「飲む点滴」と呼ばれる甘酒の栄養とは?美容/健康に嬉しい効果効能10選

甘酒は「飲む点滴」といわれるほど栄養が豊富な日本の伝統的な飲み物です。また飲む点滴だけでなく、「飲む美容液」ともいわれていて、美容や健康をはじめダイエットにも期待ができます。栄養豊富でさまざまな効果や効能が期待できる甘酒ですが、それはなぜでしょうか?「飲む点滴」甘酒の栄養や美容・健康への効果効能をはじめ、酒粕や麹が持つすごいパワーについて調べてみました。また、甘酒が苦手な人でも美味しくのむ方法もお伝えします。

「飲む点滴」と呼ばれる甘酒の栄養とは?美容/健康に嬉しい効果効能10選のイメージ

目次

  1. 1飲む点滴「甘酒」の栄養や別名の理由が知りたい!
  2. 2飲む点滴「甘酒」とは?
  3. 3飲む点滴「甘酒」の栄養と健康効果・効能【酒粕甘酒】
  4. 4飲む点滴「甘酒」の栄養と健康効果・効能【米麹甘酒】
  5. 5飲む点滴「甘酒」の口コミ
  6. 6飲む点滴「甘酒」のアレンジ方法
  7. 7飲む点滴「甘酒」は栄養豊富でおすすめ!

飲む点滴「甘酒」の栄養や別名の理由が知りたい!

甘酒と米麹

栄養満点で、さまざまな効果効能が期待できる甘酒ですが、歴史は古く平安時代から貴族が飲んでいたと伝えられています。江戸時代になると、庶民の間でも飲まれるようになり、このころ、幕府によって値段が保護されていました。その理由は「健康」です。甘酒は江戸時代から健康への効果効能が期待できる飲み物といわれていたのです。

なぜ「飲む点滴」と言われるほどの栄養が甘酒には含まれているのでしょうか?秘密は甘酒の材料でもある麹や酒粕に含まれている成分にあります。

飲む点滴「甘酒」とは?

「飲む点滴」と呼ばれる甘酒と一言で言っても、原料は1種類ではありません。甘酒は酒粕から作られる酒粕甘酒と米麹から作られる米麹甘酒の2種類があります。同じ甘酒といえども、この2種類は栄養や健康・美容への効果効能に違いがあります。

甘酒はどんな時に飲む?

甘酒を飲むときというと、新年の初詣や、甘味処に行ったときなど、限られたときが多いのではないでしょうか?しかし、甘酒にはその栄養を効果的にする飲み方があります。甘酒には糖分が含まれているので、頭を働かせるのにぴったりです。そのため朝飲むことで、体に必要なエネルギー源となってくれます。

また昼に飲めば集中力のアップなどの効果効能が期待できるため、お昼ご飯のときに飲めば、その後の仕事などに集中することができます。「飲む点滴」は飲むタイミングを計ることでその効果を発揮してくれるのです。

どんな味?

「飲む点滴」といわれる甘酒ですが、ほんのりやさしい甘さが特徴です。甘酒がもつこの優しい甘さも酒粕甘酒と米麹甘酒では、味わいが変わってきます。また甘さがあるにもかかわらず飲んだあと、甘さが口に残らないため、飲みやすいのですが、米麹や酒粕が持つ独特のにおいや、米のツブツブ感が残っていて、これが苦手という人もいます。

酒粕甘酒の特徴

酒粕甘酒は、酒を作る際に絞り残ったいわゆる「かす」に水と砂糖を加え作られた甘酒です。酒を絞った残りかすなので、アルコール分が1%程度ですが含まれているので、飲むときにほんのりアルコール臭などを感じます。また、アルコール分を含んでいるため妊娠中の人も避けたほうがいいでしょう。

米麹甘酒の特徴

米麹甘酒は蒸した米を麹菌で発酵させ、米が持つデンプンを糖分に変化させて作られた甘酒です。砂糖などは一切使っておらず、甘酒の甘さはすべて米本来が持つブドウ糖の甘さです。そのため酒粕甘酒と比べ甘味が柔らかです。

また、米と麹しか使っていないため、アルコール分も含まれていません。カロリーも酒粕甘酒より低く、ダイエット中の人などにはこちらの甘酒のほうがよいでしょう。

飲む点滴「甘酒」の栄養と健康効果・効能【酒粕甘酒】

酒粕に砂糖を加えて作られた酒粕甘酒ですが、栄養成分は十分に含んでいて健康や美容への効果効能は十分期待できるものとなっています。一体どんな栄養があり、健康や美容への効果効能が期待できるのか説明していきます。

米麹甘酒よりも栄養価が高い

酒粕甘酒の栄養価は、米麹甘酒と比べて高くなっています。米麹甘酒より栄養価が高い成分は、ビタミンB類、炭水化物、脂質、葉酸、ナイアシン、ナトリウム、マグネシウム、リン、食物繊維などです。中で群を抜いて米麹甘酒より栄養価が高いのがたんぱく質で米麹甘酒100gに対し、たんぱく質は5.8gですが、酒粕甘酒には14.9gも含まれています。

ただし、脂質や炭水化物なども多く、カロリーも米麹甘酒より高くなっています。ただし、酒粕甘酒で砂糖が入っていないものだと、カロリーはほとんど変わりません。

便秘解消などダイエット効果

食物繊維が豊富に含まれている酒粕甘酒は、腸内フローラを改善する効果があるといわれています。腸内環境が整えば、便秘の解消につながります。

また、酒粕甘酒に含まれているたんぱく質はレジスタントプロテインというもので、これは胃で分解されにくいたんぱく質です。ここに食物繊維が加わることで、脂質など腸の老廃物を体外に排出しやすくなります。さらにアミノ酸などが食べ物を効率よく消化・吸収してくれるため、太りにくい体づくりをすることができます。

コレステロール値の低下

酒粕甘酒に含まれているレジスタントプロテインは、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やしてくれる作用があるといわれています。そのため、酒粕甘酒を飲むことで、気になるコレステロール値を下げることができるのです。

また、プロラミンという成分も含まれていて、プロラミンもコレステロールの低下に効果的といわれています。

美白・美肌効果

鏡を見る女性

酒粕甘酒に多く含まれているアミノ酸は、プリプリお肌作りに大切なたんぱく質も元となる成分です。またルブチンや遊離リノール酸といった成分がしみ・そばかすの原因でもあるメラニン色素を生成を妨げてくれるため、美白効果もあるといわれています。

さらにビタミンB類が肌のターンオーバーを促進することで美肌への効果が期待でき、肌の潤いを保つ働きを持つセラミド成分でもある脂質も含まれているため肌の保湿効果も望めます。

飲む点滴「甘酒」の栄養と健康効果・効能【米麹甘酒】

酒粕甘酒のすごい効果効能はわかりましたが、一方の米麹甘酒にはどんな効果効能があるのでしょうか?実は米麹甘酒にはさらなる健康や美容への効果効能がみられることがわかりました。

飲む点滴と呼ばれるのは米麹甘酒

「飲む点滴」といわれる甘酒ですが、実はこれは米麹甘酒のことを指しています。米麹と米のみで作られた米麹甘酒こそが、甘酒本来がもつすばらしい栄養を含んでいて、酒粕甘酒以上の健康や美容への効果効能が期待できます。酒粕甘酒も効果効能は素晴らしいのですが、「飲む点滴」の効果効能を求めているときは米麹甘酒を選びましょう。

夏バテに効く

「飲む点滴」といわれる米麹甘酒には、ブドウ糖やビタミンB類が多く含まれています。これらの栄養成分は、エネルギーの生成に役立つので疲労回復に効果があるといわれています。

また、夏バテの原因のひとつでもある食欲不振に効果があるといわれているアミノ酸も豊富に含まれています。何よりすごいのが人の体に必要なアミノ酸は9種類あるといわれ、米麹甘酒にはこれらすべてが含まれています。先人は飲む点滴としての効果を実感していたようで、江戸時代、夏場よく飲まれていたのには、こういう理由があったのです。

便秘解消効果

「飲む点滴」の米麹甘酒にはオリゴ糖と食物繊維が豊富です。オリゴ糖は善玉菌のえさになり、食物繊維は腸内環境を整えてくれるので、便秘の解消に役立ちます。これは、食物繊維が腸の中で膨らんで便を押し出す効果があるといわれているためです。

血行を促進して肌荒れにも効く

米麹甘酒に見られる意外な効果が血行の促進です。これは米麹甘酒に含まれている酵素による働きです。米麹甘酒は製造過程で麹の酵素が米のデンプンを分解してブドウ糖を作るので酵素が豊富に含まれているのです。酵素には消化・吸収を助けたり、体の代謝を高めて血行を促進する働きがあります。そのため血行が良くなります。

また、飲む点滴の米麹甘酒を毎日摂取し血行が良くなることでむくみの改善や肌のくすみ、目のしたのクマなどへの効果もみられるようになるといわれています。

空腹感を抑えてくれダイエットの味方に

飲む点滴の米麹甘酒に含まれているビタミンB類は、炭水化物の糖分を代謝する働きがあります。また、イノシトールが新陳代謝を高め、酵素が皮下脂肪や内臓脂肪までも燃焼、体重の増加を抑えてくれるといわれています。そして食物繊維による便秘の解消などさまざまな効果が期待できるためダイエット効果が望めます。

一番の魅力は栄養価が高いのにローカロリーということです。麹甘酒は100mlあたりおよそ80kcal程度とカロリーが低いだけでなく、酵素によって生成されたブドウ糖は満腹中枢を刺激してくれるので、食前に飲むことで空腹感を満たしてくれます。

アンチエエイジング効果

鏡見る女性

飲む点滴の米麹甘酒にはダイエットにも効果的なだけでなく、アンチエイジング効果まで期待できます。酵素には、抗酸化作用のあるポリフェノールの一種が含まれています。これにより、老化の原因となる活性酸素を消し去り、細胞の新陳代謝を促してくれます。

さらに血行が良くなることで肌の色も明るくなります。飲む点滴でもある麹甘酒は健康だけでなくアンチエイジングにも効果を発揮してくれるのです。

飲む点滴「甘酒」の口コミ

飲む点滴と言われるほど栄養たっぷりで美容や健康への効果効能が期待できる甘酒ですが、やはり苦手な人もいるようです。一方、ダイエット効果などが見られた人もいます。しかし飲む点滴と言われるくらいだから、試してみたいという人もいるようです。

飲む点滴「甘酒」のアレンジ方法

そのままだと甘すぎる、など甘酒の甘さや香りなどが苦手な人でも飲みやすい甘酒は簡単に作ることができます。またいつもの甘酒に飽きた人などにおすすめの甘酒のアレンジ方法を知れば、甘酒に飽きず飲み続けられます。

はちみつ+生姜

甘酒のアレンジで人気があるのが砂糖が入っていない甘酒に少しのはちみつと生姜を加えて飲む飲み方です。はちみつのやさしい甘さに生姜のピリッと感が加わり体が温まります。また生姜やはちみつの栄養成分もしっかり摂取できます。暖かい甘酒はもちろん、夏場の冷たい甘酒でもおいしくいただけます。

レモン・ゆず

甘酒の甘さが苦手という人にはレモンやゆずといった柑橘系を少し加えることをおすすめします。レモンやゆずの酸味がくわわることで、甘いだけでなく、さわやかな飲み口になります。また甘さと酸味が口の中に広がるのでヨーグルトのような味わいになります。また柑橘系の代表的な栄養でもあるビタミンCも摂取できます。

ココア

意外な組み合わせのココアと甘酒ですが、純ココアを加えればビターな味わいに、ミルクココアを加えればお子様でも飲めるやさしい甘さの飲み物に変化します。またココアの香りが甘酒の香りのクセを消してくれるので、香りが苦手な人におすすめです。ココアが持つ栄養はココアは、エイジングケアなどにも効果があるといわれています。

カルピス

カルピスもココアを同じく、甘酒の香りが苦手な人におすすめです。カルピスの原液がもつ甘酸っぱい香りが甘酒の香りを消してくれるだけでなく、味も甘酸っぱくなり、飲みやすくなります。

牛乳・豆乳

発酵食品のひとつでもある甘酒はどうしてもドロリとした舌触りがあり、それがイヤという人も多いようです。この舌触りを解消してくれるのが牛乳や豆乳で割って飲む飲み方です。サラサラとのど越しが良くなります。また牛乳ならカルシウムを、豆乳なら女性にうれしいイソフラボンなどの栄養も摂取できます。

飲む点滴「甘酒」は栄養豊富でおすすめ!

甘酒と米

栄養豊富で、ダイエットや美容にも効果効能があるといわれる甘酒は、さすが「飲む点滴」と呼ばれるだけあり、ほかに追随を許さない栄養パワーが満載です。毎日飲むことで効果も期待できるので、甘酒が苦手な人がちょっとしたアレンジなどをして「飲む点滴」と呼ばれる甘酒にチャレンジしてみるのも良いのではないでしょうか。

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