製氷機の掃除のやり方!カビを無くす簡単な方法や美味しい氷の作り方も
製氷機はどのくらいの頻度で掃除していますか?製氷機で作る氷がおいしくないと感じている方は、その氷にカビが付着しているかもしれません。製氷機は頻繁な掃除が必要です。今回は、製氷機の掃除方法とおいしい氷をつくる方法を紹介します。
目次
放っておくとカビだらけ?製氷機の掃除方法を紹介
冷蔵庫の製氷機は水をいれておくだけで自動で氷を作ってくれるので、とても便利です。この製氷機、実は頻繁に掃除をしないとカビが繁殖してしまうことがあることを知っていましたか?冷蔵庫内は掃除するけれど、製氷機は買って以来掃除をしたことがない…という方も多いのではないでしょうか。今回は製氷機にカビが生える理由や、掃除方法を紹介します。この機会にご自宅の製氷機をチェックしてみてください。
製氷機にカビが生える原因
そもそも、製氷機は冷凍庫にあり、家庭用冷凍庫は-20℃くらいなので、製氷機にカビは生えるの?という疑問を持っている方も少なくないと思います。基本、カビが生えやすい条件は・温度(20℃~30℃)・湿度(70~80%以上)・栄養源となるもの・酸素とされています。冷蔵庫の中は3~8℃程度なので大丈夫なのでは?と思いがちですが、カビ菌は温度が低くても死滅するわけではなく、活発に動かなくなるだけなのです。
つまり、冷蔵庫の中でもカビ菌は少しずつ活動し、徐々に繁殖しているのです。製氷機は給水タンク、製氷皿、貯水タンクの3つのパーツからできています。製氷皿や貯水タンクは冷凍庫側で氷点下に保たれているので大丈夫なのですが、水を入れる給水タンクは冷蔵庫側にあるので、そこでカビが発生してしまい、水の中にカビが入ってしまうことになるのです。
自宅の冷蔵庫の給水タンクに茶色やピンク色のヌメリはありませんか?茶色やピンク色のヌメリがあると、カビが発生している可能性があります。給水タンクをチェックしてみてください。
カビが及ぼす健康被害はどんなものがある?
冷蔵庫内や製氷機で発生するカビの種類
冷蔵庫内で発生しやすい主なカビは・クロカビ・アカカビ・アオカビがあります。カビは体に悪いということはわかっていると思いますが、どのような健康被害をもたらすかご存知ですか?カビによってもたらされる主な健康被害は・感染症・アレルギー・中毒症があります。
通常はカビがあるからといってすぐに病気になるわけではありません。しかし、子どもや高齢者、免疫力が下がっているときなどは、カビによる感染を起こすことがあります。アトピーやじんましん、肺炎などを引き起こしたり、中には発がん性のあるカビもあるので、できるだけカビは生活のなかから排除する必要があります。
どうすればいい?製氷機の掃除方法
意外と簡単!製氷機の掃除の手順
1.製氷機の給水タンクを取り外します。2.製氷機の給水タンクのフタなど、取り外せるものはすべて外し、食器用洗剤をつけたスポンジなどで洗い、水で流します。
3.浄水フィルターや給水パイプを外して、同じように洗います。冷蔵庫によって取り外し方が違うので、説明書を必ず読むようにしてください。フィルター部分には水道水に含まれるミネラル成分が固まった水垢ができやすいので、よく洗うようにします。4.各パーツを乾燥させ元に戻します。
カビをしっかり取るために、酸性パワーを使って掃除
製氷機の汚れがひどい場合や、しっかりと掃除をしたい場合にはクエン酸や酢を使って浸けおき掃除をするのがおすすめです。浸けおき掃除の方法は、クエン酸は水200mlに対し、5グラム(小さじ1)を溶かしておきます。酢は、酢:水が1:2の割合になるように混ぜます。クエン酸水または酢水に給水タンクを2時間程度浸けおきます。2時間経ったら、スポンジなどでこすり、洗います。※フィルターは外しておきます。
クエン酸水や酢水につけることにより、除菌効果があるだけでなく、簡単に水垢も落とすことができます。年に数回はこのような浸けおき掃除をすることをおすすめします。※酢は調味料が入っていないものを選ぶようにします。
取り外せない製氷機の内部も簡単に掃除ができる!
給水タンクから製氷皿へ水を送るパイプも、簡単に掃除をすることができます。【パイプの掃除方法】1.浸けおき掃除と同じ要領でクエン酸水または酢水をつくります。2.給水タンクにクエン酸水または酢水を入れます。3.給水タンクを冷蔵庫へ入れ、普段通りに氷を作ります。4.氷が全部できたら、氷をすべて捨て、給水タンクを洗います。
5.給水タンクにもう一度水を入れ、氷を作ります。6.できた氷を捨て、給水タンクを洗います。これでパイプの洗浄は完了です。※このときフィルターは取り外しておきましょう。クエン酸水または酢水を作るのがめんどうだという方は専用クリーナーが市販されているので、そちらを使ってみるのもいいかもしれません。※市販のものには食紅などで色をつけてある場合が多いです。手順は同じです。
製氷機の掃除頻度はどのくらいがいい?
製氷機の掃除頻度ですが、一般的に給水タンクや給水パイプは週に1回程度、内部のパイプの掃除は年に1~2回程度がいいと言われています。一度慣れてしまえば、給水タンクの取り外しは簡単です。また掃除もスポンジで洗うのみなので、週末の掃除に取り入れるなど習慣化してみてください。
製氷機に入れる水はなにがいい?
製氷機に入れる水はどのようなものを使っていますか?実は製氷機に入れない方がいい水があります。それは浄水器を使った水やミネラルウォーター、一度沸騰させた水などです。浄水器や一度沸騰させた水は塩素を取り除いてしまうので、カビや雑菌の原因になります。また、ミネラルウォーターに入っているカルシウム分などは、詰まりを起こしてしまう原因になります。
つまり、製氷機に入れる水としては、水道水が最も適しています。どうしても浄水を使いたいという方は、お手入れの頻度を3日に1回などに増やす必要があります。
自宅で美味しい氷を作るにはどうしたらいい?
ポイントは温度と製氷機内の掃除をこまめにすること
市販されている氷や、お店などで出てくる氷は美味しいと感じるのに、自宅で作る氷はあまり美味しいと感じないということはありませんか?コンビニに売っているような氷は透明で、なかなか溶けないしツルツルしていて感触も良いですよね。それに比べて自宅で作る氷はざらざらしていて、すぐに溶けてしまい、しかもどこか濁っていたりします。この氷が濁る原因は主に、急激な冷凍と、不純物の混入の2点です。
市販されている氷は、-9℃くらいの温度で、時間をかけてじっくりと均一に凍らせます。 ゆっくりと凍らせることで、結晶の大きな氷を作ります。 結晶の大きな氷は、溶けにくいのです。 家庭の冷凍庫は約-20℃に設定されているので、氷が急速に凍ります。そのために隙間の多い氷になってすぐに溶けてしまいます。また、急速に凍らせたことで氷の中に残ってしまった空気や不純物が原因で氷が白く濁ってしまいます。
これを解消してツルツルとした美味しい氷を作る為には、まずゆっくりと凍らせる事が必要です。出来るならば冷凍庫の温度を弱に調節し、ゆっくり凍らせるようにしてください。そうする事で、凍っているうちに不純物が空気中に放出されて透明で純度の高い氷が出来上がります。また、製氷機内を清潔に保つことも美味しい氷をつくる上で大切です。
製氷皿を使って美味しい氷をつくる方法
製氷機を使わずに、製氷皿を使えば、ミネラルウォーターや浄水器の水を使って氷を作ることができます。また、冷凍庫の温度調節がうまくいかなくても、簡単に美味しい氷を作ることができるのです。最近は、かわいい形の製氷皿も出ているので、自分好みの形の氷をつくれるのもいいですね。【製氷皿を使った美味しい氷の作り方】1.水は浄水器を通した水か、一度沸騰させた水、またはミネラルウォーターを使います。
2.冷凍庫の温度を弱にし、8~10時間をかけて凍らせていきます。※冷凍庫の温度を上げると、ほかの食品に影響が出る可能性があるので、気をつけてください。3.2/3くらい凍ったところで、まだ凍っていない部分の水を捨て、新たに水をいれ、すべての水を凍らせます。
冷凍庫の温度がなかなかうまく上がらないときや、ほかの冷凍食品が多くあるときは、製氷皿の下に割りばしを敷いたり、発砲スチロールを敷いたりすることによって製氷皿の冷やしすぎを防ぐことができます。冷蔵庫の温度調節が難しいときはこの方法で氷を作ってみてください。
製氷機は定期的な掃除を!美味しい氷には温度が大事!
普段掃除を忘れてしまいがちな製氷機。掃除を怠ると氷にカビがついてしまう可能性があることを紹介しました。製氷機の掃除は慣れてしまえば簡単なので、日々の掃除の中に取り入れてください。また、製氷機にミネラルウォーターや浄水を入れるのはあまりおすすめしませんので、注意してください。
美味しい氷は水と冷やし方がポイントです。お酒を飲むときなど、美味しい氷を使いたいときは、ぜひ紹介した方法で美味しい氷をつくってみてくださいね。