モスコミュールとは?爽やか定番カクテルの名前の意味や度数・作り方を解説

モスコミュールはウォッカベースのカクテルの中で最もメジャーなカクテルとして、多くの人々に親しまれている世界でも定番のカクテルです。今回はそんなモスコミュールについてまとめてみました。モスコミュールという名前の意味から、度数や味の特徴、そしてモスコミュールの上手な作り方などを紹介します。オールデイカクテルの代表格であるこのウォッカベースカクテルの魅力を、徹底的にチェックしていきましょう。

モスコミュールとは?爽やか定番カクテルの名前の意味や度数・作り方を解説のイメージ

目次

  1. 1モスコミュールとは?
  2. 2モスコミュールの意味と由来
  3. 3モスコミュールの作り方
  4. 4モスコミュールのアレンジ
  5. 5モスコミュール以外のウォッカベースのカクテル
  6. 6こだわりのモスコミュールを作ってみよう!

モスコミュールとは?

星の数ほど存在すると言われるカクテルですが、その中でも5本の指に入る程の人気と知名度を誇るカクテルが、今回紹介するモスコミュールです。先ずはその特徴についてチェックしていきましょう。

特徴

モスコミュールの特徴は、ズバリ飲みやすく爽やかであるという点です。お酒が余り得意では無いという方でもこのカクテルなら美味しく頂けるという位、癖がなくサッパリとしたカクテルです。何を飲むか迷った時は、取り敢えずモスコミュールを頼むという方も多く、オールマイティなカクテルと言えます。

ウォッカベースのロングカクテルとして提供される事も多いですが、銅のマグカップに入れて提供されるのが本来のスタイルです。これは元々このモスコミュールを考案したバーテンダーのジャック・モーガンが、彼の友人から考案されたアイデアを取り入れたのが始まりと言われております。

度数

ウォッカベースのカクテルという事で、かなりアルコール度数が強いのではないか?と思われる方もいるかも知れませんが、ウォッカ自体はワリモノでかなり薄められますので、実際のアルコール度数はおよそ10〜13度位と成ります。

それでも他の一般的なロングカクテルのアルコール度数が4〜5.5度辺りである事を考えると、モスコミュールは割とアルコール度数の高いカクテルであると言えるかも知れません。ただ、実際に飲んでみて「うわっ!強いなこのカクテル」と感じる事は、ほぼほぼ無いと思われます。

味わい

ではそんなモスコミュールの味わいですが、一口で言えば爽やか且つスッキリとした味わいといったところでしょうか。現在では主にジンジャエールを用いて作られるのがメジャーなスタイルですが、基本的にジンジャーエールの風味が強いため、お酒独特の癖を感じる自体がそもそも無いのです。

ジンジャーエール特有のコクの中に、ウォッカによって生み出された力強いボディ。そして絞ったライムの爽やかな酸味がバランス良く一体と成ったのがジンジャーエールです。このバランスが上手に取れたモスコミュールは、爽やかでコク深い味わいを持った一杯に仕上がります。後は肝心の作り手の腕次第といったところでしょうか。

モスコミュールの意味と由来

誰もがこのウォッカベースのカクテルの事をモスコミュールと呼んでいますが、そもそもこのカクテルの名前の意味を知っていますか?もちろん名前の意味や由来を知らずとも美味しく頂く事は出来ますが、知っていて損する事もありませんし、知れば知るほど愛着が湧いてくるかも知れません。

という訳で、ここでは名前の意味とその由来について紹介したいと思います。果たしてこのカクテルの名前には、一体どの様な意味があるのでしょうか?

名前の意味

名前自体に聞き覚えがある方は多いでしょうが、このカクテルを文字で正確に綴る事が出来る方は一体どれだけいるでしょうか?恐らくこちらに関してはそう多くないかも知れません。このカクテルは英語名でMoscow Muleと綴ります。

これだけで既にピンと来た方もいると思いますが、このモスコはロシアの首都であるモスクワの事で、その後に続くミュールは雄のロバとメスの馬を交配させた種として知られるラバの英語名です、つまりこのカクテルはモスクワのラバという意味を持つカクテルなのです。

由来

モスクワのラバって一体どういう事?と、頭の上にはてなマークが浮かんだ方も多いかと思いますが、この名前には些か抽象的ではありますがきちんとした由来が存在します。パンチの強いお酒の事を指して「これはキックがあるなあ」と表現する事があるのですが、実はコレとラバの習性を掛けたのがモスコミュールの名前の由来なのです。

ラバには後ろ足で蹴り上げる癖があるのですが、この習性とお酒のキックを掛けて、ラバのキックの様に後から効いてくるモスクワの酒という事でモスコミュールという名前が付けられたのです、もちろんこのモスクワとはウォッカを指しています。

モスコミュールの作り方

モスコミュールが大好きだという方も、さすがに毎日何処かのバーに飲みに行く訳には行きません。出来れば自宅で簡単にこのカクテルを味わえるのならそれに越した事はありませんが、では実際にこのカクテルを作る為には何が必要なのでしょうか?

という訳で、ここからはモスコミュールの作り方についてレクチャーしていきたいと思います。自宅でこのカクテルを作る際に気を付けるべき美味しく作るポイントについてもまとめました。これで貴方も明日から自宅でモスコミュール三昧です。

材料

では早速モスコミュールの作り方を紹介していきたいと思いますが、ここで説明するのは主に日本でモスコミュールと言われているカクテルの作り方ですので、海外のモノや本式のモノとは若干の違いがあります。しかしながら一般的なモスコミュールを想定するならば、こちらが正解と言えるでしょう。

モスコミュールに必要な材料は何とたったの4種類。ウォッカジンジャーエール、そしてライムジュースライムスライスさえあれば他には何も必要ありません。たったこれだけの材料であのカクテルを作ることが出来るのです。

必要な道具

続いてはモスコミュール作りに必要な道具の紹介です。カクテルと言うとシェーカーやら何やらと特別な道具が無ければ作れないのではないか?と、そんな勘違いをされている方もいるかも知れませんが、基本的にそこまで特殊な道具は必要ありません。

モスコミュールを作るのに必要な道具は、銅のマグカップバースプーンメジャーカップのたった3つでOKです。銅のマグカップが用意できなければ代わりにタンブラーグラスか普通のグラスを用意すれば良いですし、バースプーンが無ければマドラーやスプーンで対応可能。メジャーカップも無ければ計量スプーンでOKです。

作り方

材料も道具もたったこれだけ用意して頂ければ、誰でも簡単にモスコミュールを作ることが出来ます。それでは早速モスコミュールの作り方についてレクチャー致しますが、作り方も至って簡単で、氷を入れたグラスにウォッカ45mlを注ぎ、ライムを絞って落とし込みます。そこにジンジャーエールを適量注ぎ、ライムジュースを入れてステアで完成です。

たったこれだけで出来上がりです。特に難しい手順も無く、言ってみればただ単純にグラスの中で混ぜ合わせただけでモスコミュールは完成するのです。もちろん手を加えればもっと本格的な物に成りますが、これだけでも普段飲み慣れたモノにかなり近い仕上がりと成るでしょう。

美味しく作るポイント

美味しく作るポイントですが、正直殆ど皆無と言っても良いかも知れません。ただ、唯一気を付けておきたいところと言えば最後のステアです。ステアする際にあまり激しく混ぜ合わせてしまうと、ジンジャーエールの炭酸が飛んでしまい、味わいが薄れてしまいます。これではせっかくのカクテルが台無しです。

なのでグラスの底にウォッカがあるとイメージしながら、ゆっくりと持ち上げる様にステアするのが美味しく作るポイントです。とは言っても特別な技術や経験が無ければ出来ないなんてモノではありませんので、臆せずチャレンジしてみて下さい。いずれ丁度良い加減が分かる様に成ると思います。

Thumbモスコミュールの作り方を解説!適切な分量・美味しい飲み方も! | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

モスコミュールのアレンジ

では続いてアレンジメントバージョンについての紹介です。実はアレンジとしてはいるものの、本来こちらが本式のモスコミュールなのです。オリジナルスタイルを知り、更なる境地を極めましょう。

ジンジャービアを使う

現在日本ではジンジャーエールを使用するのがポピュラーなスタイルと成っておりますが、本式はジンジャーエールではなくジンジャービアを使うのが正当なスタイルです。ジンジャービアは簡単に言えばジンジャーエールの親戚のようなもので、一番の違いはジンジャーエールが炭酸で有るのに対し、ビアの方は炭酸ではなく水で作られているのです。

しかしながらビアの完成品も炭酸仕立てと成っていますが、これは発酵によって発生する天然の炭酸だったのです。、またジンジャービア自体も発酵によって2〜3%程のアルコールが発生します。

このジンジャービアでモスコミュールを作ると、ジンジャーエールを用いたモノと違って強烈なショウガのフレーバーが口の中に広がります。甘さもかなり控えめで、一般的に知られるモスコミュールとはかなり違った仕上がりに成るでしょう。

自家製ジンジャーウォッカを使う

一味違ったフレーバーを楽しみたいという方には、自家製ジンジャーウォッカを使った方法がおすすめです。このジンジャーウォッカとはウォッカの中に生生姜を漬け込み、生姜のエキスをウォッカに水出ししたモノを言います。

およそ一ヶ月程ウォッカの中に生生姜を漬け込めば、自家製ジンジャーウォッカの完成です。勿論そのままでも美味しいですが、蜂蜜やシナモン、クローブなどを加えれば更に味わいがUPします。スパイシーなモスコーミュールを愉しみたい方にはうってつけのウォッカと言えるでしょう。

作り方

このジンジャーウォッカの作り方は至って簡単で、しっかりと消毒した容器の中に皮が付いたままの生姜をまるごと詰め込むだけでOKです。更に味わいを深くしたい場合は蜂蜜やスパイスを入れるのがオススメで、漬け込む生生姜も新生姜を使えば更にフレッシュな仕上がりと成るそうです。

あとはじっくりと完成を待ちましょう。1ヶ月ほどで丁度良い塩梅のジンジャーウォッカが完成します。他のカクテルにもこのウォッカを使えば、いつも飲んでいるカクテルからガラリとそのイメージを変える事が出来ます。但し個性が強いので、モノによっては全く合わない可能性がある事を覚えておきましょう。

モスコミュール以外のウォッカベースのカクテル

勿論ウォッカベースのカクテルはモスコミュールだけではありません。ウォッカベースには世界的に有名なカクテルから一風変わったカクテルまで、実に様々なカクテルが存在します。カクテルが好きだという方ならば、少なからず3〜4種類のウォッカベースカクテルを飲んだ事があるのでは無いでしょうか?

そこでここからはそんなウォッカベースで作られたカクテルを紹介します。今回は数多存在するウォッカベースカクテルの中から、特にポピュラーなドリンクとして知られるカクテルを5種程PICKUPしました。気に成るカクテルが有ればこの機会に一度チャレンジしてみては如何でしょうか?

ソルティードッグ

ウォッカベースのカクテルを代表する一杯であるソルティードックですが、こちらコンビニなどで発売されている出来合いのカクテルシリーズでも、必ずラインナップされる一品です。ウォッカベースのカクテルがお好きな方なら、間違いなく1度は口にした事があるカクテルでしょう。

このソルティードックの特徴は、その名の通り塩にあります。グラスの縁を濡らして食塩を付けたスノースタイルがこのソルティードック最大の特徴です。このソルティードックですが、ノンスノータイプにすると名前がブルドックに変わるのも面白いポイントです。

シー・ブリーズ

海に行く時に欠かせないアイテムと同じ名前のカクテルであるシー・ブリーズ。海のそよ風という意味を持つこのカクテルは割と最近誕生したカクテルで、現時点では未だ統一されたレシピや作り方は存在しておりません。

基本的にはウォッカとクランベリージュースとグレープフルールジュースを1:1:1の割合で合わせたもので、その名の通り夏のサンセットビーチでCHILLしながら飲み干したくなる一杯です。1980年代にアメリカ西海岸で流行したカクテルで、その後90年代に成って日本に紹介されました。

スクリュードライバー

こちらも世界的に有名なカクテルであるスクリュードライバーは、その名の通りネジ回しという意味を持つカクテルです。この様な名前が付けられている理由は、このカクテルが誕生した経緯にあります。

昔イランで働いていた作業員が、喉の渇きを癒やすために即席のカクテルを作りました。その際にドライバーを使ってステアをした事から、このカクテルがスクリュードライバーという名前と成りました。ウォッカとオレンジジュースだけという実にシンプルなカクテルですが、両者の組み合わせでガラリと味わいが変わるのも面白い点です。

ビッグアップル

その名の通りウォッカとアップルジュースで作るのがこのビッグアップルというカクテルです。氷を入れたグラスにウォッカを注ぎ、適量のアップルジュースと合わせてステアするだけで出来上がりです。特定のウォッカを使う等の決まりはありませんが、ズブロッカを使用した時のみシャルロッカと呼ばれるカクテルと成るそうです。

チチ

見た目からして南国リゾートで愉しみたいカクテルであるチチは、ここで紹介した他のカクテルと違ってシェーカーが必要なカクテルと成ります。故に初心者が自分で作るのにはハードルが高いですが、上手く作ることが出来れば話題になる事間違いなしでしょう。

ウォッカとパイナップルジュースとココナッツミルクをシェイクして、クラッシュドアイスを詰めた大型のグラスに注いだら、パイナップルとマラスキーノチェリーで飾り付けをして完成です。因みにウォッカをテキーラに変えると名前もチチからピニャコラーダに変わりますので覚えておきましょう。

Thumbウォッカのカクテルおすすめ12選!ウォッカの代表的なカクテルは? | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

こだわりのモスコミュールを作ってみよう!

今回はモスコミュールについて紹介しました。シンプルなカクテルながらも実に億の深いこのモスコミュールは、飲めば飲むほど虜になる一杯です。貴方もこの機会にこだわりの一杯を作ってみませんか?

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