甘酒のカロリーは?美容に効果的な飲む点滴のカロリーオフの飲み方は?
甘酒といえば「飲む美容液」とか「飲む点滴」と呼ばれる、美容に効果的な飲み物としても知られています。ですが甘酒が栄養豊富で美容や健康に良いことは知っていても、甘酒のカロリーについて知っている人は少ないのではないでしょうか?甘酒をカロリーを気にせずに飲みすぎて、太ってしまった人もいるといいます。確かに甘酒は栄養豊富で美容効果も高い飲み物ですが、糖質量も多くカロリーも高い飲み物なのです。そんな甘酒の糖質量を抑えてカロリーオフで飲むコツを紹介します。
目次
甘酒は美容に効果的な飲む点滴
甘酒といえば栄養豊富で「飲む美容液」や「飲む点滴」とも呼ばれる飲み物です。そのためその栄養と美容効果を取り入れるために、甘酒を毎日欠かさず飲むようにしている人も多いのではないでしょうか?確かに甘酒は美容に効果的な飲み物です。ですが糖質量も多くカロリーの高い飲み物でもあることはあまり意識されていないのではないでしょうか?
甘酒は栄養豊富であると同時に、糖質が多くカロリーも高い飲み物なのです。そのため甘酒の糖質量を上手にコントロールして、カロリーを少しでも抑える飲み方が大切なのです。甘酒の糖質量やカロリーをきちんと把握して、上手にカロリーをコントロールして美容に活かすおすすめの飲み方をまとめてみました。
甘酒の種類別カロリーと糖質
甘酒には米麹を使って作るノンアルコールタイプの甘酒と、酒粕を使って作る少しアルコールを含んだ甘酒があります。米麹を使って作る甘酒も、酒粕を使って作る甘酒も、栄養は豊富ですが作り方の差から糖質量や含まれる栄養には差があるのです。
甘酒の成分の中でも特に糖質量が違うということは、カロリーにも大きな差が出るということです。甘酒の種類別のカロリーや糖質量を正しく理解することは、美容にも大きく関わってきます。甘酒の種類別のカロリーと糖質量についてまとめてみました。
米麹甘酒のカロリー
米麹を使って作る米麹甘酒のカロリーはどのくらいなのでしょうか?米麹甘酒のカロリーは100mlあたり約81kcalと考えられています。ただしこのカロリーはあくまで目安となります。なぜなら米麹甘酒を作るときに米麹とご飯を使って作る場合や、米麹だけを使って作る場合、合わせるご飯の種類でもカロリーが変わるからです。
米麹自体のカロリーは100gあたり286kcalですが、白米のご飯のカロリーは100gあたり168kcalなので、米麹だけで甘酒を作らず、ご飯との配合次第ではカロリーダウンも可能ということになります。ただし砂糖など他のものを加えれば、その分のカロリーが上がることになることを忘れないようにしましょう。
酒粕甘酒のカロリー
酒粕を使って作る酒粕甘酒のカロリーはどのくらいなのでしょうか?酒粕甘酒のカロリーも米麹甘酒と同じで100mlあたり約81kcalとされています。ただしこれは酒粕のみで甘酒を作った場合のカロリーなのです。通常酒粕で甘酒を作る場合、酒粕に甘味がないため砂糖を足して作ります。なので実際のカロリーはもっと高くなるのです。
酒粕だけのカロリーは100gあたり227kcalと米麹よりも低くなります。ただし通常酒粕で甘酒を作るときは砂糖を加えます。そんな砂糖の大さじ1杯のカロリーは上白糖で35kcalとなります。これがグラニュー糖になると46kcal、三温糖だと34kcal、一般的な黒砂糖だと31kcalとなります。
つまり酒粕甘酒には使った酒粕のカロリーに、同じく加えた砂糖のカロリーが加わることになるのです。そのため酒粕甘酒のカロリーは、使った酒粕のカロリーと使った砂糖のカロリーを合わせたものが、実際のその酒粕甘酒のカロリーとなるのです。さらに他のものを加えたときには、その分のカロリーが上乗せになることも忘れてはいけません。
米麹甘酒の糖質
米麹甘酒の糖質量はどのくらいなのでしょうか?食品成分表によると米麹甘酒の糖質量は、甘酒100gあたり17.9gとなっています。ただし米麹だけで甘酒を作った場合には、使った分の米麹に含まれる糖質量が、できた甘酒の糖質量になります。
同様にご飯を足して作った甘酒の場合は、使った米麹の糖質量と加えたご飯の糖質量を合わせた量が、できた甘酒の糖質量になります。米麹の糖質量は原料米によっても変わりますが、100gあたり79g前後となります。ご飯の糖質量が精白米で100gあたり36.8gなので、ご飯と配合して作ることで糖質量を落とすことができます。
酒粕甘酒の糖質
酒粕甘酒の糖質量はどのくらいなのでしょうか?食品成分表には酒粕で作った甘酒の糖質量は書かれていませんが、酒粕の糖質量は100gあたり18.6gと書かれています。酒粕甘酒はここに砂糖を加えることが一般的な作り方のため、原料の酒粕と加えた砂糖を合わせた糖質量が酒粕甘酒の糖質量になります。
砂糖の糖質量はその種類によって異なるものの、上白糖が100gあたり99.3gで、大さじ1杯9gに換算するとほぼ全てが糖質なのでおおよそ9gの糖質が加わることになります。加える砂糖の量を間違えなければ、米麹甘酒よりも酒粕甘酒のほうが糖質量を抑えることができます。
甘酒の栄養成分と美容効果
甘酒には「飲む美容液」と言われるだけあって、美容に効果的な栄養成分が豊富に含まれています。ですが甘酒は、米麹甘酒か酒粕甘酒かでも含まれる栄養成分が異なります。基本的には米麹甘酒が「飲む点滴」、酒粕甘酒が「飲む美容液」なのです。
もちろん米麹甘酒にも美容に効果的な栄養成分が豊富に含まれています。甘酒に含まれる栄養成分の持つ美容効果と、どちらの甘酒がその美容効果に適しているかをまとめてみました。
食物繊維とオリゴ糖の整腸効果
甘酒には豊富な食物繊維が含まれています。特に米麹甘酒の場合は、腸内の善玉菌の餌となるオリゴ糖も豊富に含まれているため、腸内環境を整えるのにとても効果的です。腸内環境が整うことで老廃物が排出されやすくなるため、肌荒れの予防や基礎代謝の向上などの美容効果が期待できます。
一方で酒粕甘酒には、米麹甘酒を上回る不溶性食物繊維とレジストプロテインというタンパク質の一種が豊富に含まれています。このレジストプロテインは胃で消化されにくいだけでなく、食物繊維のように余分な脂質などを対外に排出する効果があるため、肥満予防に効果が期待できます。
ビタミンB群の美肌効果
甘酒には豊富なビタミンB群が含まれています。ビタミンB群はそれぞれ働く場所は異なるものの、主に代謝時の補酵素として働きます。糖質や脂質、タンパク質の代謝に必要不可欠な栄養素であり、水溶性ビタミンでもあるため体外に排出されやすく、常に補給を心がけたい栄養成分でもあります。
ビタミンB群が不足すると、エネルギーの代謝がスムーズに行えなくなるため、疲労が溜まったり肥満の原因になったりするだけでなく、タンパク質の代謝や再合成が滞るため、肌荒れや髪の傷みの原因にもなります。ビタミンB群は酒粕甘酒のほうが多く含まれ、米麹甘酒よりも美肌効果や髪を美しく保つ効果が期待できます。
ブドウ糖の食べ過ぎ防止効果
甘酒にはブドウ糖も豊富に含まれています。米麹甘酒の場合は、お米に含まれるでんぷんを麹が分解したもので、甘酒の甘味の素でもあります。酒粕甘酒の場合は、甘味を付けるために足した砂糖です。ブドウ糖は脳の唯一の栄養源でもあるため、ブドウ糖が不足していると脳が満足できずに食べ過ぎてしまいます。
甘酒はどちらの甘酒でもこのブドウ糖を含んでいます。ブドウ糖は消化吸収が良いため、適量を摂ることで食べ過ぎを防ぐことができるのです。糖質制限ダイエット中は、ブドウ糖を制限しすぎて脳が栄養失調になりがちです。甘酒で適度にブドウ糖を補給することで、食べ過ぎを防ぐようにしましょう。
コウジ酸の美白効果
米麹甘酒は麹菌で、酒粕甘酒は清酒酵母で、と違いこそあれどちらも発酵させて作られています。その発酵の過程で生み出されるのが「コウジ酸」です。コウジ酸にはメラニンを作る酵素のチロシナーゼの活性を抑える効果とともに、メラニン精製を促す情報伝達物質の産出や、活性酸素の発生、肌の内部の炎症の抑制にも効果があるのです。
さらにコウジ酸には、体内のタンパク質と糖が結びついて起こる糖化の抑制にも効果があります。コウジ酸は肌を黄色くくすませる黄褐色の物質「AGEs(エージーイーズ)」の産生を抑える効果があるのです。コウジ酸のこの効果によって、メラニンの生成が抑えられるだけでなく、黄色く変色した肌も白く戻す美白効果が期待できるのです。
甘酒の美容に効果的な飲み方
甘酒を美容のために飲むのなら、より効果的に飲むようにしたいものです。甘酒の美容効果を高めるには、ただ飲めばいいというものではないのです。甘酒の美容効果をより良く発揮させる、飲み方のポイントをまとめてみました。
食事と一緒に飲む
甘酒を飲むときには食事中に飲むのがおすすめです。食事で食べ物を噛むことが合図となって、唾液の分泌が促され、甘酒の栄養分の消化・吸収が良くなります。さらにこの唾液の分泌が、胃腸などの消化器の動き始めの合図となっているため、甘酒の美容効果を効率良く吸収することができるのです。
そのためただ甘酒を飲むよりも、食事でまずは噛んで唾液の分泌を促してから甘酒を飲むことで、甘酒のビタミンを始めとした栄養素を効率良く吸収することができるのでおすすめです。
野菜と一緒に飲む
甘酒を飲む前に繊維質の多い野菜を食べるのも、しっかり噛むことになるのでおすすめです。しかも野菜と一緒に飲むことは、甘酒の効果をより高めることにもつながります。野菜を先に食べておけば満腹感を得やすいため食べ過ぎを防げるだけでなく、甘酒で最も気になる糖質の吸収も穏やかにしてくれるのです。
野菜に含まれる食物繊維には、胃腸の中で水分を吸収して膨らんで満腹感を刺激してくれるだけでなく、糖質の吸収を穏やかにする効果もあるのです。糖質の吸収を穏やかにすることで、血糖値の急激な上昇を抑え、インスリンの分泌も抑えることができるのです。
インスリンは血糖値の調節をする大切なホルモンですが、余分な糖は中性脂肪として脂肪細胞に溜め込んでしまう、困った働きもするのです。野菜と一緒に甘酒を飲むことでインスリンの分泌を抑えることは、肥満予防にも効果的なのでおすすめです。
市販の砂糖の多いものを飲まない
甘酒が美容に良いと人気にはなっていますが、市販品の中にはさまざまな添加物が入っているものも多くあります。砂糖や塩で味を調節しているだけでなく、おかゆ状のご飯を入れたりしている場合もあるのです。添加物が多いということは、カロリーが高くなったり、甘酒の効果も期待ほどではない可能性も考えられます。
市販品の中にはカロリーオフの商品もありますが、何が入っているのかわからない甘酒はやはり飲みにくいものです。原材料を良く確認して、砂糖を始めとした添加物のない、純粋な甘酒を選ぶのがおすすめです。
飲み過ぎない
甘酒は先にも紹介したように、高カロリー・高糖質の飲み物です。どんなに美容に良いといっても、飲み過ぎれば太る元になってしまいます。甘酒を飲むときには、1日200mlを目安にするのがおすすめです。さらに糖分やカロリー調節のため、他の甘いお菓子や間食は避けるようにしましょう。
美容効果を高める手作り甘酒の作り方
甘酒の美容効果を考えるなら、やはり手作りが一番おすすめです。美容効果を求めるのであれば、酒粕甘酒を手作りしてみましょう。甘酒を手作りするのはとても簡単で、特別な道具も必要ありません。酒粕甘酒の簡単でおすすめのレシピを紹介します。
材料
- 水500cc
- 酒粕200g
- 砂糖50g
- しょうが(お好みで)適量
用意するもの
- 鍋
- 味噌漉し
- 木ベラなどのかき混ぜる道具
作り方
- 鍋に水を入れて沸騰手前まで沸かします。
- 火を弱火に落としてから、味噌漉しに酒粕をちぎって入れて漉します。
- 漉した酒粕が全部溶けたら砂糖を入れて、砂糖が溶け切ったら火を止めます。
- お好みでしょうがなどを入れて完成です。
手作り甘酒がおすすめな理由
甘酒を手作りするメリットは、余計な添加物を入れることがないので安心して飲めることと、砂糖の量を自分の好みに調節できることです。酒粕を使って作るときには、しっかりとアルコールを飛ばさないと飲めない人もいますが、アルコールには身体を温める効果もあるので、飲めるのであればあえて残すという選択もできます。
甘味も砂糖だけでなく、ジュースやカロリーオフの甘味料など、カロリーを抑える工夫もできます。甘酒の粒々が気になるようであれば、作る段階で漉すこともできるので手間も少なくてすみます。特に毎日飲みたい人にとっては、低価格で作れるのも手作りならではの大きなメリットです。
甘酒は手作りすればカロリーオフの飲み物になる!
甘酒はそれ自体は高糖質で高カロリーな飲み物です。ですがさまざまな美容効果を持つ、優れた飲み物でもあるのです。甘酒は買ってくると薄める以外にカロリーを抑えることができないため、せっかくの美容効果も下がってしまいます。
ですが甘酒は簡単に手作りできます。しかもカロリーも調節することができるため、甘酒の美容効果を取り入れつつ、より飲みやすくすることができるのです。甘酒の美容効果を効率良く取り入れるのであれば、ぜひ手作りしてカロリーオフの甘酒を楽しんでください!