2018年12月18日公開
2024年08月24日更新
ウォッカトニックの簡単な作り方!すっきり美味しいアレンジレシピも!
飲み屋やバーでよく見かける定番のカクテル「ウォッカトニック」は、ほのかな柑橘系の香りとほどよい甘さ、刺激的な炭酸のすっきりとした味わいで男女問わず人気があるカクテルです。ウォッカトニックは、自宅でも簡単に作ることができます。今回はそんなウォッカトニックの基本的な作り方のレシピやすっきりと美味しいアレンジレシピ、ウォッカには欠かせないトニックウォーターの歴史や作り方まで、詳しく紹介していきます。
目次
ウォッカトニックの作り方を知りたい!
ウォッカトニックはカクテルの一種
定番のカクテルとして飲み屋やバーでよく見かける「ウォッカトニック」ですが、ウォッカトニックとはトニックウォーターとウォッカを混ぜ合わせて、ライムなど柑橘系をプラスしたカクテルのことです。第二次世界大戦の時代に、イギリスでジントニックの原型となる飲み物が飲まれ始め、そこから派生してウォッカトニックが生まれました。ジントニックのベースをウォッカに変え、よりすっきりとした飲み心地を楽しめます。
刺激的な味わいが人気!
現在では世界中のどこでも見かける定番のカクテルで、ほのかな柑橘系の風味とほどよい甘さが特徴で、シンプルで飲みやすく、ウォッカ独特の苦みとトニックウォーターの炭酸の刺激的な味わいが楽しめることから、男女問わず人気があります。また簡単な作り方のレシピで作れるのも人気がある理由の一つです。
ウォッカのアルコール度数は、そのままなら40度ほどあります。ウォッカをベースとするウォッカトニックの度数は、10~15度くらいになります。ビールの度数が5度くらいなので、ウォッカトニックは度数が高めのお酒ということになります。またウォッカトニック1杯当たりのカロリーは約100kcalあるので、すっきりとして飲みやすいからといって飲みすぎないよう、適量で楽しむのが良さそうです。
ウォッカトニックの作り方の基本
ウォッカトニックの作り方の基本レシピは、順番に混ぜていくだけなのでとても簡単で、自分で度数を調整しながら作ることができます。ウォッカトニックの作り方の基本的な材料は以下の通りです。
- ウォッカ30ccほど(グラスの大きさに合わせてお好みで調整)
- トニックウォーター(グラスを満たす程度)
- ライムまたはレモン(果汁でもOK)
1.グラスを冷やしておく
ウォッカトニックに必要な材料はウォッカ、トニックウォーター、レモンやライムなどお好みの柑橘類になります。ウォッカはもちろん、グラスも冷やしておくとよりおいしいウォッカトニックを作ることができます。
2.ウォッカを注ぐ
グラスに氷を入れたら、グラスの1/4くらいまでウォッカを注ぎます。ウォッカの量で度数を調整できるので、お好みで加減します。
3.柑橘類を絞って入れる
グラスの上でレモンやライムなどお好みの柑橘類を絞って、しぼった柑橘類をそのままグラスに落とします。グラスにレモンやライムが浮いているとおしゃれに見えます。
4.トニックウォーターを注ぐ
グラスを少し傾けながら、トニックウォーターを適量グラスに注ぎます。混ぜすぎると炭酸が抜けてしまうので、1回軽く混ぜたら出来上がりです。
ウォッカトニックの作り方のアレンジレシピ
甘くておいしい!「モスコミュール」
「モスコミュール」はアメリカ生まれのカクテルで、直訳すると「モスクワのラバ」という造語で、意味は「ラバに蹴られたくらい強いウォッカベースのカクテル」という意味になります。ウォッカをベースにし、トニックウォーターの代わりにジンジャエールを加え、レモンやライムの搾り汁をプラスします。モスコミュールの作り方のアレンジレシピは次の通りです。
- ウォッカ
- ジンジャエール
- ライムまたはレモン(ジュースや果汁でもOK)
- 氷
- グラス
- 計量スプーンやマドラーなど
- ライム1/8個(あるいは1/4個)をグラスに絞ります。
- 氷を入れて、ウォッカ大さじ3杯を注ぎます。
- ジンジャエールをお好みで適量注ぎます。
- グラスの底の氷を2~3回持ち上げるようにして混ぜます。
混ぜる際には、ぐるぐる回さずに沈んだウォッカとジンジャエールがよく混ざるように、氷を持ち上げるようにします。持ち手の部分が長いバースプーンなどで混ぜるのがおすすめです。モスコミュールは手軽に作れてシンプルで飲みやすく人気があるカクテルです。ウォッカの量はお好みで調整してください。
グレープフルーツと塩の組み合わせが絶妙な「ソルティ・ドッグ」
「ソルティードッグ」は、イギリス海員たちのスラング語で「甲板員」という意味で、潮風や波浪を浴びながら甲板で汗や塩だらけで仕事をする様子に由来します。もともとはウォッカではなくジンベースで、ライムジュースに塩を一つまみ入れるカクテルでし、現在のスタイルになったのは1960年代にアメリカに渡ってからです。ソルティ・ドッグの作り方のアレンジレシピは次の通りです。
- ウォッカ20ccほど
- 100%グレープフルーツジュース180cc
- 氷1~2個
- レモン適量
- 塩適量
- グラスの口周りに半分に切ったレモンを軽く押し当てて、一周します。レモンの果汁でグラスに塩がくっつくようになります。
- グラスの口周りにぐるっと塩をつけて飾り、スノースタイルにします。お皿に塩を敷いて、グラスを逆さまに置いてつけると綺麗に付きます。
- グラスにウォッカ、100%グレープフルーツジュースを注いで混ぜ合わせます。塩にかからないように注意しましょう。
- 混ざったらそっと氷を入れて出来上がりです。
グレープフルーツのさっぱり感と塩の組み合わせが絶妙なソルティ・ドッグは、今や世界中で愛される人気のカクテルで、ジュースのように口当たりがいいので、つい飲みすぎないよう注意が必要です。
見た目も可愛らしい「スクリュードライバー」
「スクリュードライバー」は、昔イランで働いていたアメリカ人作業員が、のどの渇きを癒すために即席でウォッカとオレンジジュースでカクテルを作ったときに、作業員が混ぜるのに使用したものが工具のスクリュー・ドライバー(ネジ回し)だったことに由来します。スクリュードライバーの作り方のアレンジレシピは次の通りです。
- ウォッカ45ml(大さじ3)
- オレンジジュース適量
- 氷2~3個
- 飾り用のオレンジ適量
- グラスに氷を入れます。
- ウォッカ、適量のオレンジジュースの順でグラスに注ぎます。
- 氷を何度か持ち上げるようにして混ぜます。
- カットしたオレンジを見栄えよくグラスに添えたら出来上がりです。
オレンジジュースと混ぜることでウォッカの後味がなくなって飲みやすく、特に女性からの人気が高いカクテルで、ジュース感覚でつい飲みすぎてしまいがちになってしまうことから「レディ・キラー」の異名を持ちます。氷は入れすぎると味が薄くなってしまうので、3個ぐらいまでが適量です。
海のそよ風のような爽やかさ「シー・ブリーズ」
「シー・ブリーズ」は「風のそよ風」という意味で、1970代にアメリカに西海岸でブームとなった「カミカゼ」をはじめとしたシェーク・ロック(材料をシェークして氷を入れたロックグラスに注ぐ)から生まれたカクテルです。グレープフルーツジュースとクランベリージュースをミックスしたすっきりと爽やかな酸味が海のそよ風のようだと評判が良いカクテルです。シー・ブリーズの作り方のアレンジレシピは次の通りです。
- ウォッカ30ml
- クランベリージュース30ml
- グレープフルーツジュース30ml
- 氷適量
- グラスに氷を入れます。
- それぞれ同じ割合で、コップの1/3量になるように注いでいきます。
- 軽く混ぜたら出来上がりです。
すっきりとした飲み心地とさわやかな後味でピンク色をしていることから、特に女性に人気があります。ウォッカを使わずにグレープフルーツジュースを増やして作るノンアルコールカクテルは、ヴァージンブリーズと呼ばれています。
ミルキーなトロピカルカクテル「チチ」
「チチ」はトロピカルカクテルの定番で、フランス語で「シシ」、女性用ブラウスのフリルを意味します。その後「かっこいい」「粋な」という俗語となりアメリカでも使われるようになりました。パイナップルジュースとココナッツミルクをたっぷり使用し、ミルキーで口当たりが良いです。ベースをラムに変えるとピニャ・コラーダ、ウォッカを抜くとバージン・チチになります。「チチ」の作り方のアレンジレシピは次の通りです。
- ウォッカ30ml
- パイナップルジュース80ml
- ココナッツミルク45ml
- クラッシュ氷適量
- カットしたパイン適量
- ウォッカ、ココナッツミルク、パイナップルジュースをシェイカーに入れてよくシェイクします。
- グラスにクラッシュした氷をたくさん入れて、シェイクした父を入れます。
- カットしたパインを飾って出来上がりです。
お好みでチェリーとパイナップルをカクテルピンに刺してグラスに飾り、ストローを2本添えると、リゾート地で見かけるような本格的なチチの見ためになります。甘口でやわらかい味わいが人気です。
すっきりとして甘酸っぱい「ビッグアップル」
「ビッグアップル」は、ニューヨーク市の愛称としても有名で、ソルティ・ドッグのバリエーションとして誕生しました。ウォッカの澄んだ味わいとリンゴジュースのフルーティーな甘酸っぱさがバランスよく、すっきりとした味わいのカクテルです。ウォッカ・アップル、ウォッカ・アップルジュースとも呼ばれます。ビッグアップルの作り方のアレンジレシピは次の通りです。
- ウォッカ40ml
- アップルジュース適量
- カットしたリンゴ適量
- 氷適量
- グラスに氷を入れます。
- ウォッカとアップルジュースを入れて軽くかき混ぜます。
- グラスのフチにカットしたリンゴを飾って出来上がりです。
トマトの旨みを楽しむ「ブラッディ・マリー」
「ブラッディ・マリー」はウォッカにトマトジュースを混ぜたカクテルで、16世紀のイングランド女王メアリー1世が300人ものプロテスタントを処刑し「血まみれのメアリー」と呼ばれていたことから、トマトの赤い色を血に見立てたことに由来します。ブラッディ・マリーの作り方のアレンジレシピは次の通りです。
- ウォッカ40ml
- トマトジュース
- レモンジュース
- カットしたレモン
- 塩、こしょう、タバスコ(お好みで)
- 氷適量
- グラスに氷を入れます。
- ウォッカを注ぎ、トマトジュースで満たします。
- 三日月形にカットしたレモンを飾って、マドラーを添えれば出来上がりです。お好みで、塩、こしょう、タバスコなどで味を調えます。
味を調整しやすいカクテルなので、セロリなどの野菜スティックを添えたり、塩こしょう、タバスコ、ウスターソースなどでお好みでアレンジしてトマトの旨みを楽しむことができます。
ウォッカトニックの作り方の決め手!トニックウォーターとは?
トニックウォーターはイギリス発祥のドリンク
トニックウォーターは、熱帯地方のイギリス植民地で、マラリア防止のために飲まれるようになったのが始まりで、当時はキナという樹木の皮のエキス「キニーネ」という独特の苦みを含んでおり、キニーネにはマラリアなど熱病を防ぐ成分が含まれていることで有名でした。そのため当時植民地で働くイギリス人が体調不良を防ぐため、炭酸水にキニーネを混ぜて飲んでいました。
キニーネは苦みが強くそれだけでは飲みにくかったため、砂糖を加えて飲みやすくし、これがトニックウォーターの始まりだといわれています。現在日本に流通しているトニックウォーターには、輸入品を除いてキニーネは使用されていません。
炭酸水とは成分が違う!
トニックウォーターとは、炭酸水やサイダーにレモンやライムなどの柑橘類の皮やハーブから抽出したエキスや糖分を加えた清涼飲料水で、本来加糖されていないものを指す炭酸水とは成分が異なります。トニックウォーターは一口飲むとほんのりとした苦みと甘みがあり、シュワシュワとした炭酸が調和して飲みやすいのが特徴です。
トニックウォーターのカロリーは加糖具合によって変わりますが、平均して100ml当たり35kcalほどになります。高いものになると50kcalを超えるものもあるので、飲みすぎないよう注意が必要です。
トニックウォーターは自作もできる
トニックウォーターは口当たりが軽いのでお酒との相性が良く、ジンやウォッカなどアルコール度数の高いお酒を薄めるための割り材として使われることが多く、近年ではいろんな種類のトニックウォーターが販売されていますが、自宅でもトニックウォーターを作ることができます。トニックウォーターの作り方のレシピは以下の通りです。
- 水1リットル
- レモン1個
- ライム1個
- オレンジ1個
- クエン酸大さじ4
- オールスパイス小さじ1
- 粗塩小さじ1/4
- アガベシロップ180ml
- アガベシロップ以外の材料をすべて鍋に入れ、沸騰させます。
- 沸騰したら弱火で20分程度煮込みます。
- キッチンペーパーやふきんで鍋の中身を漉します。
- 漉したものを再度加熱し、アガベシロップを入れてよく混ぜます。
- 沸騰させないように注意し、しっかり混ざったら出来上がりです。
そのまま飲んでもおいしいですが、お好みで炭酸水で割るのもおすすめです。甘さはシロップの量で調整できます。
ウォッカトニックの作り方を知っておいしく飲もう!
いかがでしたか?ウォッカトニックの基本的な作り方のレシピや、ウォッカトニックをアレンジした作り方のレシピ、ウォッカトニックやトニックウォーターについて詳しく紹介してきました。お店でよく見かけるウォッカトニックですが、実は自宅でも簡単な材料と作り方でおいしく作ることができます。ぜひ家でもウォッカトニックやアレンジカクテルを作ってみて、新鮮で絶品ウォッカトニックを手軽に楽しみましょう!