甘酒の作り方は炊飯器を使うと簡単!酒粕と米麹それぞれのレシピを紹介!
今爆発的な人気を誇っている甘酒。作り方が難しいのかなと思っている人も多いですが、実は専用の機械がなくても甘酒は炊飯器で作れるんです。意外と簡単に作れる米麹の甘酒と酒粕の甘酒、それぞれの作り方を今回は徹底的に紹介していきます!
目次
甘酒とは?
甘酒は今爆発的な人気を誇る飲料水。その人気の秘密は栄養が豊富で飲む点滴とも言われていることにあります。ダイエットや美容、健康に疲労回復まで様々な効果をもたらしてくれる甘酒は、今や生活に欠かせないという人も多いのではないでしょうか?甘酒はもちろん出来上がったものをスーパーやネットなどで買うこともできますが、やはり毎日飲むなら自分で作るのがおすすめです。
専用の機械や面倒くさい工程があるんじゃないかと思われるかもしれませんが、実は甘酒の作り方は簡単。今回は料理が得意じゃない人にも作れる炊飯器などを使った簡単かつ失敗しないレシピをたくさん紹介していきます!
酒粕と米麹、甘酒の作り方の違いや成分は?
甘酒には酒粕と米麹で作られたものの2つがありますが、その2つにはどのような差があるか知っていますか?作り方や栄養成分がそれぞれ違うので、まずは酒粕と米麹の2つの違いを知っていきましょう。
アルコールの有無
まず1番の大きな違いはアルコールが含まれているかいないかです。米麹は潰した米に麹菌を加え発酵させて作る製法になっていますが、酒粕は日本酒のもろみを圧搾したときにできる搾りかすのこと。なので、アルコールが苦手な人や子供と飲む場合は米麹を使用するのが安心ですね。甘酒を作るときに加熱して若干のアルコールは飛びますがそれでもアルコールの匂いは残りますので、苦手な人は米麹がおすすめです。
甘さ
次に米麹と酒粕の違いは甘さ。米麹は米と米麹の自然な甘さがありますので甘酒を作った時砂糖を入れなくても甘みを感じますが、酒粕で作る甘酒は甘みがないので砂糖で甘みをつけていきます。比べてみるとその味の差は歴然で、甘みを自分で調整したいなら酒粕の甘酒を、甘さが気にならないなら米麹を、というように分けても良いですね。
栄養
甘酒で注目したいのはやはり栄養素です。まずたんぱく質、葉酸、ビタミンB2・B6、食物繊維が多く含まれているのは酒粕の甘酒。次に脂質、カリウム、ビタミンB1が多く含まれているのは米麹の甘酒です。栄養価だけで見れば酒粕の方が有利ですね。しかし、酒粕の食物繊維は不溶性なのでとりすぎると便秘を引き起こす可能性があるので、飲料水などを多めにとったり、既定の量を超えないように飲むのが大切です。
どちらの甘酒がいい?
米麹と酒粕、どちらの甘酒が良いかですが、これは好みによります。栄養価では酒粕が勝っていますが、アルコールが苦手な人や飲めない人は米麹がおすすめですし、砂糖を加えなくて済む米麹の甘酒は甘すぎて飲めないという人は、酒粕の甘酒がおすすめです。「飲む点滴」と言われているのは酒粕の甘酒ですが、米麹の甘酒も劣っているというわけではありませんので、目的や好みに合わせて飲みやすい方をチョイスするのが一番です。
米麹の甘酒の作り方①スタンダードな甘酒
ここからは甘酒の作り方を紹介していきます。作り方が難しいと思われている甘酒も、炊飯器を使えば簡単に誰でも失敗なく作ることができます。まずは米と麹を使った甘酒の作り方を紹介します。材料は麹400g~500g、米1合分、塩少々です。麹は400g以上あれば細かいグラム数は気にしなくてOK。購入してきた麹は余らせずに使うのがベストです。500g入りのものなら500g全て使って構いません。
次に作り方です。まず米を研いでおかゆを作ります。その間に麹はばらばらにしておき、おかゆが出来上がったら冷たい飲料水を加えておかゆの温度を下げます。この時加える飲料水は450㏄ほど。おかゆの温度を下げないとうまく麹が発酵しないので、60℃くらいを目安に冷まします。ちょうどいい温度になったら麹を加え、ヘラで混ぜます。水加減はひたひたになっているくらいが目安。足りなければぬるめの飲料水を足してください。
表面を平らにしたら炊飯器にセットし、炊飯器のふたはあけたままタオルか布巾、またはザルをかけて保温スイッチを押します。この時、炊飯スイッチと間違えないように注意してください。保温を開始したら1時間半~2時間おきにかき混ぜ、5時間ほど発酵させます。麹の粒が柔らかくなっているか確認したら仕上げの加熱をしていきます。
仕上げの加熱はまろやかさを上げるのと長持ちさせるために行います。すぐに消費してしまうなら、仕上げの加熱はしなくてもOKです。仕上げの加熱は、炊飯器のふたを開けたまま炊飯スイッチを入れてかき混ぜながら沸騰する直前の90℃くらいまで加熱し、塩を加えてスイッチを切ります。だいたい20分前後でOK。ふたを開けたまま炊飯ができます炊飯器は鍋に移し替えて火にかけてください。
すぐに飲まない場合は容器に入れて粗熱をとってから冷蔵庫で保存してください。この作り方で作った甘酒は、「甘酒の素」なのでお好みの薄さになるよう飲料水で薄めて飲んでください。甘さが足りない場合は砂糖を足してもOKです。
米麹の甘酒の作り方②簡単甘酒
炊飯器にかけてから混ぜるのが手間!という人は混ぜなくてよい簡単な作り方も。こちらの作り方のコツは米と麹が1:2になるようにと覚えればいいので簡単ですよ。材料は米1合、米を炊く水360㏄、冷ます水360㏄、生の米麹400g(乾燥麹は200g)です。作り方は洗った米に米を炊く水の分量を入れ、柔らかめに炊いた米に冷ますための水を加えます。こちらも60℃に冷ますのがコツ。60℃以上だと麹菌が死滅してしまいます。
後は麹を冷ました米に入れて炊飯器のふたを開けたまま塗れ布巾をかぶせて8時間保温したら完成です。乾燥を防ぐため、濡れ布巾が乾いたら濡らしてあげてください。ヘラですくってトロっとするペースト状になっていればOKです。粒感が苦手な人は冷ますときの水の量を100㏄ほど多くしてください。飲む前にミキサーなどで攪拌すればより滑らかになります。
保存は密閉容器に入れて冷蔵庫に入れ、使い切れない場合はジップロックなどに入れて冷凍も可能です。冷蔵保存での消費期限は約1週間程度なので、早めに使い切ってください。
米麹の甘酒の作り方③冷や飯を使った甘酒
わざわざ米を炊くのが面倒な人におすすめな冷や飯を使った甘酒の作り方もあります。玄米や雑穀を混ぜた米でも出来るので、より栄養を高めることができます。材料は冷や飯600g、熱湯600㏄、乾燥麹200gです。炊飯器に冷や飯を入れたら熱湯を注ぎ、60℃くらいに冷まします。冷めたらパラパラにほぐした麹をいれ、よく混ぜます。炊飯器のふたはせず、たまに混ぜて10~15時間置きます。
この作り方では保温せず作るので、電気代もかからないのが嬉しいポイントです。10~15時間で食べる甘酒に、24時間以上置くと甘味料として使える甘酒になります。お好みの甘さになったら炊飯器から出して鍋に入れ、沸騰寸前まで温めて発酵を止めて完成です。粗熱をとって保存容器に入れ、冷蔵庫で保存してください。
酒粕の甘酒の作り方①スタンダードな甘酒
酒粕で作る甘酒は米麹と比べて温度管理などは必要なく簡単に作れます。材料は酒粕100g、飲料水400㏄、砂糖大さじ3、しょうがのしぼり汁小さじ1です。作り方は簡単、酒粕を小さくちぎって鍋に入れ、飲料水と砂糖を入れて火にかけ、酒粕が溶けたらしょうがのしぼり汁を入れて完成です。甘さは砂糖で調整できるので、お好みで調整してください。
酒粕の甘酒の作り方②さらっとした甘酒
さらっとした甘酒が好きならこちらのレシピもおすすめです。材料は酒粕100g、飲料水800㏄、砂糖70g、塩一つまみです。作り方は、まず鍋に飲料水を沸かしていったん火を止め、酒粕をちぎって入れて10分放置します。酒粕が柔らかくなったら再度火にかけて酒粕をしっかり溶かすようによく混ぜながら沸騰させ、砂糖と塩を入れて一煮立ちしたら完成です。簡単ですが粒感の少ない甘酒が出来上がります。
酒粕の甘酒の作り方③本格的な甘酒
酒粕の甘酒をもっと本格的に楽しみたいならこちらの作り方がおすすめ。材料は酒粕300~500g(こぶし1つ半くらい)、飲料水800~1000㏄ほど、砂糖大さじ3~6、塩一つまみです。酒粕をちぎって鍋に入れ、鍋の8~9割くらいまで飲料水を入れます。そのまま1時間~半日放置し、酒粕が柔らかくなったら火にかけて泡だて器で酒粕の絡まりをつぶしながら沸騰させます。沸騰してきたら弱火にし、たまにかき混ぜながら15分ほど火にかけます。
全体的にトロっとしてきて中濃ソースととんかつソースの中間くらいのとろみになったら砂糖と塩を入れ一煮立ちさせます。焦げやすいのでよくかき混ぜてください。良く混ざったら火を止めて完全に一度冷まし、再度沸騰させて完成です。一度冷ますことでとろみが増し、再度加熱することで甘みが増します。砂糖の代わりにザラメを使用するとまた違った味わいを楽しめます。
甘酒の作り方を実践してみよう!
いかがでしたか?今回は酒粕と米麹、それぞれの甘酒の作り方を紹介しました。健康や美容に欠かせない甘酒。簡単に作れるので、ぜひ家庭でも作ってみてください!