重曹を掃除に活用!使える場所一覧!知られざる効果で家中キレイに!

重曹で家の中を落とせる掃除方法を徹底的に解説します!ナチュラルクリーニングといわれる重曹の特徴や効果的な掃除への活用方法を紹介。これを知っておけば、家の中のあらゆる場所がきれいになって、効果的な掃除ができます。

重曹を掃除に活用!使える場所一覧!知られざる効果で家中キレイに!のイメージ

目次

  1. 1重曹を掃除で活用する方法を徹底解説
  2. 2重曹を掃除に使うメリットと特徴
  3. 3重曹の掃除での使い方
  4. 4重曹の掃除活用法【キッチン編】
  5. 5重曹の掃除活用法【トイレ・お風呂編】
  6. 6重曹の掃除活用法【リビング・玄関編】
  7. 7重曹の掃除活用まとめ

重曹を掃除で活用する方法を徹底解説

重曹は、環境にも手や肌にも優しい掃除ができる洗剤として注目されています。子どものいる家庭やペットを飼っている家庭にもおすすめしたい洗剤のひとつです。便利な重曹を掃除に活用する方法を徹底解説します。

重曹を掃除に使うメリットと特徴

重曹のメリット

重曹は、炭酸水素ナトリウムが正式名称で、重炭酸やベーキングソーダという名前でも販売されています。

低コストで安全

重曹は100円ショップでも手に入るように低価格です。1袋買っておけば、あらゆる場所の掃除に使えて、低コストの洗剤といえます。安全性が高く、食用もあるくらいで体に害のない成分のみでできています。弱アルカリ性ですが、非常に穏やかな性質です。

研磨作用がある

粉末状の重曹は、柔らかすぎずに固すぎない特徴があります。この性質を活かせるのが、研磨剤として掃除への活用方法です。市販のクレンザーのように、小さな粒子の重曹を活用できます。

水軟化作用がある

重曹には、水に含まれる金属イオンの働きを封じる効果があります。そのため、水道水に適量混ぜると軟水になります。重曹を加えた水は石けんの泡立ちを豊かにし、洗浄力を高める作用もあるのです。

発泡作用がある

重曹にお湯に加えると二酸化炭素を発生し、発泡します。この発泡作用を利用して、掃除では焦げ付きなどのこびりついた汚れを浮かせてはがす掃除ができます。

重曹が得意なこと

重曹は弱アルカリ性で、酸性の汚れを中和する働きがあります。油汚れ、焦げ付きなどの汚れに効果的です。汚れ落としだけでなく、生ごみや靴の中など酸性の臭いを中和する消臭も得意です。この得意な部分を活かすと、掃除が簡単にでき臭いも取り除けます。

洗濯機の洗濯槽の掃除にも重曹を使うことができます。これは、洗濯槽に蓄積した汗などの酸性の汚れと臭いを中和して汚れを落とし、消臭効果があるからです。

重曹は弱アルカリ性なので、人間の皮膚にも反応します。肌が弱い人は、しっかりゴム手袋をして掃除をするようにしましょう。
家中どこでも安全に使える重曹ですが、使えない場所がいくつかあります。

重曹が苦手なこと

重曹には苦手な汚れもあります。サラダオイルなどの油がたっぷりと残っている汚れは、重曹の効果が発揮されません。余分なオイルを拭き取ってから使うと汚れが落ちます。また、弱アルカリ性なので、アルカリの汚れには不向きです。お風呂や洗面所の水垢、トイレのアンモニア臭はアルカリ性なので、落としにくいです。

使う場所によっては、もともとの素材を重曹で痛めてしまう場合もあります。アルミや銅の鍋などに使うと、鍋の表面を黒く変色させてしまいます。ワックスを塗ったフローリングに使うと、ワックスをはがしてしまいます。また、細かな粒子で研磨作用があるので、漆塗りの表面や大理石の床材に使うと細かな傷をつけてしまうので避けてください。

頑固なこびりつき汚れに注意

重曹は万能に掃除に使うことができますが、弱アルカリ性のためとても頑固な汚れは落とせないことがあります。強力な汚れには、強力な洗剤が必要になります。扱いが難しく、市販で手に入らない場合もありますので、落ちない汚れはクリーニングのプロにお願いする方も多いようです。

食用の重曹と掃除用の重曹の違い

市販されている重曹は、掃除に活用できる工業用と食用、医療用に分類されています。これらは純度によって分類されていて、やけどの治療や胃薬などに使われる医療用は純度100%です。家庭で使う食用は98~99%、掃除に活用できる工業用は95~98%です。掃除用の重曹には5%弱の不純物が混じっています。

食用の重曹はお菓子を膨らませるためや、山菜などのあく抜きなどに使われます。食用のものを掃除に使っても問題ありませんが、掃除用の重曹を食用に使うのは避けましょう

重曹500g辺りの一般的な相場は以下の通りです。

  • 医療用:400~800円前後
  • 食用:200~400円前後
  • 工業用(掃除用):200円以下、100円SHOPにある場合も

純度が高いほど品質管理が細かく徹底されているため、その分値段も上がります。しかし、もっとも高価な医療用でも1000円以下、食用なら500円以下で手に入れることができます。

重曹の掃除での使い方

重曹水にして使う

重曹を水に溶かした重曹水があると、掃除がより簡単になります。作り方は簡単で、水100mlに対し粉末の重曹を小さじ1杯入れてよく混ぜるだけです。冷たい水よりも、ぬるま湯を使った方が、溶けやすいです。

作った重曹水は空のスプレーボトルに入れておくと、すぐに使える便利な洗剤になります。スプレーして汚れを落としたままにしておくと、白く粉が残ります。水ですすぐか、きれいな雑巾で拭き取って仕上げてください。

ペースト状にして使う

しつこい汚れに効果的な重曹の使い方がペースト状です。重曹大さじ3に対して、水大さじ1の割合で混ぜてクリーム状にします。重曹は水にとけにくいので、ペースト状を保ちます。濃度が高く、汚れた部分に塗りつけるようにして時間をかけて汚れを中和させて浮かします。頑固な汚れには、ペースト状がおすすめです。

そのまま研磨剤として使う

重曹は水と混ぜ合わせずに、粉末状のまま使って掃除もできます。鍋の焦げ付きやシンクの汚れには、スポンジにふりかけて、そのまま磨くだけです。重曹は細かな粒子ですが水にはとけにくいので、研磨剤となって汚れを落とします。

重曹の掃除活用法【キッチン編】

シンク

汚れの種類

シンクは、食器用洗剤の残った成分や水はねなどが付着して汚れるだけでなく、鏡面加工部分がくもりやすいです。水垢と石けんカスが混ざっている部分もあります。

掃除の方法

シンク掃除で重曹が効果を発揮するのは、石けんカスの汚れです。通常の水垢はアルカリ性の汚れなので酸性の洗剤か酢水で汚れが落ちます。酸性洗剤や酢水でも落ちない汚れは、酸性の石けんカスが原因です。この部分は、アルカリ性で汚れを落とします。重曹水をスプレーしてからスポンジでこすり、水で洗い流してください。

コンロ

汚れの種類

キッチンで頑固な汚れがつきやすい場所がコンロでしょう。料理中にはねた油汚れ、食材やスープなどが飛び散ってできた焦げ付きの汚れがあります。

掃除の方法

コンロ周りの汚れは油が多く、ほとんどが酸性の汚れです。弱アルカリ性の重曹で汚れを中和させて、汚れを落とします。軽い汚れは重曹水をスプレーして拭き取り、落ちにくい場合はペーストを塗ってしばらく放置してからスポンジでこすります。お湯ですすぐと汚れが重曹と一緒に流れていきます。

鍋を使って煮洗いする方法もあります。大きな鍋に水と重曹を入れて沸騰させたところに五徳などのパーツを入れて、10分ほど弱火で煮ます。火をとめて2時間そのまま置いて冷ますと、汚れが浮くように落ちます。鍋の焦げ付きも同じように落とせます。

まな板

汚れの種類

まな板は食材を切るために使うので、食品についている雑菌などが付着している可能性があります。また、肉や魚を切り分ける時には、食材の中のタンパク質がまな板に移り、包丁でできた細い傷に入り込んでいる場合があります。

掃除の方法

まな板は台所用の漂白剤や除菌ができる食器用洗剤を使って、除菌や殺菌もできます。食品が直接触れるまな板は、より安全な重曹と酢を使って汚れを落とす方法もあります。食用の重曹をまな板にふりかけ、そこに酢をかけてまな板の上で、ペースト状にします。このペーストをまな板全体に塗りこみ1時間放置します。その後、水で洗い流すだけです。

排水口

汚れの種類

排水口は、食器を洗った水、みそ汁やジュースの残りなどさまざまな汚れたものが通ります。それらが混じり、常に水があることでぬめりが発生し、掃除がされていないと臭いも発生します。

掃除の方法

排水口の掃除は、先ずカバーと網目上のゴミ受けを外し、重曹水をスプレーしてスポンジで洗います。排水口には、たっぷりと重曹を粉末のまま振りかけます。そして、酢を大さじ2ほど上からかけます。そのまま15分ほど置いた後、お湯をかけて流します。重曹に酢のアルカリも加わり、排水口のぬめりを一気に流してくれます。

冷蔵庫

汚れの種類

冷蔵庫の内部にはドレッシングや食品のこぼれたカスがこびりついた汚れがあります。臭いの強い食材だけでなく、いくつかの食品をまぜて保存するので、臭いが気になる場所です。

掃除の方法

冷蔵庫の掃除前には、冷蔵庫内のものを全て出し、電源をオフにしましょう。重曹スプレーを全体にふきかけて10分置きます。キッチンぺーパーで全体をふき取り、次にアルコールスプレーで消毒をして、乾いた布巾で拭き上げれば、臭いも消えてきれいな庫内になります。

電子レンジ

汚れの種類

電子レンジの庫内は、食品に含まれる油分などが蒸気とともに庫内に広がり、焦げ付いたような汚れとなって付着しています。食品を加熱しすぎで爆ぜてしまった食品の残りが、こびりついた汚れもあります。

掃除の方法

電子レンジ庫内の汚れは、重曹を含んだ蒸気で浮かせて落としましょう。耐熱容器に水500mlと重曹小さじ1杯を入れてよくかき混ぜ、電子レンジで3分加熱します。3分経ったときに蒸気が出ていれば、そのまま扉をしめて10分置き、庫内を蒸らします。その後、布巾で庫内全体をふき取ります。

汚れが落ちにくい部分は、重曹を布巾か歯ブラシにつけて研磨するように落とします。最後に、濡れた布巾で仕上げ拭きをしてください。

換気扇

汚れの種類

換気扇は空気中の汚れに加えて、調理中の蒸気によって油汚れが少しずつ蓄積されています。

掃除の方法

換気扇は取扱説明書を確認し、取り外しが可能であれば外します。換気扇のフィルターは新聞紙の上に置き、重曹を粉のままたっぷりとふりかけます。2時間ほどそのまま置いたら、歯ブラシなどやわらかいブラシでこすって汚れを落とします。最後にお湯で洗い流します。

換気扇の枠などにこびりついている部分には、重曹ペーストが効果的です。汚れが落ちたら水で洗い流すか水ぶきをして、乾いたぞうきんで丁寧に拭きます。フィルターと合わせて、よく拭いてから元のように取りつけてください。

重曹の掃除活用法【トイレ・お風呂編】

トイレ

汚れの種類

トイレは、尿によるアルカリ性の汚れと臭いが強い部分です。水回りや壁には、黒カビやぬめりなどの酸性の汚れもあります。

掃除の方法

壁や床は、トイレットペーパーに重曹水を吹き付けたもので拭き取り掃除をします。便器内の黒カビを防止するためには、重曹水をスプレーして5分ほど置いてからブラシで磨く掃除をこまめにしてください。

便器の縁や周囲のアルカリ性の汚れや臭いは重曹では落ちません。クエン酸などの酸性の洗剤を使った掃除方法がおすすめです。

お風呂

汚れの種類

お風呂は水垢や石鹸やシャンプーの残りと、皮脂汚れが加わりぬめりが発生しやすい場所です。湿気がぬけきることがないため、換気扇を回したり窓や扉を開けていても、ゴムパッキンなどにカビが発生します。

掃除の方法

毎日のお風呂掃除には重曹水をスプレーして、軽くこする程度で十分です。頑固な汚れやドアの溝などには、ペーストを塗って30分から1時間そのままにしておきます。その後、40~50度くらいのお湯をかけてこすって流します。

カビ部分には、重曹と酸素系漂白剤を同量とぬるま湯を少し加えたペーストを作り、カビ部分に塗りつけてラップをして4時間以上置きます。その後、お湯で洗い流します。強くこすることなくカビが落ちやすくなり、洗い流した後は床や排水溝もきれいになります。

重曹の掃除活用法【リビング・玄関編】

カーペット・ラグ

汚れの種類

カーペットやラグには、足裏の皮脂やペットの毛など酸性の汚れがついています。繊維の隙間では、ダニも発生しやすい場所です。

掃除の種類

汚れたカーペットには、薄めの重曹水をスプレーして、15分ほど置きます。その後、乾いたぞうきんでカーペットを拭き取れば、浮き出た汚れを取り除けます。粉末のまま振りかけて掃除機で吸い取れば、ダニやほこりと合わせて、臭いも吸い取れます。ペットの尿などの臭いが気になる部分には、数時間置いてから掃除機で吸い取るとより効果的です。

フローリング

汚れの種類

フローリングには、裸足で歩いた時の皮脂汚れが付着します。放置しておくと黒ずみやべたつき汚れとなります。またキッチンに近いフローリングなら油汚れも付いています。

掃除の方法

フローリング掃除には、薄めた重曹水を活用します。水ぶきする時に、バケツにいれた水に重曹を少し加えた水で雑巾がけをします。その後、乾拭きで仕上げます。重曹水をスプレーしてから、床拭き用モップで吹き上げる方法もあります。赤ちゃんやペットがいる家であれば、洗剤を使わずに安心できる掃除法です。

重曹水の濃度が高くなると、フローリングを研磨して傷つける恐れがあります。またワックスをはがしてしまう可能性もあるので、薄い重曹水で週に1回程度の掃除にしてください。

玄関タイル

汚れの種類

玄関の床には、外から持ち込まれる泥や砂、雨水などの汚れがつきやすいです。その上に、風や人の動きに合わせてほこりも舞ってきています。汚れをそのままにしておくと、タイル全体が黒ずんできます。

掃除の方法

玄関に出ている靴や傘立てなどを全てどかし、掃き掃除をします。タイルの黒ずんでいる部分や目地に重曹をそのまま振りかけて、湿らせたブラシやスポンジでこすります。研磨剤のように働き、こびりついている黒ずみ汚れを落とします。仕上げに硬く絞った雑巾で拭き上げてください。

下駄箱

汚れの種類

下駄箱の中には、靴底についていた泥や砂といった汚れが多いです。加えて、湿気がこもりやすい場所なのでカビが発生することもあります。靴の中の雑菌による臭いが充満しやすい場所でもあります。

掃除の方法

先ず、下駄箱の中の靴を全部取り出し、砂やほこりなどを履きだすか、掃除機で吸い取り目に見える汚れを取り除きましょう。その次に雑巾がけをします。雑巾はぬるま湯で濡らし固く絞ったものを用意し、重曹を粉末のまま拭く面にふりかけます。この雑巾で下駄箱の中をふくだけで、汚れが落ち臭いも取り除けます。

全体を拭いたら扉を開けたままにして、下駄箱の中を乾燥させます。数時間そのままにしたら靴を戻すのと合わせて、重曹を小さな容器に入れて蓋をせずに下駄箱内に置いて消臭剤にしましょう。

重曹の掃除活用まとめ

重曹は、家の中のあらゆる汚れ落としに使うことができます。粉末のままと重曹水スプレーを常備しておけば、毎日の掃除で簡単に使えます。どんな汚れなのかをチェックして、酸性の汚れには重曹を使って、効率的にきれいにしてください。

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