酒粕の甘酒のアルコール度数は?運転はダメ?ノンアル甘酒の作り方も!
甘酒には酒粕甘酒と米麹甘酒の2つの種類があります。酒粕甘酒にはその名の通りお酒から作られた甘酒になるためアルコールが含まれています。ですが、酒粕甘酒でもノンアルコールにする作り方もあります。酒粕甘酒のアルコール度数が少量だからと油断して運転をしてしまうとアルコールが検出される場合もあります。今回は酒粕甘酒を飲んで運転ができるのか、ノンアルコールで作る作り方など紹介していきます。
酒粕の甘酒は運転に影響する?
酒粕甘酒が運転前に飲んでもいいものなのでしょうか?今回は酒粕甘酒が運転に影響するのかどうかを調べていきます。
甘酒とは?
甘酒には嬉しい栄養が多くあります。甘酒は初詣で飲んだりと限定的な飲み方が多いですが、最近では身体に嬉しい効果があるということで人気になっています。
飲む点滴と言われている
甘酒はその栄養効果が高いことから飲む点滴とも言われ話題となりました。甘酒を朝に飲むことでエネルギー源にもなります。ブドウ糖は点滴にも使われている成分で、米麹甘酒はブドウ糖で自然の甘さが出ます。
2種類の甘酒がある
甘酒は2種類あります。今回紹介していく酒粕甘酒と米麹甘酒です。酒粕甘酒と米麹甘酒について簡単に見ていきましょう。
まずは酒粕甘酒です。酒粕甘酒は、お酒を作る際に絞ったら残る酒カスに砂糖を加えてつくる甘酒になります。お酒をしぼったあとのカスになりますので、アルコールも含まれておりアルコールが1%くらい入っています。
アルコールが含まれているので、ほのかにアルコールのニオイも感じます。酒粕甘酒にはアルコールが含まれているので、妊娠中の方などは控えた方がいいでしょう。
続いては米麹甘酒です。米麹甘酒とは、蒸したお米を麹菌で発酵させてから、お米が持っているデンプンを糖分に変化させてつくられた甘酒のことになります。米麹甘酒には甘みがありますが砂糖などは使われていません。米麹甘酒で感じる甘さはお米が持っているブドウ糖の甘さになります。
それぞれの甘酒には違いがあります。アルコールですが、酒粕甘酒にはアルコールが1%以下ですが含まれています。酒粕甘酒はお酒の残りカスで作られているのでアルコールが入っています。対して米麹甘酒はアルコールは含まれていませんのでノンアルコールになります。
甘酒の甘さについては、酒粕甘酒の甘さは砂糖になります。酒粕甘酒は砂糖を加えて作られます。対して米麹甘酒の甘さはお米が持っているブドウ糖になります。着目したい違いがダイエット効果です。酒粕甘酒にはダイエット効果が期待できますが、米麹甘酒にはダイエット効果はありません。
酒粕甘酒にダイエット効果が期待できる理由は、酒カスのレジスタントプロテインという栄養成分になります。レジスタントプロテインがダイエットにいい栄養成分になります。
酒粕が原料の甘酒のアルコール度数
出典: https://note.mu
酒粕甘酒は酒粕が原料となっています。酒粕の状態のアルコール度数は8度前後になります。この酒粕を加熱して酒粕甘酒になりますが、完成後も1%程度のアルコールが含まれています。
米麹が原料の甘酒のアルコール度数
米麹甘酒にはアルコールは含まれていません。そのためアルコール度数は0ということになります。米麹甘酒ならアルコールが駄目という方や運転する方も安心して飲むことができます。
ノンアルコールとは1%未満
お酒にはノンアルコールがあります。ノンアルコールと言われるのは、アルコール度数が1%未満のものになります。アルコール度数が1%未満なので、ノンアルコールビールやノンアルコールの酎ハイはノンアルコール類となっています。
ノンアルコール類は1%未満のものであり、市販の缶に入った甘酒で1%未満のアルコール度数のものもありますが、アルコールがゼロというものではありませんのでお子さんは飲むことができません。
酒粕甘酒にはアルコールが含まれていますので、お酒が弱い方やお子さん、妊娠中の方などは控えた方がいいでしょう。
運転は要注意
甘酒と運転の影響について見ていきましょう。市販の甘酒なら安心して飲むことはできますが、人によっては気をつけたほうがいいでしょう。
手作りの甘酒は要注意
市販されている甘酒はアルコールが1%未満のものになりますが、手作りした甘酒は注意が必要です。米麹を使う場合にはいいのですが、酒粕を使った場合にはアルコールが含まれていますので、アルコールを飛ばしておかないと想像以上のアルコールが含まれている場合があります。
人によって違う分解能力
アルコールの分解能力は人によって違います。胃と小腸で吸収されて肝臓で代謝されるのですが、女性の方が肝臓が小さいため代謝能力が低いと言われています。同じ量のアルコールを摂取してもアルコールが検出されるかは変わってきます。
呼気1Lで0.15mg以上のアルコールが検出されると飲酒運転になってしまいますので、人によってはノンアルコールでも酒気帯び運転になってしまう可能性もあります。過去には実際にノンアルコールビールで検問にひっかかったという方もいるようです。
甘酒で違反になった事例
アルコールの分解能力が低い方は、酒粕甘酒や酒粕を使った料理を食べることでアルコールが検出される場合があります。その日の体調でもアルコールの分解能力は変わってきます。
過去には粕汁を2杯食べて運転した男性が酒気帯び運転で書類送検されたこともあるようです。
甘酒をノンアルコールにする作り方【酒粕】
酒粕甘酒にはアルコールが含まれています。酒粕甘酒をノンアルコールにする作り方を紹介します。
アルコールの飛ばし方
酒粕甘酒をノンアルコールにするためにはアルコールを飛ばす必要があります。沸騰させてから5分以上煮込むことでアルコールを飛ばせば問題ないと言われています。
少しの量なら耐熱カップなどに入れてからレンジで温めて、その後混ぜるという工程を数回繰り返すことでアルコールを飛ばすこともできます。
アルコールチェッカーで測定
ノンアルコールは1%未満だとノンアルコール類となります。ノンアルコールビールで検問にひっかかった方がいたり、酒粕を使った製品を食べてアルコールで検問にひっかかったという方もいます。
運転をする前に不安という場合には、アルコールチェッカーを使ってみてください。アルコールチェッカーは息を吹きかけてアルコールを測定する機械になります。
アルコールチェッカーはドラッグストアやAmazonなどの通販サイトで購入することができますので不安な方は用意しておくといいかもしれません。
甘酒をノンアルコールにする作り方【米麹】
米麹甘酒なら安心して飲むことができます。米麹甘酒にはアルコールが含まれていません。米麹甘酒の作り方をいくつか紹介していきます。
米麹とご飯と水の比率
米麹とご飯と水の比率によって味が変わってきます。比率が決まっているわけではありません。水が多ければ味が薄くなって甘みも薄まるので美味しくなくなります。ご飯の量が多ければとろみがつきます。
スタンダードな比率だと、米麹1・ご飯1・水3の比率です。味も良く作りやすいですし、やさしい甘さがあります。1:2:3にするとご飯が多くなっているのでとろみがあります。米麹の使う量が減るのでコストが減ります。
1:0.5:0にすると濃厚な味でやや黄色味のある仕上がりになります。ペーストタイプの甘酒になり、ステンレスボトルでも作ることができます。
ステンレスボトルでの作り方
米麹1:ご飯1:水3の割合で作ります。ステンレスボトルに熱湯を入れて温めておき、鍋にご飯を入れて水を入れます。60℃まで加熱したら一旦火を止めて麹を入れます。温度計で温度を見ながら60℃になった瞬間に火をすぐに止めます。
熱湯を入れて温めておいたステンレスボトルに入れて、温度を計って60~63℃にします。低ければ再度加熱しなおし、高い場合には鍋に戻して温度を下げましょう。
ステンレスボトルのフタを閉めて温度が下がらないように温かい場所で10時間~12時間発酵させます。発酵中に温度を計って56℃以下なら再度加熱をおこないます。
ビンなどに移し替えて冷まし、冷蔵庫で保存します。夏場は流水などで急いで冷ましましょう。1週間を目安に飲み切りましょう。薄めたものを保存すると日持ちしないため、飲むときに薄めるようにしましょう。
炊飯ジャーでの作り方
麹1:ご飯1:水3の割合で作ります。炊飯ジャーは機種によって保温温度や機能が違いますので、炊飯ジャーについてしっかりと把握しておくことが大切です。
鍋にご飯を入れて水を入れます。60℃まで加熱したら一旦火を止めて麹を入れます。温度計で温度を見ながら60℃になった瞬間に火をすぐに止めます。炊飯ジャーに手早く移し、55℃~63℃になっているかチェックします。温度が高ければ鍋に戻します。
炊飯ジャーの性質でフタをすると温度が高くなりすぎるのなら、フタをせずに手拭いをかぶせるなどして温度を調整します。季節によっても気温が違うので注意です。10時間発酵します。
温度にムラがでないように途中で数回かき混ぜて56℃~60℃になっているかチェックしてください。炊飯ジャーの性質を知るためにはじめは1時間に1回は温度を見ましょう。中心と周りで温度が大きく違う場合もあるので注意です。
ヨーグルトメーカーでの作り方
麹1:ご飯1:水3の割合で作ります。60℃まで温度設定ができるヨーグルトメーカーを使いましょう。ご飯を入れて水を入れ混ぜます。麹を入れてしっかりかき混ぜ、内蓋と外蓋をして容器に入れます。
温度は60℃で10~12時間にセットして発酵します。3~4時間で一度かき混ぜます。あとはステンレスボトルのビンなどに移す工程と同じです。
甘酒のアルコールは酒気帯び運転に要注意!
甘酒や甘酒を使った料理で実際にアルコールが検出されたという方も過去にいます。甘酒を飲む際にはアルコールが含まれているのかどうかチェックするようにしましょう。