ピーマンは生で食べられる?おすすめレシピや加熱との栄養価の違いも紹介
みなさんは、ピーマンはお好きですか?苦味や独特の香りがどうしても苦手、という人は少なくないでしょう。しかし、ピーマンには、美肌効果やその他健康に良い効果がたくさんあるのです。加熱して食べるイメージがあるピーマンですが、実は生で食べてもとても美味しく、栄養価も高くなります。苦手な人でも食べやすく、好きな人はもっと好きになる生ピーマンのレシピや、苦くない生ピーマンの食べ方などを紹介します。
目次
栄養満点!ピーマンについて知ろう
ピーマンというと、子供が嫌いな食べ物の代表といったイメージが強いですが、緑黄色野菜のピーマンは栄養がとっても豊富なのです。特にビタミン類が豊富に含まれており、ビタミンCに関しては、レモンの2倍にもなります。その他、ビタミンA、ビタミンB1、B2、ビタミンE、ビタミンP、ミネラルなどが豊富に摂取できます。
そんな栄養満点のピーマンは、実は生でも美味しく食べられます。今回は、ピーマンに含まれる栄養素や、生ピーマンを美味しく食べられるレシピ、保存方法などについて紹介していきます。美肌効果も期待できるピーマンは、女性にとってもオススメです。ぜひ見てみてください。
ビタミンPとは?
あまり聞きなれないビタミンP、という言葉が出てきました。これは、ビタミンのような働きをもちつつ、フラボノイド系のポリフェノールでもあるため、抗酸化作用作用があります。このポリフェノールとビタミンCなどの抗酸化ビタミンが合わさることで、体内の活性酸素が抑えられます。つまり、アンチエイジングの高効果が期待できるとされています。
ピーマンが老化を防ぐ
ピーマンは独特の香りがありますが、この香り成分をピラジンといいます。このピラジン、血液をサラサラにしてくれ、血栓や血液が固まるのを防ぐ働きがあるといわれており、脳梗塞や心筋梗塞の予防として注目されています。
ピーマンが疲労回復・風邪を防ぐ
ビタミン類が多く含まれるピーマンは、先にも述べたように、特にビタミンCが多く含まれます。ビタミン類は熱に弱いですが、熱や酸化から守って吸収をサポートしてくれるビタミンPが含まれているおかげで、ビタミンCの栄養分を損なうことなく、効率よく補給できます。また、ビタミンAやCは細胞の働きも活性化してくれるので、疲労回復に良いといわれています。たくさんの栄養で強い体を作り、風邪の予防にも繋がります。
ピーマンは美肌効果も期待できる
ピーマンに多く含まれるビタミンCは、シミやそばかすの原因となるメラミン色素も防いでくれるので、美肌効果も期待できます。ビタミンCの吸収を高めてくれるビタミンPのおかげで、熱にも強いので、加熱したピーマンでもたっぷりビタミンCを補うことができます。
ピーマンは生でも食べられる!
ピーマンは、肉詰めや炒め物として調理することが多い食材です。細切りにしたピーマンをたっぷり使ったチンジャオロースは、子供も大人も大好きな料理です。あまり生で食べるイメージはありませんが、ピーマンは生で食べてもとても美味しいのです。ここからは、生ピーマンと加熱したピーマンの違いや、生ピーマンを美味しく食べられるレシピを紹介します。
生ピーマンの栄養パワー
それでは、生でピーマンを食べたときの栄養はどうなるのかを見ていきましょう。ビタミンなどの栄養素は、熱に弱いので、加熱すると理想的な栄養を補えないことが多いです。豊富な栄養素を損なわずに十分摂りたい場合は、生で使用してサラダなどにして食べると良いでしょう。しかし生のままでたくさん食べると、内臓を冷やしてしまうことがあるので注意しましょう。
加熱ピーマンの栄養パワー
しかし、ピーマンに含まれるビタミンPは、熱を加えてもビタミンCを壊れにくくしてくれるので、他の野菜と比べると、熱を加えてもビタミンCを摂ることができます。さらに、加熱することでビタミン類の吸収をよくしてくれます。つまり、加熱した方が、ビタミン類をしっかり摂ることができます。加熱と生で食べるのとで、栄養価の違いがあることがわかりました。加熱して食べても十分栄養が摂れる、嬉しい食材です。
苦くない生ピーマンの食べ方
生でも加熱しても、栄養を損なうことなく食べられることがわかったピーマンですが、生だとどうしても、苦味が気になると思います。実は、切り方ひとつで苦味を抑えることができるのです。ピーマンの苦味成分は繊維部分に含まれます。これを壊さないよう、繊維に沿って縦に切ると、苦味を感じにくくなります。種やわたの部分も苦味が強いので、しっかり取り除くと良いでしょう。
苦くない生ピーマンの見分け方
スーパーなどでピーマンを買う際に、ピーマンのヘタの部分を見てみましょう。ヘタの部分は、五角形と六角形になっているものがあります。角の多い六角形のほうを選ぶと、少し苦味が弱いです。時間をかけてたっぷりと栄養を吸収したピーマンは糖度が多く残り、ヘタの数も多くなるのだそうです。また、全体的に角ばったものよりも丸みのあるものを選んだほうが良いでしょう。
甘いピーマンも出現!
切り方を工夫して苦味を抑えても、どうしても苦味が気になって食べられない、というお子様も多いでしょう。実は、苦くないピーマンもあるのです。独特の苦味と香りを抑えたこどもピーマンや、フルーツピーマンなどです。フルーツピーマンは甘みがあるので、お子様にはより食べやすいでしょう。オレンジや黄色のカラフルなピーマンなので、彩りのよいサラダをつくる際にも向いています。
ピーマンのわたと種は食べられる!
ほとんどの人が捨てていると思われる、ピーマンのわたと種。実は、このわたと種にも、美容効果が期待できる栄養成分が含まれているそうなのです。しかし、わたの部分は苦味が強いので、食べるのであれば加熱調理をしたほうが良いでしょう。無理に生で食べる必要もないので、もし、少しでも栄養を摂りたい、食べられるのに捨てるのは勿体ない、と思うときは、ピーマン丸ごと料理してみましょう。切る際の手間も省けて良いですよ。
ピーマンの栄養効率よく!おすすめの食べ合わせ
自分の好きな調理法で、美味しくピーマンを食べるのももちろんですが、栄養満点のピーマンを、より栄養価を高く美味しく食べられる、オススメの食べあわせを紹介します。
老化防止や美肌効果を高めたいときは、ピーマンとシイタケ、ナス、オリーブオイルを、血行促進効果を高めたいときは、ピーマンとネギ、唐辛子、カブを、肥満予防なら、ピーマンと玄米、ヤマイモ、ホタテ、アサリを、貧血予防には、ピーマンとほうれん草、牛肉、カツオを合わせると良いです。何気なく調理していたピーマンの効果をより発揮できるので、ぜひ試してみてください。このあとは、生ピーマンのレシピを紹介します。
絶品!生ピーマンの最強レシピ
生で食べるとより栄養をたくさん摂れることがわかったピーマン。加熱して食べることが多いと思いますが、新鮮なピーマンが手に入ったら、ぜひ様々なアレンジで生で食べてみましょう。また、火を通さないので調理がとても簡単です。ピーマン嫌いのお子様、大人の皆様にも美味しく食べられる、生ピーマンのレシピを見てみましょう。
しっかり味で満足!生ピーマンとササミのサラダ
鶏ササミを使ってボリュームを出し、オイスターソースで味付けをした満腹サラダです。脂の少ないさっぱりした鶏ササミなら、ヘルシー度もアップ!食べる前に、レモンをさっと絞ってかけても美味しそうです。
材料は、鶏ササミ 3本、ピーマン 2個、塩 1つまみ、酒 大さじ1、調味料<マヨネーズ 大さじ1、ごま油 小さじ1、オイスターソース 小さじ1/2、酢 小さじ2、砂糖 小さじ1/2、ラー油 数滴>です。ササミは耐熱皿に並べ、竹串で穴をあけます。酒と塩を振って電子レンジで3分半加熱し、冷めたら荒く裂きます。ピーマンは繊維に沿って細い千切りにします。ボウルに調味料を入れ、ピーマン、ササミを加えて混ぜ合わせれば完成です。
意外な組み合わせ!生ピーマンのまぜご飯
ごはんと生ピーマンという、なかなか考え付かない組み合わせのレシピです。食欲のおちる夏場におすすめのさわやかメニューです。作り方も簡単で、ごま油とごまの香りが食欲をそそります。ピーマンを細かく刻んで、お子様も食べやすい1品です。
材料は、ピーマン 3個、ごま油 大さじ1、塩 小さじ1、顆粒だし 小さじ1、白炒りごま お好み、ごはん 2膳分です。ピーマンをみじん切りにし、ごま油、塩、顆粒だしと混ぜ合わせます。炊きたてのごはんをボウルに取り分け、粗熱をとります。ピーマンを加えてしっかり混ぜ合わせ、お茶碗に盛り付けて、ごまを振って完成です。冷ご飯がある場合は、レンジで温めてピーマンと混ぜ合わせましょう。あっという間にできる簡単レシピです。
お弁当にもピッタリ!生ピーマン塩昆布和え
無限に食べられる生ピーマンレシピです。塩昆布と和えるので、味付けもシンプル。忙しい朝にもパパっと作れて、お弁当に入れれば喜ばれること間違いなしです。
材料は、ピーマン 4~5個(1袋分ぐらい)、塩昆布 大さじ2、酢 大さじ1、ごま油 大さじ1、すりゴマ お好み です。ピーマンは繊維に沿って細切りにします。ポリ袋に全ての材料を入れて混ぜます。これで完成です。調理器具は包丁とまな板だけ。洗い物も少ない嬉しいレシピです。ごはんのお供にもピッタリなので、夕食の副菜にしても良いです。
おつまみにもピッタリ!生ピーマンとじゃこのサラダ
歯ごたえのあるジャコとシャキシャキの生ピーマンで、お酒のおつまみにもなるサラダを作りましょう。歯ごたえのある方が好きな方は、ピーマンを太めに切るとよりシャキシャキして美味しいです。
材料は、ピーマン 4個、ジャコ お好みの量、鰹節 1パック、めんつゆ(ストレート)適量、一味唐辛子 お好み です。ピーマンを千切りにします。ボウルにピーマン、ジャコ、めんつゆを入れて混ぜたら器に盛り、鰹節をのせてめんつゆを回しかけ、完成です。おかずにもおつまみにもオススメの、超簡単レシピです。めんつゆを使えば調味料の軽量もないのでとても簡単ですが、醤油や出汁などで味付けをしても美味しいです。
ベストマッチの食材を使ったピーマンレシピ
生ピーマンは、ごま油を使ったレシピがとても多い印象でした。香りの良いごま油は、風味がよくなり、他の調味料とピーマンを絶妙に絡めてくれる万能調味料です。生で調理するのでサラダや和え物のレシピが多かったですが、次は先に紹介した、ピーマンと相性の良い食材を使ったピーマンのレシピをご紹介します。美味しく食べられるピーマン調理で、好き嫌いをなくしましょう!
レンジを使ってなすピーマンの煮浸し
電子レンジで簡単に作れるレシピです。調味料もめんつゆのみで、時短で簡単です。お好みでいろいろなトッピングを足すのもオススメです。梅干やしょうが、白髪ネギなどの香りのいいものを選ぶと良いでしょう。
材料は、ピーマン 2個、ナス 3本、しめじ 1/2房、めんつゆ(ストレート)大さじ3 です。ナスはヘタをとり、1本ずつラップに包んでレンジで5分加熱し、ラップのまま冷水につけます。しめじは房をほぐし、水大さじ1と皿に入れてレンジで3分、ピーマンは5ミリ幅に切ってラップにつつみ、レンジで5分加熱します。冷水につけていたナスを適当に切り、ボウルにめんつゆ、ナス、しめじ、ピーマンを入れて混ぜ、盛り付けて完成です。
お子様大好き!ピーマンとほたてのピラフ
炊飯器を使ったピラフのレシピです。野菜をたっぷり加えた、彩り鮮やかでヘルシーな1品です。コーンを加えて甘みを出せば、小さなお子様でも美味しく食べられます。材料は、米 3合、冷凍コーン 150グラム、ピーマン 1個、生ホタテ 200グラム、玉ねぎ 30グラム、人参 10グラム、バター 10グラム、オリーブオイル 大さじ3、にんにく 1片、顆粒コンソメ 小さじ3、塩 小さじ1/2、水 600CC です。
米は洗って30分程水につけ、そのあとしっかり水気を切ります。コーン以外の野菜はさいの目に、にんにくはみじん切りに、ホタテは2センチ程度に切ります。フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れて火をつけ、野菜とコーンを炒めたら、水を切った米を加えてさらに炒めます。炊飯器に炒めた材料とホタテ、調味料、水を入れて炊きます。炊き上がったらしっかり混ぜて味見をし、コンソメと塩で味を調えて完成です。
ご飯がすすむ!牛肉ピーマンのオイスターソース炒め
オイスターソースでこってり味付け、ごはんがすすむレシピです。牛肉を使ってがっつり飯に仕上がっています。ピーマンの苦味もかなり抑えられるので、苦手な人にも美味しく食べられる1品です。お好みでピーマンの量を増やせば、食感も良くなってヘルシーに食べられます。
材料は、牛肉 200グラム、ピーマン 2~3個、生しいたけ 1~2枚、塩コショウ 少々、オイスターソース 大さじ2~3 です。牛肉は細かく切り、ピーマンとしいたけも食べやすい大きさに切ります。熱したフライパンに全ての材料を入れて炒めます。お皿に盛り付けて完成です。オイスターソースの入れすぎに注意しましょう。
生ピーマンを美味しく食べられる期限
ピーマンの賞味期限は、買ってきてから約1週間、消費期限は約1ヶ月程度と言われます。しかし、日が経過するにつれてみずみずしさがなくなったり、表面にハリがなくなってシワっぽくなったりします。加熱する場合なら気にならないですが、生で食べるのであれば、買ってきて新鮮なうちに食べるのをオススメします。目安としては2~3日のうちに食べるのが良いでしょう。
生ピーマンの冷凍保存
ピーマンは1年を通してスーパーで買える野菜です。手頃な価格なのでついついたくさん買ってしまうことがありますが、冷蔵庫で長く保存していると、しなびてきて質が落ちてしまいます。すぐに使わないのであれば、冷凍保存をすることをオススメします。ピーマンは冷凍してもあまり質が変わらず、冷凍保存したほうが美味しい状態を保てるので、ぜひ試してみてください。
冷凍する際に気をつけるポイントがあります。しっかりと洗ってヘタと種(わた)を取り、縦半分に切ります。傷みやすいヘタと種を残しておくと質が落ちてしまいます。種は冷凍すると黒く変色するので、しっかり取り除きましょう。キッチンペーパーで水分をしっかりと拭き取ります。水気があると傷みの原因になります。使いやすい大きさにカットしたら、密閉式の保存袋に、ピーマン同士が重ならないように入れて冷凍します。
まとめ・ピーマンは生でも美味しく栄養価も高い
いかがでしたか?苦手だという人が多いピーマンですが、栄養価が高く、生で食べるとさらにその効果がアップする、とても健康的な食材なのです。苦味や匂いを抑えた切り方や、苦味の少ないピーマンの見分け方を駆使して、美味しく食べられるピーマン料理を作ってみましょう。お子様のピーマン嫌いも、克服できるかもしれません!