ガトーショコラのおしゃれなデコレーションアレンジ術16選！

しっとりと濃厚な味わいのガトーショコラは人気の高いお菓子のひとつです。ガトーショコラというのはフランス語でGâteau au chocolat、チョコレートの焼き菓子という意味です。日本では「ガトーショコラ」という種類のケーキがあるように思われがちですが、本来の意味ではチョコレートの焼き菓子全般を指す名前でした。今回取り上げたのは、日本でいわゆるガトーショコラと呼ばれているチョコレート菓子のデコレーションです。

ガトーショコラのデコレーションで一番シンプルなものは、上手に焼きあがって表面が割れているガトーショコラに、粉砂糖をきれいにまんべんなくかけたものでしょう。しかし、それだけではなく、ガトーショコラのデコレーションは様々なやり方で、様々な材料で、時にイベントに合わせたりしながら楽しくおしゃれにされているものがたくさん考案されています。

いろいろなやり方のデコレーションを試して、チョコレートと卵で作られたどっしりと濃厚なガトーショコラとぴったりの組み合わせをぜひ見つけてください。そしていろいろなタイプのガトーショコラを楽しみましょう。

本来のガトーショコラは、材料にある卵を黄身と白身に分け、白身を冷やして固く泡立てる「メレンゲ」をつくり、そのメレンゲの泡をつぶさないようにチョコレートなど他の生地の材料とさっくり混ぜ合わせて、オーブンで焼くものです。およそ1時間半ほどかかる作業です。しかし、もっと簡単にアレンジしたレシピもたくさん公開されています。

それらの簡単なアレンジレシピを利用すれば、初心者さんでも気軽にチャレンジできます。チョコレートのお菓子ですから、バレンタインギフトにもおすすめです。また、様々なデコレーションの技を使って、小さなお子さんから年配の方まで幅広く喜んでもらえるようなガトーショコラにできます。自分や家族と楽しく食べるのはもちろんのこと、大切な誰かへのプレゼントとしても作ってみませんか？

ではガトーショコラの簡単レシピを紹介します。日本のおいしいチョコレートのメーカー・明治が公開している簡単レシピです。市販のホットケーキミックスを利用しているため、粉類をふるう作業もなく、メレンゲを泡立てることもなく卵は全卵で溶いて混ぜるだけです。材料は、直径15cmの丸型か17cm×8cmのパウンド型の分量です。

• ミルクチョコレート200g
• 食塩不使用バター60g
• 卵2個
• グラニュー糖60g
• 市販のホットケーキミックス50g

まずは下準備です。食塩不使用バターは、あらかじめ常温に戻しておきます。チョコレートは刻んでボウルに入れ、卵は溶いておきます。オーブンは180度に予熱しておき、型には、出来上がったガトーショコラを型から外しやすいようにクッキングシートを敷きます。

1. 刻んだチョコレートの入ったボウルにバターを加え、50度から55度のお湯で湯煎し溶かします。
2. 1のボウルにグラニュー糖を入れて泡立て器で混ぜ、そこに溶いた卵を少しずつ加えてさらに混ぜます。
3. 2にホットケーキミックスを加えて、泡立て器をゴムベラにして粉っぽさがなくなるまで混ぜます。
4. 3を型に流し入れ、180度のオーブンで40分ほど焼きます。
5. 型に入れたまま冷まし、粗熱が取れたところで型から外して出来上がりです。

さて、ガトーショコラが出来たらデコレーションです。やり方は無限にあります。粉砂糖やココア、抹茶などの粉状のものをかけたり、フルーツや生クリームで飾ったり、ナッツ類やドライフルーツをトッピングしたり生地に練り込んだり、市販されている小さなお菓子を利用してデコレーションしているガトーショコラもあります。

ガトーショコラに、文字やイラストを描くのも人気です。プレゼントとして作ったガトーショコラなら、一言メッセージを添えるのも素敵です。描くのは、市販されているチョコペンで描くのが簡単ですが、他にも、型紙を利用して粉類を上からふりかけて文字やイラストにするというやり方もあります。後ほど、そのやり方も紹介していきます。

ガトーショコラそのものの形も、丸型で作ったりパウンド型で作ったり、カップケーキのようにしたり、様々な形で作ることが出来るので、デコレーションの種類と、ガトーショコラの形によるバリエーションを考えれば、まさにやり方は無限です。自分だけのオリジナルガトーショコラが作り出せます。

それではまず、ガトーショコラをフルーツでおしゃれにデコレーションするやり方を紹介します。フルーツは、旬のみずみずしいフルーツがおいしいですが、缶詰のフルーツやドライフルーツでもおしゃれにおいしく出来上がりますので、お好みのフルーツでいろいろ試してみてください。

ケーキに乗ったフルーツで一番に思い出すのは、真っ赤な可愛いいちごでしょう。いちごの赤でデコレーションされると、ガトーショコラが一気に華やかになります。お好みで、市販の可愛い形をした砂糖菓子や粉砂糖をかけると、さらに可愛いガトーショコラになります。こんな見た目だと気持ちも明るくなりそうです。

切ったフルーツと市販のホイップクリームで、かんたんにデコレーションしたガトーショコラです。仕上げにお好みでミントを飾ります。いちごの赤とキウイとミントの緑に、ふわふわの真っ白なホイップクリームが添えられて、クリスマスカラーデコレーションされたガトーショコラの出来上がりです。クリスマスパーティーに登場したらきっと盛り上がります。

ガトーショコラの上にクリームを塗り、オレンジとくるみとココアでデコレーションしたガトーショコラです。もともと、チョコレートやココアとオレンジは好相性ですから、おいしいデコレーションです。ぜひ一度お試しください。このデコレーションでは生のオレンジを使っていますが、オレンジピールもおいしいです。

缶詰の白桃と黄桃、みかんを使っているデコレーションです。ガトーショコラに乗せる前に、シロップをよく切っておくのがポイントです。費用はおさえつつ、見た目は豪華なガトーショコラになっています。生のフルーツと違って缶詰であれば、季節を気にせず使え、日持ちもするので準備もしやすくなります。

ガトーショコラに、冷凍ブルーベリーとブルーベリージャムをのせたら、コンデンスミルクとザラメ糖でさらにデコレーションしたガトーショコラです。やり方はそれだけのかんたんなデコレーションなのですが、仕上がりはちょっと大人のおしゃれな一品になりました。ぜひお試しあれ。

落ち着いた大人の雰囲気に仕上がっているデコレーションは、焼きあがったガトーショコラにココアをふりかけ、ザクロをちりばめたものです。ただふりかけるだけというかんたんなやり方でできるのに、素敵なガトーショコラになります。大人なプレゼントとしていかがでしょうか？

ガトーショコラに文字や絵を描きたい時によく使われるテクニックに、型紙を使うやり方があります。型紙を準備しておいて、出来上がったガトーショコラの上にその型紙を乗せて、粉砂糖やココアパウダー、抹茶などの粉状のものを上からかけてから型紙をはずします。型紙に使うのは、クッキングシートがおすすめです。やり方を紹介しますので、参考にしてぜひチャレンジしてみてください。型紙でおしゃれなガトーショコラが出来ます。

1. 紙に好きな文字や絵を描く。もしくはトレースしたい文字や絵を用意する。
2. 1で用意できた紙にクッキングシートを重ねて、カッターで切り抜く。この時取手をつけると、型紙を外す際に持ち上げやすくて便利。
3. 2でできたクッキングシートを型紙として、出来上がったガトーショコラの上に乗せ、その上からたっぷり粉砂糖などをかける。粉砂糖は茶こしに入れてふると細かく均一にふりやすい。
4. まんべんなくかけたら、真上にまっすぐ型紙を外してデコレーション完成！

型紙を使ったデコレーションをしている画像がありましたので紹介しました。チョコペンでの手書きもかわいらしくできあがりますが、この型紙で文字を書くやり方だと、まるでプリントをしたようにきれいにできあがります。カッターで切り抜くのが苦手な人にはちょっと手を出しにくいかもしれませんが、特別な日のガトーショコラのデコレーションにがんばってみてはどうでしょう？

型紙を使うとこんな楽しいお絵描きができます。ハロウィンに限らず、好きなキャラクターのイラストも描けます。お子さんの描いたイラストでデコレーションしてもいいし、プレゼントとしてお気に入りのキャラクターのデコレーションをしても楽しいガトーショコラができます。

ハート型に切った型紙を使ったデコレーションのガトーショコラです。ハート型の型紙なら、特に下書きもなく切れますし、とてもかんたんです。ですが、バレンタインのガトーショコラとしてはぴったりのデコレーションです。初心者さんも気軽にチャレンジできるデコレーションでしょう。

大好きなあの人に、想いを伝えるためのバレンタインに、型紙でメッセージを入れませんか？ちょっと普段は照れくさくて言えない一言も、ガトーショコラのデコレーションであれば伝えられるかもしれません。ガトーショコラ本体は、大好きな人の好みの甘さで作りましょう。きっと素敵な一日になります。

型紙代わりにフォークを使って型をとったデコレーションをしても楽しいガトーショコラになります。穴が開いてきれいな模様のレースペーパーを型紙にするのもおしゃれなガトーショコラに仕上がります。身近なもので型をとってみたら、やり方もかんたんで楽しい見た目になりそうです。

こちらは、やわらかめに泡立てた生クリームをガトーショコラにかけてミントを添え、チョコペンで顔を描いただけのデコレーションです。やり方はとてもかんたんなのに、これだけで可愛いガトーショコラに変身します。お子さんもきっと喜んでくれることでしょう。

抹茶でデコレーションしたら、ぐっと大人でおしゃれなガトーショコラになりました。真っ赤ないちごと市販の生チョコもあわせてトッピングという、ガトーショコラのデコレーションアレンジ術です。このデコレーションだと、男性へのプレゼントとしても喜んでもらえそうです。

クッキングシートに、ホワイトチョコのペンでハートを描き、冷蔵庫で冷やして固めたものをガトーショコラにトッピングしたデコレーションです。かんたんですが、このやり方でハート以外の形も作れますから、アレンジ次第でおしゃれなガトーショコラにも、かわいいガトーショコラにもできます。ホワイトだけでなく、ミルクチョコやストロベリーチョコなど何色か合わせてみても素敵です。

ガトーショコラを焼く前に、アーモンドホールやピスタチオなどのお好みのナッツと、オレンジピールやドレンチェリーなどドライフルーツをトッピングします。生地そのものにも、刻んだナッツやドライフルーツを混ぜ込んでおくと、食べ応えがあって食感も楽しめるガトーショコラになります。

こちらは、出来上がったガトーショコラの上に溶かしたチョコレートをかけ、その上にドライフルーツをトッピングしたデコレーションです。カラフルで華やかになり、ドライフルーツの栄養価もプラスされて、プレゼントしたら喜ばれそうです。

カップに入れたガトーショコラに、市販のマシュマロと市販のマーブルチョコ、生クリームとチョコペンを使って、クリスマスのデコレーションをしたら、こんなにかわいい一品に。いろいろなものをトッピングして、楽しくかわいいデコレーションをしましょう。市販のお菓子は、デコレーション向きのかわいい形のものも多いですから、いろいろ利用できます。

ここまで、ガトーショコラのデコレーションを紹介してきました。ネットで検索すると、アイディア満載のデコレーションがたくさん見つかります。デコレーション次第で、おしゃれにも、かわいらしい雰囲気にもなります。デコレーションの作業自体は、お子さんも一緒にできるものが多いので、家族みんなでワイワイ楽しくデコレーションするのもいいでしょう。ハロウィンやクリスマスにはもってこいです。

そして、おしゃれにデコレーションしたガトーショコラはプレゼントにぴったりです。バレンタイン、誕生日、何でもない日でも、きっと相手に喜ばれる一品になります。いつもよりちょっとだけがんばって、心を込めて作りましょう。今回の記事が参考になれば幸いです。