月中旬から8月初旬が旬となります。食べごろは春の終わりから夏ころの時期が沖縄のパイナップルです。
購入時が食べごろ
パイナップルの食べごろはいつでしょうか?フルーツを購入するときには、完全に熟しているものではなく、熟する手前の状態を選んで購入するのが一般的です。冷蔵庫である程度寝かせれば、ちょうど食べごろになる食べ方が多いのですが、パイナップルは購入時が食べごろになっています。パイナップルを丸ごと購入する場合でもカットパインを購入する際も同じです。購入した段階が一番美味しいパイナップルの食べごろとなります。
追熟はできない
桃やバナナなどのフルーツは食べごろになる前に購入して冷蔵庫で食べごろになるまで寝かせるのが一般的です。この食べごろまで待つ方法は追熟と呼ばれています。追熟はフルーツを収穫した段階から始まります。フルーツを収穫してからしばらく放置することで果肉を柔らかくさせたり、フルーツの甘みを引き出すのが追熟です。店頭に並んでいる段階では追熟の段階で購入してさらに冷蔵庫で食べごろを待ちます。
パイナップルは追熟することができない特徴を持っている果物であるため、購入した段階が食べごろになります。追熟できない為、パイナップルの保存方法は他のフルーツとは異なります。新聞紙にくるんで葉を下にして冷蔵庫や冷暗所で保存します。
生のカットパインの食べごろ
スーパーではパイナップルを丸ごと販売するだけでなく、食べやすいようにカットパインとしても販売しています。生のカットパインは販売している状態が一番の食べごろ時期です。追熟できない特徴があるため、カットしたらすぐに食べるのがベストです。そのためカットパインを見極める際には表面に艶があり黄色に輝いているパイナップルを選ぶのがおすすめです。また甘い香りが強いカットパインを選ぶのが正しい選び方です。
スナックパインの食べごろ
スナックパインは主に沖縄で生産されているパイナップルです。パイナップルの芯まで柔らかく芯まで食べることができるパイナップルです。沖縄での生産であるため旬の時期である4月から7月に収穫されます。追熟ができない為収穫は完熟時期に行われます。そのためスナックパインの食べごろも購入してすぐになります。冷蔵庫で正しく保存することでスナックパインの食べごろの時期を約一週間持続させることができます。
緑色のパイナップルもある?
一般的にパイナップルの表面は黄色です。パイナップルの成熟過程において最初は緑色をしていますが、徐々に黄色に色づきます。しかし緑色から黄色に変色しないパイナップルの品種も存在します。店頭で緑色のパイナップルを販売しているケースを見かけることがありますが、これは完熟していないのではなく、緑色の品種のパイナップルです。緑色でも甘い香りが漂えば、十分完熟したパイナップルといえます。
緑色の品種のパイナップルを追熟しようと放置しても黄色にはならず、食べごろを過ぎてしまいます。パイナップルはどの品種も同じく追熟することはできない為、購入後早めに食べることをおすすめします。
甘いパイナップルの見分け方や目安
葉の色を見る
美味しくて甘いパイナップルの見分け方を紹介します。カットパイナップルは見た目で判別することができるため、簡単ですが、収穫した状態のパイナップルの見分け方にはコツがあります。まずパイナップル上部の葉の部分を見ます。できる限り葉が短いものを選ぶのが見分け方のコツです。パイナップルは葉と実で栄養を分け合っています。葉は小さいと栄養分が実に多くみずみずしく甘みのあるパイナップルである目安になります。
重さを見る
次に全体の重さでの見分け方です。パイナップルを持ってみて全体的にずっしりと重さが感じられるのが正しい選び方です。特にパイナップルの下部がずっしりとして安定しているものがベストです。軽いパイナップルの場合、中身がスカスカになっている可能性があります。ぎっしりと中身が詰まったパイナップルは水分も閉じ込められておりみずみずしさがあります。重いと感じる程度の重みを感じるのが目安です。
下ぶくれしているかどうか
パイナップルの下部がずっしりしていると下ぶくれしてきます。見た目でもずっしり安定したパイナップルは下ぶくれしています。パイナップルを立てて置いた時に何も支えなくても安定して立つことができるのが美味しいパイナップルの見分け方です。少しくらい揺らしても倒れることがなく直立に戻るパイナップルを見分けるのが正しい選び方のコツです。
ふっくらとしているか
出典: https://feely.jp
収穫されたパイナップルは様々な姿があります。美味しいパイナップルの見分け方として全体的にふっくらとしているパイナップルを選びます。細いパイナップルや縦長のパイナップル、メロンのような丸いパイナップルなど形も観察していると様々です。縦に長い楕円形の形をしており、下側がふっくらしているパイナップルを選ぶのを目安にするのが正しい選び方のコツです。
より黄色いものを選ぶ
一部緑色の品種のパイナップルを除いてパイナップルは完熟すると黄色になります。そのため色合いによる見分け方はより黄色いものを選ぶのが目安です。パイナップルは収穫される前に完熟状態を迎えますが、完熟できない状態で収穫されることもあります。この場合、色は黄色になり切れず緑色が残っています。追熟できない為、完熟状態である黄色のパイナップルを見分けるのが正しい方法です。
香りをチェックする
最後に香りでの見分け方です。パイナップルは甘い香りが特徴です。特にパイナップルの下部から甘い香りが漂います。甘い香りが強いパイナップルを見分けるのがポイントです。パイナップル売り場全体では判別しにくいため、一つ一つ手に取って香りを確かめるのがポイントです。追熟できないパイナップルは販売時以上に香りが強くなることはありません。そのためその場の香りで見極めるのが正しい見分け方です。
パイナップルの切り方/食べ方
パイナップルの簡単な切り方
パイナップルの切り方の方法を紹介します。まるごと購入したパイナップルは初めての場合どのようにカットすればよいのか迷ってしまいます。一番簡単な切り方を紹介します。まずパイナップルを横に置き葉の部分と下部をカットします。次に縦において四等分にします。扇形になりますが、この中央部分は芯になるため切り落とします。さらに四等分を八等分に細分化します。
八等分にカットしたら、皮と実を切り離します。実の部分は食べやすい大きさにカットすれば完成です。1つのパイナップルから多くのカットパイナップルを作ることができる切り方で一般的な方法です。八等分にしてから芯を切り落とす切り方でもOKです。
おしゃれにカットする方法
次にパイナップルをおしゃれにカットする切り方を紹介します。パイナップルの皮や葉の部分はおしゃれな器として活用できます。パイナップルを無駄なくまるごと利用できる切り方です。まずパイナップルを丸ごとの状態で縦に四等分します。実の部分を皮から丁寧にはがします。皮と葉の部分はカットしたパイナップルの器として利用するため捨てずに残しておきます。
次にパイナップルの実の部分にアートを施します。左右サイドのそれぞれ二ヵ所に切れ込みを入れます。そして輪切りにします。輪切りにした実はそのまま皮と葉の皿にのせます。切れ込みで互い違いになるようにカットされたパイナップルをずらします。すると見た目も華やかなカットパイナップルが完成します。レストランなどで提供されるおしゃれな切り方をマスターすればホームパーティでも大活躍です。
食べる順番で甘さが違う?
パイナップルは場所によって甘さが異なります。一番甘いのはパイナップルの下部です。これはパイナップルが下から熟していくためです。糖度では下部と上部では6度以上の違いがあります。下部のパイナップルは上品で高級な甘さがあります。パイナップルの香りを確認する際に下部を確認するのは下部から甘い香りが漂っているためです。パイナップルをカットした時には横置きになるため、右端と左端では甘さが異なることになります。
パイナップルの正しい保存方法
パイナップルの日持ちは?
パイナップルは完熟した状態で販売されています。購入した時期が食べごろです。追熟ができないフルーツであるため、これ以上甘くすることもできません。パイナップルの保存方法は食べごろである完熟状態をいかに持続させるかがポイントです。保存は正しい保存方法で常温の場合2~3日程度食べごろを持続することができる目安です。冷蔵庫で保存する場合には約一週間程度食べごろを持続させることができる目安です。
丸ごと保存する場合
パイナップルの正しい保存方法を紹介します。まずまるごとのパイナップルの場合です。葉を下にして保存するのが正しい方法です。葉を下にすることで甘みが全体に回るなどの利点もあります。冷蔵庫の場合、そのままの状態での保存でも問題ありませんが、できれば新聞紙でくるんで保存することをおすすめします。他の食材からのにおい移りなどを防止するためです。パイナップルの純粋な甘みと食べごろを維持できます。
常温で保存する場合には、冷暗所で保存します。冷暗所でも2~3日が保存できる目安です。常温で保存する場合にも水分の蒸発を防ぐために新聞紙でくるんで保存することが食べごろを維持する方法です。
カットした場合
パイナップルをカットした場合の食べごろの保存方法はラップで密閉する必要があります。まるごとの状態よりも保存環境が悪いため、ラップで密閉ことがポイントです。カットしている場合には数日が保存の限界です。カット状態で食べごろを持続させるのは難し為、できる限り早めに食べることをおすすめします。一口サイズにカットした場合には冷凍庫での保管も可能です。冷凍保存する場合にもラップに包んで保存します。
冷凍保存の方法
パイナップルを冷凍保存する場合には、1~2ヶ月が完熟の食べごろ状態の保存目安となります。正しい冷凍保存方法を紹介します。冷凍保存する場合には必ずひと口大にカットします。そしてラップや密閉容器を利用して空気と触れないようにします。解凍する際には、冷蔵庫で解凍するようにします。レンジや常温では水っぽくなってしまうため、食べごろ時期でもパイナップルの美味しさが失われてしまいます。
パイナップルのおすすめレシピ
暑い夏に食べたい「パイナップルラッシー」
- パイナップル100g
- 牛乳150cc
- ヨーグルト60g
- 蜂蜜小さじ1杯
- パプリカパウダー少々
- パイナップルはカットしひと口大にします。
- ミキサーにパイナップル、牛乳、ヨーグルト、蜂蜜を入れて混ぜ合わせます。
- グラスにあけて、最後にパプリカパウダーを振りかければパイナップルラッシーの完成です。
さっぱり美味しい「パイナップルシャーベット」
- パイナップル200g
- プレーンヨーグルト大さじ5杯
- 砂糖大さじ1杯
- パイナップルはひと口大にカットします。
- プレーンヨーグルトと砂糖を混ぜ合わせ、パイナップルを加えてさらに混ぜ合わせます。
- 冷凍庫で1時間程度冷やし固めます。
- 一度取り出し、もう一度混ぜ合わせ、再度冷凍庫で固めます。
- 冷凍庫から取り出せばパイナップルシャーベットの完成です。
濃厚な味わい「パイナップルケーキ」
- パイナップル750g
- 砂糖35g
- タピオカ粉10g
- レモン汁20g
- 無塩バター20g
- バター120g
- 砂糖25g
- 粉チーズ25g
- 全粉乳20g
- 卵1個
- 卵黄1個
- 薄力粉200g
- パイナップルをひと口大にカットし鍋に入れて中火にかけます。
- 煮立ったら砂糖を入れます。
- パイナップルをヘラで潰しさらに細かくします。
- レモン汁とタピオカ粉を入れます。
- 粘り気が出るまで弱火で煮詰めます。
- バターを加えて全体に馴染ませます。
- 20gくらいのサイズに丸めて冷蔵庫で寝かせます。
- 生地を作ります。バターに砂糖をまぶして粉チーズ、全粉乳、卵、卵黄、薄力粉を入れます。
- 冷蔵庫で半日程度寝かせます。
- 生地を12等分して伸ばします。
- パイナップルの餡を中に入れて丸めます。
- 170度のオーブンで10分焼きます。
- さらに裏返して10分焼けば完成です。
パイナップルの食べごろを見分けよう!
南国のフルーツパイナップルは人気の果物ですが、他のフルーツと異なり追熟できず完熟が一番の食べごろであるのが特徴です。販売されている状態が一番の食べごろであり、購入後すぐに食べるのがおすすめです。また、美味しいパイナップルの目安は重量感があり、ふっくらして甘い香りが漂うものを選ぶのがコツです。完熟状態なので保存も長期間はできません。食べごろを見分けて美味しい状態でパイナップルを食べませんか?