暖房時のエアコンの設定温度の目安は?電気代の節約方法も紹介!
寒くなってくると欠かせないエアコンですが、皆さんは暖房時のエアコンの設定温度を何度にしていますか?暖かく快適に過ごしたいものの、電気代や外との温度差による体調面などを考えると、暖かくすれば良いというものでもありません。暖房時の設定温度は何度くらいにするのが適温なんだろう、と気になったことありませんか?今回はその目安について調査しまとめました。また高い電気代を節約する方法も紹介していきます。寒い冬を迎える前に、ぜひ参考にして下さい。
暖房時にエアコンの設定温度はどれくらいにしてる?
近年夏は猛暑つづき、冬は極寒で過ごしにくい気候が続いています。これまで以上にエアコンの必要性が訴えられています。電気代などを気にして使われない方もいますが、体調のことなどを考えるとエアコンは欠かせないものになっています。
では暖房時、皆さんはエアコンの設定温度は何度にしていますか?意外と周りの人が何度に設定しているのか、知らないかと思います。自分の暖房時の設定温度は適温なのか?電気代が高いのは暖房時の設定温度が高いからなのか?などと気になる方もおられるでしょう。
そこで今回は、暖房時のエアコンの設定温度について詳しく調査しました。適温は何度くらいなのか、エアコンをつけていても寒いと感じるときどのようにすれば良いのか、電気代を節約するにはどうすれば良いのかといったことを紹介します。寒い冬が来る前に頭に入れておきましょう!
暖房時にエアコンの設定温度の目安について解説!
暖房時にエアコンを使用しているけれど、暖房時、エアコンの設定温度の目安はどのくらいなのか?皆は何度くらいでつけているのか?気になる点も多いかと思います。実際何度に設定しておくのが良いのでしょうか?電気代や、暖房の適温の平均、環境省が推奨する暖房時の温度、赤ちゃんがいる際の温度、など細かくみていきたいと思います。
暖房時のエアコンの設定温度が高すぎた、と思う方や、1度下げて電気代がそんなに安くなるなら設定温度を下げようかな、などと思う方もいるかもしれません。これを参考に冬を迎えるまでに暖房の設定温度について見直していきましょう。
冬の暖房時にエアコンの電気代はつけっぱなしがお得?
暖房だけでなく夏の冷房もそうですが、エアコンは使わないときにこまめに消す、ということをしているとかえって電気代が高くついてしまうと聞いたこともあるのではないでしょうか?しかしながら24時間付けっばなしにするのもなんだか不安です。また他の電化製品をこまめに消すくせがついている分、暖房についてもやはりこまめに入り切りした方が良いのではないかと思う方もいると思います。
冬の暖房時、実際はエアコンをこまめに消したほうが良いのでしょうか?それとも付けっぱなしのほうが良いのでしょうか?エアコンの電気代の算出には、エアコンの暖房時の消費電力、使用時間はどのくらいか、基本単価はいくらか、によって計算します。
エアコンを使う際に一番電気代がかかるのは、実は電源を入れたときです。つまり暖房の場合は、設定温度まで気温を上げるのに一番電気代がかかります。設定温度になってからは、温度を保つだけなのでそこまで電気は使いません。ずっとつけておけば高くなるイメージですが、そうではないのです。これは夏の冷房でも同じことがいえます。
暖房時エアコンをつけ、部屋が暖かくなったので一度電源を切る、であったり、ちょっとそこまで買い物に行くから一度切っておこう、といった行動は電気代の節約のように思えて、その度に大きなエネルギーを使っているので実は電気代が余計にかかってしまいます。
そのため、少しだけ出かける際などはエアコンを消さずに、つけたままの方がお得かと思います。また、自動運転モードでエアコンの暖房をつけることをおすすめします。自動運転モードでは、気温が設定温度になるまでは電力を使って運転をしますが、設定温度になった後は自動的に弱いモードなどになってくれ、温度を保つためだけに電力を使ってくれます。
電気代などを気にしてはじめから弱いモードでエアコンの暖房をつける人もいると思います。その方がお得に思えますが、設定温度になるまでに時間がかかってしまい、結果電気代が高くついてしまいます。そのため、自動運転モードで必要な時に電力を使い、そうでないときに自動的に弱い運転で電力を抑えてくれる仕組みを利用した方がお得といえます。
このことは知らない方も多く、電気代を気にして弱運転にしているのに、そのせいで電気代が高くなっているのです。節電を思ってした行動なのに、効果が発揮できていないとはなんとももったいないです。
暖房時の適温の平均はどれくらい?
暖房時の適温の平均はいったい何度くらいなのでしょうか?部屋の広さや、湿度やエアコンの状態など様々な環境により異なりますが、22度くらいに設定すると快適な温度になるといわれています。
しかし実際は快適を求めて25~26度くらいに設定される方が多いようです。どうせエアコンをつけるなら快適に過ごしたい、と確かに思います。ただそれだけ電気代も高くなってしまうことを考えると、快適な設定温度でつけていても気になってしまいます。
赤ちゃんがいる場合の暖房時の設定温度は?
では、赤ちゃんがいる場合の暖房時の設定温度はどうすれば良いのでしょうか?赤ちゃんがいる場合、暖房時の温度には特に慎重になります。寒いのかどうかが分かりにくい分、心配になることも多々あるかと思います。
冬、赤ちゃんが室内で快適に過ごすには、20~23度くらいが適温といわれています。赤ちゃんは体温を調整する機能が発達していないため、寒さなどを感じると一気に体温が下がってしまいますので、いずれにしても気を付けてこまめに体温をチェックすることは大切です。
温度が高ければ良いというわけでもなく、高すぎると熱をうまく放出できず体温が上がってしまう心配もありますので、暖かくすれば良いということではない点も頭に入れておきましょう。エアコンの温度をただ上げるだけでなく、毛布や洋服などで調節することも大切です。
夜の睡眠の際には、エアコンの暖房をつけっぱなしにしないようにしましょう。エアコンをつけっぱなしにしていると空気が乾燥してしまい、風邪などを引き起こす原因になってしまいます。乾燥していると、皮膚も繊細ですし風邪だけに限らず色々な面で体調くずす原因になります。
ですので、エアコンを使う際には乾燥がひどくならないよう加湿器などを一緒に使うこともおすすめします。ただし、ストーブやハロゲンヒーターなどのような、それ自体が熱くなり近づくと火傷などの可能性がある暖房に比べると、そういった面ではエアコンは安心に温度調節できるものといえるでしょう。
自分ひとりで電気代も気にしなければ温度を高くしても良いかもしれませんが、赤ちゃんと成人の温度の感じ方は異なります。どのような暖房器具を使うかはそれぞれですが、いずれにしても赤ちゃんの体温調節には気を付け、乾燥や気温の上がりすぎ等、注意するようにしましょう。
環境省おすすめの暖房の設定温度について
エアコンの暖房の設定温度の目安について少しお話しましたが、環境省では、暖房時におけるおすすめの設定温度が発表されています。それは一体何度なのでしょうか?環境省では、夏の冷房では28度を目安に、冬の暖房では20度を目安にと発表しています。
暖房で20度というと、寒いと感じられる方も多いかもしれません。しかしながら、夏の冷房の際、設定温度を1度高くするだけで約13%の電力を削減することができ、冬の暖房時に設定温度を1度低くすると約10%電力を削減できるといわれています。これは環境省のホームページにも記載されています。
暖房の設定温度を1度低くするだけでも約1割電気代を節約できると考えると、多少寒くても我慢できる気がします。あくまでも環境省のおすすめの設定温度ではありますが、エアコンだけで寒さに備えようとせず、熱を逃しにくいようにしたり、部屋の環境を変えることなどにより、暖房時のエアコンの温度を下げ設定温度の目安に近づけることを意識してみてはいかがでしょうか?
20度設定が寒いと感じる場合の対処法は?
やはり暖房の設定温度を20度にしていると、寒いと感じる場合も多いかと思います。そういった場合、ただエアコンの温度を上げるのではなく、どういった方法があるのでしょうか?暖房の際20度設定が寒いと感じる場合の対処法について紹介します。
まずは当たり前ではありますが、暖房に頼らず洋服で調節することが大切です。夏もそうですが、ショッピングセンターなどで買い物し、外に出た時に温度差が大きすぎると感じること、近年多いのではないでしょうか?温度差で体調を崩す人も多くいます。
中にいる間快適なのは良いですが、暖かいところにいて急に気温の低いところにでることは身体にも良くありません。そういったことも考え、エアコンの温度を上げすぎず洋服で調節することは大切です。最近は軽くて薄い防寒用のアウターなどもたくさん出ています。薄着にならないよう自分でも気をつけましょう。
またエアコンを付けていても、熱が室内にとどまってくれなければ暖かく感じません。カーテンや断熱シートで暖かさを保つことも対処法の1つです。カーテンは部屋が見えないようにといった機能がありますが、暖かい空気を逃げないようにするためにとても大切です。長さが足りないカーテンを使ったりしていませんか?
また厚手のカーテンを使ったり、冷気が入ってこないようカーテンを閉めておくなど、エアコンの暖かさが外に逃げ出してしまわないよう対策をしましょう。カーテンだけでなくもちろんドア等閉まっているか注意しておきましょう。他の対処法として、日頃から身体が温まる食材を摂るよう心がけたり、運動不足にならないよう気をつけることも大切です。
またこの後説明する節約方法でも詳しく紹介しますが、エアコンだけでなくこたつや電気カーペットなど他の暖房器具と同時に使うという対処法もありますし、湯たんぽを使うという方法もあります。エアコンの暖かい空気は部屋の上にいきがちで床の方は寒いということもありますので、サーキュレーターを使うといった対処法もあります。
様々な対処法を知っておき、電気代だけでなく身体のことも考え、エアコンの温度を上げすぎないよう、環境省おすすめの設定温度も意識しておくようにしましょう。
暖房時にエアコンを使う場合の電気代の節約方法
冬の方が電気代が高くつく、というのを聞いたことがあるのではないでしょうか?エアコンを使う際に、一番電力を消費し電気代が高くつくのは、設定温度まで上げるときだとお伝えしました。夏であれば、設定温度まで下げる際に一番電力を使うわけです。
となると、例えば夏に、35度くらいの室温を25度に下げようとすると約10度温度を下げる必要があります。反対に冬に5度くらいの室温を25度に上げようとすると約20度温度を上げなくてはなりません。つまり、設定温度になるまでの気温差が冬の方が大きい可能性が高いのです。
設定温度にするまでの気温差が大きいとなると、当然設定温度になるまでより時間がかかることになるため、基本的に冬の方が電気代が高いことが多いとされています。
そのため、暖房時にエアコンを使用する際、一番気になるのはやはり電気代です。夏と冬はどうしても電気代が高くついてしまい家計を苦しめます。どのようにすれば、暖房時のエアコンの電気代を節約することができるのでしょうか?節約方法を知っておくだけでも、少しでも電気代を安く抑えることができます。節約方法を実践し、固定費を安く抑える努力をしましょう。
暖房時のエアコン設定温度を1度下げるとどれくらいの節約になる?
暖房時、エアコンの設定温度を1度下げるとどれくらい電気代を節約することができるのでしょうか?先ほど簡単に紹介したのですが、夏の冷房時には、設定温度を1度高くすると約13%電力の消費を削減することができます。冬の暖房の際には、設定温度を1度低くするだけで約10%の電力を削減することができます。
設定温度を1度低くするだけで、約1割電気代を安くできると考えるとやってみようと思えませんか?いきなり温度を何度も下げるとなると電気代が安くなるといっても億劫ですが、1度下げる、であれば出来る方たくさんおられると思います。エアコンの設定温度を1度下げ、洋服で調節するなど方法はいろいろあります。
エアコンだけでなく他の暖房器具と併用する
まず紹介する節約方法は、エアコンだけ使用するのではなく他の暖房器具と併用する、という方法です。暖房器具は、それによって消費する電力というのが実は異なります。ホットカーペットやこたつ、湯たんぽなどを使ってエアコンの電気代を節約しましょう。
エアコンは部屋全体を暖める効果があるのに対し、ホットカーペットやこたつ、湯たんぽなどは身体の一部を暖めてくれる効果があります。こたつは暖まるまで電力を使いますが、一度暖まると自動的にあまり電力を使わなくなってくれるため、長時間付けていてもそこまで電気代は高くなりません。
ちなみにエネルギーセンターが発表している数値によると、エアコンの消費電力は約300W~800Wとなっており、こたつの消費電力は約600Wとなっています。こたつは暖かくなるまでそれくらいの消費電力を使いますが暖まったあとは消費電力をあまり使いません。
それだけでなく一度暖まれば布団でおおわれているため暖かい空気が逃げにくいですし、こもっているため暑いと感じるときもあるほど身体があたたまります。また足元を直接あたためてくれるので、室温以上に暖かく感じ、エアコンの設定温度が低くてもあまり寒いと感じず併用すると効果的です。
少し場所をとり邪魔になるという点はあるかもしれませんが、最近はニトリなどでも、安くてテーブルとしても使えるもの、一人暮らしの人にも合うサイズのものなど様々なこたつが出ています。電気代の節約も考え、エアコンとの併用を考えてみても良いかもしれません。
また湯たんぽも、エアコンとの併用におすすめです。湯たんぽはご存知のとおり、お湯を入れるだけでかなりエコです。寝る前に布団の中に入れておくだけで、朝まで快適に眠れます。こちらも足元を暖めてくれ布団で暖かい空気をとどめてくれるため、室温以上に暖かく感じます。エアコンの設定温度を低くする、またはタイマーにしておき湯たんぽを併用すると非常に効果的です。
湯たんぽも種類が増えており、昔ながらのお湯を入れるタイプのものだけではなくジェル状になっていて電子レンジで加熱して使えるものもあります。いずれにしてもエコな暖房器具であり、購入するにもリーズナブルなうえ軽く扱いやすいためおすすめできます。
ホットカーペットとエアコンを併用する方法もあります。ホットカーペットの消費電力は約700~1000Wと高めですですが、エアコンの暖かい空気が上にたまりがちなのに比べて、ホットカーペットも下の方を暖めてくれるので、エアコンの温度を低くして併用するには効果的といえそうです。
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ホットカーペットの下に断熱シートなどをひき冷気を遮り暖かさを保つこと、また毛布などを一緒に使うことで熱を逃げないように工夫しましょう。さらに、エアコンとストーブやファンヒーターを併用するといった方法もあります。エアコンが、設定温度になるまで時間を要するのに対し、ストーブやファンヒーターといった暖房器具は、設定温度になるまでが早いです。
設定温度を低めにして、部屋を暖めている間、すぐに暖まるファンヒーターやストーブなどで身体を暖め、体感温度をあげるのも、効果的です。というように、エアコンと暖房器具を併用することは、身体を暖める意味でも効果的ですし、電気代節約という意味でも、効果を発揮してくれます。
といっても、併用する方法は様々ですので、部屋の環境などに応じて使い分けるようにしましょう。また暖房器具だけに頼らず、厚着をしたり、毛布を使ったりと、自分でも身体を冷やさないような対策を取るように心がけましょう。
暖房時に省エネに役立つサーキュレーター
暖房時にエアコンを使用する際、サーキュレーターは使用していますか?省エネに役立つサーキュレーターですが、意外と使っていない人も多いです。サーキュレーターを使うことによってどういったメリットが得られるのでしょうか?
エアコンは、部屋全体を暖めてくれる効果がありますが、暖かい空気というのは部屋の上の方に行ってしまいがちです。エアコンを高い温度でつけているのに、なかなか部屋が暖まってくれない、電気代は高くついているのに、といった経験のある方もいるのではないでしょうか?床は冷気があるままで足元が冷たい、といったこともよくあります。
設定温度を高くしたからといって、部屋全体が同じ温度になるわけではなく、上の方と下の方で温度差ができてしまいます。そこで役立つのがサーキュレーターです。サーキュレーターは部屋の空気を混ぜてくれる効果があるため、上の方を向けて稼働させると、上の方の暖かい空気を部屋全体に流してくれます。
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それにより、部屋の空気が均一にされ、設定温度を低めにしても寒さを感じにくくなります。冷房の際に使う方は多いかもしれませんが、実はサーキュレーターは暖房にも活躍してくれるのです。部屋がより早く暖まるため、電気代の節約にもつながるわけです。
冷たい空気を混ぜても効果がありませんので、サーキュレーターを上向きに回すことには注意しておきましょう。せっかくの効果を得られないことになってしまいます。また、風が直接身体に当たらないように気を付けましょう。サーキュレーターを効果的に使って、電気代の節約につなげましょう。
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サーキュレーターと扇風機は違うの?同じじゃないの?と思う方もいるかもしれません。サーキュレーターは空気を循環させるための器具であり、扇風機は涼しい風を起こすために広い範囲にわたって風を送るためのものであり違うことを頭に入れておいてください。
湿度が上がると体感温度がアップ?
湿度によって、体感温度が上がるということもご存知でしょうか?梅雨の時期、気温が低くてもなんだかじめじめ暑く感じるといった経験、よくあると思います。湿度が10%上がると、体感温度は約1度も上がるといわれています。逆に言えば、エアコンの設定温度を高くしていても、湿度が低いと寒く感じるわけです。
湿度を上げれば、設定温度を上げたときと同じくらい、体感温度も上がるといわれています。そのため設定温度を低くして、湿度を上げることで電気代の節約につなげることができます。せっかくエアコンをつけていても、体感温度が低ければ電気代だけ無駄にかかってしまい効果が得られません。
湿度も設定できるようなエアコンもありますが、そうでない場合は加湿器をエアコンと併用することがおすすめです。加湿器を使うことで湿度が上がり体感温度も上がります。それだけでなく空気の乾燥を防ぐことで風邪であったりインフルエンザ、皮膚の不調など体調面でも効果的です。
加湿器も用意できない場合、濡れたタオルなどを部屋の中に干しておく、というな方法もあります。ただし、湿度が高すぎると結露やカビなどができるといった懸念もありますので注意が必要です。湿度の調節を行うためにも、湿度計を用意しておくといいかと思います。夏にも活躍してくれますので便利です。
長時間の留守の場合は電源を切る
こまめに付けたり消したりすると余計に電気代がかかってしまうということを紹介しましたが、では24時間つけっぱなしでいいのでしょうか?ちょっと近所まで買い物に、など1時間ほど自宅を空ける場合にはつけっぱなしにされることをおすすめします。
しかしながら、長時間留守にする場合は、やはりエアコンを消した方がよさそうです。日中は基本的に不在にしているのに、つけっぱなしにしておくと、その間も設定温度に保とうと電力を使っていますので、極端に寒い日など電力が使われることを考えると消した方がよさそうです。
またエアコンの設定温度だけではなく、湿度や気候やエアコンの古さや掃除の状態など、色々な条件によって消費電力は変わってくるため、必ずしもつけっぱなしにしておくのが電気代の節約になると断言はできません。そういったことを考えると、長時間家を空ける際にはエアコンを消しておいた方がよさそうです。
エアコンのフィルターの掃除は欠かさない
暖房時のエアコンの電気代を節約するためには、定期的にフィルターの掃除をすることも大切です。環境省では2週間に1度フィルターを掃除することをおすすめしています。フィルターが汚れていると、エアコンの暖房の効果も下がり無駄な電力が使われ電気代が無駄に高くなってしまいます。
フィルターの掃除をきちんと行うことで、暖房時には約6%の電力の消費を削減することができるそうです。フィルターの掃除を行うことは、もちろん冷房時にも大切なことなのでしっかり行いましょう。2週間に1度というのは大変でも、数か月に1回は行うようにしたいものです。
フィルター掃除ってどうやってするの?面倒だな、と思う方おも多いかと思います。エアコンの中でもフィルター掃除は比較的簡単に行うことができます。エアコンのカバーをとるとフィルターがあるので、フィルターをとってホコリを取りましょう。
水で洗うまえに、掃除機などを使ってある程度ホコリを取っておくと、ホコリがきれいに取れやすいそうです。面倒ですが、この掃除をしっかり行っているか行っていないかで、同じ設定温度であっても電気代は変わってくる、ということを頭に入れておきましょう。
室外機の周りはきれいに保っておく
室外機の周りに、ついつい物を置きがちになっていませんか?暖房の効果が下がるのはフィルター掃除だけではありません。室外機の吹き出し口に物が置かれていても、暖房の効果というのは下がってしまいます。
エアコンの掃除はしっかりした、と思っていても、室外機は忘れがちです。せっかく高い電気代を払ってエアコンを使っているのに室外機の周りがキレイに保たれていないせいで効果が下がってしまってはもったいないです。
室外機は、空気中の熱を圧縮機で圧縮することによって高温に暖め、暖かい空気を室内に送り込む役割があるため、室外機の吹き出し口はキレイにしておくことが必要です。周りに物を置かないことはもちろん、室外機自体を掃除することも電気代の節約につながるということを覚えておきましょう。
カーテンや断熱シートで熱を逃がさない
設定温度を低めにした際、寒いと感じたときの対処法でも簡単に紹介しましたが、電気代を節約するためには、暖まった室内の空気を逃がさないことが大切です。
カーテンの機能は、部屋を隠す程度に思っている人も多いかと思いますが、夏の日差しを避ける、冬の暖かい空気を外に逃がさない、といったところで非常に大切な役割を担っています。夏の日差しが強い時間帯にカーテンを開けたまま外出していると、帰宅したとき部屋がとても暑くなっているといった経験あるかと思います。
冬の場合もカーテンはとても大切で、カーテンの下が窓より短いと、その隙間から冷気が入ってきますし、カーテンがきちんと閉まっていないと、エアコンで暖まれた、暖かい空気が外に逃げてしまうのです。
せっかく電気代を払ってエアコンをつけているのですから、その空気を逃がさないためにも、カーテンは必ずサイズの合ったものを使い、また厚手のカーテンに変えるなどの対策を行いましょう。断熱シートもおすすめです。結露の防止にもつながるので効果的です。
電力会社の見直し
根本的な話にはなりますが、エアコンの電気代を節約するのには、電力会社の見直し、といった方法もあります。日頃節約節約、と考えていても、固定費の見直しは意外と置いてけぼりになっていたりします。
2016年4月に電力自由化が導入され、自由に電力会社を選べるようになったことはご存知かと思います。賃貸などで決まってしまっている場合はこの節約方法は適用できませんが、そうでない場合契約する電力会社も大切になってきます。
ガス料金と合わせて支払うことで電気代が割り引かれたり、携帯料金と合わせて支払うことで割引制度が使えるなど、選択肢はどんどん増えています。とはいっても電力会社を選ぶのは難しいですが、最近ではインターネットなどで簡単にプランの比較やイメージができるようになっているので、そういったものを利用して電気代の節約につなげることも検討しましょう。
エアコンの買い替えを検討する
元を取らないととずっと同じエアコンを使っている方も多いとは思いますが、新しいものであればあるほど、性能はよくなっており、消費電力が少なく効果を発揮してくれる可能性があります。
一見長く使えば使うほどお得なように感じますが、そうではない可能性があるのです。エアコンをずいぶん前に購入した人、これから先もずっと使っていくのであれば、一時的に購入代金はかかりますが、新しいエアコンを購入した方が電気代が安くなり結果的にお買い得かもしれません。
暖房時のエアコンの設定温度を見直してみよう!
暖房時のエアコンを使用する際の目安の温度、寒いと感じたときの対処法、電気代を節約する方法、と暖房時のエアコンについて紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?正しいと思ってしていることが、かえって電気代が高くなる原因になっているかもしれません。
この夏も記録的な猛暑でエアコンの必要性などが訴えられている中、エアコンを使うことは避けられなくなっています。そういった中で少しでも電気代を節約するため、冬に向けて対策を練っておきましょう。暖房時のエアコンの設定温度を見直しながら、体感温度を上げる対処を実践し、快適な冬を迎えましょう。