2020年04月20日公開
2024年10月17日更新
ナメタガレイを美味しく食べるレシピまとめ!下処理や捌き方も解説!
ナメタガレイの人気レシピをまとめました!高級魚であるナメタガレイのおすすめ料理法を紹介します。また、ナメタガレイの正しい下処理の方法や捌き方も分かりやすく解説していきますので、ぜひチェックしてみてください。
ナメタガレイのレシピや捌き方を紹介!
皆様、おはようございます
— 鮮魚の渡憲仙台朝市店えんどぅ (@watakenasaichi) November 4, 2019
今日も励んでいきましょう
どうぞよろしくお願いいたします🎵
北海道産 ナメタガレイ
県内では年越しのお魚として定番のナメタガレイ
市場にも入荷が多くなってきました。 pic.twitter.com/H7sCy2sN1O
ナメタガレイという魚を知っているでしょうか?どのような魚なのか、すぐに思い浮かばない人も少なくないでしょう。ナメタガレイとは、海底に生息しているカレイの一種で、脂ののった旨味のある肉質が特徴の海水魚です。そのやみつきになる味わいから、三陸地方では高級魚として親しまれています。
刺身や煮付けはもちろんのこと、干物や唐揚げなど、様々な料理で美味しく食べることのできる味わい深い食材です。そこで本記事では、ナメタガレイを使った人気のおすすめレシピを紹介していきます。また、ナメタガレイの正しい下処理の方法やさばき方も詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
ナメタガレイとは?
ナメタガレイは縁起の良い高級魚
三陸地方ではお正月にナメタガレイを煮付けにして食べる習慣があります。冬のナメタガレイはたっぷりと卵をたくわえており、子孫繁栄の象徴とされている縁起の良い魚です。また、ナメタガレイの卵は金色に近い色をしていますので、商売繁盛の願いも込められています。
旬の子持ちのナメタガレイは、1kgあたり1万円~2万円の高値で取引されることもある高級魚です。旬の時期のナメタガレイは、一般のスーパーなどで出回ることはほとんどありません。主に、市場やデパートなどの高級魚売り場などで販売されます。
子持ちのメスは旬の時期には1㎏当たり1万円を超える高値で取引されることもあります。
ババガレイなど呼び名はさまざま
実は「ナメタガレイ」という呼び名は標準和名ではありません。ナメタガレイと呼んでいるのは、関東、茨城県、宮城県、岩手県と北海道の一部です。標準和名は「ババガレイ」と呼ばれており、青森県では「母ガレイ」と書いてババガレイと読みます。
粘膜で汚れた表面と、ブヨブヨとした皮質が年老いた老婆を連想させることからババガレイと名付けられたといわれています。その他にも、アワダチカレイやヤマブシガレイ、インドガレイ、アワフクガレイなど、地方によって様々な呼び名をもっている魚です。
旬の時期と産地
ナメタガレイは3月~4月にかけて産卵をします。この頃のナメタガレイのメスはお腹にたくさんの卵を持っていますので、高級魚として市場に出回ります。ナメタガレイを美味しく食べられる旬の時期は、脂がのる11月から産卵前の4月頃までです。特に北海道産の冬のナメタガレイは、脂がたっぷりのっていて美味とされています。
ナメタガレイの主な産地は、北海道の太平洋側から岩手県、宮城県、福島県、茨城県などです。駿河湾より北の太平洋沿岸に多く分布しています。深水50m~400mの海底に生息しており、底引き網や底刺し網などで漁獲されています。
ナメタガレイと他のカレイの違い
ナメタガレイと他のカレイとの見分け方のポイントはいくつかあります。ナメタガレイは上から見ると他のカレイと比べて、角ばりの無い細長い楕円形をしています。口は小さく、歯は下あご側だけにしか生えていません。また、尾びれが小さいという特徴もあります。皮膚の質感はブヨブヨとしており、表面は大量の粘膜でうす汚れた色をしています。
ナメタガレイの下処理と捌き方
下処理方法
ナメタガレイは粘膜のヌメリが強い魚ですので、まず、たわしなどで体をこすってヌメリを取ります。体の表裏に少し塩を振ってからこすると、ヌメリが取れやすくなります。次に、表裏のウロコを丁寧に取ります。取ったウロコのカスを水で洗い流して、布でサッと水気を取りましょう。
ナメタガレイの下処理で気を付けるポイントは、子持ちのナメタガレイの場合、頭と内臓を取り除く際に卵を傷つけないようにすることです。頭を切り落とした時に見えるオレンジ色の部分が卵ですので、卵まで切ってしまわないようにしましょう。
捌き方
まず、腹に包丁を入れて内臓を取り出します。腹の血合いを水で洗い流して、布などでよく水気を拭き取りましょう。次に、胸びれの下と尾に包丁を入れます。尾側を手前に置いて表面の中心にも包丁を入れます。中心から外側に沿って身を削ぎ切り、えんがわに沿って包丁を入れて身を剥がします。
反対側も中心から外側に沿って包丁を入れて身を剥がしてください。裏面も表面と同じ手順で捌きます。
購入時にお店で捌いてもらうのもアリ
食べてみたいけどナメタガレイをまるまる一尾捌くのは「手間がかかるし、まな板も汚れそう」と、少し気が引けてしまう人も少なくないでしょう。魚をまるまる一尾購入する時は、買ったお店で捌いてもらう方法がおすすめです。実は、ほとんどのスーパーの魚屋は無料で下処理をしてくれます。
何の料理に使うのか、どのようなさばき方が良いのか、事細かな注文も快く引き受けてくれますので、気軽にお願いしてみましょう。また、どのような料理にしたら美味しいのかなどの相談にものってくれます。店頭で一尾丸ごとのナメタガレイを購入する際は、お店に捌いてもらうと良いでしょう。
ナメタガレイの人気料理レシピ
ナメタガレイの煮付け
【材料】
- ナメタガレイ…1尾
- A水…1/2カップ
- A酒…1/2カップ
- A醤油…大さじ2
- Aみりん…大さじ2
【作り方】
- ナメタガレイのヌメリを取ります。
- 頭を切り落として内臓を取り除きます。
- ナメタガレイを3等分位の食べやすい大きさに切って、尾びれを切り落とします。
- 切った身をサッと水洗いします。
- 材料Aを混ぜて煮汁を作って鍋で沸騰させます。
- 煮汁にナメタガレイの切り身を入れて、落し蓋をして煮立たせます。
- 切り身に煮汁をかけながら10分~15分ほど煮詰めて完成です。
ナメタガレイの煮付けの作り方です。三陸地方ではお正月によく食べられている縁起の良い一品です。ナメタガレイのえんがわ部分にはコラーゲンが豊富に含まれており、プルプルの食感が味わえます。
煮詰める時は煮汁をかけながら煮て、できるだけひっくり返さないようにしましょう。身はふわりと柔らかく、煮汁の染み込んだきめ細かい白身が絶品の人気のおすすめレシピですので、ぜひ作ってみてください。
ナメタガレイのおろし煮
【材料】
- ナメタガレイの切り身…4枚
- 片栗粉…適量
- 米油…適量
- きぬさや…4枚
- Aだしの素…40ml
- A粗製糖…小さじ2~2.1/2
- A水…150ml
- 大根おろし…1/2カップ
【作り方】
- ナメタガレイの切り身ときぬさやは斜め半分に切ります。
- 大根はおろしてザルで水気をきります。
- ナメタガレイの水気をキッチンペーパーなどでよく拭き取って、片栗粉をまぶします。
- 米油をフライパンに熱して、ナメタガレイの切り身を揚げ焼きします。
- 材料Aを鍋に入れて沸騰させます。
- 煮汁が沸騰してきたらナメタガレイの切り身を入れます。
- 再び沸騰してきたら水気をきった大根おろしを加えます。
- 更に煮立たせてから火を止めて、きぬさやを入れます。
- 器に盛り付けたら完成です。
揚げ焼きにしたジューシーなナメタガレイに、大根おろしのさっぱりとした風味が合わさった絶品料理です。サクサクの衣にさっぱりとした煮汁がしみこんで、しっとりとした口当たりの良い食感に仕上がります。
揚げることでナメタガレイの旨味が凝縮されますので、白身の旨味をより深く味わうことができます。
ナメタガレイの甘酢あんかけ
【材料】
- ナメタガレイ…1尾
- 片栗粉…適量
- 揚げ油…適量
- 塩胡椒…適量
- にんじん…1/3本
- ピーマン…1個
- エリンギ…1本
- 生姜…適量
- ごま油…大さじ1
- 水…200cc
- 中華だし…大さじ1
- A砂糖…大さじ1
- Aみりん…大さじ1
- Aめんつゆ…大さじ2
- A酢…大さじ2
- A胡椒(味付け用)…少々
- 水溶き片栗粉…適量
【作り方】
- ナメタガレイを4等分にして水気を拭き取ります。
- 身に切り込みを入れて、両面に塩胡椒を振りかけて10分ほどおきます。
- にんじん、ピーマン、エリンギを千切りにします。
- 生姜をみじん切りにします。
- 鍋にごま油を熱して、生姜と千切りにしたエリンギとにんじんを入れて炒めます。
- 水と中華だしを加えて2~3分ほど煮込みます。
- 2~3分ほど煮込んだら、千切りにしたピーマンを加えます。
- 材料Aを加えて更に柔らかくなるまで煮込みます。
- 具材が柔らかくなってきたら、水溶き片栗粉でとろみをつけて火を消します。
- 10分おいたナメタガレイの水気を拭き取って、片栗粉をまぶします。
- 熱した油で片面3分くらいずつ揚げます。
- 色よく揚がってきたら油から出します。
- 器に盛り付けたナメタガレイに、熱した甘酢あんかけをかけたら完成です。
ナメタガレイの甘酢あんかけの作り方です。サクサクに揚がったナメタガレイに、甘酸っぱい熱々のあんかけが合わさったお箸の止まらなくなる一品です。表面に切り込みを入れることによって味が染み込みやすくなります。
ナメタガレイの臭みをしっかりと取るために、下準備の段階で多めに塩胡椒を振ると良いでしょう。自宅でも簡単にお店の味が楽しめるおすすめの人気料理ですので、ぜひ作ってみてください。
ナメタガレイの塩焼き
えらいこっちゃ。大忙し。お昼とか言ってる場合じゃありません。
— わたつく(私が作った料理) (@watatsu_ku) October 10, 2018
とりあえずナメタガレイの塩焼きの写真でも貼っておきます。 pic.twitter.com/BT0c3ttdHz
脂がのったホクホクの舌ざわりを楽しめるナメタガレイの塩焼きのレシピです。ナメタガレイのヌメリは、臭みの原因になりますので塩でしっかりと洗い落としましょう。ふわりと香る塩味が素材の味をより引き立たせてくれる人気のおすすめレシピです。
ナメタガレイの唐揚げ
サクサクの衣とフワフワな白身の組み合わせが絶妙のナメタガレイの唐揚げのレシピです。二度揚げすることで水分が抜けてサクッと仕上がります。小さなナメタガレイの場合は、一尾そのまま揚げても良いでしょう。
大きいナメタガレイは5枚おろしにして揚げるなど、サイズに合わせて下処理をしてみてください。素材の味をシンプルに楽しめる人気のおすすめレシピです。
ナメタガレイのムニエル
淡白ながらも旨味のある上品な白身のナメタガレイをムニエルにしました。バターの風味がより深いコクを出してくれますので、美味しさが格段にアップします。クレイジーソルトは塩胡椒でも代用可能です。お好みのハーブ類を加えても良いでしょう。子供にもおすすめしたいナメタガレイの人気レシピです。
ナメタガレイのおろしポン酢バター
こんがりと焼いたナメタガレイにおろしポン酢バターをかけて食べる絶品メニューです。ポン酢とバターの芳ばしい香りが食欲を誘います。ソースをたっぷりと絡めて食べてください。簡単に美味しく作れるナメタガレイのおすすめ料理です。
ナメタガレイのバター照り焼き
バターを使ったナメタガレイの照り焼きのレシピです。煮付けとはまた一味違った味わいのナメタガレイを楽しむことができます。甘辛いソースとバターのコクが口いっぱいに広がる、ご飯にもパンにも合うおすすめの一品です。
ナメタガレイのスパイシー揚げ
ピリッとした辛味の効いたスパイシー揚げのレシピです。スパイスを混ぜた小麦粉をまぶしてカラッと揚げていきます。外はカリカリ、中はホクホクの絶妙な口触りを楽しめる、おすすめの絶品メニューです。ご飯のおかずやビールのおつまみのもぴったりの一品ですので、ぜひ作ってみてください。
ナメタガレイのアクアパッツァ
ナメタガレイのアクアパッツァ https://t.co/Ot44scqqOh pic.twitter.com/tujEYQ89wX
— Yuichi Uemura (@u1) May 1, 2017
ナメタガレイのアクアパッツァの作り方です。隠し味のチキンコンソメと濃口醤油が味にパンチを効かせてくれます。ガーリックトーストやご飯をつけて食べても美味しいです。爽やかなライムの酸味が後を引く、見た目にも鮮やかなおすすめの人気メニューです。
ナメタガレイを美味しく食べよう!
元気ですかーッ!?
— 魚忠販売促進部雑用係長 (@UochuHandyman) May 21, 2019
魚忠三越星ヶ丘店
イチオシは、、、
ナメタガレイ!!!です。
東北地方では古くから
贅沢品とされてきました。
個人的には煮付け・唐揚げ
が美味しいと思います。
切身の断面で鮮度は
一目瞭然!!!
シンプルな調理をオススメします。
本日もお買い物は三越で。 pic.twitter.com/CxfYL4ei32
ナメタガレイは縁起の良い魚として昔から親しまれている人気の高級魚です。旨味のある脂ののった白身が特徴で、煮付けにして食べることの多い魚ですが、アレンジ料理も多く展開されており、家庭でも簡単に調理することができます。火を通すことによって、きめの細かい白身がふっくらと仕上がり、格別な味わいへと変化します。
スーパーなどでは丸ごと一尾、出回ることの少ないナメタガレイですが、切り身になってパック売りされていることもありますので、店頭で見かけた際は、ぜひナメタガレイの格別な味わいを楽しんでみてください。