圧力鍋の正しい使い方!初心者におすすめの活用法を徹底解説!
料理の時短に欠かせない便利な『圧力鍋』しかし使い方を間違えると火傷をしたり大怪我の元になります。使ってみたいけれど怖いし色々あってどれを選べば良いかわからない…。今回はそんな初心者でもわかりやすい安全な圧力鍋の使い方・おすすめの活用方法を紹介します!
目次
圧力鍋とは?
『圧力鍋』とは鍋に圧力を調節する部分がフタについたものです。初心者は圧力鍋の高圧状態が爆発するのではと恐れている方も多いですよね。圧力鍋は正しい使い方をすればとても便利なものです。まずは圧力鍋の仕組みを徹底解説していきます!
あったら便利圧力鍋!煮物時間をいままでの5分の1にしてくれます!pic.twitter.com/6z4m6HJpnA
— 料理研究家@ゆうき (@enjoycooking02) February 28, 2018
圧力鍋は近年、短時間で美味しい料理を作ることができる調理器具として日本でブームになっています。圧力鍋を持っている家庭が増えてきていますが、もともとはフランスで1679年に誕生し、とても古くから使用されてきた調理器具なのです。日本でも江戸時代から使われていました。圧力釜とも呼ばれています。
圧力鍋の弁構造
今日は簡単に作れる普通のカレー。圧力鍋だから加圧5分で完成🍛
— モリレイ@カンボジアに住みたい (@mori_rei) August 22, 2017
ちなみに圧力鍋でカレーを作る時には、説明書に書いてる水の量から10%減らすとおいしくできます。
ハウスのカレールーには「フタあり」の水の量が書いてあるので、それに従います。 pic.twitter.com/DoYtJmyL6s
最初に弁を徹底解説します。圧力鍋が安全に使えるのはこのフタについている弁のおかげなのです。高温高圧を鍋内でかけることによって『密閉状態』になります。その状態の時に発生した蒸気の逃げ道を弁が担っています!
調圧弁
弁には2種類ありますがまず調圧弁について解説していきます。この弁は鍋内の圧力を適切な状態に保つためについています。上におもりが付いているのですが、蒸気がいっぱいになるとおもりを押し上げて外へ逃げて行きます。蒸気が逃げていくことで高圧力になった鍋内を適切な圧力まで下がっていきます。
安全弁
続いて安全弁について説明していきます!こちらの弁は鍋が爆発しないように蒸気を逃がす弁です。同じ蒸気を逃がす弁ならば調圧弁だけで良いのではないか?と思ってしまいますが、こちらの安全弁は調圧弁の蒸気口が詰まったりと何かのトラブルで蒸気が出ない時に活躍する弁です。
圧力鍋のメリット
圧力鍋の購入を今後考えている方、圧力鍋初心者の方のためにメリットを徹底解説していきます!
使い方簡単で調理時間が短縮される
忙しくて料理を手短に済ませたい方にはとてもありがたいです。働いている方や育児をしているとなかなか時間がとれません…。空いた時間で休憩時間を設けることができます。
時短な使い方で光熱費の節約になる
短時間で料理が完成するので、ガス代や電気代が安くなります。長々と煮込む時間って意外と光熱費がかかっているので使うことで毎月の光熱費の確認が楽しみになるかもしれません。
圧力鍋のデメリット
続いてデメリットです。圧力鍋の良いところはよく知られていますが、デメリットもしっかりと考えて購入を検討しましょう。
中身を確認できない
この点が一番困るのではないかと思います。一度圧力をかけてしまうと蓋を開けることができないので、味見もできません。レシピ通りに正しい分量と時間で作ることが大切です。
圧力鍋本体が重たい
お鍋が重たいので洗う時に大変です。また、蓋の弁の部分も複雑な構造になっているので汚れがたまりやすくお手入れが大変です…。基本的にお料理をするのは女性なので持ち運びが不便です。
圧力鍋の選び方
同じ圧力鍋でも大きさが違ったり、素材が違ったりと初心者にはどれを選べば良いのかわかりません…。おすすめの圧力鍋を徹底解説していきますので、自分に合った欲しい圧力鍋を見つけてみましょう。
サイズごとの使い方を徹底解説
嫁から使ってない圧力鍋もろた!これ使いこなせたら凄いで(たぶん)。ロクビかツイクロ並みに活躍するはず(おそらく) pic.twitter.com/zYsNlblFk9
— 夜行@プロギアの嵐 (@yakou2007) March 16, 2018
作るもの・家族の人数を考えて購入するサイズを考えましょう!圧力鍋は買ったら壊れない限り一生使いたい品物です。『一人暮らし』なら2.5リットル、『2〜4人家族』は3リットルから4リットルくらいが良いでしょう。一人暮らしの人でもたくさんの量を作って保存するという使い方をしたい人はもう少し大きいものを買って良いと思います。
圧力鍋はお鍋いっぱいに具材を入れることができません。豆料理なら1/4以下、他の料理は2/3以下に収まるようにしないといけません。そう考えると大きいサイズの方が良いのでは?と思ってしまうかもしれませんが、デメリットでお伝えしたように圧力鍋は重たいです。大きいと扱いが大変なので気をつけてください。使いにくいとそのまま物置に眠ってしまうかもしれません…。
自分の使い方に向いた材質を知りましょう
圧力鍋には『アルミ』『ステンレス』アルミとステンレスの『多重構造』があり、それぞれ良いところがあ流ので材質について徹底解説します。アルミは熱伝導が良いところが特徴のため、短時間で熱が通りすぐに料理が完成します。ステンレスは熱しにくいですが冷めるのも遅いので煮込み料理に向いた材質です。作る料理によって向き不向きがあります。
そしてアルミとステンレスの特徴を兼ね備えた『多重構造』こちらの構造は熱吸収率がよく、保温性にも優れています。アルミとステンレスの良いとこ取りです。多重構造の圧力鍋はお値段が高く、重みがあるのも特徴です。ちなみにガスコンロではなく電気コンロの家庭でも一般的な圧力鍋を使うことができます。メーカーによっては使えない可能性もあるので確認してから購入してください。
電気タイプの使い方は?
圧力鍋と言われて想像するものはガスで使用する通常のお鍋の形をしたものだと思いますが、コンセントで作れてしまう電気圧力鍋タイプもあります。こちらのタイプの方が簡単で恐怖心も軽減されるかもしれません。通常の圧力鍋よりは具材が少し硬くなってしまいますが、加熱から減圧・保温まで自動なので、子どものいる家庭に向いています。
使い方はなんとスイッチを押すだけです。蒸気があまり出ず、洗うのも軽くて簡単です。ですが、現時点では通常の圧力鍋より料理のレパートリーは少ないようです。ガスコンロで複数の料理を一度に作る場合はコンセントタイプがあっても良いと思います。
初心者が買うべき圧力鍋は?
いろんな情報があって結局どの圧力鍋が良いのかわからなくなってしまいます。何種類か買うことができれば良いのですが、収納スペースやお金のことを考えると1個しか買えないし失敗したくないのが本音です。
初心者の方でも少し高いですが多重構造の圧力鍋をおすすめします。あまり使わないのであれば宝の持ち腐れとなってしまいますが、短時間で調理もできて煮込み料理にも適しているので何度も使っていれば光熱費の節約で元が取れます。
使い方次第でずっと重宝してくれる
何にしても長期保証期間中でよかったわ。(´・ω・`)
— ヨンセン (@I_yonsen) June 10, 2017
圧力鍋を購入した時に長期保証期間がありますが、メーカーによって年数が違います。正しい使い方をしていれば壊れることは滅多にありませんが、長く使うために10年以上保証してくれるメーカーをおすすめします。
圧力鍋の使い方の手順
圧力鍋のメーカーによって多少使い方は違いますが、基本的には一緒です。まずは材料をいれてください。先ほど言ったように豆類は1/4でその他は2/3の容量になるようにしてください。それ以上いれてしまうと危険なので気を付けましょう。具材をカットするときにすぐに火が通るので、大きめにカットして作れるのも圧力鍋の良いところです。
続いて材料をいれて蓋をしっかりとセットします。次に火を付けて加熱します。この時にお鍋の中は加圧されています。加熱処理が完了したら減圧していきます。減圧完了してから蓋を開けてください。正しい使い方は以上です。
圧力鍋に向いていない食材
圧力鍋に入れてはいけない食材を徹底解説します。危険なのでしっかり覚えてください。正しい使い方をして事故のリスクを減らしましょう。まずカレーのルウなど『粘度の高いもの』は圧を抜いてから入れるようにしましょう。次に『膨らむ性質のあるもの』『泡立つ食材』お餅やちくわやはんぺん・パスタなどの麺類は入れるのを避けてください。
使い方に注意
続いて調味料系です。重曹や大量の油・お酒は危険です。ケンタッキーフライドチキンはお店で加圧で揚げていますが、専用の圧力鍋で調理しています。家庭用の圧力鍋で揚げ物を調理するのは正しい使い方ではないので真似をしないでください。火事の恐れがあります。
圧力鍋おすすめの使い方
初心者でも簡単に作れる圧力鍋を使ったおすすめ料理を紹介していきます。
豚の角煮
お箸で切れる柔らかい豚の角煮を圧力鍋なら短時間で作ることができます。お肉は炒めたりせず、お鍋の中に調味料やお水と一緒に入れて煮るだけです。手順もとても簡単なのでぜひ作ってみてください。手の込んだ料理に見えますが、圧力鍋なら料理初心者でも簡単に作ることができるのでおすすめです。
具材が柔らかいカレー
初心者でも簡単に美味しいカレーを作ることができます。圧力をかけて煮ると崩れやすく、じゃがいもは煮溶けてしまうので普通のカレーの具材より少し大きめに玉ねぎやじゃがいも・にんじんなどの具材を切って、鶏肉は圧力鍋内で中火で熱した油で軽く炒めます。炒めた鶏肉と一緒に野菜を軽く炒めます。約1分炒め終わったら水を加えて弱火で2分加圧します。
2分経ったら火を消して、圧力を下げていきます。圧が抜け切ってから蓋を外して中火で再度火にかけます。沸騰してきたら再び火を消して、灰汁を取り除きます。灰汁を取り除いたらカレールウを割って溶かし入れます。あとは箱の裏に書いてある通り弱火でとろみが着くまで煮たら完成です。
圧力鍋でも作れる話題の無水カレーを徹底解説
お水を使わないので旨味が濃厚なカレーです!お水を使わないで作ることができるの?って思ってしまうかもしれませんが、野菜から水分が出てくるのです。アウトドアでもダッチオーブンで作られていることが多いです。
無水カレーを作るには?使い方は?
すごく濃厚で美味しそうな『無水カレー』なんだか難しそうに見えますが、初心者でも簡単に作れます。作って他の人に出すと美味しいと喜ばれるのでおすすめです!
無水カレーのポイントは水分の含んだ『野菜』を入れることです。玉ねぎやトマト・セロリもおすすめです。トマト缶も便利なので活用してみてください。野菜とお肉を軽く炒めて、トマト缶は炒めた後に投入してください。カットタイプでもホールタイプでも大丈夫です。その後は先ほどの普通のカレーを作るときと同じ手順です。カレールウは細かく砕いておくと良いです。決してルウは加圧時に入れず正しい使い方で作りましょう。
『無水カレー』は野菜の甘みが出ているのでカレーも甘い仕上がりになります。辛いのがお好みの方はスパイスを足したり中辛や辛口のカレールウを入れるのがおすすめです。
圧力鍋が欲しくなるみんなの使い方
圧力鍋で玄米や白米を炊くことができます。硬めで苦手な方が多い玄米も柔らかく鳴ります。初心者でもお米の炊き方は知っている方が多いので気軽に挑戦できます。一緒にグリーンピースや栗を入れるのも良いです。炊き込みご飯も簡単に炊けます。
ロールキャベツのキャベツの芯も簡単に短い時間で柔らかくなります。コンソメだけではなく豆乳を加えるのもまろやかでおすすめです。他にもトマト缶を入れても相性バッチリです。
正しい使い方をすれば煮魚の骨まで缶詰のように食べることができます。カルシウムも取れるようになるのでおすすめの料理です。子どもがいる家庭はぜひ味噌煮やショウガ煮など煮魚料理をマスターしましょう。
メーカー別!圧力鍋を徹底解説
圧力鍋を取り扱っているメーカーで日本で誰でも知っているメーカーといえばティファールです。ティファールの圧力鍋の容量は4.5リットルから6.0リットルの販売になります。もう少し容量の小さい圧力鍋が欲しい場合はヴェーエムエフが良いです。2.5リットルや3.0リットルと少し小さめのお鍋が発売されています。メーカーによって販売しているお鍋のサイズが違います。
ちなみにティファールはおもり式でヴェーエムエフはスプリング式です。代表的なメーカーだとティファールとワンダーシェフがおもり式です。おもり式でワンダーシェフかティファールで迷ったらそれぞれのメーカーでサイズが違う圧力鍋を出しているので要領で決めると良いです。
スプリング式の圧力鍋が多い中ラゴスティーナはコントロールバルブになっています。圧力調整装置レバーがついているので使用するときにレバーを水平に倒します。また、ラゴスティーナの圧力鍋は保証期間がなんと25年もあります。
おもり式とスプリング式使い方の違いは?
圧力鍋はおもり式とスプリング式の2種類があり、メーカーによっても違います。まず大きな違いが音の大きさです。圧力がかかった時におもり式だとシュッシュッと音がなるのですが、スプリング式だと音がほとんど鳴りません。次にニオイです。おもり式はおもりが蒸気に押されてニオイが漏れてきますが、スプリング式はバネで圧力を調整する複雑な仕組みでニオイが漏れません。構造が違いますが、使い方に違いはありません。
どちらの方が良いの?
スプリング式の方が音が静かでニオイの漏れがないので良いですが、圧がかかった時と圧が抜けた時がわかりにくいです。初心者の方は音が怖くなければおもり式の方が調理がスムーズにいくかもしれません。
圧力鍋について徹底解説まとめ
圧力鍋きた☺初めてつかうよ☺ pic.twitter.com/QYrSI9AMrG
— みっしー (@yasagureusachan) March 18, 2018
圧力鍋について徹底解説してきました。家族構成や作るもので圧力鍋の種類を決めると良いです。安全に使うには正しい分量と正しい時間・正しいお手入れ法が大事です。圧力鍋は自炊が苦手な人ほど便利なアイテムだと思います。自分にあった圧力鍋に出会い、美味しい料理をたくさん作りましょう。以上圧力鍋についての紹介でした。