ワインのアルコール度数は?赤/白や産地で違う?他のお酒とも度数比較

ワインと言っても赤ワインや白ワインとあり、アルコール度数は幅広くあります。ワインを選ぶ際に、ワインボトルに記載されているアルコール度数を見て購入する方もいるのではないでしょうか?ワインのアルコール度数のおおよその目安は10%~14%なのですが、なぜワインのアルコール度数に違いが出てくるのか、それは種類や産地、収穫時期などに関係があるようです。他の種類のお酒のアルコール度数とも比較しながらワインのアルコール度数について紹介していきます。ワインを選ぶときに参考にしてみて下さい。

ワインのアルコール度数は?赤/白や産地で違う?他のお酒とも度数比較のイメージ

目次

  1. 1ワインのアルコール度数は種類によって違う?
  2. 2ワインのアルコール度数
  3. 3ワインのアルコール度数の違い
  4. 4ワインと他のお酒との度数比較
  5. 5ワインの種類と度数
  6. 6ワインの度数は種類によって違う!

ワインのアルコール度数は種類によって違う?

ワインクーラーに入った3本のワイン

ビールや焼酎、缶チューハイなどいろいろなお酒があり、どれもアルコール度数は大体同じくらいなのですが、ワインにはアルコール度数に幅があります。何故なのかその理由を知っていますか?ワインのアルコール度数をみて購入する方もいると思いますが、アルコールの度数や種類、産地などの違いを知ってより美味しくワインを味わってみて下さい。

ワインと一言で言っても沢山の種類があり、ワインの種類や産地、商品によってアルコール度数が違ってきます。その理由について紹介していくので、種類別にアルコール度数を知っておきましょう。そうすることでその日の気分などでもワインを選べるようになるのではないでしょうか?

ワインのアルコール度数

赤ワインや白ワイン、シャンパン、スパークリングワインのアルコール度数をそれぞれ解説していきます。ワインはアルコール度数が高めなイメージもあり、また多くの種類がありますが、どのくらいのアルコール度数があるのか知っておくと購入する際の選び方も変わってくるのではないでしょうか?

赤ワインの度数

グラスに入った赤ワイン

まず赤ワインのアルコール度数は、11%から14%くらいまでが一般的なアルコール度数と言われているようです。赤ワインは白ワインよりも平均的にアルコール度数は高めになっています。また、ワインによって甘口や辛口と聞いたことがあると思いますが、それによってもアルコール度数が違ってきます。

おおよその平均になりますが、赤ワインで甘口が約8%~11%赤ワインで辛口が約12%~15,5%くらいのようです。また、赤ワインに感じられる渋みですが、赤ワインは皮が黒い黒ブドウを使って作られたワインで、皮や種も使って作られています。この皮や種に含まれているタンニンと言う成分によって渋みが感じられるようです。

白ワインの度数

グラスに入った白ワイン

次に白ワインのアルコール度数は、赤ワインよりも低く10%を下回る6%とアルコール度数が低いものがあります。白ワインは、軽い口当たりでフレッシュな見た目もあり、赤ワインが少し苦手だと言う方にも飲みやすいワインです。白ワインで甘口が約5%~10%、白ワインで辛口が約10,5%~14,5%です。

白ワインは主に黄緑色の白ブドウを使い作られているワインで、皮や種を取り除いてから発酵させている為、透明に近い黄色や黄緑色になり渋みもほとんどないようです。中には黒ブドウを使っているものもあるそうです。

白ワインは赤ワインに比べて飲みやすいアルコール度数のものもありますが、主要なワインはおおよそ12%~15%です

シャンパンの度数

グラスに入ったシャンパン

次にシャンパンのアルコール度数は、約11,5%~12,5%がほとんどのようです。シャンパンもスパークリングワインの仲間になりますが、シャンパンは、特定の品種を用いてフランスのシャンパーニュ地方つくられ、シャンパーニュ製法と呼ばれる伝統的な製法で製造し、アルコール度数が11%以上ないとシャンパンと名乗ることが出来ません

また、シャンパンはその他にもいろいろな条件を満たさなければならないのです。アルコール度数は、ワインとあまり変わりはありませんが、炭酸が入っているのでその分、ワインと同じくらいのアルコール度数でも酔いやすいと感じる方もいるかもしれません。

スパークリングワインの度数

スパークリングワインの入ったグラスを持っている様子

次にスパークリングワインのアルコール度数は、約10%~12%くらいが平均的となっています。スパークリングワインは、炭酸が入っている発泡性のワインで甘口や辛口、またフルーティでシュワッとした口当たりがあり、女性からも人気となっています。

スパークリングワインは、アルコール度数の低いもので2%のものからあり、お酒の苦手な方でもジュース感覚で飲めるワインもあります。ですが、アルコールが低いからと言ってワインを感じることが出来ないと言うこともありません。

スパークリングワインは、自分に合ったアルコール度数を選ぶことが出来るワインになっているのではないでしょうか?

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ワインのアルコール度数の違い

様々な種類のあるワインですが、ワインのアルコール度数の違いにはどのような理由があるのでしょうか?その理由について解説していきます。

ワインのアルコールは糖分から生まれる

机の上のワインとブドウ

ブドウを原料として作られているワインですが、ワインのアルコールは、ワインの製造過程によってブドウに含まれている糖分を酵母により発酵させることで生まれます。これはワインのアルコール度数が違う1番の理由でもあるようです。

ワインのアルコール度数は、使用するブドウに異なる糖度の量や品種、アルコール発酵をどこまで進めるかなどと言う発酵方法の加減によって決まってきます。ワインのアルコールが発生する重要なポイントは発酵にあり、また、温度や期間をコントロールすることで発酵の進みも変わり、アルコール度数も変化します。

ワインは、ブドウの糖度が高いほどアルコール度数が高いワインができます。ブドウの糖度が高くなければ高いアルコール度数にはなりません。

白ワインより赤ワインの方が度数が高い

それぞれ形の違ったグラスに入っている赤ワインと白ワイン

ワインのアルコール度数について上記でも解説しましたが、白ワインより赤ワインの方が平均的にはアルコール度数が高いようで、赤ワインが約11%~14%程白ワインが約7%~14%程です。様々なワインがあるので一概には言えませんがこのように赤ワインの方が高い傾向があります。

その理由に発酵させる温度の違いがあり、赤ワインは約20℃~30℃の温度で発酵させますが、白ワインは約15℃~20℃と赤ワインに比べると発酵温度が低く、アルコールの発酵が早めに止まります。

発酵温度が低いとアルコールの発酵そのものが止まってしまうのです。なので、白ワインよりも赤ワインの方がアルコール度数の高いものが多いと言えます。また、白ワインよりも赤ワインの方が飲むときの温度が高いので、香りやアルコールが感じやすくなります。

産地による度数の違い

木の机の上に乗っている赤ワインとブドウ

ワインのアルコール度数は産地のよる違いもあり、ワインの原料となるブドウの味わいは、気候などによっても大きく左右されます。日当たりが良いとブドウの甘味は強くアルコール度数も強くなり、日当たりが悪いと甘味が弱くアルコール度数も弱くなるのです。

フランスやオーストラリアで、シラー(又はシラーズ)と呼ばれている糖度が高くなりやすいブドウ品種は、太陽の光を沢山浴び糖分をしっかりと貯え、このブドウから作られるワインはときにはアルコール度数が14,5%、またはそれ以上を計測したり、またそれとは反対に日本の甲州などアルコール度数が低いブドウ品種の代表となっているようです。

カリフォルニアなどは日差しが強く乾燥し、気温も高くなっているのでブドウの果汁が凝縮されて糖度も増しドイツの一部の冷涼な地域は日差しも少ないので糖度も低くなりがちなのです。産地が違えばアルコール度数も違い味わいも異なってくるのです。

また、ブドウ栽培に適しているのは平均温度が10度~20度の気候、計1300~1500時間の日照時間を満たす地域で、北緯30~50度、南緯20~40度と言われているようです。
 

収穫時期による度数の違い

ブドウ畑につり下がっているブドウの房

ワインのアルコール度数は収穫時期によっても変わってきます。ワインのアルコール度数を高くするには、ブドウの糖度を高くする必要があります。そのためには、ブドウの収穫時期を遅らせると言う方法をとることもあるようです。ブドウの果実は成熟に伴い、糖分が増加して酸が低下していきます。

収穫を遅らせることで、ブドウの粒の中の水分は少しずつ失っていき、果実が凝縮された状態となるので糖度が増加していくと言うことになるようです。普通に収穫するよりも1週間ほど遅らせることで糖度の高い完熟したブドウが収穫できます

また、中には1か月から数か月も収穫を遅らせる生産者もいるようで、また、反対に収穫を早めることで酸味が強くアルコール度数の低いワインを作ることが出来ます。ワインの原料となるブドウの収穫時期は、ワインのアルコール度数の違いや品質にも大きく影響するようです。

ボディと度数の関係

2つのグラスに入った赤ワイン

赤ワインの味わいの表現に「ボディ」と言うものがあり、ワインのアルコール度数とボディにも関係があります。タンニンと言う渋みが感じられるのが特徴的な赤ワインですが、フルボディ、ライトボディ、ミディアムボディと3つの種類に分けられます

フルボディは、渋みが強く香りや味、色などが濃厚でインパクトが強くズッシリとした重いワインで、反対にライトボディは、渋みが少なく色が薄くなっていて、控えめな軽いワインです。ミディアムボディは、フルボディとライトボディの間くらいで、渋みや酸味、香りなどのバランスがちょうど良いワインです。

ワインのアルコール度数が高いほど、強い渋みが感じられ刺激的で口当たりも重たさを感じます。ボディを決める要因にブドウの皮や種に含まれているタンニンが関係していると考えられているようです。豊富なタンニンが含まれているワインほど、渋みや味わいが重たく感じるようになります。

ワインと他のお酒との度数比較

ワインのアルコール度数は高いと言われていますが、他のお酒ともアルコール度数を比較してみていきます。いろいろな種類のお酒と比較してみて、楽しく美味しくお酒を飲むためにもどのくらいのアルコールがあるのか知っておくのも良いのではないでしょうか?

ビール

ジョッキグラスに入ったビール

まずはビールのアルコールですが、約5%です。ビールと言えば、飲み会や居酒屋など乾杯で飲むお酒のイメージがありますが、約5%とアルコール度数はそこまで高くはありません。ビールや発泡酒、第3のビール、また、様々な銘柄もありますが、平均的にビールのアルコール度数は約5%ほどで、ワインと比較してみてもアルコール度数は低めです。

中には、9%などストロングなどのアルコール度数が高くなっているビールもあるので、お酒の弱い方などは気をつけましょう。

日本酒

おちょこにお酒を注ぐ様子

次に日本酒のアルコール度数は、約15%です。日本酒は約15%前後のものが多くなっていて、日本酒(清酒)と明記されているお酒の度数は全て22%未満です。また、日本酒は酒税法によって、国内で日本酒として販売できるお酒の度数が22%未満と定められています。

日本酒とワインのアルコール度数を比較してみるとおおよそアルコール度数は同じと言えますが、ワインには種類などによってアルコール度数に幅がある為、醸造酒の中ではワインよりも日本酒の方がアルコール度数が少し高めと言るのでないでしょうか?

ウィスキー/ブランデー

ウィスキーやブランデーのボトルが陳列されている様子

次にウィスキーとブランデーのアルコール度数は、ウィスキーが約40%で、ブランデーが約40%です。ウィスキーは大麦など穀類が原料でビールを蒸留させたお酒で、ブランデーはブドウが原料でワインを蒸留させると言うひと手間をかけて作られたお酒となります。

どちらもアルコール度数は約40%程ですが、ウィスキーの中にはアルコール度数が50%を超えるものもあります。ワインと比較してみてもウィスキーやブランデーはアルコール度数が高くなっています。

テキーラ

次にテキーラのアルコール度数は、約40%です。テキーラと聞くとかなり強いお酒と言うイメージの方もいるかと思いますが、確かに他のお酒やワインと比較してみるとアルコール度数は高くなっています。

テキーラは、アルコール度数が35%~55%の間で作らなければいけないと法律で定められています。おおよそ38%~40%が主要なのですが、アルコール度数の幅が約20%あるので購入する際は気をつけましょう。

焼酎

氷が2つ入った焼酎のロック

次に焼酎のアルコール度数は、約20%~25%です。麦や芋、米など様々な種類がある焼酎ですが、酒税法によってアルコール度数が定められていて、焼酎甲類が36%未満、焼酎乙類は45%以下となっています。

アルコール度数は日本酒よりも高めで20%~25%のものがほとんどで、ワインと比較してみるとワインよりも高くなります。ウーロンハイやサワーなどにするとアルコール度数は約5%前後になります。また最近では女性からも人気があるみたいです。

缶チューハイ

次に缶チューハイのアルコール度数は、約6%未満です。ですが、最近ではストロング系の缶チューハイも数多くあり約7%~9%のものもあります。居酒屋や飲食店でも人気がある酎ハイですが、家でも手軽に安く楽しめる缶酎ハイです。

ワインと比較してみるとワインの方がアルコール度数は高くなっています。
 

ワインの種類と度数

ワインのアルコール度数には、産地や収穫時期、ボディなどによって低いものから高いものまで幅があり、またワインには種類もいろいろとあります。そのワインの種類と度数について紹介していきます。

度数が低いワイン

ハートの柄とワイングラスに入った白ワイン

アルコール度数の低い10%以下のワインには、まず微発泡のワインでアスティ地域の産地のモスカート・ダスティと言う5%~6,5%のワインやドイツを代表する白ワイン用のブドウ品種のリースリングでアルコール度数が7%~8%などがあります。

また、イタリア国内で幅広く飲まれている弱発泡性のワインでランブルスコ・ロッソはアルコール度数7,5%、フランスが産地の1960年代にボルドー地方で生まれたカフェ・ド・パリはアルコール度数が6%~7%などもあります。

平均的な度数のワイン

赤ワインの入ったグラスとワインボトル

アルコール度数が平均的な10%~13,5%のワインには、フランスのブルゴーニュ原産地でしっかりとした果実味とコクのある味わいのピノ・グリージョ/ピノ・グリのアルコール度数は12%~13%、フレッシュな酸味と爽やかな味わいを生むブドウのソーヴィニヨン・ブランのアルコール度数は12,5%~13%です。

また、微炭酸のすっきりとした味わいで甘味が感じられるランブルスコは、アルコール度数は11,5%~12,5%があります。

度数が高いワイン

赤ワイントおしゃれなワインボトル置き

アルコール度数の高い13,5%~15%のワインには、ベリー系のフルーティーさがあり上品で繊細なピノ・ノワールのアルコール度数は、13%~14%、世界中で広く栽培されている赤ワインのブドウの品種でカルベネ・ソーヴィニヨンのアルコール度数は、13,5%~15%です。

他にも色が濃く、なめらかでコクのある果実味のシラー(シラーズ)のアルコール度数は、14%~15%、世界三大貴腐ワインの産地ソーテルヌのアルコール度数は、14,5%、ボディのしっかりとしたワインからライトなタイプのワインまで様々あるグルナッシュのアルコール度数は、14%~15,5%です。
 

ワインの度数は種類によって違う!

2つのグラスに入った赤ワイントその横に置いてあるブドウ

ワインのアルコール度数ですが、お酒が苦手な方でも飲める低いものから高いものまで幅広くあり、中には例外もありますがブドウの糖分の高さなどで決まってくるのです。また、ブドウの生産地や収穫時期、ボディとの関係にもあるのです。

ワインの種類によってもアルコールの度数が違うので、違いを知っておくとワインを選ぶときに自分に合ったものを選ぶこともできるのではないでしょうか?他にも、ワイン以外のお酒のアルコール度数とも比較して紹介してきましたが、料理や好みによって様々なワインに挑戦してみるのもおすすめです。

是非ワインを飲むときの参考にしてみて下さい。

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