2019年03月30日公開
2024年09月10日更新
グラサージュ意味や作り方って?簡単にグラサージュを作るコツも!
グラサージュという言葉を聞いたことはあるでしょうか?グラサージュの代表といえばグラサージュ・ショコラですが、つやつやと美しい見ためのケーキで人気があり、色も豊富なミラーケーキはインスタでも話題を集めています。一見作り方が難しそうですが、実はコツさえつかめば家でも簡単に作ることができるのです。今回はそんなグラサージュについて、その意味やチョコを使った簡単な作り方、グラサージュを使ったおすすめのレシピまで紹介していきます。
目次
グラサージュについて知りたい!
グラサージュといえば、ケーキの上にチョコソースでコーティングされて美しいつやを放つグラサージュ・ショコラが定番です。グラサージュには他にもいろいろな種類があり、カラフルで宝石のような輝くを放つミラーケーキが特に話題になっています。
そもそもグラサージュとはどんな意味なのでしょうか?グラサージュの意味やグラサージュ・ショコラの簡単な作り方から、さまざまな種類のグラサージュケーキについて見ていきましょう。
グラサージュとは?
グラサージュ・ショコラという名前は知っていても、グラサージュの意味を知っている方はあまりいないのではないでしょうか?グラサージュはどんな意味があり、どんな使われ方をするのかを紹介します。
意味
グラサージュの意味は、ケーキなどのお菓子につやを出したり、糖衣をかけることをいいます。表面にジャムをぬったりソースをたっぷりかけたりして、お菓子を覆ってつやを出します。
グラサージュはそもそもグラッセという言葉が元になっています。グラッセは、砂糖やバターを使って具材を煮詰める、ケーキなどにアイシングをする、フルーツなどをシロップでつや出しする、などの意味があります。
どんなことに使われる?
グラサージュは主にケーキの装飾で使用され、チョコレートケーキに溶かしたチョコレートを上掛けして乾燥を防止したり、ケーキの表面に艶出しをして見た目を鮮やかにしたりすることができます。
グラサージュは一見難しそうですが手作りすることもでき、牛乳でのばすとチョコソースとしても使うことができます。パンケーキやクレープのソースとしても使えて、コーヒーに入れても美味しくいろんな使い方ができます。冷凍しても品質は変わらないので、余ったら冷凍保存しておくのがおすすめです。
ナパージュとの違い
ナパージュとは、お菓子につやを出すために塗ることで、ジャムやジュレにゼラチンを加えて、主にケーキの上にのっているフルーツの艶出しなど、艶々したゼリー状のコーティングに使用します。
ナパージュは基本的に加熱して溶かしてからコーティングしますが、グラサージュは加熱せずにそのまま使用できるので、特に熱に弱いものの艶出しに適しています。
代表的なグラサージュ・ショコラ
グラサージュで代表的なものといえばグラサージュ・ショコラで、チョコレートソースで表面を艶々としたコーティングで覆ったケーキのことをいいます。
またSNSでも話題になった、独特のマーブル模様のあるミラーケーキも、表面をグラサージュで仕上げたケーキです。
グラサージュショコラの簡単な作り方
時間が経っても見た目を美しくキープすることができるグラサージュですが、作り方はそんなに難しくなく、家でも簡単に作ることができます。では、グラサージュショコラの簡単なレシピを見ていきましょう。
材料
- 牛乳140g
- 砂糖80g
- ココアパウダー30g
- 粉ゼラチン3g
- 水大さじ1
- スイートチョコレート70g
特別な材料は必要ありません。家にあるものやスーパーなど手に入りやすい安価なものばかりです。
作り方
- 水に粉ゼラチンを入れてふやかしておきます。
- 鍋にココアを入れて、牛乳を少しずつ加えて混ぜて練ります。砂糖も混ぜてダマにならないよう、よく溶かして火にかけます。
- 沸騰するまでヘラで混ぜ、焦げないようにしながらとろみが出るまで数十秒煮詰めます。
- 火を止めて粗熱を取り、ふやかしたゼラチンを加えて溶かします。
- ボウルにチョコレートを入れて、茶こしなどで濾しながら鍋のグラサージュを入れます。チョコレートが溶けきったら出来上がりです。
作り方のコツ
グラサージュはダマや気泡が出来てしまうと、綺麗な仕上がりになりません。綺麗に作るコツは、ゆっくりとダマにならないように静かに混ぜて、丁寧に作ることが大事です。グラサージュは、ムースケーキやすでにクリームが塗られているケーキのような滑らかな表面のケーキにかけると上手に作りやすく、より綺麗な仕上がりになります。
煮詰めすぎてしまった場合は?
煮詰めすぎてしまった場合は、水と砂糖で2対1のシロップを作ってグラサージュ・ショコラに少しずつ加えて、とろっとした固さまで伸ばしましょう。ゼラチンを加えて濾した後に、ハンドブレンダーをかけるとより滑らかなグラサージュ・ショコラになります。
チョコレートやカカオマスを使えばより美味しい
グラサージュ・ショコラはココアパウダーのみでショコラ風味を出すことが多いですが、チョコレートやカカオマスを入れると味にコクが出て、お店で買うより美味しいグラサージュ・ショコラを作ることができます。
グラサージュを使ったケーキのレシピ
グラサージュ使ったケーキのレシピはさまざまな種類のケーキがありますが、その中でも簡単でおすすめのレシピを紹介します。
グラサージュチョコレートムースケーキ
- 卵3個
- 薄力粉65g
- ココア15g
- 砂糖80g
- バター20g
- 板チョコブラック2枚
- ゼラチン10g
- 牛乳150g
- 生クリーム200g
- 卵白2個分
- 砂糖40g
- 生クリーム70g
- 水80g
- ココア40g
- ブラックココア10g
- ゼラチン3g
- 砂糖70g
- 色のついた部分の材料で、ココアスポンジを作ります。卵に砂糖を加えて人肌になるまで湯煎しながら混ぜます。温まったら湯煎から外して角が立つまで泡立てます。外した湯煎に、ボウルに入れたバターを入れて火にかけ、沸騰させます。
- 泡出てたボウルに振るった粉を入れて、ゴムベラで混ぜます。熱々のバターのボウルを取り出して生地に少し入れて混ぜます。
- 型に流し入れて、160度のオーブンで30分焼きます。焼けたら冷ましてから上下を薄くスライスし、2枚に切ります。
- ピンク色の材料で、チョコレートムースを作ります。ゼラチンはふやかし、チョコは細かく砕いておきます。牛乳を小鍋で沸騰直前まで温めて止め、チョコを混ぜ溶かします。さらにゼラチンを混ぜます。
- 生クリームは8分立てにし、卵白は砂糖を加えて角が立つまで泡立てます。小鍋の牛乳の粗熱が取れたら、生クリームを加えて混ぜます。さらに卵白を数回に分けて入れ、救うように混ぜます。
- 平らな皿にセルクルをのせ、さらに一回り小さくカットしたスポンジを1枚入れます。5の生地を半分入れ、もう1枚のスポンジをのせたら残りの生地を入れて冷蔵庫で冷やし固めます。
- 残りの材料でグラサージュを作ります。ゼラチンはふやかしておき、ボウルに水と牛乳を入れ、ココアとブラックココアを少しずつ入れて、泡だて器で混ぜます。砂糖を混ぜ、鍋に移して弱火にかけます。
- つやが出るまで静かに混ぜ、火を止めてゼラチンを混ぜ溶かします。溶けたら氷水を当てて、35度くらいに下げます。
- 6を網にのせて、下に大きめの皿を敷きます。グラサージュを上から全体に垂らします。冷蔵庫で冷やし固めたら出来上がりです。
チョコレートムースのケーキにグラサージュをかけたレシピです。難しそうに見えますが、混ぜ方と温度に気を付ければ家でも簡単にできる作り方のレシピです。空気が入らないようにゆっくり混ぜること、温度を保つことがコツです。
ピンクのドリップケーキ
- 生クリーム80g
- 牛乳50g
- ストロベリーパウダー15~20g
- 砂糖10~15g
- ゼラチン3g
- 粉ゼラチンは少量の水でふやかしておきます。生クリームと牛乳を合わせ、130gのうち80gを小鍋に入れて、ストロベリーパウダーと砂糖を加えて火にかけます。
- 周りがふつふつしたら火を止め、ゼラチンを加えてよく混ぜます。残りの生クリームと牛乳を加えて混ぜます。
- 温かいうちに茶濾しでこし、かけやすいとろみになるまで冷やします。かけるときはスプーンで垂らしてみて、お好みのかけ具合になるか確認してから全体にかけましょう。
ピンク色のグラサージュで華やかなドリップケーキの作り方のおすすめレシピです。牛乳だけでも作れますが、生クリームを入れることでより濃厚で美味しくなります。ストロベリーパウダーの量でお好みの濃さのピンクに調整できるのがコツです。
ホワイトグラサージュオレンジチョコムース
- ビスケット(袋に入れて砕く)適量
- チョコレート230g
- 砂糖20g
- 牛乳60g
- ゼラチン5g
- 生クリーム400cc
- オレンジ絞り汁180cc
- オレンジの皮(白い部分はできるだけ取る)半分
- ホワイトチョコ100g
- 生クリーム80g
- 牛乳80cc
- 水10cc
- 板ゼラチン3g
- 色が付いた部分の材料で、チョコレートムースを作ります。ゼラチンをふやかしておき、鍋に絞ったオレンジ、皮、砂糖を入れて弱火で5分煮ます。別の鍋に牛乳を沸かして、ゼラチンを入れて混ぜ溶かします。
- チョコレートを湯煎で溶かして、牛乳とゼラチンを入れて混ぜます。オレンジを煮詰めたものを少しずつ入れます。
- ボウルに生クリームを8分立てにし、チョコを入れます。砕いたビスケットその上に敷き詰め、冷蔵庫で固めます。
- 残りの材料でグラサージュを作ります。ゼラチンをふやかしておき、生クリームを沸騰直前まで火にかけて火を止め、ゼラチンを混ぜ溶かします。
- ホワイトチョコレートを湯煎で溶かし、牛乳も混ぜます。混ざったら冷ましながらトロトロにします。
- 網にビスケットが下になるように置いて器を取り、グラサージュをかけて冷蔵庫で固めます。オレンジの皮を飾ったら完成です。
ホワイトチョコを使ってオレンジのチョコムースにグラサージュした、上品な出来栄えのケーキの作り方のおすすめレシピです。グラサージュが固まってきたら、別のものにかけて固まり具合を見ます。チョコが流れてしまって中が見えるとまだやわらかいので、見えなくなるくらい硬くするのがコツです。
グラサージュを使ったミラーケーキも人気
グラサージュを使ったケーキといえば、表面が鏡のように艶のあるカラフルなミラーケーキSNSで話題になり、人気を集めています。一見作るのが難しそうなミラーケーキですが、一体どんなケーキなのでしょうか?
ミラーケーキとは?
ミラーケーキとは、ロシアのパティシエがSNSで発信したことがきっかけで話題となった、表面にいろいろな色のグラサージュをかけて、鏡のように周りが映り込んでしまうほどの艶があって美しい、インスタ映え抜群のケーキのことです。
土台はムースケーキやチーズケーキなど様々で、上にもさらに美しいデコレーションが施され、切った断面も楽しめます。
様々な種類のミラーケーキが人気
ミラーケーキは本格的なレシピが多く紹介されていますが、初めて作る方でも簡単にミラーケーキに挑戦できる作り方のレシピもあります。ミラーケーキには様々な種類があり、レアチーズケーキにクリームソーダのようなマーブル模様のミラーケーキが鮮やかでインパクト抜群です。
赤をベースにしていろいろな色を組み合わせてシルバーの飾りを乗せれば、ケーキ全体が宝石のような輝くミラーケーキを作ることもできます。またミッドナイトブルーを組み合わせて宇宙をイメージしたギャラクシーミラーケーキも美しく、サプライズケーキなどにもよく使用されます。
グラサージュの作り方を学んでいろんなケーキを作ってみよう!
いかがでしたか?グラサージュについて、その意味や代表的なグラサージュ・ショコラの作り方とコツ、グラサージュを使ったおすすめのケーキレシピ、SNSでも話題のミラーケーキについて紹介してきました。
グラサージュはケーキに艶を出すための技法の一つで、ケーキをより美しくデコレーションするためには欠かせないものです。グラサージュ・ショコラを基本として、ミラーケーキなどより見た目も美しく楽しめるケーキへと進歩を遂げています。
ぜひこちらの記事を参考にしてグラサージュの作り方をマスターして、宝石のように美しいいろいろなケーキを作ってみましょう!