豆豉(とうち)とは?素晴らしい効能4選!豆豉醤との違いや使い方など

「豆鼓(とうち)」という調味料を知っていますか?原料に黒豆を使う豆鼓は、レシピに少量加えるだけで本格的な中華料理が作れる万能調味料です。ここでは、豆鼓の栄養素や効果効能、おすすめの使い方を詳しく紹介しています。日本ではあまりなじみのない豆鼓(とうち)ですが、実はある効能が注目されているようです。豆鼓醤との違いや保存方法にも触れているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

豆豉(とうち)とは?素晴らしい効能4選!豆豉醤との違いや使い方などのイメージ

目次

  1. 1豆鼓(とうち)の使い方を知って効果効能を得よう!
  2. 2豆鼓(とうち)について
  3. 3豆鼓(とうち)に含まれる注目の栄養素
  4. 4豆鼓(とうち)の素晴らしい効果効能4選
  5. 5豆鼓(とうち)と豆鼓醤の違いとは?
  6. 6豆鼓(とうち)のおすすめ使い方レシピ
  7. 7豆鼓醤のおすすめ使い方レシピ
  8. 8豆鼓(とうち)の使い方を覚えるといつもの中華が本格的に!

豆鼓(とうち)の使い方を知って効果効能を得よう!

中華料理に欠かせない調味料「豆鼓(とうち)」を知っているでしょうか?日本では使われることの少ない豆鼓ですが、実は保存性が高く、さまざまな栄養素が豊富で素晴らしい効果効能があると言われています。

ここでは、豆鼓を摂取することで期待できる効能やおすすめの使い方を中心に紹介しています。中華料理に使われれる豆鼓醤との違いについても紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

豆鼓(とうち)について

まず豆鼓(とうち)について、詳しく紹介していきましょう。豆鼓は、中華料理に少量を加えるといった使い方が一般的です。万能調味料として人気の高い豆鼓について、気になる全てをお届けします。

黒豆を使って作られる

「豆鼓(とうち)」は、黒豆を原料にした中華料理の調味料です。黒豆を使っているので見た目は黒く、中国では蒸し調理や炒め物によく利用されています。日本でも、中華料理を作る際に豆鼓を加えると本格的な味わいになると人気があります。

実は、豆鼓は中国語で「豆豉」と「豉」という漢字をあてて書きます。日本で豆鼓を探していると中国語の「豆豉」と表記されているものを見かけますが、これも「豆鼓」と同じものです。

味や香りは?

それでは、豆鼓(とうち)の味や香りはどのようなものなのでしょうか?豆鼓は、黒豆に塩を加えて発酵させ、保存性を高めた調味料です。そのため、塩味が強く味噌に似た風味や香りが特徴です。

非常に塩辛いため、そのまま食べるのではなく刻んで料理に加える使い方が一般的です。調味料の一部として中華料理に利用するとコクと旨みがプラスされ、深みのある味わいに仕上がります。

一休納豆や浜納豆と同じもの?

豆鼓(とうち)に見た目が似ているものに、日本の「一休納豆」や「浜納豆」があります。それもそのはず、これらの納豆は中国から伝来した製法により、麹を使って作られたものなのです。

納豆と言う名前がついていますが糸は引かず、黒豆を使って作る豆鼓に非常に見た目が似ています。一休納豆や浜納豆も保存性が高いため、古くから調味料として重宝されていたようです。

豆鼓(とうち)に含まれる注目の栄養素

続いて、黒豆から作る豆鼓(とうち)の栄養素について見ていきましょう。豆鼓には、身体に良いとされる効果効能がたくさんあります。豆鼓の栄養素で日頃の悩みも、ぜひ解消させましょう。

アミノ酸

豆鼓(とうち)には、旨み成分のアミノ酸が豊富に含まれています。そのため、少量を料理に加えるだけでも味に奥行きを出すことができます。

またアミノ酸は、体内のタンパク質を作るために欠かせない栄養素です。豆鼓を摂取することで、アミノ酸によるさまざまな効能が期待できるようになります。

タンパク質

豆鼓に含まれるタンパク質には、私たちが生きていく上で重要なエネルギーを作り出す働きがあります。子供は成長のため、大人は体の維持に重要な栄養素で、常に新しいものと交換されるため、食事からのタンパク質摂取は必要不可欠と言えます。

麹菌

豆鼓(とうち)は、塩を加えた黒豆にと酵母を加えて発酵させた調味料です。そのため、豆鼓を食べると栄養の吸収を助けたり疲労回復の効能が見込めるようになります。

酵母

麹と同じように、豆鼓の酵母にもさまざまな効果効能が期待できます。黒豆を発酵させる働きのある酵母は、体内でも同じ効能を発揮すると言われており、腸内で食べたものを発酵させる効果があるとされています。

豆鼓(とうち)の素晴らしい効果効能4選

ここからは、豆鼓(とうち)の栄養素による効果効能を詳しく見ていきましょう。保存性が高く調味料として中華料理に使われる豆鼓ですが、体に取り入れることでどのような効果効能が期待できるのでしょうか?体調が気になっている方は必見です。

生活習慣病の予防

豆鼓(とうち)の栄養効果で最も有名なのが、生活習慣病の予防です。特に血糖値を下げる働きが高いと言われており、糖尿病の予防や改善への効能が期待されています。

豆鼓から抽出した「豆鼓エキス」には、血糖値上昇に関わる「αグルコシダーゼ」という消化酵素をブロックする効能があります。αグルコシダーゼは、食事に含まれる糖分をブドウ糖に変える働きがあり、ブドウ糖が急に増えると血糖値が急上昇し体に悪影響を及ぼします。

それを豆鼓エキスが阻害することで、糖尿病の予防、改善への効能が見込めるようになります。生活習慣病の中でも糖尿病に不安のある方は、料理に黒豆の豆鼓を取り入れることをおすすめします。

滋養強壮

豆鼓は、古くから漢方としても使われてきた調味料です。漢方に使われているのは淡豆鼓というものですが、豆鼓にも同じような効能があると考えられます

豆鼓の効能として期待できるのが滋養強壮です。豆鼓を摂取すると、疲れを取り除くだけでなく疲れにくい体にするという効能が見込めます。

精神の安定

豆鼓にはストレスを解消し、精神を安定させる効能があるとも言われています。神経の刺激によって生じたイライラを抑えるほか、不眠を改善する効能も期待できるようです。

人間関係や仕事のストレスを多く抱える現代人にとって、豆鼓のイライラ解消効果は願ってもない効能と言えるでしょう。豆鼓は保存性のある調味料なので、自宅に常備しておき調子が悪いと感じたときに料理にプラスするのがおすすめです。

風邪を和らげる

淡豆鼓が漢方に使われる際、特に効果的と言われているのが風邪による発熱や発汗への効能です。また体を温めたり消化を促進する働きもあるため、体調が優れないときに事前に摂取するのも効果的と考えられます。

豆鼓(とうち)と豆鼓醤の違いとは?

続いて、豆鼓(とうち)と豆鼓醤の違いについて見ていきましょう。豆鼓醤とは一体どのような調味料なのでしょうか?保存方法や賞味期限の違いもあわせて調査しました。

豆鼓醤とは?

スーパーでなかなか見かけることのない豆鼓(とうち)ですが、「豆鼓醤」なら手に取る機会があるのではないでしょうか?ほとんど名前が同じ豆鼓と豆鼓醤ですが、実は全く違う調味料です。

豆鼓醤は、黒豆を使った豆鼓をペーストにしてニンニクなどを加えた調味料で、味噌のように中華料理に加える使い方が基本となります。メーカーにより豆鼓をペーストしたものを豆鼓醤として販売しているところもありますが、やはり豆鼓とは異なるものとして見るのが良いでしょう。

どちらも中華料理の調味料

豆鼓と豆鼓醤は、どちらも中華料理に使われる調味料です。使い勝手や保存がしやすいため、一つ揃えておくと便利です。手軽にコクと風味をプラスすることができるので、本格的な中華料理が食べたいときにおすすめです。栄養成分も豊富なので、日頃から料理に利用すると良いでしょう。

保存方法や賞味期限の違いはある?

ハテナマークと虫メガネ

全く別物の豆鼓と豆鼓醤ですが、保存方法や賞味期限に違いはあるのでしょうか?豆鼓と豆鼓醤は、どちらも開封前は直射日光を避けた常温保存が基本となっています。

開封後は乾燥を避けるため、ともに密封容器に入れた状態で冷蔵庫保存が推奨されているようです。賞味期限は、豆鼓醤は大体開封してから1年ほどだと言われています。

一方豆鼓は、1年も2年も持つと言われているため、長期保存したい場合は豆鼓を購入するほうがおすすめです。ただしどちらも冷凍保存が可能なので、摂取したい栄養素やレシピによって使い分けても良いでしょう。

豆鼓(とうち)のおすすめ使い方レシピ

次に、黒豆を原料にした豆鼓(とうち)のおすすめレシピを紹介します。醤油やオイスターソースと合わせると、非常に風味の良い中華料理が作れます。簡単に作れるおすすめレシピばかりなので、気になるものがあればぜひ挑戦してみてください。

スペアリブの豆鼓蒸し

  • スペアリブ8本
  • A豆鼓(とうち)大さじ2
  • A酒大さじ6
  • A醤油大さじ4
  • A塩少々
  • Aこしょう少々
  • A片栗粉大さじ2
 
  1. スペアリブの表面をフライパンで焼き、全体に焼き目をつけます。
  2. Aの材料を合わせた漬け汁に1のスペアリブを漬け込み、1日置きましょう。
  3. 2のスペアリブをせいろに入れ、30分蒸したら4人分のレシピの完成です。皿に盛りつけ、あれば香草を散らしましょう。

タケノコの豆鼓炒め

  • 豚こま切れ肉200g
  • ゆでタケノコ(水煮でも可)250g
  • 乾燥キクラゲ15g
  • ブロッコリー1株
  • ニンニクのみじん切り1片分
  • 生姜のみじん切り1片分
  • サラダ油大さじ1
  • 揚げ油適量
  • A豆鼓(とうち)大さじ1
  • A酒大さじ2
  • Aオイスターソース大さじ2
 
  1. キクラゲは水に戻して食べやすく切ります。タケノコは一口大に、ブロッコリーは小房にわけます。
  2. 揚げ油を中温に熱し、タケノコ、ブロッコリーの順に入れて表面がこんがりとするまで揚げます。
  3. フライパンにサラダ油を中火で熱し、ニンニク、生姜を入れて香りが出るまで炒めます。豚肉を加え、色が変わってきたら2のタケノコ、ブロッコリーを入れます。キクラゲとAの調味料を加えて全体を炒め合わせたら、4人分のレシピの完成です。

豆腐の豆鼓蒸し

  • 豆腐1丁
  • A豆鼓小さじ1
  • A砂糖小さじ1/2~1
  • A醤油大さじ1
  • Aゴマ油大さじ2
  • A長ネギ1/2本
  • A生姜のすりおろし1/2片分
  • 小ネギ少々
 
  1. 豆鼓と長ネギは粗みじん切り、小ネギは小口切りにします。豆腐は食べやすい大きさに切り、耐熱皿に入れて電子レンジで2分ほど加熱します。出てきた水分を取り除き、器に盛りましょう。
  2. フライパンにAの材料を入れて煮立たせます。1の豆腐にまわしかけ、小ネギを散らせば2人分のレシピの完成です。

豆鼓醤のおすすめ使い方レシピ

最後に豆鼓醤を使ったおすすめレシピを紹介します。豆鼓をペースト状にした豆鼓醤は、刻む手間もなく手軽に使えるため、中華料理が好きなら一つ常備しておきたい調味料です。

ここでは、おすすめのレシピを3つピックアップしています。麻婆豆腐は材料の準備に時間がかかりますが、豆鼓醤を使った本格レシピです。ぜひチャレンジしてみてください。

本格麻婆豆腐

  • 長ネギ10cm
  • ニンニク1片
  • 木綿豆腐1丁
  • A鶏がらスープの素小さじ1
  • A湯150cc
  • B片栗粉大さじ1
  • B水大さじ5
  • ゴマ油大さじ1
  • 生姜のすりおろし(チューブ)5cm
  • 豚ひき肉200~250g
  • 塩少々
  • こしょう少々
  • C豆板醤大さじ3/4~1
  • C甜麺醤大さじ1
  • C豆鼓醤大さじ1/2
  • 醤油大さじ1
  • 酒(あれば紹興酒)大さじ1
  • 花椒適量
  • 刻みネギ適量
 
  1. 長ネギとニンニクはみじん切り、豆腐は角切りにします。ABの材料はそれぞれ合わせておきます。
  2. フライパンにゴマ油を生姜を入れて中火にかけ、長ネギ、ニンニクも加えて炒めます。香りが出たらひき肉を入れ、火が通ったところで塩こしょうを振ります。
  3. Cの材料を加えて更に炒め、豆板醤の香りが立ったらAの材料を投入します。スープが温まったら豆腐、醤油、酒を入れましょう。
  4. 3のフライパンがひと煮立ちしたら、一旦火を止めます。Bの材料を混ぜ合わせて少しずつ入れ、全体を軽く混ぜてから再度火にかけます。とろみがついたら皿に盛りつけ、花椒と刻みネギを振れば2~3人分のレシピの完成です。

豚肉としめじの豆鼓醤炒め

  • 豚肉(とんかつ用)2枚
  • 塩こしょう適量
  • 小麦粉適量
  • 長ネギ1本
  • しめじ1パック
  • A砂糖小さじ1
  • A豆鼓醤大さじ1/2
  • A醤油大さじ1/2
  • A酒大さじ1
  • サラダ油適量
 
  1. 豚肉は繊維を切るように包丁の背でたたきます。1cm幅にカットし、塩こしょうを振ってから小麦粉をまぶしましょう。長ネギは斜め切り、しめじは石づきを切り落とし小房にほぐします。Aの材料は混ぜ合わせておきます。
  2. フライパンに油を熱し、1の豚肉をこんがりと炒めます。ネギ、しめじを加えて炒め合わせ、ある程度火が通ったらAの材料を加えます。全体に味がなじみ、火が通ったら2人分のレシピの完成です。

アサリとニラの豆鼓醤炒め

  • アサリ200g
  • ニンニク1片
  • 生姜1片
  • 青ネギ1本
  • ゴマ油大さじ1
  • A豆鼓醤小さじ2
  • A鶏がらスープ大さじ4
  • A紹興酒(なければ酒でも可)大さじ1
 
  1. ニンニクと生姜はみじん切りに、青ネギは食べやすい大きさに切ります。アサリは砂抜きをしておきます。
  2. フライパンにゴマ油、ニンニク、生姜を入れて香りが出るまで炒めます。アサリとAの材料を加え、アサリの口が開くまで炒めます。仕上げにネギを合わせてさっとひと混ぜしたら、レシピの完成です。

豆鼓(とうち)の使い方を覚えるといつもの中華が本格的に!

黒豆が原料の豆鼓は、生活習慣病などに効果効能が期待できる健康的な調味料です。少量加えるだけでいつもの中華料理が本格的な味になるため、気になる方は一度試してみると良いでしょう。

塩味が強いので料理に加えるときは、入れ過ぎに注意すると美味しく仕上がります。ぜひ紹介したレシピにも挑戦してみてください。

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