とんかつの揚げ時間と目安は?美味しい揚げ方を詳しく解説!
こどもから大人まで、みんなが大好きな「とんかつ」は定番のレシピとして人気です。とんかつ屋さんで食べるとんかつは、ジューシーで衣がサクサクとしていてとても美味しいですが、家庭で作ると揚げ時間が難しく、生焼けだったり衣がべチャッとしてしまうという人は多いのではないでしょうか?そんな方の為に、正しいとんかつの揚げ時間や、特売の豚肉を高級な味に変えるコツなどを紹介していきます。
目次
とんかつの正確な揚げ時間ってどれくらい?
誰もが大好きなとんかつといえば、厚切りにしたジューシーな豚肉がサクサクの衣に包まれ、子どもから大人までみんなに人気のメニューです。とんかつ屋さんや肉屋さんで売っているとんかつは、中までしっかり火が通っているのにお肉は柔らかくて美味しいです。しかし、家で作るとんかつは、切ってみると生焼けだったり、衣がべチャッとしてしまうという方は多いのではないでしょうか?
とんかつに使う豚肉は厚切りに切ってあるので、中までしっかり火を通すのはなかなか難しいです。また、家庭で使う鍋はプロが使う調理用の鍋とは違うので、どうやっても本格的な味にするのは難しそうです。しかし、コツをつかめばとんかつを上手に揚げるのは意外と簡単にできます。とんかつの正確な揚げ時間を知って、家庭でプロ並みのとんかつを揚げてみましょう。
ここでは、基本的なとんかつの揚げ方から、厚切りのとんかつを揚げる時に抑えたいポイント、フライパンで作る揚げないとんかつのレシピなどについて紹介してきます。こどもから大人まで人気の高いとんかつは、毎日の献立からお弁当のレシピにまで幅広く活用できるので、ぜひマスターしてレシピのレパートリーを増やしてみて下さい。
とんかつの揚げ時間と目安が知りたい!
それでは、とんかつの正確な揚げ時間はどのくらいなのでしょうか?一般的なとんかつの揚げ時間について紹介していきます。これを見れば、プロ並みのとんかつを揚げられるようになること間違いなしです。
とんかつの揚げ時間の目安
とんかつを揚げる揚げ時間は、170℃の温度の油で5~6分が目安だとされています。両面を焼くため、片面1~2分揚げてからひっくり返して3~4分揚げるのが目安です。ちなみに、家に油用の温度計があれば油の温度が分かりますが、ない場合はパン粉を油に落として知る方法があります。パン粉を油に落として、鍋の真ん中まで沈んで浮き上がってきたら170℃の目安です。
とんかつをさっくりと揚げるには、170℃の温度が目安です。パン粉を落としてなべ底まで沈んだらまだ油の温度は160℃なので、もう少し加熱しましょう。逆に、パン粉が全く沈まずに表面に浮かんだら、温度は180℃なので、少し冷ますようにしましょう。
とんかつを揚げる油の種類のおすすめ
とんかつ屋さんで食べるとんかつは、サクサクっとした食感が魅力的です。それを生み出す要因のひとつは、揚げ油です。そのため、美味しいとんかつを揚げるには、揚げ油の種類にもこだわりたいものです。一般的な家庭料理にはサラダ油を使うことが多いですが、おすすめの揚げ油には何か目安があるのでしょうか?プロが使う揚げ油を真似してみれば、本格的なとんかつに一歩近づけるかもしれません。
とんかつの油切れの良しあしには、油に含まれる「リノール酸」と「オレイン酸」という成分が関係しています。リノール酸の比率が高い油で揚げると、とんかつがべとついて油切れが悪くなってしまいます。一方でオレイン酸の比率が高い油で揚げると、さっくりした食感に仕上がるという特徴があります。それでは、オレイン酸の比率が高い揚げ油とは一体どんな種類の油なのでしょうか?
オレイン酸の比率が高い油は、オリーブオイル、落花生油、ラード、ヘット、紅花油、菜種油、ごま油があります。とんかつ屋さんのプロが使用する油は、豚肉の脂肪を原料にしたラードや、牛肉の脂を精製したヘットが使われることが多いようです。ラードやヘットは、一般的なスーパーマーケットではあまり販売されていないので、手に入れるのは難しそうです。しかし、ラードやヘットでとんかつを揚げると、香ばしさが全く違います。
一般的な家庭でとんかつを揚げる場合は、比較的手に入りやすいオリーブオイルや紅花油、ごま油などを使うのがおすすめです。質の良い油でとんかつを揚げると、パン粉がサクサクに仕上がって胃もたれをしない揚げあがりになります。揚げたてもおいしいですが、一日経ってお弁当に入れても美味しくいただくことが出来ます。
とんかつを揚げるには、専用のフライ鍋にとんかつの厚みの2倍程度の油を熱するのが目安です。基本的に、油は多めに入れるのがおすすめです。油の量が少ないと、とんかつが鍋の底に接触してしまうので表面が焦げ付きやすくなってしまいます。また、専用のフライ鍋が無い場合は、底が深めのフライパンや中華鍋でも代用が出来ます。
厚切りとんかつの揚げ時間の目安とは?
とんかつは、厚切りにした豚肉を使用するとジューシーで柔らかい食感が楽しめます。しかし、厚切りの豚肉はなかなか火が通りにくく、生焼けになってしまうので揚げるのが難しいです。しかし、コツを押さえれば家庭でも簡単に厚切りのとんかつを揚げることが出来ます。その際に守りたいポイントや、揚げ時間の目安などについて詳しく見ていきましょう。
まず、厚切りの美味しいとんかつを揚げるには、豚肉の種類が大事なのではないかと思ってしまいがちです。実際に、スーパーマーケットで売っている特売の豚肉と、高級な豚肉では肉のジューシーさが違います。そのジューシーさとは、豚肉本体に含まれる水分の量が関係しています。とんかつ屋さんで使われる豚肉は、水分量の多いものを使用しているのでジューシーに仕上がるのです。
それでは、家庭で美味しいとんかつを揚げるにも、とんかつ専門店と同じように高級店の豚肉を使用しなければいけないのでしょうか?しかし、家庭でとんかつを作るときは、それほど豚肉にお金をかけるのは難しいです。そんな時は、とんかつの衣に一工夫をすれば、スーパーマーケットの特売の豚肉でも簡単に高級店の豚肉の味に近づけることが出来ます。
スーパーマーケットの特売の豚肉を高級店の味に近づける2つの工夫とは、1つ目はとんかつの衣の卵の中に小さじ一杯の油を混ぜることです。こうすることで、肉本来のうまみを衣の中に閉じ込め、逃がさないようにできます。そして、2つ目の工夫はとんかつを冷たい温度の油から揚げていくことです。冷たい温度で揚げることで、じっくりととんかつに火を通すことが出来ます。
それではここで、厚切りとんかつの揚げ方の手順と揚げ時間についてまとめておきます。まず、衣の溶き卵に油を小さじ1杯加えて混ぜておきます。そして、厚切りにカットした豚肉に、小麦粉、卵液、パン粉の順番に付けていきます。そして、フライ鍋に肉の厚さの2倍程度の揚げ油を入れたら、そこに豚肉を投入します。さらに、豚肉の上にかぶるくらいの油を加えると上手に揚げられます。
それから、弱火程度に火を付けて10分ほど火にかけ、油の温度を100度くらいまで上げます。豚肉の表面が赤くなり、肉汁がにじんでくるのを確認出来たら、とんかつを裏返してさらに3~4分の揚げ時間で揚げます。ここまでが、豚肉にジューシーに火を通す段階です。次に二度揚げをして衣をさっくりと仕上げていきます。
二度揚げというと、プロがする調理法でなんとなく難しそうというイメージを持っているひとは多いのではないでしょうか?しかし、じつはそんなことはありません。具体的には、まず油の温度を180度にします。そして、低温で揚げたとんかつを入れて30秒から1分程度揚げます。美味しそうなきつね色になったら完成です。
とんかつを二度揚げするときのポイントは、180度の温度の油で短い揚げ時間で揚げるということです。最初に低い温度でじっくりと火を通しているので、豚肉がジューシーに仕上がり、二度揚げで衣をカラリと揚げることが出来るので、ぜひ一度試してみて下さい。厚切りのとんかつも、揚げ時間の目安や油の温度をしっかりと守ることで、美味しく仕上げることが出来ます。
厚揚げのとんかつはどうしても中まで火が通りにくいので、しっかりと揚げ時間を守っていても生焼けの場合もあります。しかし、食べる直前にもう一度揚げ直すのはたいへん面倒です。そんな時は、揚げた後でも電子レンジに掛ければ豚肉に火が通るので大丈夫です。
とんかつの美味しい揚げ方をマスターしよう
それではここで、美味しいとんかつの揚げ方についてまとめておきましょう。とんかつを揚げる工程の写真も入っているので、初心者の方必見のレシピとなっています。カラッとしたおいしいとんかつに仕上げるためには、油の温度と揚げ時間の目安がポイントになってきますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
とんかつを揚げる油の温度と見極め方
まず、先ほども少し紹介しましたが、とんかつを揚げる最適な油の温度は170℃です。170度の温度になったことを確認するには、パン粉を油に落とすことが最も簡単な方法です。その際に、鍋の中央までパン粉が沈んでから浮き上がってきたら、170度の温度になっています。そして、この時とんかつを一度に2枚以上入れてしまうと、油の温度が下がってしまうので、注意しましょう。
それでは、失敗しがちなとんかつを作る工程について1つづつ紹介していきます。まず、2人前のとんかつの材料は、とんかつ用の豚肉2枚、塩コショウ適量、小麦粉大さじ4~5杯、溶き卵1個分、パン粉2カップ、揚げ油適量です。このときに使用するパン粉は、乾燥のタイプでも上手に揚げることが出来ますが、生パン粉だとよりさっくりと仕上げることが出来るのでおすすめです。
まず、下準備としてまな板にサランラップを敷いておくと、まな板が汚れずに済みます。肉を扱う時は調理器具の後片付けが面倒なのが難点ですが、これならきれいに後片付けをすることができます。そして、そのまな板の上で肉の下処理をします。肉と脂身の境目にぐるりを数か所切れ込みを入れていきます。こうすることで、揚げた時に豚肉が反り返って縮まるのを防ぐことが出来ます。
そして、豚肉に下味を付けます。豚肉の表面に塩コショウをふって馴染ませれば大丈夫です。しっかりした味を付けておけば、とんかつからもふわっとコショウの香りがして美味しさが増します。また、風味づけのためにお好みでカレー粉などを足しても良いです。さらに、パン粉にドライバジルと粉チーズを混ぜるとミラノ風のカツレツにすることができます。色々な組合せを試してみてはいかがでしょうか。
下味が馴染むまで冷蔵庫で保存したら、豚肉に小麦粉を付けます。あまり漬けすぎないように、余分な小麦粉は払い落すようにしましょう。次に、溶き卵を付けます。溶き卵は、白身のかたまりが無くなるまでしっかりとかき混ぜるようにしましょう。肉の側面にももれなく付けるようにすると、しっかりとパン粉が付けられます。
次に、パン粉を広げて豚肉のまわりにふんわりと付けていきます。このとき、しっかりパン粉をつけようと豚肉を押さえつけてしまうと、豚肉がつぶれてしまうので注意しましょう。生パン粉だと、パン粉自身が水分を含んでいてふっくらしているので、乾燥パン粉よりも豚肉をふんわりと包み込むことができます。
豚肉の準備が出来たら、油で揚げていきます。揚げ油はラードやオリーブオイルなどがおすすめです。サラダ油よりもお値段は張りますが、とんかつの衣をからっと仕上げることが出来ます。フライ鍋に入れる油は、とんかつの厚みの2倍以上は注ぐようにしましょう。油が170℃の温度になるまで加熱しますが、パン粉を落として鍋の真ん中まで沈んでから浮き上がってきたら170℃です。
とんかつを油の中に入れる時は、170℃の温度を保つために1枚ずつ揚げるようにしましょう。2枚以上のとんかつを同時に入れてしまうと、油の温度が一気に下がり過ぎてきれいに揚げることができなくなってしまいます。揚げ時間の目安は、片面を3分ほど揚げたらひっくり返します。そのまま2分ほど揚げて両面がきつね色に変わったら完成です。
とんかつを油から引き上げて、キッチンペーパーで余分な油を切ります。そのまま3~4分ほどおいておけば、余熱で火が通ります。また、とんかつを切るときはまな板の上に置いて、とんかつの真上から包丁をすとんと入れるときれいな断面で切ることが出来ます。包丁をジグザグに動かしてしまうと、衣がはがれたり崩れやすくなってしまうので、注意しましょう。
このとんかつの揚げ方は、薄めの豚肉でとんかつを作る場合の揚げ方です。厚切りの豚肉で作りたい場合は、先ほど紹介したように冷たい温度の油から揚げるようにするのがおすすめです。とんかつの揚げあがりの目安を知るのは難しいですが、しっかりと揚げ時間と油の温度を守って揚げるようにすれば、失敗することはありません。ぜひ挑戦してみましょう。
また、ここではたまごと小麦粉を使ったとんかつのレシピを紹介しましたが、アレルギーの方向けにたまごも小麦粉も使わないレシピがあります。そのレシピに使うのは、最近健康に良いとして話題の「塩麹」です。下ごしらえとして豚肉に塩麹を塗りこみ、半日から一日馴染ませておく必要があります。こうすることで、豚肉の筋を切ったりたたいたりしなくても、肉自体が柔らかくなります。
そして、塩麹に漬け込んだ豚肉にパン粉を付けます。塗りこんだ塩麹は、豚肉の中にしっかりと染み込んでいるので、余計な分は手で拭うようにしましょう。パン粉を付けたら、フライパンに多めの油を敷いて揚げ焼きにします。両面を焼いてしっかり火が通ったら完成です。このレシピだと、油の量も少なくて済むのでとてもヘルシーです。アレルギーの方以外にもおすすめです。
フライパンで作る一口カツの揚げ方
厚切りのジューシーなとんかつも美味しいですが、家庭で作るのは意外と大変です。熱い夏だと、大量の油を使う揚げものはキッチンの温度も上がってしまって、とんかつを揚げること自体を敬遠してしまいます。そんな時におすすめなのが、フライパンで揚げるとんかつのレシピです。使う油の量も少ないので、普段料理をしない人でも挑戦しやすいです。
フライパン作るとんかつに必要な材料は、豚肉、塩コショウ、たまご1個、小麦粉適量、パン粉適量です。このとき使う豚肉の目安は、ショウガ焼き用の薄い豚肉がよいでしょう。
作り方の手順は、まず、豚肉の筋を切り、食べやすいように包丁の背で叩いておきます。そして、下味を付けるために塩コショウを両面に叩き込みます。それから、パン粉とブラックペッパーをきつね色になるまで炒めます。この時、油を敷かなくても炒められますので、ヘルシーに仕上げることが出来ます。
それから、下味を付けた豚肉に小麦粉、たまごの順番に付け、先ほど炒めたパン粉をまぶします。フライパンにクッキングシートを敷いてから豚肉を置き、中火くらいの火加減で加熱します。豚肉からの油が出るので、油を敷かなくてもジューシーに仕上がります。様子を見てひっくり返せば完成です。
そして、さらに簡単に揚げないとんかつを作るには、オーブンを使う方法のあります。オーブンだと直火を使わないので目を配る必要が無く、加熱している間に他の家事ができるので、より効率的に調理することが出来ます。作り方の手順は、まずフライパンでパン粉をきつね色になるまで炒めます。そして、豚肉に切れ目を入れて肉を叩いておきます。また、このとき塩コショウで下味も付けます。
オーブンで焼く時にしっかり火が通るので、とんかつ用の厚切りの豚肉を使用しても問題なく中まで火を通すことができます。厚切りの豚肉に小麦粉と卵を付けたら、先ほど焼き色をつけたパン粉をまぶします。それをオーブングリルで15分程度焼いたら完成です。油で揚げていないので、非常にヘルシーに作ることが出来るのが特徴のレシピです。
とんかつはとんかつソースで食べるという人が多いですが、カロリーを気にする方はソースも自分で作るのがおすすめです。レモン汁と塩、酢、オリーブオイルをまぜれば、手軽にフレンチドレッシングを作ることが出来ます。余計なカロリーを含まないので、さらにヘルシーにとんかつを食べることが出来ます。味もさっぱりしているので、暑い夏の食欲が無い時などにも食べやすいです。
揚げ時間に自信を持ってとんかつを揚げよう!
ここまで、とんかつの美味しい揚げ方や揚げ時間について紹介してきました。とんかつを揚げる時は、170℃の温度の油で5~6分の目安を守るようにしましょう。油が170℃になったことを確認するためには、パン粉を落としてみて鍋の真ん中に沈んでから浮き上がってくれば大丈夫です。温度と時間を守っていれば大丈夫ですが、もし生焼けだった場合は電子レンジで加熱すれば火が通ります。
また、厚切りのとんかつを揚げる時は2つのコツを守れば、家庭で作る時もジューシーでサクサクのとんかつに仕上げることが出来ます。衣に付ける卵液のなかに油を混ぜると、安い豚肉でもうまみを逃がさずに高級な豚肉の味に近づけることができます。また、厚切りの豚肉の場合は特に、油が冷たい状態のときに豚肉をいれてから加熱すると、中までしっかり火が通ります。
厚切りのとんかつを作るのが大変という人には、フライパンで作るとんかつがおすすめです。豚肉をそのまま油で揚げず、フライパンで焼き色を付けたパン粉をまとわせて焼くので、ヘルシーなのが特徴です。厚切りのとんかつ程ではないにしても、ショウガ焼き用の薄めの豚肉でも十分ジューシーに仕上げることが出来ます。
今回紹介したコツを押さえれば、お店で食べるとんかつのように、ジューシーで衣がさっくりと仕上がるので、是非一度試してみて下さい。油ものは胃が持たれるという人でも、フライパンやオーブンで作る揚げないとんかつはさっぱりと食べることが出来るので、ぜひおすすめしたいレシピとなっています。