余った焼酎は料理に使える?料理酒との違いとおすすめの使い方

焼酎は米や麦等を発酵させて生成された蒸気を冷やして液体にして、それのアルコール度数を更に高めた日本の酒類です。晩酌に飲まれる事が多い焼酎ですが、余ってしまう事もあるでしょう。余ってしまった焼酎の使い道は様々あると思いますが、料理にも使える事を知っていますか?代用品としても使えますし、焼酎を使う事によって美味しくなる料理もあります。余ってしまった焼酎の上手な使い道を知っていれば無駄にしてしまう事もないです。焼酎の料理酒としての活用方法を覚えておけば、様々な使い方に応用出来ます!

余った焼酎は料理に使える?料理酒との違いとおすすめの使い方のイメージ

目次

  1. 1余った焼酎は料理に活用しよう
  2. 2焼酎と料理酒の違い
  3. 3焼酎を料理酒の代用として使うには?
  4. 4焼酎の料理でのおすすめの使い方
  5. 5焼酎が余ったら料理に使える

余った焼酎は料理に活用しよう

居酒屋で飲む焼酎は格別の味わい

焼酎はアルコール度数が非常に高い日本のお酒です。焼酎が好きな人も多いと思いますが、飲み切れずに残ってしまう機会があるのではないでしょうか?

例えば買ってみたは良いものの思いの外強いクセが強くて飲み切れなかった、なんて経験はありませんか?余ってしまった焼酎を捨ててしまうにはあまりにももったいないので、料理や様々な用途に活用しましょう。

焼酎と料理酒の違い

日本の酒類には様々なものがありますが、焼酎と料理酒はそれぞれ違う材料と製法で作られています。中には同じ原料を使っているものもあるかもしれませんが、元々の使い方や用途が全く違うので、製法が異なる上に濃度が大きく違います。酒類の名称が違う理由も色々とあります。

料理酒は日本酒ベースの醸造酒

料理酒とは、料理の為に作られている日本酒の総称です。そして日本酒とは、白米を原料とした醸造酒で、酵母を白米に加えて発酵を促して作られます。原料となる白米に含まれる糖質が、アルコール発酵という行程を経て、日本酒は出来ます。

料理酒は日本酒のカテゴリに分類されますが、正確には酒とは違います。というのも、料理酒には塩分が混入されており、本来の日本酒の味とは到底異なるものとして作られているからです。

今では糖質が入っていないものや米麹から出来ているもの等、様々な種類が出回っています。料理酒は主に肉や魚の気になる臭みを取ったり、風味や香り付けに有効に使う料理の為のお酒です。

焼酎は蒸留酒

蒸留酒である焼酎は原料を二度発酵させた醪から作られる為に濃度が非常に高い

焼酎は日本酒の中でも特にアルコール濃度が高い蒸留酒の一つで、使う原料によってその香りと味わいが大きく変わるお酒です。日本酒を蒸留、つまり気化させる事で純度を高めた液体を集めて、アルコールの濃度が極めて高い焼酎が出来ます。

焼酎の一般的なアルコール度数は25度前後です。45度を越えると、別の酒類の名称となります。焼酎は氷だけを入れて飲んだり、水やお茶等で割ったりして、アルコール分をある程度薄めて飲み易くしてから飲んだりします。

料理にはどちらがおすすめ?

料理酒と焼酎の使い方で料理に合うのは、やはり日本酒をベースに作られている料理酒の方が料理には向いています。料理酒は、白米ベースの甘みのある日本酒から出来ていますので、様々な料理に使い易いでしょう。

一方焼酎はアルコールの濃度を高めて作られた大変クセの強いお酒です。素材の臭みを取ったりするには有効かもしれませんが、風味付けには向いていないので、合う料理を選ぶ事になるでしょう。

もし焼酎を料理に使いたいのなら、米焼酎をおすすめします。沖縄料理には、タイ米を原料として使用した泡盛が使えます。料理酒はお米を発酵して作った日本酒から作られているため、やはりお米を原料に使用しているものが使い易いでしょう。

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焼酎を料理酒の代用として使うには?

焼酎を代用品として料理に使いたい場合、高いアルコール分に注意して使いましょう。料理酒と同じようには使えないので、気をつけましょう。どういう料理に使えばよいのか、またどんな焼酎が料理酒として使えるのか、気になるところではないでしょうか?

焼酎に合う料理で使う

アルコールが濃厚な焼酎にはさっぱりとした味わいの湯豆腐等が良く合う

基本的に焼酎に合うと言われている料理には、使っても問題ないでしょう。一口に焼酎と言っても、白米から芋、麦等、様々な焼酎があります。それぞれの原料の焼酎に合う料理に使えば、旨みもコクも一味違ってくるはずです。

酒の肴や料理は、お酒と一緒に食べる為に考えられているものです。お酒に合うように作られているのは、一緒に嗜む事で悪酔いを防ぐ為です。お酒だけを飲んでしまうと、酔いが身体に廻り易い上に身体にも良くありません。食べながら飲む事によって、健康的にも良い効果を身体に与えるように考えられています。

焼酎を使うときのポイント

焼酎には甲類焼酎と乙類焼酎の2種類のものがあるのですが、どちらも料理に使う事が出来ます。しかし焼酎は、料理には不向きな酒類だと言われているのです。他の日本酒に比べてクセが強く、アルコール度数も高いので使い辛いと言われています。

それでも焼酎を活用するなら、焼酎に合うおつまみや料理で使うと、あまり気にならないでしょう。煮込み料理や鍋物に活用する使い方が、最適だと言われています。料理酒の使い方と同様に、肉や魚の臭みを取ったり、アルコール分による素材を柔らかくするという使い方に活用出来ます。

どんな焼酎がおすすめ?

沖縄が原産地である泡盛も焼酎の一種

焼酎を料理酒の代用品としての使い方をしたいなら、白米を原料とした米焼酎を使うのが一番無難な選択肢となります。料理酒も白米から出来ている酒類になりますので、代用品として扱い易いはずです。

沖縄が原産地である泡盛が良い例として挙げられるでしょう。原料は白米ではなくタイ米やジャポニカ米といった海外のものになりますが、沖縄の郷土料理に使ってみると、大変合う上に味わい深くなるとの事で評判のようです。工夫次第で焼酎は役立つ料理酒として充分使えます。

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焼酎の料理でのおすすめの使い方

料理酒として使うには不向きと言われている焼酎ですが、焼酎を使った方が美味しく出来上がる料理もあります。おすすめの活用方法として、肉料理と魚料理に使えると言われています。料理酒の代用品として立派に役立ってくれる事でしょう。

また郷土料理に使うと、効果的な一面があるとも言われています。焼酎の産地は主に九州地方で、九州で作られている郷土料理に使ってみると良いです。しかし大変クセの強いお酒なので、使い過ぎには注意しましょう。いくら代用品として活用出来ても、逆に素材を台無しにしてしまう事もあり得ます。

肉料理に

柔らかそうな弾力を残したステーキ

元々料理酒は気になる食材の臭みを消す効果身を柔らかくする為の使い方が、一般的に知られているものになります。焼酎に含まれている濃度の高いアルコールにも、そういった効果を期待出来ます。

焼酎等のアルコールを肉に含ませる事は、肉が持つ保水性を補助する事になります。肉に主に含まれているのは、水分・タンパク質・脂質・その他の栄養素ですが、大部分を占めているのが水分です。

この水分は時間が経つと共に蒸発してしまうだけでなく、加熱する事によっても少なくなってしまいます。水分が肉から抜けるのは、肉汁が失われていってしまっている事と同じ事、つまり固くなるだけでなく旨味成分も流れていってしまっています。

それを軽減させる為には、保水性を高める事が最も効果的です。料理酒をはじめとしたアルコールの入っている酒には、高い保水効果が期待出来るのです。

魚料理に

魚料理で気になるのは、やはり魚自体から臭ってくる生臭さでしょう。アルコール度数の高い焼酎は、気になる魚の臭みを消す役割を果たしてくれます。料理酒よりも少ない量で効果は現れるでしょう。

魚料理によく使われるみりんは皆さんも使っているのではないでしょうか?みりんは主原料に焼酎を使っている事もあります。みりんを加える事によって得られる魚の生臭さの消臭の効果は、同じく焼酎にもあります。焼酎とみりんが元々は同じものだと分かれば、同じ効果を得られるのも頷けるでしょう。

スキンケアにも?

熱い焼酎にも健康的な効果を期待出来る

料理以外の活用・代用方法で最も意外だと思われるのが、お肌にも良い効果を与えてくれることです。アルコールの入った化粧品を目にする機会も少なくないはずです。アルコール度数の高い焼酎ですが、美肌効果には期待出来ます。

元々白米や芋といった、身体に栄養を与えてくれる植物を原料に作られているのが焼酎です。バスソルトや入浴剤としても使えますし、美肌やリラックス効果も期待出来ます。冷えた体を芯から温めてくれるので、冬場には重宝出来そうです。

他にも、フェイスパックとして使う事も出来るようです。肌に良いとされる白米や麦から作られているので、高い効果を期待出来るでしょう。ただし、お酒に弱い方や朝の使用はおすすめ出来ません。アルコールの強い匂いが身体に残ってしまう恐れがあるからです。使うのは外出後や、就寝前等と言った時間帯が良さそうです。

焼酎が余ったら料理に使える

ロックで飲む焼酎は強烈なアルコールを身体に与えるので要注意

飲み切れなくて余ってしまった焼酎を持て余してしまうのなら、思い切って料理に使ってみるのも良い焼酎の活用方法と言えるでしょう。無駄に捨てる事もなく、むしろ有効的な使い方をする事によって料理の幅も広がる事でしょう。焼酎の使い方次第では、料理酒よりも良い出来になる料理もあるので試してみる価値は大いにあります。

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