油処理には固めるテンプルが便利!使い方や値段・代用できる物は?

固めるテンプルとはどのような商品なのかまとめました。油処理に便利な固めるテンプルの成分や値段、使い方について解説。固めるテンプルがない時の油の捨て方や、代用品についても紹介していきますので参考にしてください。

油処理には固めるテンプルが便利!使い方や値段・代用できる物は?のイメージ

目次

  1. 1固めるテンプルで油を楽に処理したい!
  2. 2固めるテンプルとはどんな製品?
  3. 3固めるテンプルの使い方
  4. 4固めるテンプルがない時の代用品
  5. 5油を固めずに捨てる方法
  6. 6固めるテンプルや代用品を油処理に活用しよう!

固めるテンプルで油を楽に処理したい!

家庭で揚げ物をした時に困るのが、油の処分です。一度使った油は酸化し体に良くないため、正しい方法で捨てなければいけません。そこで本記事では、固めるテンプルの値段や含まれている成分、正しい使い方について解説します。

また、固めるテンプルを使わない油の捨て方や、固めるテンプルの代わりに使える代用アイテムも紹介します。紹介する捨て方を参考に、正しく油を処分しましょう。

固めるテンプルとはどんな製品?

固めるテンプルとはどのような製品なのか、値段や含まれている成分など基本的な情報をまとめました。どのような特徴があるのか知って、正しく使いこなしましょう。

値段と特徴

固めるテンプルとは、揚げ物などをした際の食用油を、その名の通り固めることができる商品です。油は液体ですので、そのまま捨てるとゴミ箱が汚れたり、袋から液漏れして大変なことになります。液体である油を簡単に処理できるよう、考えられた商品が固めるテンプルです。

固めるテンプルはサラサラの粉末です。そのまま封を切り油にいれるだけですので、誰でも簡単に油を処理することができます。値段は1箱10包で350円前後ですので、1包あたりの値段は35円ほどです。効率よく油を捨てることができますので、頻繁に揚げ物をするという人は、固めるテンプルを用意しておきましょう。

成分は安全?

固めるテンプルは、油をあっという間に固めてしまう不思議な商品です。どのような成分が使われているのか、人体に影響が無いのか気になるところです。固めるテンプルは、唐ゴマから抽出したヒマシ油が原料です。そのため、特に人体に害はありません。

唐ゴマの皮には、リシンという天然毒成分が含まれていますが、ヒマシ油を生成する過程で取り除かれます。万が一、リシンが残っていても熱に弱い成分ですので、ヒマシ油を精製する熱処理の過程で無くなってしまいます。ヒマシ油は化粧品や医薬品にも含まれている成分ですので、安心して使用してください。

固めるテンプルの使い方

固めるテンプルの使い方はとても簡単です。まだ使用したことがないという人は、どのように使うのかこの機会にチェックしてください。

熱い油を処理する場合

固めるテンプルの使い方を、今一度確認しましょう。固めるテンプルは先ほど説明したように、サラサラの粉末状です。この粉末を油に入れ、かき混ぜてよく溶かします。ポイントは熱い油に固めるテンプルを入れることです。

揚げ物をした直後の熱い油に入れると、すぐに溶けますので箸などで全体をかき混ぜましょう。その際、油に対して、固めるテンプルの量が少ないとうまく固まりません。使用量は、油600mlに対し、固めるテンプル1包です。

油は、温度が下がる過程で徐々に固まります。かき混ぜてすぐは液状ですが、1時間程放置しておくと固まりますので、フライ返しなどで剥がして燃えるゴミとして処理しましょう。熱い油に固めるテンプルを投入しますので、くれぐれも火傷には注意してください。

冷えた油を捨てる場合

固めるテンプルの使い方の基本は、熱い油に投入することです。しかし、冷めた油を処理しなければいけない時もあるでしょう。その際は、油を再加熱する必要があります。温度が下がる過程で油を閉じ込める組織を作りますので、温度が初めから低い油に固めるテンプルを投入しても効果がないのです。

まず、冷めた油に固めるテンプルを入れて、かき混ぜながら加熱します。固めるテンプルが十分溶けたところで火を止め、あとは冷めて固まるのを待つだけです。使用済みの油を再加熱すると油が自然発火する危険性があるため、一度冷めた油は加熱しすぎないよう注意しましょう。

固まらない原因と対処法

油がうまく固まらないのは、いくつかの原因が考えられます。まず、考えられるのが、油が固まるまで冷めていないということです。固めるテンプルを加えた油は、80℃で溶け始め、40℃以下で固まり始めます。油が40℃以下にならなければ固まりませんので、しばらく放置して様子を見ましょう。

次に考えられるのが、固めるテンプルが油全体に混ざっていない可能性です。固めるテンプルは油よりも比重が大きいので、しっかりかき混ぜないと全体に均一に分散されません。その結果、上手く固まらない場合があります。油の温度が低すぎても上手く混ざらないので、80℃以上の熱い油に投入後、しっかりかき混ぜましょう。

最後に考えられるのが、油に対して、固めるテンプルの量が少なすぎる可能性です。固めるテンプル1包で、固めることができる油の量は600mlです。油の量が600ml以上ある場合は、もう1包投入してみてください。

固めた油の捨て方

固めた油はフライ返しを使うときれいに剥がすことができます。剥がした油は燃えるゴミとして捨てることができるので、ビニール袋などに入れて処理しましょう。特に夏場は袋の温度が高くなり、固めた油が溶け出す可能性もあります。万が一漏れてもいいよう、ビニール袋をしっかり閉じておくと安心です。

固めるテンプルがない時の代用品

固めるテンプルがない時に代用できる、油処理に使えるアイテムを紹介します。意外なアイテムも油処理に使えますので、覚えておきましょう。

代用品①小麦粉や片栗粉

小麦粉や片栗粉は、油を吸収し固める作用があります。油がまだ温かいうちに、油と同量の小麦粉か片栗粉を入れて冷めるまで待ちます。小麦粉と片栗粉どちらでも構いませんが、片栗粉の方が固まりやすいのでおすすめです。油が固まってきたら新聞紙などに包み、ビニール袋に入れて燃えるゴミとして捨てましょう。

しかし、小麦粉も片栗粉も食品ですので、油を捨てるために使うのは無駄になってしまいます。毎回小麦粉や片栗粉で油処理するのは、現実的とは言えません。賞味期限切れの小麦粉や片栗粉を処分したい時や、揚げ物をして余った小麦粉を処理するときなどに使用すると良いでしょう。

代用品②重曹

ナチュラルクリーニングの定番である重曹は、油を捨てる際にも活用できます。温かい油に、油と同量の重曹を入れて冷ますだけです。先ほどと同様に、冷めて固まったら新聞紙に包み、ビニール袋に包んで捨てましょう。重曹はナチュラルで安全な素材な上に、油汚れにも強いのでフライパンの洗浄にも適しています

しかし、重曹は油と同量加えなければいけません。重曹の値段はそれほど高くありませんが、油の量が多い場合は固めるテンプルを使用するよりも割高になってしまいます。固めるテンプルがない場合や、油の量が少ないときに使用すると良いでしょう。

代用品③パン粉

パン粉は油を瞬時に吸ってくれるので、油の処理に使うことができます。重曹や小麦粉と同じように、温かい油と同量のパン粉を投入しましょう。油が冷えたら新聞紙などに包んで、ビニール袋に入れて燃えるゴミに捨てます。

しかし、パン粉も食品ですので、油を捨てるためだけに使用するのは無駄になります。油処理に使うのは、賞味期限が切れて食べられなくなったパン粉にしましょう。

油を固めずに捨てる方法

油を固めずに処理するための捨て方を紹介します。2通りの捨て方で対応できますので、固めるテンプルがない時のために覚えておきましょう。

方法①牛乳パックを使う

牛乳パックは筒型で油を注ぎやすい上に、油分も浸み込みません。牛乳パックの中に新聞紙を詰めて、冷ました油を注ぎます。このとき熱い油を注ぐと、火傷や自然発火の原因になるので、必ず冷ましてから入れましょう。

牛乳パックに詰める新聞紙には、水を染み込ませておくことも忘れないでください。特に夏場は、自然発火する可能性が高まるので注意が必要です。油を入れたら牛乳パックの口をガムテープなどで閉じて捨てます。

方法②ビニール袋を使う

牛乳パックがない時は、ビニール袋を代用しましょう。ビニール袋は油が染み出しやすいので、厚手のものか、二重に重ねて使用します。ビニール袋にくしゃくしゃにした新聞紙を敷き詰め、冷ました油を注ぎます。この場合も、新聞紙は水で湿らせておきます。油を注いだらしっかり口を閉じて、油が漏れないよう注意して捨てましょう。

固めるテンプルや代用品を油処理に活用しよう!

固めるテンプルは油をしっかり固めてくれるので、食用油を処理するのに適しています。使い方も簡単ですので、揚げ物をする際は用意しておくことをおすすめします。熱い油に投入するので、火傷にはくれぐれも注意しましょう。

固めるテンプルがない場合の捨て方や、代用できるアイテムも紹介しました。小麦粉や片栗粉、パン粉は食品ですので、賞味期限切れになったものを使うなどしましょう。油をそのまま流しに捨てると、排水口を詰まらせ、匂いの原因になります。環境汚染にも繋がりますので、正しい捨て方で処理しましょう。

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