2020年04月01日公開
2024年10月15日更新
重湯の基本の作り方!離乳食やダイエットに!炊飯器で作る方法も
重湯(おもゆ)の作り方を紹介します。通常の鍋で煮込む作り方だけではなく、吹きこぼれる心配のいらない炊飯器で作る方法もあります。忙しくても安心な冷凍での保存方法や、栄養のある玄米を使用した重湯もあわせて紹介します。
重湯とは?
重湯とはおかゆの上澄み液
お粥と重湯は穀物で作る流動食で、お粥は穀物を粒のある状態またはすり潰して水を入れて煮えたものであり、重湯は穀物を、粒の状態からしっかりすり潰し、ふるいでこすという違いがあります。...>https://t.co/l6CWLh62eJ pic.twitter.com/TZETcYS32h
— 韓食振興院 (@kankokuryouri) August 29, 2017
重湯(おもゆ)とは、白米に対して10倍程度の水でじっくり煮込んだおかゆの上澄み液です。ガーゼなどで濾して粒を取り除き、塩で薄味に仕上げます。
おかゆは水の量で分類され「全粥(米1:水5)」「七分粥(米1:水7)」「五分粥(米1:水10)」「三分粥(米1:水20)」とやわらかくなります。重湯は五分粥以上の上澄み液から作られています。
重湯はどんな時に食べる?
病院食、食前。いわゆる重湯。 pic.twitter.com/V3fWsS6flZ
— ぶち (@unchosukun) March 25, 2020
重湯は病人食や赤ちゃんの離乳食として、日本では古くから食べられてきました。米による程よいとろみの重湯は消化が良く、水分と糖分を補給することが可能です。流動食で飲みこみやすく、摂食障害や胃が弱っているときに重宝されてきました。術後のメニューにもよく見受けられます。
また、重湯のカロリーは1食(250g)あたり約50kcalです。白米は1食(150g)あたり約250kcalで、比較すると、その差は明らかです。
そのため、ダイエットに用いられることもありますが、カロリーは控え目でも重湯の大半は水分です。いかに栄養面をカバーするかを考える必要があるでしょう。しかし、回復食としてはぴったりのため、ファスティング(断食)後に取り入れられることもあります。
重湯の作り方
基本の作り方
【材料】
- 米:30g
- 水:300cc
【作り方】
- 米をよく研ぎます。
- 鍋に研いだ米と水を入れ、30分程吸水させます。
- 蓋をして最初は強火で、沸騰したら蓋をずらして弱火にします。
- 30~40分程炊いたら、火を止めて10分程蒸らします。
- おかゆの上にある汁状のものが重湯です。丁寧にすくい取りましょう。
おかゆが焦げそうになったときには、水を足しても問題ありません。焦げ付きには注意してください。また、吹きこぼれてしまうと重湯部分が減ってしまうので、こちらにも注意が必要です。
保存方法
白米から作ると時間のかかる重湯ですが、多めに作って冷凍保存することで工程が省けます。離乳食であるなら製氷皿を使い、大人用ならば保存容器に一食分ずつ分けます。そうすることで、必要なときに必要な分だけを解凍できて便利です。
冷凍した場合の賞味期間は二週間程度とされていますが、早めに食べるに越したことはありません。作り置きは便利ですが、食べきれる量を保存するようにしましょう。
炊飯器で作る方法
時間をかけて煮込む必要のある重湯が、炊飯器で作れてしまうので、大変便利です。焦げ付きや吹きこぼれの心配がいらず、誰でも手軽に作ることができます。炊飯器のおかゆモードを使えば簡単ですが、おかゆモードが付いていないから作れない、ということはありません。きっちりと水と米を計量し、通常の炊飯モードでも大丈夫です。
玄米で重湯も作れる
玄米は水を吸収しにくいため、しっかりと水に浸すことが大切です。事前に乾煎りすることで表面にヒビを入れて、水を吸収しやすくさせる方法もあります。ダイエットや美容、健康のために行われるファスティング(断食)を行なう人もいるでしょう。ファスティング後の回復食に重湯を用意するなら、白米ではなく玄米を使うこともおすすめです。
普通に玄米を食べた場合は消化しにくく胃に負担がかかりますが、重湯ならば心配はいりません。玄米はビタミンとミネラルが豊富なため、栄養価が高いです。白米の重湯よりも回復食にはぴったりです。
重湯を上手に作ってみよう!
回復日👩🏻🦰重湯に生姜とカツオ出汁。鍋ほっといたらちょっと焦げて香ばしい感じになった、ラッキー😹🙌笑 #ファスティング #糖質制限 #糖質中毒 pic.twitter.com/5dT0WuARz4
— ビバンダムちゃん (@yasetai_bib) January 28, 2020
体が弱っているときや、離乳食として活躍する重湯を紹介しました。毎食ごとに鍋で白米から煮込む手間はいりません。炊飯器や冷凍保存を活用し、より手軽に重湯を摂取することが可能です。回復食に玄米の重湯を紹介しましたが、他にも生姜や出汁、梅干など、重湯の味付けには応用が利きます。状況や相手にあわせたレシピで作ってみましょう。