グラッパとはどんなお酒?ブランデーとの違いやおすすめの飲み方も!

グラッパとは聞きなれない名前ですが、知っていますか?ブランデーに似たイタリアの酒と分かった方は、十分なアルコール通と言えます。ブランデーとの違いは、原料に同じブドウを使いますが、産地と原料の状態が異なります。グラッパの飲み方は、食後の口直しとしてや、エスプレッソなどで割ったりして飲むのがおすすめです。通販での人気の銘柄や、美味しいグラッパの選び方などを詳しく紹介します。

グラッパとはどんなお酒?ブランデーとの違いやおすすめの飲み方も!のイメージ

目次

  1. 1グラッパはイタリアではポピュラーなお酒
  2. 2グラッパの選び方のポイント
  3. 3グラッパのおすすめの飲み方
  4. 4グラッパはどんなグラスで楽しむのがおすすめ?
  5. 5グラッパの人気銘柄を通販で見つける
  6. 6グラッパはイタリア大衆に馴染み深いお酒!

グラッパはイタリアではポピュラーなお酒

グラッパはイタリア特産の蒸留酒

グラッパはブランデーの一種ですが、ワインを蒸留して作るブランデーとの違いは、ポマースと呼ばれるブドウの搾りかすを原料として、発酵させたアルコールを蒸留して作る、イタリア特産の蒸留酒になります。グラッパの多くは樽熟成を行わないため、無色透明の色をしています。アルコール度数は30~60度と比較的高めの酒です。一般的なグラッパにはかすかなブドウの香りがありますが、意図的に香りづけしたグラッパもあります。

EUではイタリアで作られたものだけを「グラッパ」と呼称できるようにしています。グラッパはポマースを原料として作られることから、「粕とりブランデー」とも呼ばれています。グラッパはイタリア全土で作られている国民的飲み物といってよい酒です。グラッパの中には、一部で樽熟成を施したものもあって、それらはブランデーのように琥珀色をしています。グラッパは庶民の間に生まれて庶民に愛されてきた酒になります。

グラッパの原料

グラッパの原料もブドウと言えばブドウです。その意味では、ワインともブランデーとも違いません。ただ、これはグラッパの生い立ちとも重なりますが、ワインやブランデーがブドウそのものを原料としているのとは違い、ブドウの搾りかすという、いわば二次原料で作られていることに違いがあります。ブドウの搾りかす、つまり皮や種、果軸、ワイン及びブドウ果汁の残り汁を原料としています。

逆に、こうして搾りかすだけを蒸留して作られた酒だけが、グラッパと呼ばれるのです。加水や加糖して再発酵させた場合は「アクアヴィーテヴィ二カ」、ワインも加えて蒸留した場合は「アクアヴィーテディウヴァ」と、表記することを義務付けられています。

グラッパとブランデーの違い

ブランデーの製造過程は、白ワイン造りとほぼ違いません。ユニブラン種の白ブドウを原料として使い、種や皮は取り除いて果汁のみを絞り取ります。この果汁を発酵させると、白ワインができます。ブランデーはこの白ワインを蒸留器にかけ加熱し蒸留したものを、冷却して高いアルコール度のブランデーにするわけです。これに対して、グラッパの原料であるブドウの搾りかすには二種類あります。赤ワイン用と白ワイン用の搾りかすです。

赤ワイン用の搾りかすはアルコール成分が含まれているので、そのまま蒸留にかけられます。白ワイン用の搾りかすはアルコールを含まないため、含まれている糖分をアルコールに発酵させてから蒸留する、という一工程多い製造上の違いになります。ブランデーもグラッパも最終工程では蒸留するという点では違いはなく、同じ蒸留酒として扱うことができます。あくまでブドウという原料を使用する際の、形態の違いということになります。

グラッパは高級なワインの代用品だった!?

ヨーロッパの中世では、ブドウをたっぷりと使用するワインは、王侯貴族ら上流階級が飲む高級嗜好品でした。ブドウの作り手である一般農民は、そのブドウの成果であるワインを口にすることができなかったのです。そんな背景のなかで、ワイン造りを終えたブドウの搾りかすを、再利用する知恵が生まれたようです。高級なワインの代用品としてグラッパは誕生したわけです。日本の清酒造りにおける、どぶろくの存在と似ています。

フランスでの呼び名は「マール」

グラッパというのは、ブドウの搾りかすからできていて、イタリアで作られたものという規定があります。けれども、グラッパのような蒸留酒がイタリア以外で作られてはいないか?というと、そうでもありません。お隣フランスでも、似たようなというよりは同じブドウの搾りかすを使用した製造法で、蒸留酒を作っています。違いと言えばグラッパではなく、フランスの酒は「マール」と呼ばれていています。

搾りかすを使った蒸留酒は、イタリアやフランスばかりでなく、ヨーロッパ各国で作られています。ドイツ産は「トレスターブランド」、スペイン産は「オルホ」などと呼ばれ、近年では日本でも製造されています。当記事では後ほど、通販で人気のグラッパ銘柄も数点紹介するつもりです。

グラッパの選び方のポイント

アルコール度数や熟成度で選ぶ

グラッパのアルコール度数は基本的に30~60度です。いずれにしても酒類の中では、高いアルコール度数と言ってよいでしょう。そのグラッパの選び方としては、アルコール度数や熟成度を比較して選ぶ選び方が適当です。グラッパ初心者であるなら、アルコール度数は低めのものから挑戦する飲み方がおすすめです。それでもグラッパは高めのアルコール度数ですから、グラッパベースのリキュールから味見する飲み方もよいでしょう。

また、アルコール度数とは別にグラッパの熟成度も検討してみることも大事です。樽熟成をしたグラッパも多く出回っています。一般的には熟成度(寝かせた年数)が高いグラッパは高級品で、値も張ります。けれども、熟成されたグラッパは同じアルコール度数でも、口に含んだときのまろやかさが違います。ストレートでグラッパを楽しむ飲み方の場合には、トゲトゲしいキツさのない熟成グラッパが選び方のおすすめになります。

蒸留後、樽熟成ではなくガラスやステンレスで最低6ヵ月間熟成させた、若いグラッパは「グラッパ・ジョヴァ―ネ」と呼ばれ、無色透明が特徴です。樽熟成のグラッパは熟成期間により呼び名が変わります。6~12ヵ月は「グラッパ・アッフィナータ・イン・レグノ」、12~18ヵ月は「グラッパ・ヴェッキア」、18ヵ月以上は「グラッパ・リゼルヴァ」などと呼ばれます。10年以上寝かせたグラッパもあります。いずれも琥珀色です。

好みの香りや味わいで選ぶ

グラッパを好みの香りや味わいで選ぶ選び方もあります。香りでの選び方としては、ブドウのトラミネール種やモスカート種のように、特に芳香性豊かな品種のブドウ搾りかすから作られたグラッパは「グラッパ・アロマティカ」と呼ばれます。熟成の方法や期間に指定はありませんが、香りが持続していることが特徴となります。

また、シナモンやバニラ、ハチミツなどの、いろいろな風味を味わうことができるグラッパもあります。味わいでの選び方は、フルーツやハーブなどによって香りや色付けされた「グラッパ・アロマッティザート」と呼ばれるグラッパの中から、自分の好みに合わせて選ぶことができます。

気に入ったボトルデザインで選ぶ

ボトルデザインで選ぶ選び方もあります。実は、グラッパのボトルにはデザイン性の高い、インテリアとしても置きたくなるようなものが多くあります。そんな優れたデザインをもつボトルの中から、お気に入りのグラッパを選ぶ選び方もあるのです。グラッパのボトルは、全体的にスレンダーなボトルが多い傾向になっています。最初から一輪挿しに向くようなデザインや形になっていて、選び方の参考になります。

グラッパのボトルは、飲まずにそのままでもインテリアとして楽しめますし、飲み干しても花器としてハイセンスに利用ができることが、選び方のポイントになります。何かのお祝いの品とか、お呼ばれした時の手土産にもうってつけです。

グラッパのおすすめの飲み方

食後にストレートで

グラッパの飲み方には、いろいろな場面でさまざまな飲み方があります。食後にストレートで、というのが定番のようです。つまり、食後酒ということですが、これには二つの理由が考えられます。グラッパなどの高アルコール度数の酒は胃液の分泌を高めてくれて、たくさん食べた料理の消化を促すことにつながるからです。もう一点は、かつてのグラッパはアルコール度数が高いばかりでなく、粗悪なこともあって食前酒には不向きでした。

最近のグラッパは熟成度も高く、良質なものも増えて、食前酒として飲まれることも珍しくなくなってきています。またおすすめの飲み方の温度としても、冷凍庫でキンキンに冷やして飲んだり、若いグラッパなら冷蔵庫の野菜室の温度、熟成タイプなら室温でという飲み方もバリエーションが広まってきました。自分に合った温度の飲み方を探るのも、グラッパの飲み方のおすすめできる楽しみの一つかもしれません。

エスプレッソで割る

イタリアではグラッパの飲み方で、コーヒー豆もしくはエスプレッソをからませる人気の飲み方がいろいろあります。「レゼンティン」は、エスプレッソに砂糖をたっぷりと入れて、かき混ぜないまま一気に飲み干し、カップに残ったままの砂糖にグラッパを注いで、これまた一気に飲み干すものです。同じエスプレッソで「カフェ・コレット」は、グラッパと砂糖を加えて全部をかき混ぜて飲む、人気の飲み方になります。

「カフェ・プロフマート」は、エスプレッソに砂糖を入れてかき混ぜたら、グラッパをスプレーで吹きかけて飲むものです。また、「グラッパ・コン・モスカ」という粋な飲み方もあります。ショットグラスにグラッパを注ぎ、コーヒー豆を3粒浮べます。コーヒー豆に火を付けてから20秒ほど待って、火を消して飲みます。遊び心あふれるおすすめの飲み方です。

カクテルにする

高アルコール度数でフルーティなグラッパは、カクテルベースにも向いています。中でも、柑橘系の果汁とのマッチングは抜群で、人気のカクテルとなります。グラッパ1に対し果汁2が適当でしょう。飲みやすさは女性でもOKと思われます。炭酸系で割るのもおすすめです。これも、飲みやすくしたいのなら甘めの炭酸か、シロップを少し加えるのよいでしょう。女性におすすめの飲み物となります。

ホットチョコレートに入れる

チョコレートをつまみにブランデーやウイスキーを飲む姿は、よく見られる光景です。グラッパの飲み方としてもおすすめなのが、ホットチョコレートとの組み合わせです。ブランデーの一種であるグラッパが、ホットチョコレートとの相性が悪いわけがありません。グラッパベースのチョコレートリキュールなどというものも存在するくらいです。

濃い目のホットチョコレートに少なめのグラッパを加えて飲むと、体がホカホカして寝酒に最適になります。冷え症気味の女性には、特におすすめの飲み物です。

グラッパはどんなグラスで楽しむのがおすすめ?

グラッパの専用グラス

グラッパを飲むための専用のグラッパグラスもあります。同じ蒸留酒のブランデ―グラスとは、ずいぶん異なる形になっています。チューリップ型でシャンパングラスのようにステムが長くなっています。ステムのすぐ上の部分から拡がっていく途中でひし形のように絞られて、グラスの口の手前で又広がるという作りになっています。

初めに、少量のグラッパが舌先の甘味を感じる味覚細胞に届き、つづいてグラッパのボディを感じられるように設計されているものです。ステムにはストップリングが付いていて、手がカップに触れて香りを損なわないような配慮もされたグラスになります。通販でも人気のグラスです。

飲み口が狭いグラスで代用

グラッパグラスを専用でという方は、多くはないでしょう。専用のグラスがない場合は、小振りで細身の、飲み口が狭くなっているグラスで代用するのが良いと思います。ワインのテイスティンググラスやシャンパングラスでも、あるいはショットグラスなども代用できます。

グラッパの人気銘柄を通販で見つける

リアルト グラッパ

グラッパの通販人気銘柄を紹介します。楽天の通販で人気ナンバー1位となったグラッパです。銘柄は「リアルト・グラッパ」、700mlでアルコール度数は40度の、3,240円になります。クリスタルのように透き通った無色透明です。力強いアロマとフルーティなテイストが大人気の、フルボディグラッパになります。クセが少なく、空気に触れさせるたびに変化するアロマが、日本人に人気の通販銘柄になっています。

白百合醸造 うちだグラッパ

国産のグラッパ銘柄です。山梨県は白百合醸造の通販銘柄で、めずらしい国産のグラッパ「うちだグラッパ」は200mlで、アルコール度数は40度の、2,160円になります。甲州産のブドウ搾りかすから作ったグラッパは、どこか和風な繊細さも備えたおだやかな味わいの仕上がりになっています。無色透明のグラッパは、おしゃれで可愛い人気のボトルに詰められた銘柄です。

ノニーノ モスカートグラッパ

やはり、通販でのグラッパ人気銘柄は「ノニーノモスカートグラッパ」です。容量は700mlで、アルコール度数は41度の3,974円になります。本国イタリアばかりでなく、通販で売られている銘柄としてはすでに根強い人気を誇っています。バラの香水やタイム、バニラなどを彷彿させるエレガントな香りが特徴の、グラッパ銘柄になります。ノニーノ社は高級なグラッパメーカーとして有名です。

グラッパはイタリア大衆に馴染み深いお酒!

グラッパはイタリア大衆に馴染みの深いお酒!に、なりますが、いまや日本でも通販サイトなどを通じて人気は拡大しつつあります。この記事ではグラッパとブランデーの違いや、選び方のポイントなどを詳しく紹介してきました。それらを参考にしていただいて、美味しいグラッパを通販で取り寄せて楽しんでみてください。

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