牛乳寒天・みかん入りのレシピ！分離しない方法など詳しく紹介！

寒天と牛乳で作る和風のスウィーツ、牛乳寒天。ゼラチンを使ったゼリーと比べると、少し硬めの食感で、さっぱりとした味わいが魅力です。牛乳寒天は色々なフルーツやあずきをるなど、レシピはたくさんありますが、みかんのオレンジが可愛い、みかんを入れた牛乳寒天も人気。セブンイレブンでも販売されるなど、ちょっと懐かしデザートとして注目されています。そんなみかん入りの牛乳寒天の作り方を紹介します。

牛乳寒天ですので、やはり材料の主役は牛乳です。牛乳は、生乳だけを原料としていて、成分無調整牛乳、成分調整牛乳といった種類があります。無調整牛乳は生乳100パーセントで、水や他の成分を加えるなどの調整をしていない牛乳のことです。一方、成分調整牛乳は水などを加えて成分を調整した牛乳で、脂肪を加えた特濃牛乳や、逆に脂肪を抑えた無脂肪牛乳、低脂肪も成分調整牛乳になります。牛乳は新鮮な無調生牛乳を選びます。

次に重要な食材はみかん。ゼリーを作るときは、みかんの成分がゼラチンのタンパク質を分解してしまうため必ず缶詰のみかんを使いますが、寒天は原料が海藻なので、生のみかんを使っても固まらないということはありません。みかんの出回る冬には、丸ごとみかんを横半分に切ってみかんの断面を活かした牛乳寒天も、見た目が可愛くおすすめです。生のみかんがない夏は缶詰を使います。

牛乳とみかんが揃ったら、次は寒天です。まずは棒寒天で作るみかん入り牛乳寒天のレシピです。まず、たっぷりのお湯に棒寒天を浸し、柔らかくします。柔らかくなったら手でちぎり、水気を切ります。鍋に水とちぎった寒天を入れて火にかけます。沸騰してきたら弱火にし、寒天が透き通るまでしっかり煮溶かします。

寒天が溶けたら、砂糖と常温の牛乳、みかんを加えて混ぜます。あらかじめ水で濡らしておいた型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めたら出来上がりです。冷たいままの牛乳は必ず常温で使います。分量は、棒寒天1本に対し、水200cc、牛乳300cc、砂糖を60g準備します。

次は粉寒天を使ったレシピです。粉寒天と棒寒天はともに海藻を原料としていますが、作り方が少々違っています。海藻から寒天成分を煮出した湯を冷やし固めた生寒天を乾燥させたものが棒寒天。寒天成分を煮出した湯から不純物を取り除き、寒天成分だけを抽出して粉末にしたものが粉寒天です。そのため、棒寒天と比べると、粉寒天の方が寒天の成分は高いということになります。

粉寒天でみかん入り牛乳寒天を作る場合、500gの水分に対して、4gの粉寒天が必要です。ここでは牛乳を300g、水を200g、砂糖を60g用意します。まず鍋に水と粉寒天を入れ、火にかけます。沸騰したら2分ほど温め、寒天をしっかり煮溶かします。溶け残しがある場合、寒天が固まらないこともあります。寒天が溶けたら常温の牛乳と砂糖を加えて混ぜ、最後にみかんを入れたら水に濡らした型に流し入れ、冷蔵庫で固めます。

寒天がない場合、ゼラチンを使って牛乳寒天を作ることも可能です。ゼラチンは寒天に比べてふわっとやわらかいイメージですが、ゼラチンの量を調節することで硬く仕上げることができ、寒天のような食感を楽しむことができます。ゼリーなどを作る場合、水分量の2〜3%のゼラチンを使いますが、牛乳寒天を作る場合は、少し多めの約4%のゼラチンを使用します。

まず、水を200g、牛乳を300g、砂糖を60g鍋に入れ火にかけます。沸騰して来たら火を弱め、ゼラチンを振り入れます。ゼラチンがしっかり溶けたらみかんの缶詰を入れ、型に流し入れて冷蔵庫で冷やし固めます。みかん入りの牛乳寒天をゼラチンで作る場合は、必ず缶詰のみかんを使ってください。生のみかんを使うとゼラチンのタンパク質が分解され、固まらなくなります。砂糖の代わりに缶詰のシロップを使っても美味しいです。

みかん入り牛乳寒天は、シンプルで懐かしい雰囲気の冷たい和スウィーツ。セブンイレブンでも販売されています。豊かな牛乳の風味やみかんの酸味とほどよい甘み、サクッとした食感で、子供からお年寄りまで広く親しまれています。今回はそんなセブンイレブンのみかん入り牛乳寒天の再現レシピを紹介します。

ちなみに、セブンイレブンでは地域限定の牛乳寒天が販売されています。中国、四国地方で販売されているのは、白バラ牛乳を使ったみかん入り牛乳寒天です。白バラ牛乳は、鳥取県にある大山で育った牛から生まれた牛乳で、「鳥取のソウルドリンク」と呼ばれるほど、親しまれています。牛乳の味わいが濃厚で、食べ応えある牛乳寒天です。

九州地方では、阿蘇小国ジャージー牛乳を使ったみかんの牛乳寒天が販売されています。ジャージー牛乳は、日本で育てられている乳牛の中でも0.7%しかいない希少な乳牛で、限られた場所でのもみ育てられています。香りが芳醇で、脂肪分が高いため濃厚な味わいが楽しめる牛乳です。そんな阿蘇小国ジャージー牛乳を使ったみかんの牛乳寒天は、濃厚な牛乳にみかんの酸味が味わえる牛乳寒天です。

北海道から近畿、関東、甲信越、北陸から関東、東北と幅広い地域で販売されている牛乳寒天です。コクのある牛乳とみかんの酸味が絶妙のハーモニーを醸し出していて、シンプルながらも深い味わいの牛乳寒天です。

セブンイレブンで買うことのできるみかん入りの牛乳寒天を紹介しました。地域限定の商品もあるセブンイレブンの牛乳寒天ですが、自宅で気軽に再現することができます。次はセブンイレブンのみかん入り牛乳寒天の再現レシピを紹介します。

牛乳500gに粉寒天を4g用意します。鍋に牛乳と練乳大さじ2、砂糖大さじ3を入れて火にかけ、練乳と砂糖をよく混ぜます。沸騰してきたら寒天を振り入れてよく煮溶かします。固まらない原因になるので、寒天はしっかりと煮溶かします。寒天がしっかり溶けたらみかんを入れ、水で濡らした型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めます。練乳を加えて味にコクを足すのがセブンイレブンのみかん入り牛乳寒天を再現するポイントです。

自宅で気軽に作りたい牛乳寒天ですが、分離してしまった…、固まらない…、など、時には失敗してしまうこともあります。では、牛乳寒天はなぜ分離してしまったり、固まらなかったりするのでしょうか？分離する原因や分離しない方法、固まらない原因を調べてみました。

牛乳寒天を作るとき、寒天を煮溶かす前に思い切り牛乳をかき混ぜると、寒天の溶け具合にムラが出て、分離の原因となります。また、冷たい牛乳を加えた場合も寒天液との温度差ができ、分離の原因に。必ず常温に戻した牛乳を使ってください。

寒天の煮溶かし方が足りなかったり、牛乳の混ぜ方が足りなかった場合も、分離の原因となります。牛乳寒天を作るときは、寒天をしっかりと煮溶かして粗熱をとり、寒天液の暖かさと同じくらいに温めた牛乳を入れてください。

牛乳寒天が固まらない原因の多くは、寒天を煮溶かしきれていないことにあります。特に粉寒天の場合、水に入れればすぐに溶けるように見えますが、粉寒天は水に入れた後、火にかけて沸騰させ1〜2分しっかりと煮溶かします。また、低脂肪乳や無脂肪乳などの加工乳を使った場合も、固まりにくいことがあります。なるべく無調整牛乳を使用してください。

みかん入り牛乳寒天の作り方や、分離したり固まらなかったりといった失敗を防ぐコツ、セブンイレブンのみかん入り牛乳寒天を再現するレシピを紹介しました。牛乳が主役の牛乳寒天。懐かし味わいで子供からお年寄りまで人気のデザートです。さっぱりしているので食後のデザートにもピッタリです。コツや作り方を覚えて、手作りスウィーツのレパートリーに加えてみてください。