バラライカはロシア発祥の爽やかなカクテル!おすすめのレシピも紹介!
バラライカはロシア発祥の夏にぴったりなカクテルです。ウォッカをベースとしていて、バラライカの名前の意味はロシア・ウクライナ地方の民謡楽器のことを指しています。また、バラライカは映画にも登場したことで有名となったカクテルです。ウォッカベースのため度数は高めですが、ロシアの雪のような美しいカクテル、バラライカの基本的な知識やレシピ、またカクテル言葉などを調べました。
バラライカとは?
バラライカは、サイド・カーなどスピリッツ・ホワイト・キュラソー・レモンジュースを組み合わせたカクテルのバリエーションの1つとして誕生しました。サイド・カーのベースはブランデーですが、バラライカはロシアをイメージして作られているため、ロシアの国民的なスピリッツ「ウォッカ」をベースにしています。
口当たりが良く飲みやすいショートカクテルで、レシピは非常にシンプルです。バラライカがバーテンダーの教科書とも言われ、カクテル文化を紹介する「サヴォイ・カクテルブック」に登場したのは1965年です。掲載された経緯などは不明です。
バラライカの特徴
バラライカは、レモンジュースを使っているため柑橘系の爽やかな香りを感じることができるカクテルです。一方、ウォッカベースなので度数が高いのが特徴です。香りと口当たりの良さ、そしてほのかな甘さがあるため、ついつい飲んでしまいがちですが、気がつくと酔って足を取られるということになりかねません。
バラライカの名前の意味や由来
バラライカというカクテル名前はロシア・ウクライナの伝統弦楽器を意味しています。バラライカは三角形の楽器で、その楽器を逆にするとカクテルグラスの様に見えることから、この名前がつけられたといわれています。つまりバラライカは楽器を意味しているカクテルということになります。
また、バラライカというカクテルが有名になったのは映画「ドクトル・ジバゴ」で楽器のバラライカが使われたことで、カクテルのバラライカも知られるようになったのです。
バラライカのカクテル言葉
カクテルには花言葉や誕生花などと同じように、誕生カクテルとカクテル言葉というものがあります。バラライカの誕生カクテルは3月21日で、カクテル言葉はロマンチックな意味で「恋はあせらず」です。短い時間で飲むショートカクテルなのにカクテル言葉では「恋はあせらず」という意味をもつのは面白い組み合わせです。
スルスルと飲めるカクテルですが、短い時間で飲んでしまうものだけど、恋はあせってはいけないよ。という意味で、大人の恋を表しているカクテル言葉なのかもしれません。
バラライカの度数
ウォッカベースのカクテルは弱いものから強いものまでさまざまありますが、バラライカはショートカクテルなので、他のウォッカを使ったものより度数は高めです。バラライカはベースになっているウォッカのアルコール度数が40度あり、ホワイトキュラソーも同じく40度前後と強いお酒を使っています。
そのためレモンジュースやシェイクのときに氷を加えても、バラライカの度数は高いのです。カクテルは25度以上ある場合「強い」カクテルに分類されますが、バラライカは29.5度もあり、かなり強いカクテルといえます。
バラライカの基本レシピ
すっきりとした味わいでするすると飲めてしまうバラライカのカクテルレシピはシンプルです。バラライカの基本カクテルレシピと、美味しく作るポイントを紹介していきます。
材料
- ウオッカ30ml
- ホワイト・キュラソー(コアントローなど)15ml
- レモンジュース15ml
- 氷適量
氷以外の材料は3つです。ホワイト・キュラソーは無色透明のリキュールのことで、代表的なホワイト・キュラソーはコアントローやボルス・トリプル・セックなどが挙げられます。バーなどのレシピではコアントローを使うところが多いようです。
作り方
- シェイカーにウオッカ、ホワイト・キュラソー、レモンジュースを注ぐ
- シェイカーに氷を入れてシェイクする
- グラスの注いで出来上がり
材料と氷をシェイカーに入れて、シェイクするだけなので、簡単です。一方でバラライカはシンプル故にシェイカーの振り方ひとつで味が大きく変わってしまいます。シェイカーの振り方に注意が必要です。
美味しく作るコツ
バラライカをおいしくつくるコツはレモンジュースをフレッシュレモンに変えることで、柑橘の香りがより爽やかになります。また辛味を抑えたい場合は甘みのあるレモンジュースを使うことで抑えられます。そしてなんといってもシェイカーの振り方が大切です。
シェイカーを振るとき、強くガツガツと振ってしまうと氷が溶けて水っぽくなっていまいます。強すぎず、お酒全体がきれいにミックスされることを意識して振ってください。シェイクのコツを覚えることで美味しいバラライカが出来上がります。
バラライカのアレンジレシピ
とてもシンプルなバラライカですが、使っているリキュールなどを変えるだけで見た目や味わいが変わってきます。いつもと違うバラライカを味わえるアレンジレシピを紹介します。
ブルーバラライカ
- ウォッカ30ml
- ブルー・キュラソー15ml
- レモンジュース15ml
- 氷適量
- シェイカーにウオッカ、ブルー・キュラソー、レモンジュースを注ぐ
- シェイカーに氷を入れてシェイクする
- グラスの注いで出来上がり
ホワイト・キュラソーの代わりにブルー・キュラソーを使ったバラライカです。見た目が鮮やかなブルーとなり、涼やかです。リキュールをブルー・キュラソーに変えただけなので、味は変わりませんし、作り方も同じです。
グリーンティーバラライカ
- ウォッカ30ml
- ホワイトキュラソー15ml
- 粉末緑茶適量
- レモンジュース15ml
- 氷適量
- 粉末緑茶を溶かし急須などで漉しておく
- シェーカーに氷と全ての材料を入れて軽めにシェイクする
- グラスに注ぎ出来上がり
緑茶とレモンの酸味の相性が良く、そこにホワイト・キュラソーの甘味が加わり酸味・甘味・緑茶の適度な苦味が交じり合った大人味のカクテルができあがります。また緑茶ではなく、抹茶でも美味しくできあがります。粉末緑茶は急須等で作って漉したほうが緑茶がダマにならずに見た目が綺麗になります。
バラライカソニック
- ウオッカ30ml
- オレンジキュラソー15ml
- レモンジュース15ml
- トニック適量
- 無糖炭酸適量
- レモンスライス(好み)
- ウオッカとオレンジ・キュラソー、レモンジュースをシェイクする
- シェイクしたら氷の入ったタンブラーに注ぐ
- トニックと無糖炭酸で満たして軽くステアしたら出来上がり(好みでレモンスライスを添える)
バラライカのロングカクテルバージョンです。炭酸とトニックウォーターが加わるので度数もかなり低くなります。もともと爽やかなバラライカですが、そこに炭酸が加わることでより飲みやすくなっています。レモンスライスを加えれば見た目も美しくなり、柑橘の香りをより感じることができます。
金柑バラライカ
- 金柑3個
- ウォッカ45ml
- ホワイト・キュラソー15ml
- レモンジュース15ml
- 氷適量
- 金柑の種を取り除き摩り下ろす
- 氷の入ったシェイカーにウォッカ、ホワイト・キュラソー、レモンジュース、摩り下ろした金柑を加えシェイクする
- グラスに注いだら出来上がり
通常のレシピに金柑を加えた季節感あふれるバラライカです。金柑は種を取り除いた後、皮ごと摩り下ろしたほうが香りと皮の適度な苦味がアクセントになり美味しくなります。摩り下ろすのが面倒な場合は、金柑に少量のホワイト・キュラソーを加えてペストルなどを使っても大丈夫です。
さらに金柑が加わることで柑橘の香りはもとより、金柑のもつ甘さも加わるので、通常のレシピだと辛いという方にぴったりです。摩り下ろした金柑が入っているので、シェイクするときお酒と金柑が混ざるよう意識してください。
ティーバラライカ
- ウォッカ 30ml
- ティーリキュール15ml
- レモンジュース15ml
- 氷適量
- シェイカーにウオッカ、ティーリキュール、レモンジュースを注ぐ
- シェイカーに氷を入れてシェイクする
- グラスに注いで出来上がり
グリーンティーバラライカの紅茶バージョンです。作り方は通常のものと同じでホワイト・キュラソーの変わりにティーリキュールを使っています。レモンティーがあるように、紅茶とレモンはマッチするため、レモンティー風味のバラライカができあがります。
バラライカは夏にぴったりの爽やかなカクテル
カクテル言葉で「恋はあせらず」という意味を持つ大人味のバラライカですが、シンプル故に、味の差がはっきりと出てきます。美味しいバラライカは、レモンの香りと適度な甘味がとても爽やかで夏にぴったり、海辺などで飲みたくなります。暑い季節にぜひこのカクテルを味わって涼やかさと爽やかさを楽しんでみてください。