スプリングバンクの特徴と10年/12年の評価!産地キャンベルタウンも紹介
スプリングバンクの特徴と10年/12年の評価人気の秘密に迫ります。ウイスキーでも人気のボトルであるスプリングバンク。味と香りがよくウイスキーの中でも人気の高い一品です。ウイスキーは蒸留酒です。蒸留とは一体何のことでしょう。そういった素朴な疑問にもお答えしながら今日はキャンベルタウンで作られたスプリングバンクの美味しさと人気の秘訣に迫ってみたいと思います。ウイスキーの持つ魅力に迫りたいと思います。
スプリングバンクとは?
スプリングバンクと聞いてもなんのことかわからないという人もいると思いますが、ウイスキーが好きな方なら聞き覚えがあると有名なウイスキーです。「モルトの香水」ともよばれる薫り高い味わいのウイスキーがスプリングバンクです。
ウイスキーの名産地「スプリングバンク」
過去に30以上の蒸留所が有りウイスキーの一大産地となっていたキャンベルタウンで作られているウイスキーです。現在は蒸留所の数こそ3箇所ほどと規模は小さくなったものの、人気の高いウイスキーを生産する街としてキャンベルタウンの街は有名です。
蒸留酒とは一体何でしょう。と疑問に思われるからもいるでしょう。アルコール度数の高いお酒を蒸留酒というのかと思われる方、それは間違いではありません。
蒸留酒とは一度蒸発させて、再び液化することでアルコールの成分を高めたお酒のことです。酵母から作るアルコールの度合いは酵母が生き物である以上ある程度上限が有り、それを人工的に高めたものが蒸留酒です。
生産過程で濃度が濃くなるので、それぞれ独特の香りを持った酒になり、10年や12年物より高いスプリングバンクの高いものは一瓶10,000円以上することも珍しくありません。
お酒の歴史は人の歴史で、人類史は酒とともに発展してきています。そのなかでキャンベルタウンのスプリングバンクは400年以上蒸留酒の歴史のある歴史のある街です。
スプリングバンクの特徴
キャンベルタウンは海沿いの街で霧がよく発生します。そうした海の影響か、10年や12年貯蔵するスプリングバンクは塩味がします。しかしその塩気が逆に香りと味わいを深くさせているとして人気の秘訣になっています。
フルーツのような香りと甘味をもっていて様々な愛好家に好まれています。その後に塩味がきて、後味はレーズンやカラメルの香りがして自然でフルーティな味わいのお酒になっています。10年ものがすこし薄目の感じ12年ものは10年物より濃い味わいになっています。12年ものより10年もののほうが癖がなくて好まれる場合もあります。
スプリングバンクの歴史
その昔キャンベルタウンには34もの蒸留所が有り、その位置がアメリカとの航路上にあったために、ウイスキーの輸出を中心に賑わいを見せていました。ところがウイスキーの人気が下がったときに、品質を下げてまで低価格路線に切り替えたり、アメリカの禁酒法の影響で廃れ、今ではいくつかの蒸留所を残すだけになってしまいました。
そんな中でもスプリングバンクは、昔ながらの製法で味を守り続けたために人気を保ち、現在でも有数の人気商品になりました。
おすすめの飲み方
塩っ気が強いので最初はびっくりするかもしれません。なれてきたらストレートやロックで味わうのがいいですが、最初は1:3ぐらいの水割りで飲んだほうが美味しく感じるでしょう。
水割りで氷を入れて飲むのも美味しいですが、ウイスキーの場合その香りをより引き出すのは常温の水です。常温の水で割るというのは氷を入れて飲む習慣の強い日本人にはなかなか慣れないものですが、香りと味を膨らませて飲みやすくしてくれます。
人によってはストレートやロックより常温の水で割ったほうが美味しいと言うぐらいです。ぜひスプリングバンクを飲む機会があったら試してみてください。またこの常温で飲むのはウイスキー全種類に言えることらしいです。
スプリングバンクの種類と評価
スプリングバンクは製造されて寝かされた年月でランク付けがされています。もちろん年月が経ったもののほうが美味しいとされています。これは瓶に移されてからのものではなく樽で寝かされた年月です。
スプリングバンク10年
この10年ものが一般的に出回っているスプリングバンクになります。ドライで香りが強く比較的飲みやすいスプリングバンクの中では癖の弱い、言い方を変えれば飲みやすいウイスキーになります。
Twitterの口コミ・評価
【飲み干しました】スプリングバンク10年。私がウイスキーにハマるキッカケになったシングルモルト。適度にスモーキーで、飲み応えあるけど飲みやすいです。美味しいなぁ、と素直に思います。いつか15年買うぞ! pic.twitter.com/jobj8HJASg
— 岩田雁之助 (@gan_nos) December 10, 2014
久々に飲んだスプリングバンク10年。「モルトの香水」と称されるほど香り高く、港町に位置する蒸留所なので塩辛い味わいが特徴。
— 小鳥遊ひよの (@kotori_kuma) May 8, 2019
洋梨のような香り。潮の味わい、レーズンやカラメルの甘み。舌を水で濡らしてから飲むと、柑橘の瑞々しい味わいが鮮やかになって楽しい♪#ひよ飲み pic.twitter.com/YZPejSYNRv
スプリングバンクはTwitterではどのような評価を受けているのでしょうか?10年物のスプリングバンクについて紹介していきます。
上の方はウイスキーを飲み始めたきっかけがスプリングバンクでそれからはまってしまったという高評価です。口コミのようにスプリングバンクの10年物は初心者の方にとって、始めやすい・飲みやすいウイスキーになっています。
そこから上の方のようにいつかは15年物を飲みたいと希望を持つ人も多くいます。ウイスキーのきっかけとしておすすめのお酒です。下の方のようにスプリングバングは飲み方で味が変化するのも特徴です。ロックや割って飲むなど自分なりの飲み方で楽しんでいる人が多くいます。
スプリングバンク12年 カスクストレングス
12年物は10年物に比べて濃厚な味わいがする仕上がりになっています。濃すぎず薄すぎず、このぐらいの味わいが好きという方も結構いるようです。ちょっとしょっぱいので初めて飲む人にはおすすめできません。
Twitterの口コミ・評価
本日飲みました。スプリングバンク カスクストレングス 12年。普通に売ってました。香りが華やかですね。香水の例えに異議なし。味は複雑です。最初に甘酸っぱさがばっと広がり、追うように塩味及びスモーキーさがしっかり感じられます。そして舌触りが滑らか。8000円でした。56.3%。でも飲み易いです pic.twitter.com/XKTswB8Uzu
— ひまたに (@namitaro533) July 7, 2018
スプリングバンク12年
— bar smoky (@bar_smoky) September 29, 2018
オフィシャルオールドボトル
ボディーは軽いけどアルコールは抜けてないです。
はっきりとしたスミレ感!旨いです! pic.twitter.com/2lwEmk9eFd
12年物になると味の複雑さが好評のようです。ウイスキーを分かってきた人にとって満足のいくものと言えます。味が濃くなりアルコール度数も高くなるのに、香水のような甘みと酸味が混ざった芳醇な香りが飲みやすさを実現させていて口コミでも評判がいいです。
スプリングバンク15年
じっくりと熟成された味がします。この上にも18年物や20年、25年ものなどもあり、それぞれに味わいが深くなり、またそれだけに値段も相当上がりますが、ウイスキー好きの人には好評な年代物のウイスキーです。
Twitterの口コミ・評価
キャンベルタウン地方の雄、スプリングバンクの15年モノ
— 一樹 (@puntukuta) March 29, 2019
こんなに塩辛いウィスキー飲んだのは初めてだ
そしてじんわ~っと隠れた甘味が滲み出てくる
素晴らしい熟成モノは味のグラデーションのあらわれかたが芸術的
味噌汁やぬか漬けや塩辛の食文化がある日本人にはむしろ親しみ易い味ではないか pic.twitter.com/WalcaZOjX6
本日は、スプリングバンク 15年 46%を新入荷致しました。
— Bar_Bundaberg (@Bar_Bundaberg) March 28, 2019
ダークチョコレートの芳醇な香り、凝縮感のある甘さと塩味の絶妙なハーモニーが特徴の、シェリー樽で熟成された原酒を100%使用した贅沢なキャンベルタウンモルトウイスキーです。 #赤羽 #バー #スプリングバンク #バンダバーグ pic.twitter.com/bGih7vYcz4
15年物になると塩気がダイレクトにくるようです。しかし、塩気のあるものを食べ慣れている日本人にとってどこか馴染みのある味として受け入れられています。また、塩気のあとにスプリングバング特有の甘みを感じることもできるので塩気だけで終わらないところも魅力と好評です。
スプリングバンクの産地キャンベルタウン
スプリングバンクが生産されているキャンベルタウンはどんな歴史を持つ町なのかをみていきたいと思います。イギリスの歴史の上でなぜウイスキー業が盛んだったかもみていきます。
ウイスキーの主要産地だった
ウイスキーの蒸留所が34もあったウイスキーの一大産地だったのがキャンベルタウンです。主にアメリカとの航路上にあったために輸出用ウイスキーの産地としてアメリカ相手に貿易を行っっていました。
ローランド・ハイランド・アイラ島に並ぶ四大ウイスキー名産地の一つとして栄えたのですが、品質より量を重視した生産による失敗によって、キャンベルタウンのウイスキーは粗悪品と見なされた事を受けて、またアメリカの禁酒法などの影響を受けてウイスキー業は下火になりました。
キャンベルタウンの町
アメリカ航路での一大産地となって発展したキャンベルタウンですが現在は蒸溜所は3軒となっていてうち1件は2000年代に作られたもので、昔から残っているのは2軒になります。この内一つがスプリングバンクで昔ながらの製法でウイスキーを作っています。
今は小さな町で人口5,000人弱の田舎町となっています。観光よりもやはりスプリングバンクを求める人手が多少外から来る程度の町になっています。
キャンベルタウンのウイスキー
キャンベルタウンで造られたウイスキーで有名なのはスプリングバンクだけではありません。「ロングロウ」や「ヘーゼルバーン」など数多くの銘柄を残しています。
キャンベルのウイスキーは港町であることから塩気の強いことが特徴で、深みの強いウイスキーが多いです。世界中からウイスキーファンが訪れるほどです。
現在のキャンベルタウン蒸溜所
現在のキャンベルタウンにある蒸留所は3箇所あり、うち1箇所は2004年に復興されたもので、スプリングバンクのように昔からある蒸留所ではありません。ですが、残りの2件は昔から残ってそのままの製法で作られたモルトウイスキーを作っています。
これらのウイスキーは海外でも高い評価を得ていて、日本でも愛好者の多いウイスキーとして知られています。その分値段も高めに取引されていて15年物以上は10,000円近くするのだということです。
スプリングバンクの特徴を知れば深く楽しめる
お酒はその特徴をよく知って様々なものに合わせて使うといいでしょう。日本には日本酒があり、焼酎がありますが、その実きちんと作られて昔ながらの製法で作られているのは少数でした。現在はたくさんの地酒が作られるようになったのですが、一昔前はあまり好まれないお酒でした。
その原因は安く大量に作るために、日本酒も焼酎も質が下がった物が作られていたためです。キャンベルタウンと同じことを国ごとやっていた時代があったので質が下がってしまったのが原因です。
そういった背景を知ると別のお酒でもどれだけ昔ながらの製法で作り続けるのが大変化の指標にならないでしょうか。そういった背景を知って、また自分の飲み方を見つけるとお酒は格段に美味しくなります。あなたなりの飲み方があったらそれを楽しんでください。