コンフィという言葉の意味とは?フランス料理の調理法とレシピ5選!

コンフィという言葉を知っていますか?最近レストランやビストロなどのメニューで見かけるコンフィとは、フランス料理の調理法のことで、肉や魚、野菜をオイル漬けにして低温の油で煮る料理です。コンフィとはもともと「準備する」という意味で、正確にはオイル漬けだけでなく果物の砂糖漬けもコンフィです。今回は、コンフィについて、意味や調理法、美味しい食べ方のレシピ5つを紹介します。

コンフィという言葉の意味とは?フランス料理の調理法とレシピ5選!のイメージ

目次

  1. 1コンフィとはどういう意味?
  2. 2コンフィとはフランス料理の調理法のこと
  3. 3コンフィの食べ方【肉編】
  4. 4コンフィの食べ方【野菜・果物編】
  5. 5保存に便利なコンフィはオイルまで使える
  6. 6コンフィを活用して食材を美味しく調理しよう!

コンフィとはどういう意味?

コンフィという言葉を知っていますか?または、レストランやビストロのメニューでコンフィを見かけたことはありますか?見かけたことのある人は、コンフィの意味は知っていますか?今回は、おしゃれなフランス料理コンフィについてまとめます。まず始めに、コンフィの意味について説明していきます。

コンフィの語源

コンフィとは、ラテン語の「準備する・作る」という意味の「conficere(コンフィケーレ)」と、フランス語の「confire(コンフィル)」が語源の言葉です。果物を砂糖漬けした「confiture(コンフィチュール)も同じ語源と意味です。

コンフィとは調理法でオイル漬け

コンフィとは、まだ冷凍保存が出来なかった時代に、フランスの南西部で食材を長期保存するために肉や魚をオイル漬けにしたり果物を砂糖漬けにしたことがはじめで、現在は、肉や魚、野菜、果物などをオイル漬けして低温の油で長時間煮るフランス料理の調理法のことを意味します。

揚げるのではなくオイルで煮る

オイルというと揚げ物のような感じがしますが、コンフィとは、オイル漬けした肉や魚、野菜、果物を油で揚げるのではなく煮るフランス料理の調理法です。ですから、コンフィは揚げ物ではなく煮ものと言えます。

コンフィとはフランス料理の調理法のこと

すでに書きましたが、コンフィとは、「準備する・作る」という意味のフランス料理の調理法のことです。肉や魚、野菜に果物と、様々な食材をコンフィにすることが出来ます。じっくりと油で煮るコンフィは味も良く食べ方もいろいろあり、長期保存も出来る優れた食材です。次に、コンフィの作り方を紹介します。

準備するもの

コンフィを作る時に準備するものです。肉や魚、果物をオイル漬けするためのオイルを用意します。よく使われているオイルはオリーブオイルやラードです。あとは、オイル漬けにする前にもみこむための塩と、好みでタイムやローリエ、ローズマリーなどのハーブです。にんにくやスパイスもいいでしょう。食材を煮るための調理器具は、オーブン、フライパン、スキレットなどを使用します。また、炊飯器で作れるレシピもあります。

調理の仕方

次に、コンフィの調理の仕方です。コンフィとは準備するという意味のあるフランス料理の調理法ですので、はじめて試すという人も多いかと思いますが、家庭でも作れますのでぜひ試してみて下さい。準備するという意味があるだけあって、マリネと煮るのに時間はかかりますが、長期保存も出来ますし、本格的な美味しいフランス料理を楽しめますのでおすすめです。

肉、魚、果物などの食材に味をつけるために塩をこすりつけます。ジプロックなどの密閉袋に塩をつけた食材とたっぷりのオイルを入れます。ハーブや香辛料を使う場合は一緒に入れます。例倉庫で3時間~半日程度寝かせてから、80度位の低温で2時間程煮ます。焼き目をつけたい場合は、その後フライパンで表面に焼き目をつけて出来上がりです。

炊飯器を使った方法もある

コンフィはオーブンやフライパンで調理することが多いですが、中には炊飯器を使ったレシピもあります。ボタン一つで調理出来る便利な炊飯器でフランス料理を作れるとは嬉しいものです。

コンフィの食べ方【肉編】

ここまでいかがでしたか?コンフィとは準備するという意味のフランス料理の調理法で、家庭でも作れるオイル漬けの煮物だということを紹介しました。ここからは、コンフィの美味しい食べ方肉と野菜・果物に分けて紹介します。ぜひ試してみて下さい。

鶏肉のコンフィ

  • 骨付き鶏もも肉2本
  • 岩塩適量
  • ローズマリー4本位
  • にんにく適量
  • オリーブオイル適量

  1. 骨付き鶏むね肉に岩塩をこすりつけ、ローズマリーをまぶしてラップにくるんで一晩冷蔵庫で寝かせます
  2. 鶏肉を軽く洗ってキッチンペーパーでしっかり水気をふきとり、耐熱容器に鶏肉と鶏肉が隠れるくらいたっぷりのオリーブオイル、ローズマリーにんにくを入れます。
  3. 80度に温めたオーブンで2~3時間かけてしっかりと焼きます
  4. 好みでフライパンで焼き目をつけて出来上がりです。

豚肉のコンフィ

  • 豚バラ肉500グラム
  • 岩塩8.5グラム
  • ローリエ適量
  • 乾燥タイム適量
  • 粒黒コショウ適量
  • にんにく適量
  • ラード約1リットル
  • ちりめんキャベツ4枚
  • 黒コショウ適量
  • 粒マスタード適量

  1. 豚バラ肉に、岩塩、ちぎったローリエとタイム、つぶした黒コショウ、スライスしたにんにくをまぶし、ラップに包んで冷蔵庫で一晩マリネします
  2. マリネした豚肉を、80度以下に熱したラードで3~4時間じっくりと煮ます。竹串がすっと刺さるくらいまでしっかりと煮ましょう。
  3. フライパンで豚肉の表面に焼き色を付けます。
  4. 皿にちりめんキャベツをしき、豚肉を盛り付けます。
  5. 黒コショウをかけ、粒マスタードを添えて出来上がりです。

牛肉のコンフィ

  • 牛ロースブロック800グラム
  • 鴨油250グラム
  • オリーブオイル250グラム
  • A.水1リットル
  • A.塩32グラム
  • A.粒黒コショウ10グラム
  • A.ピンクペッパー0.5グラム
  • A.ナツメグパウダー少々
  • A.コーヒー豆15グラム
  • A.ローリエ1枚
  • A.にんにく1片
  • B.マデラ酒100㏄
  • B.赤ワイン80㏄
  • B.エシャロット30グラム
  • B.黒コショウ少々
  • B.しょうゆ1滴

  1. Aの材料をすべて鍋に入れて沸騰させてマリネ液を作ります。
  2. 牛肉にフォークで穴をあけてマリネ液をしみ込みやすくしてから、冷ましたマリネ液に漬けて冷蔵庫で8時間程マリネします。
  3. 牛肉の水気をふきとってから、鴨油、オリーブオイルと一緒にジプロックに入れます。出来るだけ空気を抜きます。
  4. ジプロックを炊飯器に入れて、85度のお湯を袋がかぶるまで注ぎます。
  5. 保温で1時間コンフィします。
  6. 牛肉をコンフィしている間に、Bの材料でソースを作ります。
  7. 小鍋に赤ワインとエシャロットを入れて火にかけ、半分位の量になるまで煮詰めます。
  8. エシャロットを濾してソースを再度鍋に戻し、マデラ酒を加えてとろみがつくまで煮ます。
  9. 黒コショウとしょうゆで味を調えます。
  10. コンフィした牛肉を器に盛り、ソースをかけて出来上がりです。

コンフィの食べ方【野菜・果物編】

続いては、コンフィの美味しい食べ方野菜と果物のレシピを一つづつ紹介します。本場のフランス料理が家庭で味わえるおすすめのレシピです。ちょっとしたパーティなどの際にぜひ試してみて下さい。

トマトのコンフィ

  • トマト3個
  • オリーブオイル適量
  • にんにく1かけ
  • コショウ適量
  • 塩適量
  • 砂糖適量
  • パセリ適量

  1. トマトは酸味の強い大きめのものを使います。沸騰したお湯に20~30秒程入れて湯剥きをして、8等分位の大きさにカットします。
  2. オーブンの鉄板にオリーブオイルをしき、カットしたトマトを並べて上から刷毛でオリーブオイルをたっぷりと塗ります。
  3. 上にみじん切りにしたにんにく、砂糖、コショウ、塩、パセリを散らして味を付けます。
  4. 90度~100度で約1時間半煮て出来上がりです。

オレンジのコンフィ

  • オレンジ1個
  • 砂糖60グラム
  • 水150㏄

  1. 竹串でオレンジにぷすぷすと穴をあけ、1時間程水に浸します
  2. オレンジの水気をふいてうすくスライスし、水と半量の砂糖と一緒に小鍋に入れてアルミホイルで落とし蓋をしてから弱~中火15分程煮詰めます
  3. いったん冷ましてから残りの砂糖を入れた再度煮詰めます。
  4. 100度のオーブンで片面20分づつ焼きます
  5. 好みの食べ方で楽しみましょう。

保存に便利なコンフィはオイルまで使える

コンフィは、もともと準備するという意味がある保存食ですので、オイルをたくさん使います。調理に使って余ったオイルも心配入りません。コンフィを作った後のオイルも使用方法があります。最後に、コンフィのオイルについて便利なポイントをまとめますので、参考にして下さい。

ポイントは塩を多めに

まず、コンフィのオイルの保存性を高めるためには、塩を多めに使うのがポイントです。使用する肉や魚の重量の1.5%を目安にすると良いでしょう。

ハーブも加えてオイルごと瓶詰に

作ったコンフィは、そのままオイルごと瓶詰にしておけば長期間保存が出来て便利です。その際には好みのハーブも一緒にオイル漬けすると香りが良くなりおすすめです。1ヵ月~半年程保存出来るの作りがいもあります。

おつまみやサラダがすぐできる

瓶詰にしておいたコンフィは、簡単なおつまみが欲しい時や、もう1品欲しい時などにとても重宝します。レタスや水菜などの野菜にコンフィをのせてオイルと塩を少し振りかければ本格美味しいサラダの完成です。

残ったオイルはバスタやソテー用に

そして、残ったオイルは料理に使いましょう。味と香りが効いたオイルで作るパスタやソテーは絶品です。長期間楽しめるコンフィですので、是非家庭で作ってみたいものです。

コンフィを活用して食材を美味しく調理しよう!

コンフィの意味や食べ方はいかがでしたか?たっぷりのオイルに漬けて低温でじっくりと煮るコンフィは絶品です。家庭で本格的なフランス料理コンフィに挑戦してみてはいかがでしょうか。ポイントはゆっくりと煮ることです。そしてコンフィの瓶詰や残ったオイルでのアレンジ料理も楽しんでみて下さい。

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