ペットボトルのサイズ規格はいくつある?重さや種類も徹底リサーチ!

ペットボトルといえば持ち運びしやすい500ml、家庭でたっぷり飲める2リットルサイズが定番です。その他にも少し小さい280mlや350mlなど様々なサイズが存在します。ペットボトルのサイズや重さにはどんな種類があるのか、普段何気なく利用しているペットボトルについて考えてみましょう。私たちの身近にありながら、あまり注目することのないペットボトルの秘密について調べていきましょう。

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目次

  1. 1ペットボトルのサイズ規格とは?
  2. 2ペットボトルのサイズの種類と重さ
  3. 3ペットボトルの容器の種類
  4. 4ペットボトルのサイズを上手に使い分けよう!

ペットボトルのサイズ規格とは?

普段毎日のように利用するペットボトルですが、どのようなサイズや種類があるのか考えたことはありますか?

軽くて丈夫で飲み物や調味料など液体を入れるのになくてはならないペットボトルは、私たちの生活に深く関わっています。あまり掘り下げることのないペットボトルについて少し注目してみましょう。

サイズや形に決まりはない

ペットボトルに注目してみると実に多くのサイズや種類があることがわかります。よく利用するのは500mlや2リットルだと思いますが、小さいサイズの280mlや350mlもコンビニなどで見かけます。もしもペットボトルが手元にある人は、違うメーカーの物をよく見比べてください。

見比べてみるとサイズが各メーカーごとに微妙に違うのがわかると思います。大きさや形など微妙に違うボトルですが、実はサイズや重さに決まりがないのです。ペットボトルには明確な規格が無いため、各メーカーごとに好きなサイズや形や重さで作られています

コンビニやスーパーで綺麗に陳列されたボトルを見ると同じ規格で作られているのかと思いますが、実は各メーカーそれぞれが好きな形や大きさで作っているのです。

細長く尖ったものや持ちやすく窪んだ形のものなど、同じサイズや容量のボトルでも色々な形があります。最近では小さいコンパクトなものやひょうたん型やだんご型などバラエティに富んだ形が見られます。

飲み口のサイズは統一されている

サイズや形に規格が無いペットボトルですがなぜか飲み口はサイズが統一されています。そのため500mlのキャップを2リットルの飲み口に付け替えることも可能です。逆に2リットルのものを小さい飲み口に変えることもできます。

ひと昔前の90年代頃は飲み口のサイズは38mmと今より少し大きめでした。しかし飲みにくくて飲みこぼすという理由と、材料費節約のため今では28mmとひと周り小さい飲み口になっています。ちなみに日本のペットボトルの飲み口と、海外の飲み口は規格が違うため大きさが違う場合があります。

2リットルサイズが誕生した理由

家庭で飲むときは小さいものよりもたっぷり入った2リットルサイズが大活躍します。2リットルは500mlと並んでペットボトルの主流とも言えるサイズです。

実は元々は2リットルサイズのボトルはありませんでした。それまで円形が主流だったペットボトルですが、円形では蓋を密封する際の力に耐えられませんでした。しかし耐熱ボトルが誕生する過程で四角い形のボトルが生まれ、密封に耐えられるようになったことで2リットルのペットボトルは誕生しました。

増量や減量が微量な理由

最近コンビニなどでお得な増量タイプのお茶を見かけることが多くありませんか?同じ値段なら少しでも多い方がお得だからとつい手にとってしまう人も多いと思います。しかしよく見ると、増量は555ml、600ml、670mlと微妙な増量です。

もちろん値段が変わらず量が増えるならわずかでも嬉しいのですが、なぜ中途半端な微妙な量を増やすのでしょうか?実はこの量は、ボトルの大きさはそのままで増やせる分を増量しているのです。そのため中途半端な増量になっているのです。

増量に合わせてボトルを作り変えることはコストがかかりすぎ、メーカーにとってプラスになりません。逆にわずかでも増量できれば、他社の商品と差別化できて購入してもらいやすくなります。

わずかでも嬉しい増量ですが、逆に490mlなど微妙に減量されたペットボトルもあります。わずか10mlを減量するのにもちゃんと理由があります。ボトルの大きさに規定が無いためメーカーがデザイン重視で作った結果、490mlしか入らなかったというのが理由なのです。

そういえば490mlの少ない量のボトルは、形がスリムでどことなく高級感がある形をしています。メーカーが他社と差別化をはかろうとデザインを変えた結果、490mlと微妙なサイズになってしまったのです。

ペットボトルのサイズの種類と重さ

ペットボトルのサイズには実に多くの種類があります。それぞれの大きさにはそのサイズごとに適した使い方があり、大きいものでは5Lものサイズがあります。

ホット飲料などの小さいサイズ「280ml・350ml」

カバンにちょうど収まる小さいサイズで好評なのが280ml、350mlサイズのボトルです。この大きさは昔は作られていなかったのですが、1996年自主規制緩和されたことにより誕生したサイズです。

特にホットの飲み物に350mlが多いのですが、冷める前にドリンクを飲みきれるようにとこのサイズがホットに使われているのです。

喉が渇いた時には物足りない小さいサイズなのですが、バッグにもコンパクトに収まるサイズ感から女性に人気があります。高さは15cmほど、重さは25g〜30gほどで小さいコンパクトなペットボトルです。

最近ではさらに小さい250mlや200mlもあり、コップ1杯ほどの飲みきりサイズでじわじわ人気になっています。

一人用に最適なサイズ「500ml」

一番ポピュラーで利用する人も多いサイズが500mlではないでしょうか?コンビニやスーパーでも一番多く陳列されている500mlサイズは、ドリンク類に多く使われています。手頃な大きさで重すぎず、かといって物足りないということもないちょうどいいサイズ感です。

500mlは炭酸飲料水やお茶、ソフトドリンクやスポーツドリンクなどたくさんの種類の飲み物に利用されています。500mlは行楽やアウトドアなど、出かけるときに重宝するサイズでもあります。

今は主流となっている500mlも先ほどと同じようにかつては自主規制の対象サイズでした。あまりにもペットボトルが使い捨てされすぎているからと、自主規制されていた500ml以下の大きさのボトルも1996年から販売されるようになり、今では主流サイズとなっています。

高さは約21cm、重さは約30gほどです。最近は500mlと大きさはほぼ同じで、490mlや555mlなど微妙に容量の違うものもあります。

調味料の容器にも多い「1L」

1Lの大きさの飲料は昔はあまり見かけなかった大きさで、最近コンビニでよく見かけるようになりました。大容量のペットボトルといえば2リットルが主流でしたが、その半分という大きさは重すぎず買いやすいというメリットがあります。

2リットルだと多いけれど500mlだと物足りないという消費者の心理をつき、1Lの大きさはじわじわと人気になっています。買って帰る時も2リットルほど重くないのも選ばれる理由です。そのため、この大きさは一人暮らしの若者が利用しやすいコンビニで主に扱われています。

この大きさは主にお茶や水に使われることが多く、形も四角い形をしています。1Lといえば調味料もこの大きさで売られていることが多く、みりんや醤油、料理酒など重すぎず扱いやすいちょうどいい大きさです。高さは約25cm、重さは約45gほどです。

家族で飲むのに便利「1.5L・2L」

大容量で家庭でみんなで飲む時にぴったりなのが1.5Lや2Lサイズです。この大きさは500mlと並んでよく利用されるサイズで、お茶や炭酸飲料、ソフトドリンクや水など色々な種類のドリンクに利用されています。

小さいサイズのものに比べ重さもあるので持ちやすいよう真ん中がへこんだり、形にひと工夫加えているものもあります。

2リットルのペットボトルの始まりは1978年にまで遡ります。今から40年以上も前のアメリカで導入されたのが始まりです。日本ではその4年後の1982年、食品衛生法の改正に伴って飲料にも利用されるようになりました。高さは約30cm、重さは約50gです。

焼酎などの特大サイズ「4L・5L」

4L・5Lの大きさは一部の人にしか馴染みがないかもしれません。あまり見かけることがない大きさですが、焼酎やウイスキーの特大サイズや業務用の洗剤などに利用されることが多いです。かなりの重さなので持ちやすいよう取っ手がついたものもあります。

この大きさになるとかなりの重さで、中身を1日で使い切るのは難しくなります。開封しても冷蔵庫に入れることもできないので常温で置いても劣化しないものを入れるのに適しています

そのためソフトドリンクや炭酸飲料で利用するのは難しく、中身が劣化しにくい酒類や洗剤や薬品などの用途に利用されています。

ペットボトルの容器の種類

ペットボトルの容器は全部同じように見えますが実は中に入れるものによって種類があります。手に持った時やけに柔らかいボトルがあるなあ、と思ったことはありませんか?逆に硬くて丈夫なボトルもあります。

ペットボトルは中に入れるものの特製ごとに種類があって、利用目的も変わります。実は奥深いペットボトルの種類について紹介します。

耐圧用ペットボトル

耐圧用ペットボトルはその名の通り、圧力に耐えられるよう加工されたボトルです。主に炭酸飲料を入れるために使われています。

口部が透明であること、胴体が円筒型をしていること、下側がロケットのような形で底をみるとペタロイド形状という花びらのような形をしていることが特徴です。本体は厚くて硬く丈夫です。飲み口には縦にも溝があるのですがこれは、蓋を開けた時この溝からもガスが抜けていくよう工夫されたものです。

なぜ圧力に耐えなければいけないかというとその理由は炭酸の特製にあります。炭酸飲料を開ける時、容器を触るとパンパンに張っているのがわかると思います。蓋を開けるとプシュッと炭酸が抜けていきます。

炭酸は常に外に出ようと容器に圧力をかけているのです。そのため、圧力に耐えられるように耐圧用ペットボトルを利用するのです。炭酸の圧力を均等に受けるため、胴体部分は円筒型で底の部分はペタロイド形状という形になっているのです。ペタロイド形状は圧力にも耐えられて、しかも立ちやすいよう考えられた形です。

耐熱用ペットボトル

お茶やスポーツドリンクやソフトドリンクなど幅広い飲み物に使われているのが耐熱用ボトルです。胴体には四角いデコボコがあり、飲み口は白くなっているのが特徴です。

耐熱ということでホット用の飲料に使われ、区別するためにキャップはオレンジ色になっています。しかし、耐熱という名前なのにホットドリンク以外のスポーツドリンクやソフトドリンクにも利用されるのはなぜでしょうか?

それは飲料の製造過程に理由があります。飲み物を充填する時に雑菌が入らないよう殺菌する必要があります。実は冷たいドリンク類も一度、加熱殺菌しているのです。高温で殺菌した飲料を熱いまま充填するので熱に耐えなければなりません

そのため耐熱用のボトルが必要になるのです。高温殺菌した飲料は充填後、今度は冷まさなければなりません。しかし、冷ますことで体積が減りボトルが内側にへこんでしまいます。

それを防ぐために容器の本体に施されているのが四角いデコボコです。このデコボコは減圧吸収パネルといって、ボトルがボコボコにへこむのを防いでくれるのです。

耐熱圧用ペットボトル

熱にも圧力にも耐えられるよう設計された最強のペットボトルが耐熱圧用ボトルです。主に果汁入り炭酸飲料や乳性炭酸飲料(カルピスソーダなど)に使用され、耐熱・耐圧両方の特徴を受け継いでいます。

両方の特性を受け継いだボトルは炭酸の圧力に耐えられるような形以外にも、殺菌のための高熱にも耐えなければなりません。果実入り炭酸飲料は充填してから、熱湯をシャワーのようにかけて殺菌します。その熱にも耐えるよう耐熱性も必要なのです。

無菌充填用ペットボトル

耐熱機能も耐圧機能もないボトルが無菌充填用のボトルです。加熱殺菌する必要がなく、炭酸飲料ではないものを入れるためのボトルです。

無菌充填用ボトルは軽くて柔らかく、持つとベコっとへこむほど薄いものもあります。軽くて薄くて省資源なのでとてもエコでありながら、輸送時や持つ時にも耐えられるよう強度を保つため溝やくぼみをつけるなど工夫が施されています

無菌充填用ボトルに飲料を入れる時は、飲料、キャップ、容器をそれぞれ殺菌します。その上で常温の飲料を無菌室で充填し封をするので、殺菌処理が必要ないのです。

種類の見分け方

虫眼鏡とカラフルなはてなマーク

ペットボトルの種類を簡単に見分けるには、口部の色と本体の形を見ればわかります口部が白ければ耐熱用か耐熱圧用、胴体が丸く底がペタロイド形状なら耐熱圧用、胴体に四角いパネル状のデコボコがあれば耐熱用です。

口部が透明なら耐圧用か無菌充填用のどちらかで、胴体が丸く硬いのが耐圧用で柔らかければ無菌充填用です。自分が飲んでいる容器がどのタイプのボトルなのか注目してみてはいかがでしょうか?

ペットボトルのサイズを上手に使い分けよう!

普段当たり前のように利用しているペットボトルですが実に多くの種類があり、様々な工夫が施されています。中身の飲料によってこのような工夫がされていることはあまり知られていません。

求められるサイズも時代と共に代わり、それに伴ってメーカーも各社工夫をしています。軽く丈夫で液体を入れるのに適したペットボトルは、キャップをすることができ瓶や缶よりも便利に利用できます。これからペットボトルを利用するときに、どの種類のボトルなのか注目してみるのも面白いでしょう。

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