2019年10月31日公開
2024年10月02日更新
土の捨て方を徹底解説!園芸で使用した土はゴミとして処分できない?
土の捨て方について徹底解説します。園芸で使用した土を捨てるとき、なぜ通常のゴミとして処分できないのかという理由を説明します。また、プランターなどで使用した土の捨て方や、いろいろな処分方法を紹介します。
土の捨て方はどうすればいい?
植木鉢やプランターなどを使用して、園芸を楽しむ人が多いでしょう。しかし、一度使用した土は、そのまま処分できません。こういった処分することができない、園芸で使用した土の捨て方を紹介します。
園芸用の土は使えなくなる?
園芸をするために使った土は、なぜ使えなくなるのでしょうか?園芸用に使った土は、植物が育ったことで、栄養が失われています。また、植物の根や茎が残ったまま状態では、細菌が繁殖する原因になっています。
そのため、植木鉢やプランターで元気な植物を育てる場合は、新しい土を用意する必要があります。この場合は、以前使った土を処分する必要が出てくるでしょう。
また、土は自然物という扱いになっています。自然物はゴミとして扱えないため、各自治体でも処分に苦慮する存在なのです。そして、土は植木鉢やプランター、植物の根や石が含まれているので、扱いにくいものとなっています。
プランター1個分の土の量
たとえば、プランター1個分あたりの土の量は、10kg前後となっています。10kgといえば、お米の袋と同じ重さになるため、かなりの量であることがわかります。そのため、プランターに使った土の捨て方に迷って使いまわしたり、庭に放置したまま、という人も多いでしょう。
園芸を楽しむ上では、土の状態も重要です。新しい土を購入するだけでなく、リサイクルを考えて使用することも大事といえます。プランター1個分の土を長く利用できる方法を考えることが、大切です。
土の捨て方・処分方法
通常のゴミとして捨てることが出来ない土を、どのように処分するか解説します。土は自然物という前提で処分することになっており、各自治体によってルールが異なる点も、注意しましょう。
捨て方・処分方法①庭にまく
土の捨て方で一番簡単なのは、庭にまくという方法です。一戸建てで庭があれば、そのまま蒔くのが簡単です。また、庭に蒔く場合は1ヶ所ではなく、全体に広げると良いでしょう。庭に使用した土をまいておくことで、自然とリサイクルされることがあります。植えている木の落ち葉などが腐敗して、腐葉土に生まれ変わるからです。
他にも、庭に腐葉土を作るスペースを用意する方法があります。。もし、親しい友人がいて、庭の土が浅くなっているという場合は、相談してみると良いでしょう。庭の土が浅くなって購入するよりも、処分するものを譲ってもらったほうが、お得であるからです。SNSなどを利用して、身近な場所で不要な土を探している人を探すのも、一つの手段です。
捨て方・処分方法②リサイクルする
新しく土を購入するのではなく、使っていた土をリサイクルする方法があります。植物を植えた土は栄養が失われています。そのため、新しく栄養を与えてあげれば、もう一度リサイクルできるのです。米ぬかや腐葉土、牛フンなどを加えることがおすすめです。
また、土の中にある余分な茎や根を取り除くことも、忘れてはいけません。土をふるいにかけることで、不要物を取り除くことができます。その後に、日光で消毒したりお湯をかけて菌を取り除きましょう。そこにリサイクル用の土や栄養物を混ぜれば、再利用できます。
捨て方・処分方法③回収業者に引き取ってもらう
大量の土の捨て方として、回収業者に引き取ってもらう方法があります。自治体のパンフレットに、専門の回収業者が載っている場合があります。また、ネットで回収業者を探すという方法もあるでしょう。ただし、回収業者に引き取ってもらう場合、有料となっています。回収の価格は、1kgあたり50円から100円が相場です。
回収業者に引き取ってもらう場合、植木鉢やプランターは通常のゴミとして処分する必要があります。そのため、しっかりと引き取ってもらう前に、準備をすることを忘れないようにしましょう。
また、直接持ち込む場合と回収に来てもらう場合で、費用が異なります。家まで取りに来てもらう場合は、500円から2000円ほど出張費が必要になる場合があるので、業者ごとの費用を確認しましょう。
捨て方・処分方法④ホームセンターで引き取ってもらう
回収業者に引き取ってもらう形と近いのが、ホームセンターで引き取ってもらう捨て方です。ホームセンターでは、たくさんの園芸品が販売されているので、購入する人が多いでしょう。
ホームセンターで新しい土を購入するときに、不要になった土を引き取ってくれることがあります。しかし、全てのホームセンターで行われているサービスではないので、事前に確認するようにしましょう。
捨て方・処分方法⑤クリーンセンターに問い合わせる
住んでいる街のクリーンセンターに問い合わせる方法もあります。しかし、この捨て方は利用できないことが多いようです。各自治体のホームページにおいて、「クリーンセンターでは土を回収しない」という注意書きをしているところが多いです。
クリーンセンターで回収できない代わりに、数ヶ月に1回、土などを専門に回収するという場合もあるそうです。そういった場合でも、大量に土を持ち込むというのは、避ける方が良いでしょう。引っ越しなどで大量に処分する場合は、専門業者のほうが対応してくれるようです。
捨て方・処分方法⑥燃やせる土を使うのもおすすめ
最初から捨て方を考えた土を購入する、という方法もあります。その方法が「燃える土」というものです。このタイプの土を使えば、燃えるゴミとして処分することができます。捨て方が簡単になり、マンションなどで生活していて、庭にまくことができない人におすすめです。
たとえば、アイリスオーヤマの燃やせる土12Lが1,578円となっており、購入しやすい価格です。また、通常の土よりも軽くなっているので、ハンギング用に利用する人が多いでしょう。
土は自治体で回収してもらえる?
普段のゴミの場合、自治体のゴミ収集車に回収してもらうことが多いでしょう。しかし、土の場合は自治体ごとで対応が異なるようです。自治体で土を回収してもらえるか、説明します。
ほとんどの自治体でゴミとして回収してもらえない
さきほどの捨て方で紹介したように、ほとんどの自治体で土はゴミとして回収してもらえないようです。自分が住んでいるところで、土をゴミとして回収してもらえないことを知らず、燃えるゴミの袋に入れてしまっていた人も多いのではないでしょうか?
また、回収してもらえる場合でも、小石や植物の根を取り除く必要があります。捨てるときのルールとして、袋を二重にしたり、半透明にしたり、という決まりも存在しています。
土の捨て方には自治体も苦慮している
土は自然物として扱われることが多く、ゴミとして扱えないため回収できない、という理由が多いようです。また、さきほど解説したように、一度使われた土を自然に返すことも難しいのです。そのため、自治体も焼却できない土の扱いに苦慮しています。
そのため、自治体も問い合わせに対して、購入した園芸店に相談するように伝えているそうです。特に都市部以外で、土の捨て方の対応に困っているところが多いのでしょう。自治体が土を回収しないことで、公園や河川敷などに不法投棄される、というパターンも増えているそうです。
土の不法投棄は廃棄物処理法という法律に違反することになり、処罰される行為です。自治体が回収してくれないからといって、決して不法投棄をしないようにしましょう。
回収してもらえる自治体
そういった自治体の中で、土を回収している場所もあります。たとえば、神奈川県横浜市は土を不燃ゴミとして回収しています。また、大阪府では、普通ゴミと一緒に混ぜて処分することができます。福岡県福岡市も不燃ゴミとして回収しています。
しかし、どの自治体も一度にまとめて処分することは、控えてほしいようです。また、土を捨てるときは、鉢植えや植物を除去する必要があります。特に賃貸暮らしで引っ越しが多いという人は、住んでいるところの自治体や引越し先の自治体が、土を回収しているかどうか忘れずに確認しましょう。
土の捨て方まとめ
土の捨て方について紹介しました。園芸を植木鉢やプランターで楽しんでいる人は、その処分について確認しておく必要があります。まずは、自分の住んでいる自治体の処分方法を確認しましょう。もし、ゴミとして回収してくれない場合は、専門業者による回収や庭にまいて処分することが、おすすめです。
また、一度使用した土も、リサイクルできることを忘れないようにしましょう。園芸を楽しむ上で、土もリサイクルしてあげると、自然に優しいといえます。土の捨て方をしっかりと確認して、処分するようにしましょう。