ココナッツオイルコーヒーでダイエット！効果を高める乳化方法も解説

甘い香りとまったりとした口あたりが人気のココナッツオイル。いまコーヒーにココナッツオイルを加えたココナッツオイルコーヒーが話題になっているのを知っていますか？実は、このココナッツオイルコーヒーには驚くべきダイエット効果があると言われています。

この記事では、ココナッツオイルコーヒーがダイエットに効果的な理由や、効果を高める乳化方法について紹介します。「気になるけれど、どうやって作ればよいのかわからない」「本当にダイエットに効くの？」という方も、ぜひチェックしてみてください。

まずは、ココナッツオイルのダイエット効果から見ていきましょう。料理や美肌、美髪にも良いと言われるココナッツオイルには、一体どのようなダイエット効果があるのでしょうか？人気の絶えないココナッツオイルの魅力に迫ります。

ココナッツオイルには、脂肪燃焼に効果的な中鎖脂肪酸が含まれています。その名の通り脂質の仲間に分類される中鎖脂肪酸ですが、他の脂肪酸と比べて水になじみやすく、分解されやすいという性質を持っています。

中鎖脂肪酸は一般的な植物油の約4倍の速さで分解されることから、ココナッツオイルは体脂肪として蓄積されにくいと言われています。また脳のエネルギー源であるケトン体に変換されやすく、脳のエネルギー不足を補う働きもあるという研究結果も出ています。現在は、アルツハイマー病に応用するための研究もおこなわれているようです。

中鎖脂肪酸には、燃焼する時に変換されるケトン体の働きにより、満腹感を持続させる効果が期待できます。これはケトン体が糖質の欲求を抑えるからで、無理なく食欲を抑制して空腹を感じにくくすることが可能です。

一般的にダイエット中は空腹になりやすく、ついつい暴飲暴食に陥りがちです。ですが、ココナッツオイルコーヒーを食事に取り入れるだけで間食やつまみ食いなどが減り、自然と摂取カロリーを減らすことができます。普段から食べ過ぎる自覚のある方にも、ココナッツオイルコーヒーはおすすめです。

ココナッツオイルがダイエットに良いからと、ココナッツオイルコーヒーを大量に飲めばすぐに痩せられるという訳ではありません。適量を継続して摂取することが重要です。ダイエットにココナッツオイルを活用すると、リバウンドしにくいとも言われています。ぜひ日々の習慣にココナッツオイルを取り入れて、ダイエットも成功させましょう。

続いて、コーヒーのダイエット効果を紹介します。コーヒーダイエットというダイエット法もあるコーヒーですが、痩せると言われるのには科学的な根拠があるようです。ここでは、3つのダイエット効果を取り上げました。ココナッツオイルコーヒーに興味があるだけでなく、コーヒーが好きな方も必見です。

コーヒーに含まれるカフェインには脂肪燃焼の効果があります。具体的には、カフェインが消化酵素リパーゼの働きを活性化させ、脂肪を燃やす力が強まることでダイエットに効果があらわれます。

体内にたまった脂肪はそのままでは消費できず、脂肪酸とグリセリンに分解されてはじめて燃焼されます。その脂肪を分解させる酵素こそがリパーゼなのです。

さらにカフェインには、体内の血流を良くして体を温める働きもあります。血行が良くなると基礎代謝が高まり、同じ運動量でもエネルギーの消費率がアップします。体温が1度上がるだけで基礎代謝量が13～15%上がるため、運動しても痩せないという方はコーヒーを取り入れてみるとよいでしょう。

またコーヒーの成分クロロゲン酸にも脂肪を分解、燃焼させる働きが期待できます。クロロゲン酸はポリフェノールの一種で、脂肪の分解を早めて脂肪の蓄積を防ぐ作用があります。ダイエット中にコーヒーを飲むと、この2つの相乗効果でより効率よく痩せることができるできるようになります。

コーヒーには、食後血糖値の上昇を抑えてインスリンの過剰分泌を防ぐ働きがあります。インスリンは肥満ホルモンとも呼ばれており、血糖値が急上昇するとそれだけ太りやすくなります。

嬉しいことに、血糖値を下げる効果はノンカフェインのコーヒーにも期待できるようです。体質などでカフェインの入ったコーヒーが飲めない方も、ぜひダイエットに取り入れてみてはいかがでしょうか？

コーヒーの香りをかぐと、気持ちが落ち着いてゆったりとした気分になれるという方も多いでしょう。人はリラックスすると脳波にα波が多くあらわれます。

いくつかの研究では、他の香りに比べてコーヒーの香りをかいだ時に最も多くのα波が出ることがわかっています。このことからも、コーヒーにはかなり高いリラックス効果があると言えます。またコーヒーの香りは、情緒を司る右脳部分に働きかけるため、ストレスや興奮を和らげるとともに、頭の回転を良くする働きも期待できるようです。

コーヒーは焙煎具合によって浅煎り、中煎り、深煎りと3種類にわけられます。この3つの中で最も右脳に効果があるのが深煎りだと言われます。リラックス目的でコーヒーを飲むなら、深煎りを選ぶのがおすすめです。

ここからは、ココナッツオイルコーヒーをダイエットに取り入れる方法を紹介します。様々な働きが期待できるココナッツオイルコーヒーですが、正しい方法で飲まないと効果はあらわれません。ココナッツオイルコーヒーの作り方やタイミングなどを守り、効率よくダイエットも成功させましょう。

ココナッツオイルコーヒーは、1日3杯飲むのが理想的です。作り方は、コーヒー250mlに対しココナッツオイル大さじ1杯が目安となります。ココナッツオイルは20℃以下で固まってしまうため、アイスではなくホットコーヒーに入れるのがおすすめです。

体に良いと言われるココナッツオイルですが、油なので過剰摂取は禁物です。1日大さじ2～6杯までとし、摂りすぎにはくれぐれも注意しましょう。空腹時にココナッツオイルを摂るとお腹を下す傾向があるので、初心者の方はコーヒー1杯にココナッツオイル小さじ1杯から始めるのもよいかもしれません。

また、高いダイエット効果を望むなら、MCTココナッツオイルを使用するのがおすすめです。通常のココナッツオイルが中鎖脂肪酸が60%なのに比べ、MCTココナッツオイルは中鎖脂肪酸が100%と効率よくダイエットが行えるでしょう。

ココナッツオイルコーヒーは、朝昼晩の3回にわけて飲むのがおすすめです。また食前やお腹が空く3時間前を目安にすると、ココナッツオイルコーヒーの効果が最大限に活かされます。

なかでもココナッツオイルコーヒーを飲むのに効果的なタイミングは朝食前です。体が活動し始める朝に飲むことで、より脂肪燃焼効果をアップさせることができます。タイミングが合わない方は、朝食前と午後3時の1日2回でも問題ありません。ココナッツオイルコーヒーの空腹を抑える働きを利用して、うまくダイエットに取り入れましょう。

ココナッツオイルコーヒーダイエットを効率よく行うには、糖質制限を一緒に行うことが重要です。これは、ココナッツオイルの中鎖脂肪酸が作り出すケトン体を利用し、痩せる体質を作る必要があるためです。効率よくダイエットをする場合、脂肪燃焼力のあるケトン体をエネルギー源にするのが最も効果的とされています。

しかし、糖質を摂っているとブドウ糖ばかりがエネルギーとなりケトン体はなかなか体内にあらわれてくれません。そのためには、ココナッツオイルコーヒーを飲むのと同時に糖質制限を行うことが大切なのです。痩せる体質に変わるまで早くて1～2日、遅いと1～2週間はかかります。

よって、最低でも2週間は糖質制限を続けることを心がけましょう。糖質量の目安は、1日の摂取カロリーの約5%です。1日2000kcal摂取している人は、約25gの糖質量を目安にするとよいでしょう。

ココナッツオイルコーヒーには脂肪燃焼の効果があるので、運動を取り入れるとより一層ダイエット効果が発揮されます。普段から運動している方はもちろん、運動不足という方も生活に何らかの運動を加えることを意識してみてください。

例えば一駅歩いたり、エレベーターの代わりに階段を使ったりするだけでも構いません。基礎代謝がアップして痩せる体質になると、十分効果があらわれてきます。

ココナッツオイルコーヒーは、乳化させることでダイエット効果が高まります。それぞれの材料にダイエット効果のあるココナッツオイルコーヒーですが、乳化させるとどのようなメリットが生まれるのでしょうか？普段からココナッツオイルコーヒーを飲む方は、ぜひ参考にしてください。

ココナッツオイルは、コーヒーと合わせて乳化させることでより体内に吸収されやすくなるというメリットがあります。乳化させていないココナッツオイルコーヒーを空腹時に飲むと、ココナッツオイルが消化されずにそのまま便として体外に排出されます。

これでは、せっかくの脂肪燃焼効果を得ることができません。ココナッツオイルコーヒーを作る際は十分乳化させ、適したタイミングで飲むように心がけましょう。

ココナッツオイルコーヒーを乳化させると、口あたりが良くなり飲みやすくなるというメリットもあります。ココナッツオイルが浮かんだコーヒーは、オイルが口に残るので好き嫌いがわかれます。ココナッツオイルコーヒーの後味が気になる方も、一度乳化させてみることをおすすめします。

ココナッツオイルコーヒーは、ただ混ぜるだけでは乳化しません。ここでは、簡単にココナッツオイルコーヒーを乳化させる4つの方法を紹介します。どれも手軽に使えるので、自宅にあるものを利用して乳化に挑戦してみてください。

まず乳化に便利なのが、ミキサーを使う方法です。ミキサーを使うと一度に大量のココナッツオイルコーヒーを作ることができます。家族の分を一緒に作る際は、ミキサーの利用がおすすめです。

ただし、ミキサーを使うと攪拌している間にコーヒーが冷めてしまうという欠点があります。温度に気を遣うなら、ココナッツオイルコーヒーを入れる前にお湯で温めておくとよいでしょう。

乳化させる器具を持っていない方は、100均でも手に入るミルクウォーマーを使ってみてはいかがでしょう？ミルクウォーマーは、牛乳を泡立てるスティックタイプの電動泡立て器です。

ミルクウォーマーを使うと、ココナッツオイルコーヒーをカップに入れたまま乳化させられるというメリットがあります。洗い物も少ないため、手間をかけずにココナッツオイルコーヒーを飲みたい方にはぴったりです。

スープの攪拌などに使うハンドブレンダーでも、ココナッツオイルコーヒーを乳化させることが可能です。ハンドブレンダーを使う際は、小鍋やボウルなどを利用して乳化します。ミキサーと同じく攪拌時にコーヒーが冷める可能性がありますが、時間をかけずに乳化できるというのがメリットです。

器械に頼る以外に、シェーカーを使って乳化させる方法もあります。青汁などの健康食品にセットになったシェーカーなら、1人分のココナッツオイルコーヒーを入れて振るだけで乳化も簡単に行えます。

シェーカーは、自宅でサッと作ってそのまま飲めるというのがメリットです。ただ、プラスチック製のものは熱に弱く、火傷する恐れがあるため、触れられる温度まで冷ましたコーヒーを使う必要があります。

ネスカフェのバリスタを持っている方は、このバリスタを使うだけで乳化させることができます。カップにココナッツオイルを入れて器械にセットし、上から好みのコーヒーを注ぐだけです。

バリスタは、普通のブラックコーヒーやエスプレッソでも細かい泡クレマが出るのが魅力です。このクレマにココナッツオイルが混ざるため、コーヒーが入った時には乳化が完了しています。とても使い勝手が良いので、ぜひいろんなスタイルでココナッツオイルコーヒーを楽しんでみてください。

この記事では、ココナッツオイルコーヒーのダイエット効果や乳化の方法を紹介しました。ココナッツオイルコーヒーは、ほのかな苦みと甘い香りが合わさったダイエットにぴったりな飲み物です。

また乳化させるとまろやかな口あたりになり、脂肪燃焼効果も高まります。ダイエット中だけでなく、ココナッツの香りが好きな方もぜひ日々の生活にココナッツオイルコーヒーを取り入れてみてください。