甘酒のアルコールの飛ばし方のコツ！度数とノンアルコールレシピを紹介！

甘酒は最近爆発的なブームとなり、「飲む点滴」とも呼ばれて話題になっています。栄養豊富で飲むとホッとする味わいの甘酒は寒い時期には嬉しいですよね。今回はそんな甘酒に含まれるアルコールについて紹介していきます。栄養豊富で嬉しい効果がたくさん含まれている甘酒。運転前や妊娠中に飲んでもいいのか不安な人は、ぜひ参考にしてみてください。

甘酒は「酒」とついていることから、お酒の一種であることがわかりますが、その甘酒にはすべてアルコールが含まれているのでしょうか？甘酒は2つの製造方法があるため、「すべて」の甘酒にアルコールが入っているとは限りません。まずはその違いを知っておくことで、アルコールがどちらに含まれているのかもわかります。

1つ目は米と麹を使って作られた甘酒。これは昔ながらの製法で、原材料の米と麹を発酵させる工程で米に含まれるデンプンが糖化を起こすことで甘みを感じる甘酒が出来上がります。栄養豊富で栄養価が高いのが特徴。アルコールは発酵の過程でわずかに生じる程度です。匂いや味でしっかり感じるのは難しい程度のアルコール分なので、清涼飲料水にも分類されます。

2つ目は酒粕を使って作られた甘酒。酒粕は日本酒の搾りかすで、その酒粕をお湯に溶かして煮込んでできたものが酒粕の甘酒です。こちらは麹とは違い砂糖で味付けをして甘みを足すのが特徴。アルコールは日本酒の絞りかすの酒粕を原料に作られているため、少量含まれています。アルコール度数は後程紹介しますが、レシピによっては清涼飲料水には分類されず「酒類」に分類される場合もあります。

2つの製法を知ってわかる通り、アルコールが多く含まれているのは酒粕で作られた甘酒ですね。逆にノンアルコールに感じられるのが麹の甘酒。発酵させる時間にも寄ってきますが、ほぼ感じられない程度の量です。それでは、次は実際に両方のアルコール度数がどのくらいなのか数字で見ていきます。

甘酒のアルコール度数を知っておかないと、気づかない間に飲酒運転をしていた、ということにも繋がりかねないので危険です。実際にどのくらいのアルコールが甘酒に含まれているのかは数字で見るとわかりやすいですね。麹を原料とした甘酒は原材料の米と麹にアルコールは一切含まれていませんが、発酵の過程でわずかにアルコールが生じることを紹介しました。しかし、発生するアルコール分は極めて微量です。

なので、麹の甘酒にはアルコールは含まれていない。つまりノンアルコールと表現しても大丈夫です。子供や運転前に飲むなら麹の甘酒の方が良さそうですね。次に原料の酒粕自体にアルコールが含まれている酒粕は、酒粕自体に約8％ほどのアルコールが含まれています。作り方や酒粕の商品ごとにアルコール度数は変わってきますが、酒粕で作られた甘酒は約5.5％のアルコール度数。ビールと同等程度のアルコール度数です。

スーパーやコンビニでも買える甘酒は、ノンアルコールと記載されている物以外も少量のアルコールが含まれています。酒税法という法律によって、お酒コーナーでないところに売られている甘酒もノンアルコール以外で原料に酒粕が使われている物はほとんどが1％未満のアルコールが含まれています。1％未満なら、飲みすぎない限りは泥酔する心配はありません。

ここまで紹介した通り、スーパーやコンビニで買える甘酒のほとんどは「酒類」ではなく「清涼飲料水」に分類されています。清涼飲料水の甘酒であれば、アルコールが多量に含まれる酒とは違うので運転前や妊娠中に飲んでも大丈夫です。甘酒が飲みたいけど我慢しなければだめ？と心配しなくてもよいですね。しかし、酒粕を使った甘酒を自宅で作った場合には必ずしもノンアルコールとは言えません。

手作りの甘酒はアルコール度数を細かく計ることもありませんし、酒類と並ぶ程度のアルコール度数が含まれていることも少なくありません。現在では甘酒を家で作って楽しむ人も増えているので、アルコールが含まれている甘酒を作ってしまった場合、運転前に飲んだり妊娠中の人が飲むのはおすすめできません。

おすすめするのは、あくまで「清涼飲料水の甘酒」です。それでは、次はどのようにしたら甘酒をノンアルコールにできるのかのレシピを紹介していきます。

そもそも甘酒に含まれるアルコールはエタノールという成分で、エタノールの沸点は低く、その温度は78℃です。アルコールの飛ばし方のレシピは簡単で、1度火にかけたら3分ほど沸騰させてしまえばだいたいのアルコール分は蒸発します。その際、部屋がアルコール臭のする蒸気でいっぱいになるのでアルコールが苦手な人はしっかり換気しながら行いましょう。

簡単な方法でアルコールの飛ばし方レシピを実践できますが、これは「だいたいの」アルコールの飛ばし方レシピ。少量のアルコールはどうしても残ってしまいます。完全にノンアルコールにするレシピも紹介していきますので、アルコール分を残したくない人はそちらを試してみてくださいね。

アルコールの飛ばし方レシピはしばらく沸騰させて置くだけでは不十分でしたが、こちらのアルコールの飛ばし方レシピはなんと日本酒を使って行います。アルコールを飛ばしたいのに日本酒？と思われるかもしれませんが、きちんとアルコールを飛ばせるので安心してください。アルコールの飛ばし方は、鍋に甘酒と日本酒を入れて溶かし、火をかけて沸騰させたら甘酒にマッチやライターで火をつけてアルコールを飛ばします。

火が燃え尽きればノンアルコールの甘酒の完成です。なぜ日本酒を入れることで甘酒のアルコール分が飛ぶのかというと、沸騰させた甘酒から上がる蒸気に含まれる気化したアルコール分に火をつけているから。視覚的にもアルコールが抜けたことがわかりやすい方法です。

アルコールで火が燃え上がるので、十分注意して行ってください。子供などは必ず大人と作業してください。また、もちろんキッチン周りに燃えそうなものがある場合は片づけてからアルコールの飛ばし方レシピを試してみてください。清涼飲料水と呼べるくらいまではアルコール度数を下げられます。

自宅で作った甘酒のアルコール度数がどうしても不安で調べたい、という人には「アルコール度数計」がおすすめです。ネット通販などで購入でき、ものによっては3000円程度で購入できます。ただ、細い管に液体を入れて年度を計るタイプのアルコール度数計は濁り酒や甘酒などの沈殿物が含まれるもので詰まってしまう可能性があるので、電子タイプのものがおすすめです。

普段からアルコール量が気になっている人や、詳しく知りたい人は一度検索してみると色々な商品があるので参考になります。アルコールに弱い人やアルコールが体質に合わない人も使える便利なグッズです。

ここまで甘酒のアルコール度数やアルコールの飛ばし方を紹介しましたが、手作りの甘酒に含まれる甘酒のアルコール度数は一概に運転や妊娠中の人、子供に100％害はないとは言い切れません。甘酒を何分もかけて沸騰させたり、気化させたアルコールに火をつけても微量のアルコールが残っている場合があるので、酒粕の甘酒を手作りして飲むときは自己責任となってしまいます。

受け取る人にもよりますが、アルコールが入っているというプラシーボ効果もあります。もし手作りの甘酒が飲みたいけれど、どうしても心配だという人は酒粕の甘酒ではなく麹の甘酒がおすすめです。紹介した通り麹の発酵過程で発生するアルコールは極めて微量なので、酒粕の甘酒に比べるとほぼノンアルコールです。

麹の甘酒は酒粕の甘酒より作り方に手間はかかりますが、アルコール度数を心配する必要がないので安心して飲むことができます。手作りにこだわらないのであればスーパーなどで購入できる清涼飲料水の甘酒を飲むのも手です。清涼飲料水で売られている甘酒であれば、アルコール度数やカロリー、栄養素なども一目でわかりますし、どうしても心配な人にはおすすめです。

甘酒は健康にも美容にも嬉しい効果を沢山もたらしてくれる飲み物だからこそ、飲み方には気を付けたいですね。アルコールを摂取したくない人や子供、妊娠中の人や運転前に甘酒を飲むときは、甘酒を自分で作るときにはしっかり加熱をするか、スーパーやコンビニで選ぶときは清涼飲料水と書かれたものを選ぶようにしましょう。甘酒に含まれるアルコールの量を知って、正しく甘酒を楽しんでください！